中野康司のレビュー一覧

  • 高慢と偏見(下)

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    エリザベスの知性、溌剌とした明るさに、こちらも元気づけられ、明るい気持ちになった。
    いつしかダーシーとエリザベスが大好きになっていた。
    情景描写、人物描写ともに細密で、特に下巻はエリザベスとともにイギリス中を旅しているような気持ちになった。
    よい本を読んだ、という満足感に満たされている。

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    2018年11月20日
  • エマ(下)

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    ネタバレ

    ジェイン・オースティンの作品の素晴らしい点は色々あるけれども、一つにはその卓越した表現だと思う。クドいわけではない必要最低限の言葉で、読者が容易に個々のキャラクターを頭の中で想像することができる。しかもこれほど似ている主題で書いておきながら、他作品とは全く別人として書き分けされているのだから凄い。
    ついに私はよく議論される「高慢と偏見」と今作のどちらが好きかについて意見を言える。エマには正直、過度の期待はしていなかったのだが私は確実に「エマ」の方が好きだ。ダーシー氏もナイトリー氏も理想的な紳士ではあるが、「エマ」は読んでいて腹が立たないし、表現や登場人物などが円熟しているのは素人の私にも分かる

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    2018年04月24日
  • エマ(下)

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    内容は、昼ドラですら取り上げないような恋愛ドタバタコメディーといった風体なのに、最後まで一気に読ませてしまう。全くものすごい文章としか言い様がない。主人公エマと、周りの人々の会話が特に素晴らしく、息をつかせない。
    (2017.7)

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    2017年07月25日
  • 高慢と偏見(上)

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    上下巻一気に読んでしまった。ここまで面白いとは。本当に文学というのはその時代に生きた作者の思考だったり価値観だったりエゴだったりがよく分かっておもしろい。この作品の作者、ジェイン・オースティンはかなりの人間観察好きで、それだけではなく人間の心理の深いところまで巧妙に描いている。人間の愚かさとか馬鹿さ加減をここまでユーモアたっぷりに書けるなんて!だから楽しく読めたんだろうけど。私も彼女みたいに人に対する苛立ちとか怒りを笑い飛ばせるようになったらいい。あと絶対に触れないといけないのはエリザベスとダーシー氏の恋愛物語。こんなにも読者にじれったさを感じさせて、興奮させる展開があっただろうか!!というく

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    2015年11月23日
  • エマ(上)

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    時代も国も違うのに、登場人物達の心の機微に共感し、引き込まれながら読み終わりました。おもしろかった〜。

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    2015年06月29日
  • 高慢と偏見(下)

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    ネタバレ

    この下巻はまた色んな事があります。リジーの妹リディアの結婚とか・・・。
    現代では駆け落ちとか、そんなにたいした事ないと思いますが、この時代では家族全員の評価を著しく下げ、未婚の者は結婚など無理!ってなってしまうぐらいとか本当に現代は開けましたね~。
    この時代では異性の手が触れるなんてダンスの時だけだったと映画のメイキングで言ってたような~?なのでこの駆け落ちがいかに大変な事だったかというのも、よく分かります。
    リジーとダーシー様はというと、高慢で鼻持ちならない以前の彼とは比べ物にならないぐらい気さくな姿に、リジーが段々心を開いていく姿を丁寧に描いているので感情移入出来るというか、この二人が早く

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    2015年02月06日
  • 高慢と偏見(上)

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    ネタバレ

    映画を物凄く気にいったので原作も!と買いまして今回海外ドラマ版を見た事で読みかえしました。
    まず読みやすく翻訳してくれているのでスラスラ読めるのがとてもいいです。昔の作品なので読みにくいかも?と思ってましたが全然大丈夫でした。
    内容はリジーとダーシー様の結婚までの道に色々な事が起きるって感じですが、この上巻はダーシー様がリジーにプロポーズして、こっぴどく振られ弁明する所までですが、非常に面白いので次!次!ってなります。
    また映画ではそんなに感じなかったリジーの母の出来の悪さを今作では嫌って程知らされることにもびっくりでした。
    あの母からリジーやジェインが生まれたのが不思議なぐらいです。
    ダーシ

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    2015年02月06日
  • 高慢と偏見(上)

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    一番好きな映画の1つなのに、まだ本は読んでいなかった。映画と同様おもしろいのかなぁ、と思いつつ読み始めたけど、久しぶりに次のページを早く読みたい!!と読み始めたら止められなかった。上巻の後半へ進めば進むほど話の展開がますます興味深くなってきて、さらに読み進めたくなった。一番気になるところで下巻!!!早く読みたい!!!!

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    2014年07月05日
  • 高慢と偏見(下)

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    繰り返し読んでしまうほど、何度読んでも新鮮な気持ちで読めてしまう^ ^ エリザベスの心の変化とダーシー氏の変化がまるでその場にいるような気がするほど鮮やかに描かれていて、読み飽きることがない☆ダーシー氏と結婚したい(笑)!!これは手元に置いておきたい一冊に決定!

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    2014年07月05日
  • 高慢と偏見(下)

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    映画「プライドと偏見」を先に見て、面白かったので小説も。
    あらすじは分かっているはずなのに面白かったー!!
    読みやすい訳でとても200年前に書かれたものとは思えない。
    小説の世界に入ってしまいました。
    そしてダーシー男前すぎる!!結婚して!
    自分の欠点を真摯に受け止め、直そうとする、
    愛する人のためにー!エリザベス幸せすぎ。
    小説の方が心理描写が丁寧だから、ダーシーの気持ちもよくわかって
    エリザベスの気持ちもよくわかって、感情移入しやすかった。

    軽やかに読める王道ラブストーリー!
    読後感は爽やかで幸せ。

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    2013年11月25日
  • 高慢と偏見(下)

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    こんなにドキドキワクワクしながら読んだ小説は何年ぶりでしょう!
    結末は知っているし大した事件が起きるわけではないのに、ページをめくる手が止まりません。
    200年前に出された小説ですが、読み続けられ、何度も映像化される理由がわかりました。
    私の好きな本・ベスト3に入りました!

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    2013年06月30日
  • 高慢と偏見(上)

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    こんなにドキドキワクワクしながら読んだ小説は何年ぶりでしょう!
    結末は知っているし大した事件が起きるわけではないのに、ページをめくる手が止まりません。
    200年前に出された小説ですが、読み続けられ、何度も映像化される理由がわかりました。
    私の好きな本・ベスト3に入りました!

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    2013年06月30日
  • 高慢と偏見(下)

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    結末はわかっているのに、とにかく最初から最後までそわそわ、やきもき、わくわくしっぱなし!

    すこぶる「面白い」小説だった。決して特別なことが起こるわけでない。あらすじを言ったってつまらないだろう。しかし、とにかくその展開の押し引きの上手いこと! そして、その説得力のあること!

    主人公・エリザベスの美しさと可愛さと言ったらない。知性が内側から輝いている。
    この聡明で、しかも明るいヒロインは、自分の知性でもって現実を見る。そしてそれらを「笑い」でもって批判し、また愛するのである。

    「私は笑うことが大好きなんです。……人間の愚かさやばかばかしさや、気まぐれや矛盾がおかしいんです。そういうものを見

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    2012年11月03日
  • エマ(上)

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    エマは、映画が先だったんですね。
    それで、次が原作小説。
    で、初めは違う出版社の読んだんですけど、誰が誰なのかわからなくって、口語も気になって、それで
    「高慢と偏見」の訳が気に入っていたちくま文庫で買い直しました。
    断然こっちの訳のほうが好きです。

    エマは、うーん、映画は好きなんですけど
    他のオースティンの作品を見てしまうと、魅力が薄れてしまったかな。
    作者が言うほど自分勝手とは思わないんだけど。
    ナイトリーはほんとに紳士ですよ。
    高慢と偏見のダーシー君より紳士。笑

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    2011年12月04日
  • エマ(下)

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    ネタバレ

    ナイトリーさんが、ダンスで救うシーンがかっこよすぎて、さらにその後エマにダンスを申し込むシーンがかっこよすぎて、
    「うおー!!かっこえー!!!」って、家のベランダで叫びました・・・
    さらに、エマに愛ある忠告をするところ、
    さらにさらに愛の告白をするところ・・・
    中盤から後半にかけてはまさにナイトリー祭りでした。
    とっても素敵でした。
    「欠点だらけだけど完璧な」エマが大好きです。とても共感できるしとても魅力的な女の子です。
    これはずっと読み続けていくだろうな。。。何度読んでもとても好き。

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    2011年10月04日
  • エマ(上)

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    ネタバレ

    結婚しないと決め込んでいた21歳エマは、
    恋愛も結婚も階級が最も大事な要素(ピラミッドの土台)だと考えいました。それを踏まえ、町の人々の結婚の縁組を趣味として過ごします。

    結局いつも失敗していた。愛し合う組を階級違いだと言って離れさせ、愛し合わない二人を階級的にぴったりとくっつけようとする。

    これは、エマが、階級こそ結婚においてのピラミッドの土台であると考えたからなのです。

    さあ、2巻でその間違いにナイトリー氏は気付かせてくれるのか、2巻へ続きます!

    本当の階級とは、本物の紳士とは、恋愛におけるピラミッドの土台とは何か。そんなことを学んだり感じ取れるのではないかと思います。

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    2011年04月01日
  • エマ(下)

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     本当にもうエマってバカなんだから!と叫びながら読み進む後編。エマの酷さはすばらしいレベル。
     こんな酷いヒロイン見たのは初めて!(しかしながらなぜか魅力的なのだ)

     結局のところ、この物語の中で一番得をしたのってナイトリー氏だと思います。
     聡明で気は強く、しかしながら最後の最後で自分を一番えらいと認めてくれる女性(若くて美人)ってロマン過ぎる。うらやましいぞナイトリー氏。

     面白いのでオススメです。

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    2010年12月02日
  • 高慢と偏見(上)

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    19世紀を代表する女性作家の一人。それどころか、イギリスを代表する作家の一人かも。現代のロマンスものの元祖でもあるジェイン・オースティン。
    近年出たパロディを紹介する前に再アップ。

    ジェイン・オースティンの中でももっとも有名で、愛された作品がこれです。
    5人姉妹の次女で利発なエリザベスは、名家の主で印象的な男性ダーシーに出会うが、とっつきにくいダーシーの言動に反発、さらに噂を吹き込まれて、すっかり誤解してしまいます。
    一方、最初は気づかなかったエリザベスの生き生きした魅力に目を離せなくなっていくダーシー。
    誤解も含めたエリザベスの強烈な拒絶に遭い、生まれて初めて自分の傲慢さを改めようとし始め

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    2019年07月17日
  • エマ(上)

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    この訳は面白い!オースティンの描く田舎社交界の垢抜けしない俗っぽさがとてもよく出ている。面白すぎてページをめくる手が止まらない。
    オースティンのいちばんすごいとおもうところは、通りすがりの男の子ひとりにいたるまでみんな美男子に思わせてしまう萌えな技術。神業。
    わたしエマはすごくデキル女だとおもうよやっぱり…。

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    2009年10月04日
  • エマ(下)

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    ボックス・ヒルでのナイトリーさんの感動的な言葉の数々!
    完璧なようで完璧でないエマの不思議な魅力。エマは素直だからねー。虚栄心や嫉妬といったキーワードがあって上手く作用しています。

    中野康司 訳/2005.10.10 初版

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    2009年12月17日