中野康司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレしばしば出会う明らかなオマージュ作品。
読みたいけど、原典を読まずしては十分に楽しめないという判断が働き手に取れない。
そろそろ原典を読んでみようかと手に取るパターン。
イギリスの中流〜貴族階級を舞台とした女性目線の結婚を巡る日常小説。
これが、200年も前の小説かと思うと驚愕以外の何物でもない。
まず、幕開けの章での5人の娘達の父親ベネットの物腰の可笑しさに心を掴まれる。
田舎町に転居してくる良家の男に、娘の誰かを何としても結婚させようと節操なく湧き立つ妻を前に、ひょうひょうと乾いたユーモアで立ち回る。
あ、これは読めるなと早々と確信。
ところどころに古めかしさだったり、お国柄特有の不 -
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☆4.5
面白すぎました。
これがエスプリの効いた会話ってやつか!と読んでて感じた。
出てくる人出てくる人みんな個性が輝いてる。
賢い人、愚かな人、狡い人、優しい人。
すんごいイラッとしちゃう人も。
愚かな人(主にベネット夫人とか)にすごいイライラしちゃうんだけど、これきっとこういう部分が自分に多分にあるからなんでしょう。
たまに共感性羞恥みたいなものにおそわれる。
ただ、愚かさ振り切れてるともう笑っちゃう。
全編通してスルスルと話が進むので、手の止め時がなくて読み続けてしまう読みやすさと、心地よく気持ちを乗せていく展開で、いつの間にかエリザベスと一緒に心が大騒ぎしていた。
ダーシーさんた -
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きゃー♡今回は萌えちゃいましたよ。
だって、あんなに高慢ちきで無愛想で世界一嫌な奴だったダーシーさんが、心優しくて、礼儀正しくて、愛想が良くて、愛情深くて、思慮深い紳士だったんですもの。ギャップ萌え♡(*^^*)。
このまま、エリザベスはダーシーさんの愛を受け入れるべきか…といいところで、世界一バカな妹リディアがどうしようもない“借金男”ウイッカムというダーシーの宿敵と駆け落ちをやらかしてくれる。“バカ”リディアとウイッカムの行方を父親と叔父が探し回り、何故かお金の問題も解決し、結婚という形で丸く収まったが、「妹がこんなことになった恥ずかしい家の私をダーシーさんがまだ愛してくれているはずがない -
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1775年〜1817年に生きた女性作家ジェーン・オースティンの小説。古い時代の小説だから文章が硬いのかと思っていたら、冒頭「金持ちの独身男性はみんな花嫁募集中にちがいない。これは世間一般に認められた真理である。」ハハッ、なんか女性週刊誌みたいなノリだね。
「近所に金持ちの独身男性が引っ越してきた」とすぐに張りきり、「五人娘の誰かを嫁に」と目論んで「あなた、ご挨拶に行かなきゃ」と夫をせかし、「ディナーに招待しなきゃ」「舞踏会に招待されるかも」とそれだけが生きがいのベネット夫人。
ベネット家の長女ジェインは美しく、実際に例の“金持ちのイケメン独身男性隣人”ビングリー氏を夢中にさせ、「二人の結婚は -
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好きすぎてセリフ回しも覚えてるほど観てる映画の原作。昔読んだ「説得」もだけど、本当にオースティンは読みやすい!勿論翻訳者によるんだろうけど、昔の話とは思えないほど活字が追える。
映画には盛り込めなかったであろう細かい部分も描いてあってより面白い。特に"その後…"は映画には一切ないのでとても満足。
あたしは主人公エリザベスはほぼほぼオースティン自身なんじゃないのかな?と思っている。
頭が良く、いつも周りを見ていて自分というものをしっかり持っており意見をハッキリ言う。
現代でも同性に大変好かれる所謂サバサバタイプ。
(しかもオースティン、何回かプロポーズ受けてるとこみると器量も