ショーペンハウアーのレビュー一覧

  • 意志と表象としての世界II

    Posted by ブクログ

    ショーペンハウアー「 意志と表象としての世界 」

    3巻 天才論と芸術論から 新しい世界秩序を展開。全体像が少し見えてくる。2巻の意志の世界を、生に盲目的であり、自由の代償として孤独を感じる苦悩の世界としている。

    イデアは 本質、普遍的な真理、不変の原型、意志が適切に客観化されたもの

    イデアは いっさいの現象(表象)の普遍的な形式(客観は主観に対応した存在)をまもっている〜イデアのみが意志(物自体)の適切な客体性といえる

    純粋な認識主観はイデアを認識しているだけ

    著者の伝えたいことは「目前に存在するのは、自分自身でなく 客観のみであるという幻覚を作り出せれば、あらゆる苦悩から免れる

    0
    2021年05月21日
  • 幸福について

    Posted by ブクログ

    俗な幸福論ではない。
    「人は幸福になるために生きている」というのはまやかしだという。
    幸福はむしろ人を弱くする側面もあるという。
    自分だけをよりどころに自分を育て、孤独に耐え、孤独を愛し、不幸の少ない人生を送れ、との主張を、ときにシニカルな(=現実を見据えた)筆致で綴っている。

    女性、人種、ユダヤ人、現代で言う「認知症」などへの考え方が時代錯誤なところはある。しかし、名声、名誉、過度に一般化された国民性、決闘、戦争、保険料、青年期と老年期の役割の違いなどへの言及は今も色あせない鋭さをもっている。

    日記が大事だとさらりと書かれている。

    巻末の解説が素晴らしく、理性を重視したヘーゲル哲学を乗

    0
    2021年05月13日
  • 幸福について

    Posted by ブクログ

    直接的に幸福にするのは、因果を逆に捉えがちだが「心根が明るいこと」である。「この特性は何にも代えがたい」とショーペンハウアーは語る(5%辺り)。陽気さにとって富や名声ほど役に立たないものはなく、健康ほど役立つものはない。健康第一というわけだ。

    置かれた環境下で幸福感が左右されてしまう外的要因に心惑わされることなく、内的要因に心の平和を見出そうとする考えは成熟社会の日本では一般的と言っていい(常にこれに立ち戻るのは難しいが)。「健康な身体」もそういう意味では状態に左右されてしまうので不健康であっても維持できる強固な心の平和、サンクチュアリを創造したい。

    著者によると、幸福の基礎をなすのは動物

    0
    2021年04月17日
  • 意志と表象としての世界I

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「いっさいの目標がないということ、いっさいの限界がないということは、意志そのものの本質に属している」
    なっとく。今自分が行ってることごとについては目的があるけど原因は説明でなきない、ただ意志があるだけ。
    で、世界は意志が表象したものである

    0
    2021年03月07日
  • 読書について

    Posted by ブクログ

    読書についてと言語について どんな本を読もうかと悩んでいる時にシンプルなタイトルに惹かれ読んだ。本を読むことが本当に正なのかを問われる内容に衝撃をうけた。
    また、読書についてとして読んでいたらいつの間にか言語の堕落について延々と語られていた。長ったらしく結論を装飾するなと言っているが、この本が長ったらしくないか?と感じた。
    今後どのような本を読もうかと言う人に、読書の概念と本を選ぶ基準を与えてくれる。

    0
    2025年12月06日
  • 意志と表象としての世界II

    Posted by ブクログ

    ドイツの哲学者 アルトゥル・ショーペンハウアーの代表的な著作。哲学に興味を持つと一度は通る道ではないでしょうか。本巻は第三巻「表象としての世界の第二考察」と第四巻「意志としての世界の第二考察」の一部が収録されています。第三巻では芸術論が展開します。表象において範型として表現された意志として定義されるイデアを認識するための芸術という、ショーペンハウアー特有の考えが凝縮しています。あらゆる分野のものを語りつくしています。第4巻では意思について論じられます。第一巻、第二巻よりも読みやすいです。

    0
    2020年07月15日
  • 幸福について

    Posted by ブクログ

    ショーペンハウアーの内なる人生との葛藤が、簡潔に描かれている。
    哲人ヘーゲルに立ち向かった青年時代。第2の父としてゲーテを慕い、亡き父への想いを重ねる。そして一番弟子となるニーチェ。エリザベートへの仄かな想い。
    哲人である以前に、ショーペンハウアーの人間らしさを充分に感じさせる。参考になる言葉は、枚挙にいとまがない。
    本書の最後の言葉である。
    「自分の中にある幸せを数えれば、あなたはすぐに幸せになれるよ」と。

    0
    2020年07月15日
  • 意志と表象としての世界II

    Posted by ブクログ

    「意志と表象としての世界」第3巻と第4巻の一部を掲載したのが本書。ショーペンハウアーの芸術論(第3巻)と世界観(第4巻の一部)で構成されている。
    芸術論はイデアの世界観と芸術の世界観をテーマにペシミストたるショーペンハウアーが垣間見せるポジティブな世界観。音楽を最高の芸術と称して芸術はイデアの世界を認識させてくれるという。
    そしてこの意志というものは万物を動かすエネルギーみたいなもので、盲目なるエネルギー。こうやって考えるとドーキンスの「盲目の時計職人」を想像させる論理で、人間が制御できないエネルギーだからこそ人間の生は苦悩という次巻の結論につながっていく。

    0
    2020年01月06日
  • 意志と表象としての世界III

    Posted by ブクログ

    意志と表象としての世界の核心ともいえる第4巻と各種序文を収めた書。結局最後まで読んでみるとショーペンハウアーの哲学はインド哲学の煩悩と解脱、キリスト教の原罪と天国の対立項の構図にとても似ています。

    0
    2020年01月05日
  • 幸福について

    Posted by ブクログ

    ショーペンハウアーならではのシニカルな幸福論。だが芯を食っている感じもする。何より自分の価値観を後押ししてもらえるのが良い。

    0
    2018年06月26日
  • 意志と表象としての世界I

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『意志と表象としての世界』の構成 p37
    第一巻=認識論、第二巻=自然哲学、第三巻=芸術哲学、第四巻=倫理学

    《第一巻 表象としての世界の第一考察―根拠の原理に従う表象、すなわち経験と科学との客観》

    冒頭 p5
    「世界はわたしの表象である」―これは、生きて、認識をいとなむものすべてに関して当てはまるひとつの真理である。
    (解説)わたしの意識の外に世界が実在する、と主張してみても、そのことを確信するのもまたわたしの意識である。この言葉は、外から押しつけられるいかなる既成の価値をも疑う、という態度表明でもある。

    継続こそ時間の全本質である。p20

    理性によって正しく認識されたものが真理 W

    0
    2014年03月15日
  • 意志と表象としての世界II

    Posted by ブクログ

    課題で使っただけなので詩の章と音楽の章しか読んでません笑
    ほかはパラパラと見ただけです。
    でも面白かったです。

    0
    2012年07月10日
  • 意志と表象としての世界I

    Posted by ブクログ

    読む前の世界と
    読んだ後の世界が
    違って見える可能性のある本

    何度も読みたい、というか読まなければ理解できない

    0
    2012年06月29日
  • 読書について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古典に対する礼賛が凄いな~。確かに古典を読むことは良いと思うが解説書を読むことを否定しすぎな気がする。色んな考えを知ることで自分の考えも作られていく気がするし。そのまま鵜呑みにするのはよくないけど。実際にこの作者と会って付き合うのはかなり苦労しそうだな~って思ってしまった(笑)

    0
    2026年05月04日
  • 幸福について

    Posted by ブクログ

    本書と同じ著者・訳者による、光文社古典新訳文庫の『読書について』(2013年)は以前読んでいた。両書ともに主著『意志と表象としての世界』を敷衍したエッセイ『余録と補遺』からの訳出である。『読書について』は、合計3篇収録され、解説を含んでも194ページと文量が少なく、読みやすかった。一方で、本書は解説込みで427ページと分量が多く、また、読みやすさも感じなかった。解説によると、『余録と補遺』中で、『幸福について』は、一番分量が多いとのことだ。

    現代の目で見ると、文章が刈り込まれておらず、くどさを感じるところもある。たとえば、下記の文章はどう感じるだろうか。

    したがって私たちの幸福にとって、気

    0
    2026年03月05日
  • 読書について

    Posted by ブクログ

    中学生の頃に、読書って称賛されているけど自分で考える力なくなるんじゃないか?とずっと思っていたことがあった。数年後、この本を見つけそれについて書かれているとのことで早速手に取ってみた。基本的には私がずっと考えていたことが主で、ただやみくもにたくさん本を読むのではなく、自分で考えるというプロセスを読書の前後に挟むべきだという主張だった。読書がよくないのではなく、思考停止で読むことがだめだ、と。まあ何においても言えることだとは思う。そういう傾向のある人とドイツの批判がいっぱい載ってあった。途中からこの人は何様なの笑と思った。

    0
    2026年02月15日
  • 幸福について

    Posted by ブクログ

    他の本と並行しながら読んでいたら3ヶ月も経っていた。光文社の古典新訳シリーズは訳も読みやすいのでおすすめです。
    いかに厄災にあわないように生きるか
    自分とは何者なのかについて、また他者の評価に振り回されない、自分の意思を知性によってコントロールしながら生きる大切さを本書は説いています。

    0
    2025年11月14日
  • 読書について

    Posted by ブクログ

    ショーペンハウアーの『余録と補遺』から、読書に関する3篇、「自分の頭で考える(思索)」、「著述と文体について(著作と文体)」、「読書について」を収録したもの。上記カッコ内のタイトルは岩波文庫版の訳である。


    3篇のうち、「著述と文体について」が一番ボリュームがある。そこではまず、お金のために書かれた本だと気付いたら、その本をすぐに投げ捨てなさいと促している。その部分を引用しよう。

    まず物書きには二種類ある。テーマがあるから書くタイプと、書くために書くタイプだ。第一のタイプは思想や経験があり、それらは伝えるに値するものだと考えている。第二のタイプはお金が要るので、お金のために書く。書くために

    0
    2024年11月23日
  • 自殺について

    Posted by ブクログ

    ショーペンハウアーの生まれ変わりである大城春亜とエリザベート・ネイの生まれ変わりである新垣エリが再び現代の沖縄で出会い、師弟関係を結ぶ。
    ショーペンハウアーの哲学って結構好きかも、と思った。

    『楽しい思い出も/苦悩も全て己の脳が/映し出した幻想/世界は全て/表象に/すぎない』
    『人が「死にたい!」と思った時/生きようとする「意思」が/はっきりと姿を表す/正常な判断を狂わせて/思い切った行動へ導いてしまう/それが自殺/それを未然に/防ぐ手段として/「意思の存在を知る」事が/最も適した方法だ』

    0
    2024年08月23日
  • 幸福について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ショーペンハウアーの生涯と『幸福について』を照らし合わせる歴史マンガ的な位置。
    日本ではあまり情報がない女性彫刻家のエリザベート・ネイとの出会いから始まる。『幸福について』は要素をなぞるような程度で、学術マンガというよりは歴史マンガの印象が強い。でも面白かった。

    『孤独を愛しなさい』
    『孤独に耐えられない者が社交的になり、余計な悩みを増やしてしまう』

    『日記は役に立つ』
    『頭でっかちな知識だけで経験がないのは注釈だらけの本に似ている。経験だけで知識がないのは難しすぎてどう読んでいいかわからない古典と同じ。知識と経験をバランスよく身につけるには、毎晩寝る前に一日を振り返ると良い』

    0
    2024年08月04日