あらすじ
夢野久作の代表作完全漫画化についに挑んだ『瓶詰の地獄』から、丸尾テイストが横溢する待望のオリジナル作『かわいそうな姉』まで、世界で彼にしか描き出すことのできない、猟奇と陶酔に満ちた、漆黒の物語の花束。
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Posted by ブクログ
丸尾作品のなかで「瓶詰の地獄」のアヤ子が一番美しく見えた気がする。
「不気味」「恐怖」「畏怖」「耽美」もろもろの、視覚でも触感でもない
雰囲気のようなものを
ほんとうにうまく具象するなあと思う(芋虫あたりからよく思う)。
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発作的に、丸尾先生の世界観で鬱になりたいときがある。
待ってました新刊!ブレてない!
かわいそうな姉
の冒頭のシーンが少女椿っぽくて おおっ ってなった。
Posted by ブクログ
大正・昭和の雰囲気を耽美的に描ける絵師の短編集。
落語やオリジナルの姉弟の話もインパクトあるが、やはり表題作が凄い。原作を再読してもこの絵柄が脳内のイメージを上書きするほど強力。
Posted by ブクログ
短編4作収録。
表題作は夢野久作の同名小説コミカライズ。
成長した兄・太郎の顔が、どことなく写真で見る夢野久作に似ている気が。
「かわいそうな姉」は、
渡辺温の同名作品を元にしているのかと思ったが、読んでみたら違った。
でも、やっぱりかわいそう(泣)
Posted by ブクログ
この人の作品は、原作付きのものはみんな出来がいいように思う。正直、オリジナル作品は微妙だ。「かわいそうな姉」だけいらない。薄気味悪い耽美的な絵は美しいけれど話がつまらない。この中で1番好きなのは落語の噺「黄金餅」最後の按摩さんがゾロゾロ黄金餅買いに来るシーンはゾッとするより可笑しくて笑ってしまう。よくみるとそれぞれ体型が違って芸が細かい。珍しく軽妙な話「聖アントワーヌの誘惑」も、悲惨さがコメディタッチで描かれ面白かった。