あらすじ
あなたはいま幸せですか?と問われたらなんと答えよう。幸せな人も、そうでない人も。しばしショーペンハウアー先生に耳を傾け、幸福について考えてみよう。自身の生涯を通じて、幸福とは何かについて思索したエッセイ「幸福について」を、ドラマチックに描き幸福の本質に迫ります。"人間が幸福になることは難しい。しかし、出来る限り楽しく生きる術はある"。読むと幸せになれる一冊です。
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Posted by ブクログ
ショーペンハウアーの内なる人生との葛藤が、簡潔に描かれている。
哲人ヘーゲルに立ち向かった青年時代。第2の父としてゲーテを慕い、亡き父への想いを重ねる。そして一番弟子となるニーチェ。エリザベートへの仄かな想い。
哲人である以前に、ショーペンハウアーの人間らしさを充分に感じさせる。参考になる言葉は、枚挙にいとまがない。
本書の最後の言葉である。
「自分の中にある幸せを数えれば、あなたはすぐに幸せになれるよ」と。
Posted by ブクログ
ショーペンハウアーの生涯と『幸福について』を照らし合わせる歴史マンガ的な位置。
日本ではあまり情報がない女性彫刻家のエリザベート・ネイとの出会いから始まる。『幸福について』は要素をなぞるような程度で、学術マンガというよりは歴史マンガの印象が強い。でも面白かった。
『孤独を愛しなさい』
『孤独に耐えられない者が社交的になり、余計な悩みを増やしてしまう』
『日記は役に立つ』
『頭でっかちな知識だけで経験がないのは注釈だらけの本に似ている。経験だけで知識がないのは難しすぎてどう読んでいいかわからない古典と同じ。知識と経験をバランスよく身につけるには、毎晩寝る前に一日を振り返ると良い』