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エマはフランク・チャーチルと軽い恋のたわむれを楽しむ。優雅で冷たい感じのジェイン・フェアファクスに対抗意識を燃やし、ジェインが道ならぬ恋に落ちているのではないかと疑う。しかし、ジェインの隠された事実、そしてハリエットの意外な告白。エマの心は千々に乱れ、思いもよらぬ展開が待ちうける――。オースティン円熟期の最高傑作を明快な新訳でおくる。
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Posted by ブクログ
欠点だらけだけど完璧なエマ 彼女が読者に愛されるのは 間違ったことをしても反省できるから 彼女の精神的成長と結婚するまでを 登場人物たちと見守っている気持ちになった
フランクとジェインが実は婚約していたという事実に驚きはしたけれど、ジェインにピアノが贈られたという伏線に若干気づいていたのでやっぱりなあと思った。各登場人物の人間味がすごい。エマ・ウッドハウスとジェイン・フェアファクスは同い年で対立する女の子のように描かれているけれど、どちらの女性も素敵な面と欠けて...続きを読むいる面があって絶妙に魅力的で選べない。
内容は、昼ドラですら取り上げないような恋愛ドタバタコメディーといった風体なのに、最後まで一気に読ませてしまう。全くものすごい文章としか言い様がない。主人公エマと、周りの人々の会話が特に素晴らしく、息をつかせない。 (2017.7)
本当にもうエマってバカなんだから!と叫びながら読み進む後編。エマの酷さはすばらしいレベル。 こんな酷いヒロイン見たのは初めて!(しかしながらなぜか魅力的なのだ) 結局のところ、この物語の中で一番得をしたのってナイトリー氏だと思います。 聡明で気は強く、しかしながら最後の最後で自分を一番えら...続きを読むいと認めてくれる女性(若くて美人)ってロマン過ぎる。うらやましいぞナイトリー氏。 面白いのでオススメです。
ボックス・ヒルでのナイトリーさんの感動的な言葉の数々! 完璧なようで完璧でないエマの不思議な魅力。エマは素直だからねー。虚栄心や嫉妬といったキーワードがあって上手く作用しています。 中野康司 訳/2005.10.10 初版
上巻と下巻の途中までは、岩波の工藤政司氏の訳で読んでいたが、どうにも日本語がわかりづらく、意味が不明な箇所が度々出てくるので、ちくま文庫の中野康司訳に切り替えた。するすると読めること!翻訳でこんなに変わるのかと驚きました。 例えば下巻野41章ではカードゲームが出てくるのですが、工藤政司訳では内容が...続きを読むつかめず、混乱しました。翻訳を変えたらスッキリしました。 。。。。。 この時代は(今もかもしれないが)身分の違いで、結婚できる相手も決まっている。 エマは賢く、自分は極めて正常に物事を判断していると思っているが、実は妄想、先走り、偏見の塊である。自分が常に正しいと思うが故の行動が、実は親切(!?)をされた人が希望していたことと真反対で、余計にこじれてしまったりする。 具体的に言うと、結婚を申し込まれた子に、もっといい人いるからやめなさいの圧で、断らせたりする。あえて自分を抑えて生きている身分の下の綺麗な女性には、なんかいけすかない、友達にはなれないと冷たい態度をする。 最終的には、エマ自身の身分の高さ、姿の美しさ、若さでこじれたものはリカバリーでき、とんとん拍子に円満に終わる。昔も今も結局、顔?!(+エマの時代は「身分」も) キャラ設定が非常にはっきりしており、エマのお節介おばさんみたいな性格も気になり、どんどん先へ読み終えることができた。大変満足です!
あらすじは陳腐で退屈そうだが、キャラクターの描写がドライで辛辣、容赦がない。 「ミス・ベイツは、若くもなく、美人でもなく、金持ちでもなく、結婚もしていないが、それにしてはびっくりするほど人気がある。」とか。 身分の違いに厳しいのは時代かな。
先に見た映画で少し物足りなさを感じた細かい心理描写は、やっぱり小説ならでは。 たしかに前半では妄想や思い込みが激しく、半ば遊び半分に見えていた縁結びとか、何かエマの性格ってちょっと…みたいな感じだったけど、ナイトリー氏の指摘などから徐々に自分を改めて成長していく姿を見ると、やっぱりエマってとても魅力...続きを読む的。 自分を顧みて欠点を率直に認め、持ち前の聡明さでこれまでの行いを改め、いかに人生を歩んでいくか決意する場面は清々しく、思わずそうよ!がんばって!と応援したくなる。 「欠点だらけだが、完璧なエマ」 ナイトリー氏が欠点を探し指摘する憎まれ役、その裏にある愛情に気づかず反発するエマ。まさに王道の少女漫画。特に告白シーンは目に浮かぶよう。 異常に健康を気にする心配性なウッドハウス氏、つまらない話を延々と続けるミス・ベイツ、超性格悪いエルトン夫人など、脇役もキャラ立ちしてて、200年後の今でも充分楽しめる作品。 上巻で少し飽きてしまったけど、最後まで読んでよかった!
この作品を読んで、恐らくはじめのうちはエマを好きな読者は少ないはずだ。エマの悪意ないお節介や思い込みと決めつけは、読者に苛立ちを感じさせる。 それでも読み進めていくうちに、エマを嫌いになりきれなくなるに違いない。エマは軽率とも言える行動を繰り返すが、あくまで厚意でしており、芳しくない結果になったとき...続きを読むは素直に反省する。 だから憎みきれないのだ。 ジェイン・オースティンの魅力は、何と言ってもこういった登場人物の性格描写の巧みさにある。 エマに限らず、エマに何でも言える存在のナイトリーや、いつでも自分と周囲の健康ばかりを気にするエマの父親、ちょっとした悪役的存在のエルトン夫妻、善人でおしゃべり好きな元牧師の未亡人ミス・ベイツなど、どの登場人物も個性豊かで活き活きと描かれている。 このように登場人物が魅力的に描かれていなければ、たかが恋愛物語に750ページ余りもの長い作品に仕上げることは難しいだろうと思う。 恋愛喜劇物語であるのに、最後にちょっとしたミステリーめいた出来事の謎解きのようなもの(フランクの勘違いに関すること)が織りまぜてあるところも心憎く面白い。 ジェイン・オースティン自身がエマの父親を“心やさしい身勝手さ”などと的確に評していることなどが書かれた訳者あとがきも読んで面白い。 重い作品などの合間に息抜きのように気軽に読めるジェイン・オースティンは、なかなか侮れない名作家だと思う。 本当に若く亡くなったことが残念だ。
最初はエマのちょっとうぬぼれたお節介ぶりにやきもきさせられるものの、読み進めていくと、彼女が「本当に」頭のいい女性なのだ、ということがわかってくる。 エマは頭の回転が速く、思いやりがあり、行動力もある女性なのだ。それでいて美人でお金持ちで、家族にも恵まれているのだから、彼女が「お節介」に義務感のよう...続きを読むな思いを抱くことも、ごくごく自然なことだと思う(本人はそれを「お節介」だとは思っていないが)。 そんな、「ちょっと行き過ぎ」なエマを、きちんとたしなめ、また導こうとしてくれるナイトリー氏は素晴らしい。 本当に愛しているからこそ、はっきりと注意し、時に厳しくたしなめる。本当に愛情を持っていないと、ぜったいに出来ないことだ。そしてそれはまた、愛情だけでも決して出来ないことだ。 私は、エマがベイツ夫人に思いがけず侮辱の言葉を言ってしまって、そのことをナイトリー氏から厳しく非難され、彼女が激しい後悔に襲われる場面が、とても好きだ。主人公が傷つき猛反省する場面を、好きだと言うのもどうかと思うが。 この場面で、エマは自分のしたことをとても反省する。こんなことは、もう二度としないと誓う。私はこのとき、彼女の純真さが輝いていると思う。本人はとても辛いし、とても後悔しているのだけれど、そのことを心から悔い改めようと決意し、エマはそれをきちんと行動に移すのである。 癖のあるヒロインだし、確かに『高慢と偏見』を読んだあとだと、ストーリーの清々しさという点をどうしても比べてしまって、あちらに軍配を上げたくなる。 しかし、このお話に描かれた「反省」は、これからふとした瞬間に私を励ましてくれるのではないかと、ちょっと期待している。
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