ショーペンハウアーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本はショーペンハウアーの本を書く、本を読むことについて荒々しくも逞しく書いた1冊。
目の前で険しい顔をして、こちらに強く訴えかけるような作品だった。
その中でも強く打たれたのが下記2つだ。
どちらも本を書く人に対しての主張だ。
自分の思想に絶対的価値を置き、簡潔明確な言葉で書くこと。
取り繕いも要らず、まっすぐに主張すること。
言葉を用いて巧みに相手の心理を操ろうとするのではなく、強い信念を持って本で主張せよと当時の著者たちに叩きつけた言葉だ。
日常においても、「〜かもしれない」「〜の可能性がある」と相手の反論から逃げられる出口を作りながら話してはいないだろうか。
著者だけではなく、僕達の生き方にも荒々しく、叫び訴えているようにも感じた。 -
Posted by ブクログ
幸せになるために、じゃなくて不幸にならない、疲れない日々を過ごすために。
一体何をしたら良いのか!ということで、大いに納得したり、これは違うな、と思ったりしながら読みました。
ショーペンハウアーの本は初見でしたが、本当にすごい人なんだなぁと思いました。
なかなか辛辣なところも多いですが、まだ35歳をすぎる前にこちらの本を読めて良かったと思います。
次に気になるのは読書について、ですが読書してやや疲れたので、暫く息抜きに他の本を読みたいなと思っています。
プラトンよりも読みやすくて、ショックを受けることも多かったですが、人生の教科書の一節になればと思っています。
それから健康には気を使って、老齢期を健やかに過ごせるように、運動も日々行いたいと思います。
自分はどんな人間なのか、これから少しづつ問い、答えを作って行きます! -
Posted by ブクログ
読書っていいよ読書ってこうするんだよ的な本かと思ったら、読書ばっかするやつは愚かだ、みたいな本だった。
「自分の頭で考える」
「著述と文体について」
「読書について」
読書という満場一致で推奨されるような行為を批判していくスタイルが面白かった。全体的に辛口で偉そうな口調だけど高い表現力と的を射た言い回しにぐうの音も出ない。
色々言っているけど根底にあるのは共通して体験学習派というか、百聞は一見にしかず、家で本読むより外で遊んで来なさい!的な考えだと感じた。
本を読んでいると沢山読めば読むほど良いという感覚に陥ってしまいがちだけど、思考の伴わない多読は意味ないし量より思考の質でしょと一石を投じてくれた1冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書とは他人の頭で考えること。自分で考える力を身につけなければならない。私はできているでしょうか?今後は意識して実践していきたいです。
ショーペンハウアーはヘーゲルと三文文士が嫌いなようですね。訳し方かもしれないけど、めちゃくちゃに言っています。「読書について」ってタイトルの本を手に取ったはずなのになぁ、といった具合。こんなにたくさん文句を並べているのに200年も残るというのは良本の証拠、なのか?
現代は情報に溢れ、本で調べなくてもネットである程度の困りごとは解決します。自力で解決策を捻りだすなんてことはだんだんしなくなってきました。それがなんだか悲しく思えてきました。たまには、じっくりゆっくり本を読んで、いつか必要な時に閃けるような知識や発想を蓄えたいです。 -
Posted by ブクログ
幸福な暮らしのための生き方について論じた本
不幸が少ない生き方が 幸福であるという結論。不幸が少ない生き方として 孤独や非社交をあげている
白水社 ショーペンハウアー 「 孤独と人生 」
他人との社交を楽しみでなく、苦しみと捉える著者の厭世観は、老年者向けの人生哲学と思う
人間の運命を決めるもの
*人格(朗らかさ、健康)
*財産
*他人の評価(名誉、地位、名声)
幸福の要素
*人格(朗らかさ、健康)
*精神の落ち着き〜社交の制限
精神の落ち着きは、社交によって損なわれる〜われわれの苦しみは社交から生じる
愚業を推進するのは
*野心
*虚栄心〜他人に自分の価値を認めさせる努力
*自負〜自分の価値を高く評価する
理性的な者は、満足を追求するより苦痛のないことを追求する
この世で素晴らしいとされているものは、劇場の装飾のように単なる仮象であり、内容のない存在である
すべての制限は人を幸せにする。われわれの視野や活動範囲は 狭ければ狭いほど、幸せになる〜広がるとともに、不安、欲望、恐怖も増す
孤独の利益
*おのれ自身でありうる利益
*他の人といなくていい利益
名言
*世渡りをするためには用心と寛容を大量に貯え、これをたずさえていくことが役に立つ
*だましとられた金ほど有効に使われたものはない。その代わりに賢知を手に入れたから
*怒りや憎しみを言葉や態度に示すことは不必要であり〜下品である
*人間は甘やかされると行儀が悪くなる〜誰に対しても寛大になったり、親切すぎてはいけない
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Posted by ブクログ
読書という姿勢について哲学的視点から読み方と良書の選び方を勧め単に読むことで情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えながら思索し、批判的姿勢、疑問、問いを浮かべながら読むという行為をすることを推奨している。
本に限らず、動画やSNS等で様々な質の悪い誰が言ったのかもわからない情報や誤情報で溢れている。本でも同じことを情報への向き合い方について本著は示すものだ。100年前の書物であるが、良書とは何か、悪書とは何かを自分自身で吟味すると良いだろう。
著者が推奨する良書というのは時代を超えて価値を持つ本というものは、古典のように、長く読み継がれた理由があるもの。短命な流行書ではなく、世代を超えて人間の本質に訴える書物であり、その書かれた本の著者の独自の思想と体験に根ざしていること。金銭や人気のために書かれた本ではなく、思想や経験を伝える使命感から生まれたものである。
読者の思考を刺激し、創造性を喚起することであり、受け身の読書ではなく、思索を促すものであること、普遍的な真理や深い洞察を備えていること:単なる情報や技術書ではなく、人生や存在への洞察を提供するものを指している。
著者のショーペンハウアーは明確に「良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである」と述べ、人生の時間と知的エネルギーには限りがあるため、価値の乏しい書物にそれを消費してしまえば、真に読むべき本に触れる機会を永遠に失うと警告しました。悪書は「知性を毒し、精神を損なう」とされ、彼にとって最大の敵と明確にしている。
私は思う。本著が指す内容を正確に読もうとするのは知的生産には特化しているが、本著もまた自身の読書について時代を超えて読まれるということは良書であるといえる。時間は有限であり、この著者が読書についてを発表してから100年経過して消えた本は数多にある。ネットの情報はもっと早いだろう。
本著は思索を読みやすく解説している。一度手に取り読むことをオススメする。読むという行為は人間である以上無くならない。デバイスは紙から変わるかもしれないがそれでも向こう遠い未来まで読み継がれる良書であるといえよう。 -
Posted by ブクログ
人は意識せずとも他人と比べ、未来を憂い、今を見ず感じず、他人や過去未来をばかりを見て比較し、不安や不幸の迷路に陥ってしまう。本著で気付けることは、他人や実体の無い過去や未来を憂うことを止め、私たちが「今、生きている」という実感と、様々な視点を本などから学び、多様な経験を通して内面を豊かにすることで、孤独や不安や他者との比較や不幸に迷路に迷わず、今、私が感じている充実感と私だけの本来の幸福に気付くべきだと示唆している。
不安や心配も社会通念上の幸福は「迷妄(幻想・錯覚)」と説き、私も同意する。
私たちは常に誰かが作った幸福の尺度の中で生きている。常に比較し疲弊し摩耗している。自分の声を聞く必要があるだろう。本著は実体の無い見えない不安や心配になっている人に向けても効果的である。
孤独との向き合い方、内面を豊かにするとどう世界が見えるかを教え説き気付かせてくれる。厳しくも優しく寄り添ってくれる良書といえよう。 -
Posted by ブクログ
「読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ」はよく引用される箇所だが、それ以外にも「良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ。なにしろ人生は短く、時間とエネルギーには限りがあるのだから。」だったり、「読書と同じように、単なる経験も思索の代わりにはなれない。」だったり、ギクリとする記述が多く見られる。その他にも古典や原著を勧めていたり、多読を批判していたりと、著者の読書についての独特の見解が読む者の心に突き刺さる。果敢に読書に取り組んできた自分にもこれらの言葉は突き刺さり、繰り返し問いかけた。読書できているのか、と。読む者に問いかける切れ味抜群の言葉たち。読書する者なら一度は手にして欲しい著書である。
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Posted by ブクログ
厭世世界をどう生き抜いて幸福である事を実感するか、又は真の幸福とは?について書かれていた。
他者からの印象を気にせず、たまには独りの時間をどっぷりと楽しみ、その孤独な時間を愛せる者は真の幸福を知っていると説く。
外的刺激は殆どがまやかしと幻想。
そこから少し離れられるか、そうでないか。
喧騒と社交、対人関係を好む者は時を前借りしていて、そのツケは50代から支払う事になる。
時の前借りとはとても残酷だと思ったし、そうならない為に今をより幸福な、今風に言えばストレスフリーな生き方をする事を勧められている。
ストレス…現代にはストレスの要因になるものばかりで頭が痛くなるが、これを最小限に排除して生きる事を幸福の入口とされている。
頭では分かるけど、実践は簡単にはいかない。
ストレスは向こうからやってくるので、それと闘う「力」も必要だということだ。