ショーペンハウアーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あまりに面白い!面白すぎる!
60過ぎの偏屈識者じいさんが、とにかく読書について語っている断片を寄せ集めた本。中盤のドイツ語改悪批判フェイズがあまりにも熱量高すぎる。口角泡を飛ばしてひたすら貶す、馬鹿にする、非難するのオンパレード。
構成上、大きく3章に大別されている。
【自分の頭で考える】
とにかく多読あかん、精読や!あと本ばっかり読んでたら自分でもの考えられへんくなるよ。
➾すごい、おっしゃる通りです、ショーペンハウアー先生!読書によって外部知識あるいは他人の感情が自分に流れ込んでくることは、私にとっては思考(先生は思索と言っている)とまさに真逆の体験。だから本を読むと自分で考える力って -
Posted by ブクログ
・人類の進歩を促す人は、世界という書物を直接読破した人だ。
・自分が思うに、考えるということは結局自分の主観で何が美しいか、良いものかという美学や意見を持って、それをぶつけることが大切。
じゃないと、外部に流されて美学も何もない、ふわふわとしたものになる。
この本で言う自動人形の様なもの。
・書くために書くのか、書きたいテーマがあるから書くのか。
・主張すべきものがあるのか?
・具体的である方が、物事はあらゆる明白さの源泉である直感性になじむ。
・自分が思うに、どれだけ自分の責任を持って言葉を発しているかによって、意見の明確さが変わる。
・一つ一つの言葉に意味を持っているか?
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Posted by ブクログ
健康第一
幸せは健康の上にしか成り立たない。
不幸を取り除くことに集中する。
人間の欲には上限がない。
屋根のある部屋で眠れることに感謝して、自分の足元を確認する。
そして、自分ひとりで完結できる遊びを持つ。
「新しいことを学んだ」というより、もともと自分の中にあった考えを言語化してもらった感覚に近くて逆に面白かった。
途中までまで、守りに寄りすぎるのも違うな〜って思ってたら、
「ひとりで完結する楽しみを持つ」も一致していて、笑った。
ひとりで完結する遊びでどこまでも行きたい。
人生は不幸を減らしていく方が持続出来るよね。
あとマズローの欲求5段階説を思い出した。
ショーペンハウア -
Posted by ブクログ
ショーペンハウアーは徹底した厭世家だが、不思議と読後は暗くならない。
「幸福とはあまり不幸ではない状態のこと」
「健康こそ最大の財産」
「未来の不安で現在を曇らせるな」
「苦痛がなく、退屈でもない状態が、この世の幸福である」
といった考え方が特に印象に残った。
「今日を少し楽に生きるための哲学」とでも言えばいいのだろうか、人より体力がない自分のようななタイプにとっては、とても心地よかった。
もちろん毒舌も健在で、「大部分の人間は低劣」などと言い切る容赦のなさには笑ってしまう。
それでも、その毒の奥には、自分や他人に過度な期待をせず、今日という「小さな一生」をそこそこ機嫌よく終えるための知 -
Posted by ブクログ
本書は散漫な読書や軽薄な文筆に対する罵詈雑言集だ。
ショーペンハウアー曰く、
・紙に書き記された思想は、砂地に残された歩行者の足跡以上のものではない。なるほど歩行者がたどった道は見える。だが、歩行者が道すがら何を見たかを知るには、読者が自分の目を用いなければならない。
なるほど、読書は受動的な行為であると考えていた私にとって耳が痛い言葉だ。
・真の思索家タイプや正しい判断の持ち主、あるテーマに真剣に取り組む人々はみな例外にすぎず、世界中いたるところで人間のクズどもがのさばる。クズどもは待ってましたとばかりに、例外的人物の十分に熟考した言説をいじくり回して、 せっせと自己流に改悪する。 -
Posted by ブクログ
「自分の頭で考える」「著述と文体について」「読書について」の3章から成っているが、1,3章と2章で全く印象が異なる。
1,3章は現代にも通ずる鋭さがある。読書は他人の思索の過程をなぞる行為にすぎないという視点は秀逸。まぁ、何も考えないで生きてるよりは読書をする方が100倍マシであると思うけど。
しかしながら、2章が酷い。言ってることは「格式高い昔の文法を大事にしようね。端折るのはダメ。」ということだけなのに、それになんと106ページも費やしている。彼は「ドイツ人の文は曖昧で、入り組んだ長い挿入文が満載」と述べているが、ここまで綺麗なブーメランは見たことがない…
それでも歴史的大著であることは -
Posted by ブクログ
ばりおもろい。
ニーチェの哲学的熱情を駆り立てたショーペンおじさんの主著であり、二十世紀の西洋思想を語る上で特に重要な一冊。
時間と空間の考察を読むあいだアインシュタインの相対性理論が脳内をチラチラしたが、案の定アインシュタインはショーペンハウアーを深く敬愛していたらしい。
科学的努力とは世界の仕組みを理解するのに欠かせないが、我々人間という意識主体を説明するのには不十分で、そこには「哲学」や「思想」が必要になる。
主観と客観は表象によって統合されていて、我々の無方向で盲目的な意志だけがあるのみ。
人の根源的な欲動性や力の偏在を認めるあたり、その後出てくるフロイトやニーチェの思想にも接近してい -
Posted by ブクログ
すごく読みやすくて面白かった
読書が好きな人は共感する部分が多いのではと思う
人生の質は経験の数ではなく精神的充足の密度で決まると思っているけど、その根底を言語化してくれていて頭の中がスッキリした感覚
自分含め、皆が周りでなく自分自身を変えることに意識が向けば、少なくとも今より精神的に豊かな世界になるんじゃないかな
✏人が直接的に関わり合うのは、みずからが抱く観念や感情や意志活動だけであって、外的な事柄は、そうした観念や感情や意志活動のきっかけをつくることで、その人に影響をおよぼすにすぎないからである。
✏現在と現実の客観的半面は運命の手に握られており、それゆえ変化しうる。いっぽう主観的