【感想・ネタバレ】ヒップな生活革命 ideaink 〈アイデアインク〉のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2015年04月06日

DIY, オーガニック, ハンドメイド, ローカル, 若者, カルチャー, リベラル, ポートランド, LGBT

いい意味でも悪い意味でもやっぱりアメリカは先を行くのを感じた。

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Posted by ブクログ 2014年12月09日

ヒップな人々、というネーミングが抜群。いるいるこういう人。特に、身につけるもの食べる物へのこだわりは持っていたい。

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Posted by ブクログ 2014年10月13日

ネットがこの世に登場して20年が経った。その時から大企業、大量生産の時代は終わり、草の根活動の時代になると言われていたが、なかなか実現しなかった。しかし、金融危機や大企業の海外移転等で、いわゆる従来型の仕事はなくなり、大企業が海外で低コストで製造した商品を大量に売りさばくということもできなくなってき...続きを読むた。そして、今従来なら時代遅れと言われていた物が再び脚光を浴びている。ネットも登場した時は、何だかんだ言いながらも大企業が牛耳っていたが、SNSやスマホの普及で、今度こそ草の根活動の時代となった。従来なら告知手段がなく、売り様のなかった商品も今なら宣伝コストもかけずに、自分のこだわり商品を、それを理解してくれる人だけに売ることができる。現状に、何か行き詰まり感を感じている時に、身近な所から、新しい事をやってみようと、勇気を与えてくれる本である。

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Posted by ブクログ 2014年09月15日

PERISCOPEの人。アメリカから発せられる新しいインディペンデントなムーブメントが、どういう背景で起こっているのか取材した本。食・音楽・ファッション・クラフト・雑誌など様々なカルチャーで起こっている『ヒップ』な事象について紹介しつつ、なぜそこで起こりえたのか、どんな課題があってそれを解決していっ...続きを読むたのかを、社会背景やテクノロジーの進化の影響といった点から考察されていてよい。単純な模倣によるカルチャーの輸入はヒップじゃないのよなー。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月13日

「食べ物が安かったら誰かがどこかで損をしている」と言われてどう感じるでしょうか?

もしかすると、「別に自分は損してないしどうでもいい」と感じる人が居るかも知れません。また、「可哀想だとは思うけど、それが資本主義なんだから仕方ない」と感じる人も居るかもしれません。でも、その損をしている人が自分の身近...続きを読むに居る人だったらどう感じますか??

…みたいな説教くさい話は一切書いてなくて、ただただ、「お金があれば誰でも手に入れられるようなものを持つことはちょっとダサいよね」「そんなストイックにはやれないけど、テクノロジー革命の恩恵はしっかり受けつつ無理の無い範囲で自分らしさを見つけていきたいよね」「全部の持ち物をそうする事は難しいかも知れないけど、作り手の思いが伝わるものってやっぱり良いよね」みたいな感じの、アメリカ人の変わりつつある価値観について書かれた本。

やっぱりお金が無い時は価格の安いものに目がいってしまいがちだしそれはそれで仕方ないと思います。そして多分、僕自身もオーガニックやフェアトレード系の商品しか置いていないお店でしか買い物しないとかそういった極端な事はする気も無いです^^;。世の中を変えてやるとかそういった大それた事は考えていませんし、ひょっとするとただの自己満足なのかもしれませんが、無理の無い範囲で自分の身の回りの小さなところから自分がちょっと良いなと感じる行動をしていきたいと思いました☆また、それが目的になってしまうとおかしな事になりそうですが、そうする事で結果的に自分と同じ価値観を持った人たちが少しずつ自分の周りに増えていくとより良いな♪

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Posted by ブクログ 2021年02月17日

自分の手の届く範囲で自分にしか作れないものを作ること、そうすることで自分の居場所を作ること。何かをコピーしたり、揺るぎない大きな物語を信じるのではない在り方。一人一人がこうした在り方を持っていくことは、分散的で民主的な社会につながりそう。実際につくるまでのハードルを下げることが大事に思える

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Posted by ブクログ 2016年10月11日

ブルックリンに行くと、今まで経験したことのない、新しい息吹のようなものを感じる。本著は、その漠とした雰囲気を「ヒップな生活革命」として明らかにしてくれた。
著者は、長くアメリカに滞在し、現在、ブルックリンの住む。その実体験、インタビュー等を通じた現場の生の情報から、変わりゆくアメリカ人の意識、そして...続きを読むそこから生まれる新しい生活スタイルを「ヒップな生活革命」と名付けた。
ここで、著者は「新しいアメリカ人」を定義している。
一言で表現するのは難しいのだが、社会の歯車になることを嫌い、生活の充実感を重視し、人との繋がり、コミュニティを大切する。衣食住については、オリジナリティを大切にし、大量生産商品を嫌い、環境を意識する。
食の分野で具体的なところは、コーヒー、クラフトビール、ニューアメリカンレストラン。

興味深いところは、リーマンショック金融危機がアメリカ人の意識を変えるきっかけになった、としているところ。
行政の後押しもあるのだが、地域に根差した起業家意識が経済活動を押し上げている。アメリカらしいダイナミックな動きになっている。
日本でも東北震災以降、「ヒップな生活革命」的な動きが出ていて、身近に共通点を感じることもあり、そのドットが繋がれば面白い動きになるのだろう。

以下引用~
ニューヨークのような大都会で農業をする。少し前だったら想像もできなかったことが、いま現実になっています。意外にも、都会の農業には多数の利点があることが分かったのです。生産者側からすると、ビル風など田舎での農業にはない難しさはあるけれど、他方で害虫が劇的に少ないために、有機農業を行うには都会は適しています。市からすると、こうした屋上の農園には、その存在自体によって空気を浄化したり温暖化を軽減したりする効果を期待できますが、地元のレストランやスーパーに野菜を卸すためサプライチェーンが短くなり、市内の輸送トラックが減るなど環境コスト低下も見込めます。かなりの数の雇用創出が予想できることも、歓迎すべき点のひとつです。

株式会社が株主の利益を最優先に考えるのに対して、彼らが提唱した新しい企業形態は、企業の社会的責任を評価して、当該企業が「Bコーポレーション」として基準を満たしているかどうかの認定を行います。
ブルックリンを代表する企業として名前が挙がることの多いオンラインのクラフトマーケット「Etsy」では、従業員に自転車を貸し出す、食料は地域のスモールビジネスから調達する、生ごみを地元の庭園に寄付するといった努力をしていますが、こういったことが評価の対象になります。

今、ポートランドやブルックリンのような場所を歩いていて、いわゆるブランドものを持っている人をまったくみかけないなと思うことがあります。一目見て何かわかるものを身に着けるより、自分独特のスタイルで装う方が「ヒップ」なのです。

ファッションから工芸品まで、日本のものづくりのセンスや独特の感覚は、アメリカの、そして世界の最前線で活躍する作り手にも今も影響を及ぼしています。さらに今ブルックリンやポートランドで起きていることは、すでに日本の文化のそこここでも起きています。その地域の旬の食べ物を食べること、自分の周りで作られたものを支援すること、自分の手の届く範囲から何かを変えようとすること、そんな価値観で海外のコミュニティとつながり何か始めた人もいるでしょうし、日本の伝統の根底に流れる哲学から何かを吸収した人もいるでしょう。
こうしたことは日本人でも忘れがちなことですが、アメリカが危機にさらされて自らの歴史を振り返ったように、いまこそ日本人も自分の文化の核にある考え方をあらためて見つめ直してみることが必要なのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2016年07月20日

発行から結構たっているので、今更な話題もあったけど、まだまだ知らないネタもありつつ、、これからの生き方に参考になればと。

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Posted by ブクログ 2016年04月02日

数年前から
東京を中心に広がっている
「ライフスタイルの見直し」
みたいな風潮が、
一体何なのか
すごく疑問に感じていました。

その答えが
ここに詰まっています。

ただ、日本の今の風潮は
アメリカの一部の若者が
実践していることの
ほんの一部をコピーしているに
過ぎないと思いました。

どうして...続きを読む
ここ数年の間に
アメリカに住むひとたちが
自分たちの生活を見直しているのか、
その経緯を
知らないひと
知ろうとしないひとは
意外と多い気がします。

暗に真似するだけではなく
歴史、環境、社会...
どうしてそうなったのか
背景を知ることが
まず大事だと思いました。

日本オリジナルの
新しい文化を作る時にも
日本の背景を知ることが
役立つと思います。

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Posted by ブクログ 2015年08月09日

いまいちばんヒップな街といえば、アメリカのポートランドだということになるだろう。全米屈指の環境都市で、サードウェーブコーヒーの発祥地、市内は自転車で移動しやすく車が要らず、DIY精神が根付いた住みやすい街として、そのライフスタイルが世界的に注目されている。ポートランド発の『KINFOLK』誌は、日本...続きを読む版も刊行されて人気が高い。そのポートランドブームを含むアメリカの新しい消費・文化の潮流を、経済的背景や精神史にも配慮しながら具体的に紹介した本が登場した。著者は、アメリカ在住の日本人。ポートランド?何それ?という人にもわかりやすい。リーマン・ブラザーズが破綻し、オバマ大統領が選出された2008年を境に、危機の中から新しい変化の波が現れたと聞けば、当然、日本でも2011年3月11日を境に、価値観の変更を迫られた経験が想起される。サスティナブルな生活を可能にするソーシャルデザインは、この国でも最大の関心事。原発も少子化もブラック企業も、持続可能性の観点から設計思想の転換が模索されるいま、アメリカで現在進行中の「革命」に学ぶことは多い。

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Posted by ブクログ 2015年06月17日

ヒップ。。。日本にも徐々に来ているとは思うけれど、アメリカほどまだ盛んではないのは、有機野菜やヘルシーなものがまだまだ高すぎるからなのだろうか。農家と消費者の間を中抜きしてリーズナブルに高品質なものをというのはしがらみがきつくてまだむつかしそう。とはいえ、徐々にヒップの波は押し寄せている気はする。
...続きを読む大量消費とチェーン店の跋扈は人間の心身を蝕む気はする。

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Posted by ブクログ 2015年05月07日

とても重宝。
ポストクライシスのアメリカの消費動向を概観する「ガイド」的な本としてとてもよくまとまっているのではないでしょうか。具体的なショップやブランドも多数取り上げられていますし、とても参考になりました。

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Posted by ブクログ 2015年02月12日

アメリカでここ最近起こってる変革の話。
色んな人が色んな嗜好で、思考で、志向していることがわかっておもしろかった。
キーワードは
・反グローバリズム(大規模化・単一化という意味での)
・ローカル化
・多様化
・有機的な繋がり
あたりかな?有機農業=ホールフーズみたいになってるところが少し引っかかるけ...続きを読むど、それはそれでアメリカでのホールフーズの捉えられ方がわかって興味深かった。
純粋に読んで、面白い本でした。

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Posted by ブクログ 2015年01月22日

日本は、アメリカで生まれたモノ・サービスが流行るのが通例だけど、最近のポートランド一辺倒の流れも御多分に漏れず(苦笑
この本は、そのスタイルがどの様にして出来てきたか分かりやすく解説してくれる。
企画発想のヒントとしては、◎

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Posted by ブクログ 2015年01月18日

リーマン・ショック以降、アメリカに訪れた変化の波。ポートランドやブルックリンを中心に始まった、「ものに対して責任を持って向き合う」といった新しい文化。そして、それがインターネットによって加速していく様子が、沢山のキーワードや事例を通じて知ることができる一冊。

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Posted by ブクログ 2022年06月01日

アメリカ人は、バカでデブで、大量生産大量消費の筆頭だ、と思っていた。本書の冒頭にもそういう話が出てくるし、著者自身もそのように思っていたそうだ。



しかし、ハリケーンやらサブプライム危機やら、いろいろな問題を経て、アメリカは変わってきているのだという。それをひと言で表すと、「ヒップ」。ヒップスタ...続きを読むー、というのは侮蔑的に使われたりもする言葉であるようだけど、それでもヒップ以外にアメリカのこの状態を表す言葉がないようだ。



大きなシステムに動かされていた生活を、自分が自分のボスになってコントロールするのだ、というのがヒップな考え方。そうした事例が次々に出てくる。





紹介されているヒップスターの「スペック」は、なんだか自分のことを言われているような、という部分が多々あった。僕もヒップなところがあるかもしれないが、革命は起こせていない。



アメリカでの動きが、どのぐらいの大きさになっているのか、どうにも想像力が働かなかったけれど、私と公がうまいこと混ざっているような感じを受けて、割と気分がよくなりましたよ。

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Posted by ブクログ 2014年07月14日

アメリカで起きている事、サブプライム問題が起きてそこから転換された動き出した人々の動きが新しい価値観や消費や流通の流れを生んでいる。自分でいろんなことができるようなテクノロジーが誰でも扱える時代とその流れはうまく連動している。アメリカで起きているこのヒップな生活活動は当然日本でも起きていて、でもその...続きを読む場所に根ざしたものだから場所ごとに発展したり起こるムーブメントだったり人々の関わりは違う。
アメリカの文化が数年遅れでやってくるという時代は過去のものだ。ここで書かれたことは同時多発的に日本でも起きている、ただ指向性やコミュニティは町や場所によって異なる。いろんな変化の兆しは大不況の煽りや今まで通りの消費社会への疑問から始まり、新しい消費が僕らの生活を変えていく。面白いことをしている人たちがいて僕らはいつでもそこに参加できる可能性がある。アメリカで起きていることは日本で参考になるし、逆もあるはずで、でもどういうコミュニティになって文化を根付いていくのかがより目に見えるのはこれからなんだろう。

生活が変われば社会は変わっていく。もっと面白いいい消費ができるようになれば今ある問題も少しは改善されていくはず。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月06日

国外で大量生産・国内で大量消費の社会から、身近なところで作られたものを買う社会へと変わっていくアメリカが紹介されていました。
地産地消は直売所あるし、旬のものを食べることも日本はやってたので目新しい所ではありません。この本が10年前くらいの出版だし。。ファーマーズマーケットとなると横文字だけれど、直...続きを読む売所というと途端に道の駅に。
でも、服飾やカルチャーも地産地消(?)というのはアメリカからのムーブメントなのだなと思いました。今でこそminneやBASEみたいなのあるし、ZINEも増えたけれど。
でもなんかこう…この企業理念が素晴らしい、に時折息が詰まる感じがしました。ビジネスなので成功しなければならないけれど、目が行き届いて誠実に作れる範囲で始めたはずのブランドが「このムーブメントがきてる!」みたいに系列店増やしていったりするのも(???)と。資本主義の難しいところです。経営者やクリエイター側に立ったことが無いのでこういう感想になってしまうけれど、この立場な人たちが読まれたらまた違う感想になるのでしょう。
「企業理念に賛同するから買う」もNot for Meだなと思います。商品の宣伝はしないといけないけど、そのものが良かったり気に入ったりしたら、企業理念をアピールしなくても買われる気がします。「このへんのこれ美味しいから商品にして販売・流通させる事にした。美味しいから食べてみて!!」はアリ。美味しいはつよいです。
あるムーブメントをそのまま取り込まずに、背景などを知ってから…というのを改めて気を付けたいです。そのまま取り込むと表面だけのものになって廃れるのが早いので。

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Posted by ブクログ 2017年02月24日

“ヒップ”とはヒップスター、つまり大量生産・大量消費を良しとせず、衣食住に独自の価値観を持ちながらも、デジタルの恩恵を受けているクリエイティブな人々のこと。
ポートランド、ブルックリン、デトロイトなどの地域で、彼らヒップスターによる新しい生き方が提唱されるアメリカの実例をもとに、これからの日本人の生...続きを読むき方を考えさせられる。

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Posted by ブクログ 2015年05月10日

・新しいアメリカ人のスペック=ヒップな人の定義
└自分でいいもの・悪いものを取捨選択できる人、新しい技術をうまく取り入れている人

・コーヒー文化に見る「サードウェーブ」
└クオリティの改善と生産環境への配慮、労働者への配慮

・元からあるものをアジャストして再び見直す

<まとめ>
他のムーブメ...続きを読むントのストーリーを理解、共感、咀嚼して自分がいる場所でしかできないことを創作すること。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年01月10日

ポートランドなど、アメリカの地方都市が元気な昨今、在米8年になる筆者が、現在のアメリカの動きをレポートする。オーガニック、サードウエーブコーヒーなど、注目すべき業態が増え続けている。薄い本だが、情報は多い。

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Posted by ブクログ 2014年12月29日

アメリカもついに人口の中心値が40をこえてきた。すなわち中年化していく。次の世代にどうしようか?を考える人が大半をしめてくる。そして金融危機などをへて、新しい消費層が台頭。それについて整理した本。

金融危機をきっかけに「生きる」ということをあらためて考え直した人が増加。
かつてのパンクやヒッピーと...続きを読むいったかつてのカウンターカルチャーの旗手たちとの違いは、主流と共存しながら、自分の商売や表現を通じて自己の価値観を主張していること。
こういう層をヒップ(hip)」「ヒップスター(hipster)」と命名。

無駄を出さない、責任ある食べ方」
たとえばうちでは、牛をまるごと1頭購入します。無駄がないように各店舗のシェフで肉を分け、残った皮で靴やバッグを作ります」  肉は食べる、しかしどうせ食べるのであれば、責任を持って無駄なくすべてを利用する。それがアンドリューの提唱する食べ物との付き合い方です。

ブルックリンの文化復興運動
ベンダー(売り手)の多くが少量生産の作り手で、出店希望者が跡を絶たないことからオーガニックの食材や調理の工程にこだわったベンダーが多数集まっています。
ブルックリンに食のアルティザン(職人)文化
locavore(ローカヴォア)」という言葉を耳にします。自分が暮らす地域(理想的には半径100マイル=
ニューヨーク市で急激に増えている屋上農園
CSAは「食の定期購買」とでも言えばいいのでしょうか。プログラムに参加して、毎週、毎月と決まった額を前払いすると、定期的に農家や牧場から新鮮な食材が届きます。農場から運ばれる食材は指定のピックアップ場所に届きますが、その場所は、コミュニティ精神の強いオーガニック系のカフェやグルメ食材店であることが多い

にいい食料を作ること、栄養を考えること、未来の世代のために土地を大切にすること、旬のものを食べること。こういった価値基準は、何も私のオリジナルでも、新しい考え方でもありません。ファストフード文化には、せいぜい60~80年くらいの歴史しかない。

我々が生きているこの経済は『充分ではない』という考え方に特徴づけられている」

パタゴニア」は感謝祭になると「Dont Buy This Jacket」の広告を出し続けてきまし

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Posted by ブクログ 2014年10月15日

自画自賛に終始する書きっぷりが鼻持ちならなくてあまりいい印象を持っていないこのシリーズだけれど、この本はその色合いがやや薄く(まったくないとは言えない)、興味深い内容だったのでそれなりにおもしろく読んだ。

現象としては、リーマンショックがもたらした経済的損失が価値観にまで影響を及ぼして、ウォール街...続きを読むの外で雨後の筍のごとく「小さい経済」が生じ始めている、ということらしい。
そういう流れが、食やファッションやいろんなところで起こっているよーという本。

一方で、そのムーブメントの流れの中で売られている割高な商品は、高額なファッションブランドの服を買うことや、高いレストランで食事をとることと本質的には変わっていないことにも気づかされる。
地産地消とか、無駄をなくすとか、理念はすばらしいのかもしれないけれど、ものを売る・買うという視点で考えると、実は何も進歩していない。「地産地消」「無駄をなくす」「自然に優しい」といった情報を付加価値にして割高でも買う理由を買い手に提供する。売り手は、原価コストや輸送費が低く抑えられるので利益率が向上する。
ビジネスとしては、リーマンショック前と何も変わっていない。
マーケティング手法が変わっただけのこと。

このシリーズには、物事を多面的に捉える視点が決定的に欠けている。

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Posted by ブクログ 2014年08月05日

最近よく聞く、ポートランド中心の西海岸の文化と、その背景について分かりやすく解説。米国ではサブプライム危機を背景に、価値観の変化が起きた。消費一辺倒の文化に抵抗し、現代のITなどもうまく取り入れつつ、自分らしく等身大の生き方を追求する「ヒップスター」文化。その最初の啓発メッセージを発信したのが、パタ...続きを読むゴニア社のイヴォン社長だったというから納得。

いま、日本に起ころうとしていること、これからの社会作りで関わっていきたいことがまさに書かれていたから読めて良かった。アメリカの文化シフトが20年後に日本に訪れる、という説もあながち間違いじゃないのかもしれないな、と。

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