中野康司のレビュー一覧

  • 高慢と偏見(上)

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    1813年初出。この年代で「普通に楽しめる小説」ってそれだけでもすごい。
    当たり前ですがイギリスです。「源氏物語」などと違って、「複製され商品化される前提で出された小説」というのは要するに産業革命がなされて都市労働者、消費者、商業ブルジョワジーがいないとそもそもマーケットが無いので。

    その古さでしかも恋愛心理小説、「夏目漱石も参考にした」らしいという興味でいつかは読もうと思っていた本。

    面白かったです。
    要は労働者の中の最上流階級の娘エリザベスと、大貴族ダーシーの「身分違いの恋愛」物語。ハッピーエンドです。
    これが疾風怒濤の破天荒ロマンではなくて、当時の経済的な常識とか社会的な見え方、世間

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    2023年08月13日
  • 高慢と偏見(下)

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    上巻から打って変わって、展開が面白く一気に読めた。ダーシーの男らしさ、リディアがウィッカムと駆け落ちしてしまった時の絶望感、エリザベスとダーシーが見事婚約できたときの喜び…
    昔のイギリス貴族のお話といえども、中身は昼ドラでやってる内容とそんなに変わらない。
    オースティンの上品な言葉で綴られるエリザベスの周りの滑稽な人たちや、恋愛模様がたまらなかった〜〜

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    2022年03月15日
  • 高慢と偏見(下)

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    古典的恋愛と結婚。
    女性が働いて賃金を得る時代じゃ無いから、結婚は生きていくための、いわば就職活動。
    愛がないと云々、かと思えば先立つものは経済的安定云々…今日的課題も。
    結婚はゴールではなく、スタート。この時代の身分違いの結婚は、相手の家族と縁を切るくらいの勢いないと親戚付き合い厄介なことこの上なしと感じつつ終幕。

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    2022年02月06日
  • エマ(下)

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    ネタバレ

    2019.12.14

    【感想】
    展開はベタなのに、とても面白かった!!!
    メインの内容は、少女漫画で言うところの「歳の離れた幼馴染みが無自覚のうちに想い合う、そこにライバルが出現したことによって各々の気持ちをやっと自覚」って感じかな?!

    「ずっと同じナイトリーさんでいてほしい。」エマの言葉がとてもわがままで、とても切実

    ナイトリーさんの想いを告げる言葉たちが誠実で好き
    エマとフランクのたわむれを見たくなくてロンドン行くとか可愛すぎる好き

    「欠点だらけだが完璧なエマ」とはその通りだと思う
    エルトン夫人が苦手すぎる!!!

    【印象に残った言葉】
    心の慰めや平静さを求めたいなら、これから良い

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    2019年12月14日
  • 高慢と偏見(下)

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    言わずと知れたイギリス古典の名作で、サマセット・モームが『世界の十大小説』にも挙げている本作。読んでみるとなるほどたしかにまるでジェットコースターのように次々と形成が変化する恋愛模様がなかなかに面白く、近年も映画化されるなど長く読み継がれてきた理由がよくわかる。内容はちっとも古びておらず、むしろ今日に至るまで多く作られている恋愛小説やドラマの原型であるとすらいえるだろう。ただ、申し訳ないが本作をあまり高く「評価」したいとも思えなかった。事件らしい事件は起こらないし、世界もあまりにも狭い。おなじ姉妹の惚れた腫れたの話は、所詮「コップの中の嵐」である。それでもストーリイテラーとして力があることは間

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    2019年12月04日
  • 高慢と偏見(上)

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    言わずと知れたイギリス古典の名作で、サマセット・モームが『世界の十大小説』にも挙げている本作。読んでみるとなるほどたしかにまるでジェットコースターのように次々と形成が変化する恋愛模様がなかなかに面白く、近年も映画化されるなど長く読み継がれてきた理由がよくわかる。内容はちっとも古びておらず、むしろ今日に至るまで多く作られている恋愛小説やドラマの原型であるとすらいえるだろう。ただ、申し訳ないが本作をあまり高く「評価」したいとも思えなかった。事件らしい事件は起こらないし、世界もあまりにも狭い。おなじ姉妹の惚れた腫れたの話は、所詮「コップの中の嵐」である。それでもストーリイテラーとして力があることは間

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    2019年12月04日
  • 高慢と偏見(上)

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    下巻に続く。大事件はおきてないが、登場人物のその後が気になります。英国恋愛小説の名作中の名作、なんだそうです。

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    2018年01月22日
  • エマ(下)

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    この作品を読んで、恐らくはじめのうちはエマを好きな読者は少ないはずだ。エマの悪意ないお節介や思い込みと決めつけは、読者に苛立ちを感じさせる。
    それでも読み進めていくうちに、エマを嫌いになりきれなくなるに違いない。エマは軽率とも言える行動を繰り返すが、あくまで厚意でしており、芳しくない結果になったときは素直に反省する。
    だから憎みきれないのだ。

    ジェイン・オースティンの魅力は、何と言ってもこういった登場人物の性格描写の巧みさにある。
    エマに限らず、エマに何でも言える存在のナイトリーや、いつでも自分と周囲の健康ばかりを気にするエマの父親、ちょっとした悪役的存在のエルトン夫妻、善人でおしゃべり好き

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    2016年07月11日
  • エマ(上)

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    「高慢と偏見」が面白かったので、「エマ」を読んでみる。
    ジェイン・オースティンの作品は、作家の訴えたい何かを探ったり、世間に対しての皮肉だったりという作品を通じての問題提起がなされたものではない。あくまで結婚を考える女性を中心に、家族や恋人である男性や周囲のひとびととの間で巻き起こる出来事を読みやすく書いた娯楽性の高い作品だと思う。
    作品を読んで何かを考えるとかいった読書でなく、とにかく読んで面白い。絵のない漫画のようだ。
    それでいて、くだらないと一蹴してしまうのは勿体無い。不思議に読みたくなる作家だ。

    上流家庭に育ったエマは美人で頭が良く、自分は結婚するつもりは毛頭ないくせに、ひとの結婚を

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    2016年07月11日
  • 高慢と偏見(下)

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    思っていた以上に 面白かった

    初読時に勘違いしていた。最後の手紙は 傲慢と偏見がなくなったことを意味するのではなく、人は 傲慢と偏見を 持ち続けることを意味する

    著者は この小説から 人間を観察して、その愚かさを笑って楽しむことを 伝えたかった

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    2017年07月26日
  • 高慢と偏見(上)

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    ドタバタ恋愛コメディ。特に 大きなドラマやストーリー展開はないが、日常会話だけで、夏目漱石の小説みたいに 読み進められるから 不思議。

    派手さがないのに名作と呼ばれるのは、会話の中に 時折 出てくる 人生観、結婚観、父と娘や姉と妹のいい関係、身分階級 あたりにあると思う

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    2016年06月15日
  • 高慢と偏見(上)

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    大変わかりやすい訳でびっくりした。岩波ではずいぶん理解していなかったよう。しかし、なぜか前半は読みにくく、1回読んだせいか、1回目ほど興奮しなかった。でも大変わかりやすい。

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    2016年06月08日
  • 高慢と偏見(上)

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    オースティンの作品は基本みなちくま文庫の中野康司訳で読んでいて、『高慢と偏見』(自負と偏見)だけが新潮文庫の小山太一訳でした。それでこの度は『高慢と偏見』の中野康司訳を手にとって見た次第。読み比べてみた結果としては、翻訳の正確性などについては私には判断できないものの、ことばの自然さという点では小山太一訳が優っているようでした。

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    2015年10月12日
  • エマ(上)

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    19世紀初頭のジェントリたち…とりわけその子女たちが抱いた野心、けん怠、不自由、無知、理性と誤認。オースティンの作品がおもしろいのはそこらへんのことを、キャラクター化してみせてくれること。

    「エルトンさんの態度は、ある意味では、ナイトリーさんやウェストンさんより上かもしれないわ。エルトンさんの態度のほうが丁重だから、いいお手本になるわ。ウェストンさんの態度はあけっぴろげで、きびきびして、すこし無遠慮なところがあるわ。みんな彼のそういうところが好きだけど、それは彼がすごく陽気な人だからよ。でも、彼の態度は真似しないほうがいいわ。ナイトリーさんの態度は単刀直入で、断固として、人に命令するようなと

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    2014年12月01日
  • エマ(下)

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    ネタバレ

    下巻の話の展開がおもしろかった!
    エマが自分のしてきたこと、その結果引き起こしていること、自分の欠点などに気づいても、その欠点ごと受け入れてくれる人が身近にいる。本当にお騒がせなエマだけど、とても愛らしく賢い人なんだろうなと感じる。
    ナイトリーさんってステキだなぁ。

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    2014年07月13日
  • 高慢と偏見(下)

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    誤解が解けた後の話。
    紆余曲折繰り返しつつ、お互いの葛藤踏まえつつ、かつ主人公の妹がまさかのあの人と結婚するという波乱の事態に。。。。
    見せ方は本当にすごいなと思います。主人公そっちのけで気になった(笑)


    だけどここまで引っ張ってきたら妹関連よりむしろ主人公ペアのもっとごたごたが見たかったです。。。たぶん恋愛もの重視じゃなくて「人ってこんなに面白い生き物なのよハハ」がメインなら仕方ないのかな。ダーシーの鬱陶しい叔母さんがもう少し鬱陶しさをかもし出してくれたり、二人の中をかき回してくれたらよかったのに……けどそうするとオースティンらしさが消えてしまうのかもしれないから、これはこれで満足するし

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    2013年07月18日
  • 高慢と偏見(上)

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    ネタバレ

    面白かったです。
    イギリス文学と聞いて、少しとっつきにくい(独特な)文章、言葉遣いなど最初はなじめなかったのですが、ヒロインのエリザベスが相手役(?)のダーシーと出合った辺りから怒涛のようにストーリーが展開していきます。

    主人公含め脇役たちの性格がものすごく人間臭くて面白かった。もちろん誇張はあるのでしょうが、「うわ、実際に職場にいそうな……」という女性たち、男性たちの態度、言葉の使いまわしがものすごい。

    一応主人公エリザベスは美化されている? ようですが、むしろ彼女のほうが「偏見」に満ちていると思いました。題名から判断すると対する高慢はダーシーというところでしょうか。
    (とは言っても、私

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    2013年07月10日
  • 高慢と偏見(下)

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    あらすじを書くと平凡な話なんだけど、当時の身分社会や、結婚観や貞操感を想像すると、みんな必死でおもしろい。
    登場人物がなかなかにみんな自分勝手で独りよがりで、プライドが高く見栄っ張りだし、
    ベネット夫人、リディア、コリンズ氏などやたらイライラする人がイライラする発言ばかりするし
    よくよく考えると、ろくでもない人が多すぎる気もするけど(笑)
    ジェインとエリザベスが聡明で、ちゃんとハッピーエンドに終わったのでよかったです。
    エリザベスの正直な物言いは共感できて好きだなぁ。

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    2013年02月28日
  • 高慢と偏見(下)

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    上巻で一番面白い所で終わったまま、下巻へ!

    下巻はひと時も退屈する間もなく、色んな事件が起こり、小説の中では何ヶ月も経ってるけど1・2日で読みすすめているこちらとしては気持ちがついて行かない…笑

    それくらい感情移入もしやすくて楽しい一冊でした★
    さすが200年読み継がれている恋愛小説!(個人的にはジェイン夫婦に一番幸せになって欲しい!)
    続けて同じ作者の「ノーサンガー・アビー」を読もうと思います。楽しみ〜♪

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    2013年01月09日
  • エマ(下)

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    最初はエマのちょっとうぬぼれたお節介ぶりにやきもきさせられるものの、読み進めていくと、彼女が「本当に」頭のいい女性なのだ、ということがわかってくる。
    エマは頭の回転が速く、思いやりがあり、行動力もある女性なのだ。それでいて美人でお金持ちで、家族にも恵まれているのだから、彼女が「お節介」に義務感のような思いを抱くことも、ごくごく自然なことだと思う(本人はそれを「お節介」だとは思っていないが)。

    そんな、「ちょっと行き過ぎ」なエマを、きちんとたしなめ、また導こうとしてくれるナイトリー氏は素晴らしい。
    本当に愛しているからこそ、はっきりと注意し、時に厳しくたしなめる。本当に愛情を持っていないと、ぜ

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    2013年01月03日