中野康司のレビュー一覧
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ネタバレジェイン・オースティンの作品の素晴らしい点は色々あるけれども、一つにはその卓越した表現だと思う。クドいわけではない必要最低限の言葉で、読者が容易に個々のキャラクターを頭の中で想像することができる。しかもこれほど似ている主題で書いておきながら、他作品とは全く別人として書き分けされているのだから凄い。
ついに私はよく議論される「高慢と偏見」と今作のどちらが好きかについて意見を言える。エマには正直、過度の期待はしていなかったのだが私は確実に「エマ」の方が好きだ。ダーシー氏もナイトリー氏も理想的な紳士ではあるが、「エマ」は読んでいて腹が立たないし、表現や登場人物などが円熟しているのは素人の私にも分かる -
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上下巻一気に読んでしまった。ここまで面白いとは。本当に文学というのはその時代に生きた作者の思考だったり価値観だったりエゴだったりがよく分かっておもしろい。この作品の作者、ジェイン・オースティンはかなりの人間観察好きで、それだけではなく人間の心理の深いところまで巧妙に描いている。人間の愚かさとか馬鹿さ加減をここまでユーモアたっぷりに書けるなんて!だから楽しく読めたんだろうけど。私も彼女みたいに人に対する苛立ちとか怒りを笑い飛ばせるようになったらいい。あと絶対に触れないといけないのはエリザベスとダーシー氏の恋愛物語。こんなにも読者にじれったさを感じさせて、興奮させる展開があっただろうか!!というく
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ネタバレこの下巻はまた色んな事があります。リジーの妹リディアの結婚とか・・・。
現代では駆け落ちとか、そんなにたいした事ないと思いますが、この時代では家族全員の評価を著しく下げ、未婚の者は結婚など無理!ってなってしまうぐらいとか本当に現代は開けましたね~。
この時代では異性の手が触れるなんてダンスの時だけだったと映画のメイキングで言ってたような~?なのでこの駆け落ちがいかに大変な事だったかというのも、よく分かります。
リジーとダーシー様はというと、高慢で鼻持ちならない以前の彼とは比べ物にならないぐらい気さくな姿に、リジーが段々心を開いていく姿を丁寧に描いているので感情移入出来るというか、この二人が早く -
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ネタバレ映画を物凄く気にいったので原作も!と買いまして今回海外ドラマ版を見た事で読みかえしました。
まず読みやすく翻訳してくれているのでスラスラ読めるのがとてもいいです。昔の作品なので読みにくいかも?と思ってましたが全然大丈夫でした。
内容はリジーとダーシー様の結婚までの道に色々な事が起きるって感じですが、この上巻はダーシー様がリジーにプロポーズして、こっぴどく振られ弁明する所までですが、非常に面白いので次!次!ってなります。
また映画ではそんなに感じなかったリジーの母の出来の悪さを今作では嫌って程知らされることにもびっくりでした。
あの母からリジーやジェインが生まれたのが不思議なぐらいです。
ダーシ -
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結末はわかっているのに、とにかく最初から最後までそわそわ、やきもき、わくわくしっぱなし!
すこぶる「面白い」小説だった。決して特別なことが起こるわけでない。あらすじを言ったってつまらないだろう。しかし、とにかくその展開の押し引きの上手いこと! そして、その説得力のあること!
主人公・エリザベスの美しさと可愛さと言ったらない。知性が内側から輝いている。
この聡明で、しかも明るいヒロインは、自分の知性でもって現実を見る。そしてそれらを「笑い」でもって批判し、また愛するのである。
「私は笑うことが大好きなんです。……人間の愚かさやばかばかしさや、気まぐれや矛盾がおかしいんです。そういうものを見 -
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ネタバレ結婚しないと決め込んでいた21歳エマは、
恋愛も結婚も階級が最も大事な要素(ピラミッドの土台)だと考えいました。それを踏まえ、町の人々の結婚の縁組を趣味として過ごします。
結局いつも失敗していた。愛し合う組を階級違いだと言って離れさせ、愛し合わない二人を階級的にぴったりとくっつけようとする。
これは、エマが、階級こそ結婚においてのピラミッドの土台であると考えたからなのです。
さあ、2巻でその間違いにナイトリー氏は気付かせてくれるのか、2巻へ続きます!
本当の階級とは、本物の紳士とは、恋愛におけるピラミッドの土台とは何か。そんなことを学んだり感じ取れるのではないかと思います。 -
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19世紀を代表する女性作家の一人。それどころか、イギリスを代表する作家の一人かも。現代のロマンスものの元祖でもあるジェイン・オースティン。
近年出たパロディを紹介する前に再アップ。
ジェイン・オースティンの中でももっとも有名で、愛された作品がこれです。
5人姉妹の次女で利発なエリザベスは、名家の主で印象的な男性ダーシーに出会うが、とっつきにくいダーシーの言動に反発、さらに噂を吹き込まれて、すっかり誤解してしまいます。
一方、最初は気づかなかったエリザベスの生き生きした魅力に目を離せなくなっていくダーシー。
誤解も含めたエリザベスの強烈な拒絶に遭い、生まれて初めて自分の傲慢さを改めようとし始め