丸尾末広のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エグい。グロイ。
丸尾末広、という名前は
某女装ロリィタさんのトコロでしばしば聞いていたのだけど
こういう絵柄の人なのね、
昭和を想起させるような。
アレだね、
メリーのインディーズ時代のジャケイラスト描いてたんじゃないかな。
知らないけどそんな感じ。
話は元々乱歩原作のもので読んでいたので
話自体は知ってた。
それが絵になるとこんな感じですよーっていう。
最近の萌え絵なんかじゃ表わせないと言って良いのか
……嗚呼、芋虫は描けないだろうな。
絵に表すのはこれだけなんだろうか、
他の作品にも手を伸ばしてみて欲しい。
映像化が出来たんだから絵化も出来るだろう、ということで
暗黒星を期待していま -
Posted by ブクログ
「漫画界の魔人が拓く新境地」とオビにはありますが、とにかくずっと待ち望んでいた一冊です。ようやっと読めました。
そしていざ読み始めてみて、思わずびっくりしてしまいました。なるほど、これは新境地と言えるかも知れない…。エログロからは確実に遠ざかり、新しく丸尾末広の世界が創られている…! なかんずく『オランダさん』や『童貞マリア』なんかめちゃめちゃいい話じゃないか…! フィクションとはいえ戦時中や戦後の長崎・東京、アウシュヴィッツの凄惨な描写には圧倒的な力があるし、絵画の構図にインスピレーションされた各コマの芸術性もますます洗練されているような気がして、ひたすらに圧巻、満足の一冊でした。好きなお話 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2/2
大判で既読だが読みやすいサイズで再読してみた。
20年前に丸尾末広を知ったときは「これが正解だ! 極北だ!(何の、かはわからないけど)」と驚いたものだが、
今では丸尾すら何かのバリエーションの一部でしかなく、というか積極的にパッチワークを行うことで逆説的に独自の世界を構築しているのだ、と判るようになった。
築かれるのは、ノスタルジックでリリカルな嗜虐と被虐の塔。
もちろんこの塔は古びた廃墟か、あるいは屹立する肉棒で、全体が汗と性欲と反吐でぎとぎとしている。
すべてがそうだから、この作品だけ取り出してどうということもないのだが、敢えてつらつら書くなら。
・吸血鬼界隈以外の辺見という -
Posted by ブクログ
今夜は重いモノ避けたかったので、久々のコミック。
文庫版コミックの漢字が読みにくい年齢になってきたかな(苦笑)。
初版は20年以上前。初出は1969~1989年であるが古臭さはほとんど感じない。
今回のお気に入りは、日野日出志「はつかねずみ」、花輪和一「怨焔」、次点が諸星大二郎「小人怪」、大御所手塚治虫「バイパスの夜」って感じかな……?!なお、丸尾末広「電気蟻」は単行本『新ナショナルキッド』収録で何度も読んでいるので、対象外としました。
他の作家陣も豪華だし、一括りで「ホラー」と言っても方向性は様々。個人的には一作を除いて、全て及第点超え。
今回、BOOK・OFFの¥108コーナー、