倉橋由美子のレビュー一覧

  • 偏愛文学館

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    小説家が愛着を持つ39冊の小説を紹介するブックガイド的一冊。
    「偏愛」というだけあって、なかなか偏ったセレクトになっています。
    夏目漱石「夢十夜」や、上田秋成、カフカ短篇集など、怪奇幻想な作風がお好みのようです。
    外国人作家は、ジュリアン・グラック、イーヴリン・ウォーなど、全然知らない作家が紹介されていて、今後の読書の参考になりました。

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    2010年03月06日
  • 偏愛文学館

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    ブックガイドのつもりで買ったけど、そういう意味では失敗。手に入りにくそうな本も多いし、あらすじや落ちをここまで明かされてしまうと、改めて読む気はしないかな。ただ、大好きなんだけど私にはその良さをうまく人に説明できない作品について、その素晴らしさを鮮やかに語ってくれている部分にはうっとり。

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    2011年08月06日
  • 老人のための残酷童話

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    老人の出てくる不思議なお話10篇。
    ハッピーエンドなお話はなく、「残酷」なラストが多い。死に行く老人に覚悟をさせる為の小説なのだろうか。
    「老いらくの恋」と「地獄めぐり」が好み。

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    2009年10月04日
  • 老人のための残酷童話

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    短編集。全10話。

    誰もが知っている古典や童話などになぞらえて、独自の物語を紡ぎ出しています。

    人間の心の深層を鋭くえぐり取っていて、さすがは倉橋さんだと感嘆しました。

    人間の醜い部分・・・誰もが持っていて、されども秘匿していたい醜悪な部分を、彼女独自の世界観で解釈され作られた物語の中で、忌憚なく表現しています。

    人間誰しも漠然とは分かってる。心のどこかにはとっても卑怯で、利己的で、驕慢だったりする部分があるって。普段は克己心という名の殻に包まれてて外からは見えないんだけど、時折ひょっこり顔をだす、そういった嫌悪しつつも決してなくすことのできない部分。

    そういったところを穿つ鋭い感性

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    2009年10月04日
  • 老人のための残酷童話

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    老人のためだけどいいながら読んでしまった笑

    題名になるくらいだし、残酷だった
    「うっ」てなるところもあるけど
    結構面白くて一日一章って感じで全部読んでしまった

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    2009年10月04日
  • 倉橋由美子の怪奇掌篇

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    怪奇短編が20編おさめられてます。

    玉石混淆って感じかなぁ(~ヘ〜;)読後、背筋がす〜っと寒くなるような怖い短編集。

    玉石の「玉」の方(笑)の中でも特におもしろかったのは、
    『オーグル国渡航記』かな(’-’*) ここにでてくる「ジョナサン・ツウィスト作『ガニバー旅行記』」は、明らかに、ジョナサン・スウィフト作『ガリバー旅行記』をモチーフにしてますね。

    でも、この話にある、
    「彼が『アイルランド貧民児童の処理に関する一私案』という書を書いて、貧民の子供を食用に供すべしと提案した」
    という記述は、確か事実だと思う。はっきり思い出せないけど、阿刀田高さんの作品にも似たようなことが書いてあったし

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    2009年10月04日
  • ポポイ

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    読んだあと不思議な感覚。美しい文章と、リアルに想像するととても残酷なのにどこか惹かれるお話が好きです。

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    2009年10月04日
  • 暗い旅

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    日本ではたぶんこれだけではないでしょうか。二人称小説。この作家は親がいくつか持っているはずなので、今度実家に帰ったときに家中漁ってみます。

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    2009年10月04日
  • アマノン国往還記

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    大学1年、電車通学に片道1時間半かけていた頃に書店で装幀が気に入って購入。

      澁澤龍彦『高丘親王航海記』の女人国の部分を長編にした感じの小説でした。
     澁澤の親王にくらべると、いささか作家の社会に対する政治的な意志が表にでている気がしないでもない。

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    2009年10月04日
  • 妖女のように

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    表題作は豊富なユーモアもある面白い。カフカと少女趣味を足して2で割ったようなこの人の小説は意外にも読みやすいのだ。

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    2009年10月04日
  • アマノン国往還記

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    いまどきこの手の小説は陳腐もいいとこだと思う。しかもたいして批評性もあるようでもない。オチもいかがなものか。読みやすいのが救いかも。

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    2009年10月04日