中野康司のレビュー一覧

  • エマ(上)

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    中野康司先生の訳は分かりやすくて読みやすいです。
    ナイトリーさんが素敵な紳士で、もうたまりませんw
    二、三度読むことをおすすめします。伏線が散りばめられていて、本当に完璧な作品です。

    中野康司 訳/2005.10.10 初版

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    2009年12月17日
  • 高慢と偏見(下)

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    ネタバレ

    前半が余りにも普通に面白かったので、この感じのまま終わるはずないという余計な期待を持ってしまった後半。
    もちろん十分読ませる展開は待ち受けているのだが、さすがに近代のエンターテイメント小説がしばしば仕掛けてくるような劇的な転換はなかった。

    全編通して感じたのはキャラの立たせ方が現代でも通じている凄さ。
    諦観と皮肉にまみれながらゆるっと本質的に的を得たことを言う父親ベネット、もう狂気の権化としか思えないくらい何かにつけて醜態を晒す母親のベネット夫人、極めつけは唯一無二のいとこの奇人コリンズさん。
    いやー凄い。この面々が出てきた時の場の流れ、荒れ様が次第に読めてきて癖になるほど。それでいて変に後

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    2025年08月31日
  • エマ(下)

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    上巻と下巻の途中までは、岩波の工藤政司氏の訳で読んでいたが、どうにも日本語がわかりづらく、意味が不明な箇所が度々出てくるので、ちくま文庫の中野康司訳に切り替えた。するすると読めること!翻訳でこんなに変わるのかと驚きました。

    例えば下巻野41章ではカードゲームが出てくるのですが、工藤政司訳では内容がつかめず、混乱しました。翻訳を変えたらスッキリしました。

    。。。。。
    この時代は(今もかもしれないが)身分の違いで、結婚できる相手も決まっている。
    エマは賢く、自分は極めて正常に物事を判断していると思っているが、実は妄想、先走り、偏見の塊である。自分が常に正しいと思うが故の行動が、実は親切(!?)

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    2025年08月26日
  • 高慢と偏見(上)

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    200年前に書かれたとは思えないほど読みやすい(訳者さんの力も大きいと思います)。Netflixドラマ「ブリジャートン家」をイメージした。当時お金のない人、特に女性がどんな風に扱われていたのかがよく分かる。良い結婚をすることは、本当に死活問題ですね。そういった意味で、シャーロットが興味深かった。エリザベスの恋のゆくえより、ジェインの方が気になりつつ、下巻へ突入します

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    2025年08月15日
  • 高慢と偏見(下)

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     BBCのドラマ(ジェニファー・イーリーとコリン・ファース出演)が妙に印象に残ったので、原作も読んだ。
     18~19世紀(大陸にナポレオンがいた時代)のイギリスが舞台で、おそらくジェントリ階級の女性を主人公にした恋愛小説である。現代と比べると、互いを知る交際期間と呼べるものはほぼないといった状況で男性はプロポーズするかどうかを、女性はそれを受けるかどうかの選択を迫られたことがうかがえる。恵まれた身分のごく一部の女性以外は、裕福な男性との結婚が経済的な困窮を避ける唯一の方法である時代に、主人公は自分が尊敬する相手と結婚したいと夢を見ている。はじめは鼻もちならないと嫌っていた名家の美青年が実は誠実

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    2025年06月29日
  • 高慢と偏見(上)

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    身分差、「ふーん、おもしれー女…」、「あんたなんか大っ嫌い!」って展開はこの時代から愛されてたんだな
    最後の方怒涛の展開で読む手が止まらなかった
    と思ったけど結構ずっとハイスピードでガンガン進んでた気がする、このスピード感が気持ちいい!
    続きも楽しみ〜!

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    2025年06月12日
  • 高慢と偏見(下)

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    ネタバレ

    最後まで目が離せない展開でヤキモキしたが、気持ち良く読み終わった。
    欠点を認めて自分を変えたダーシーが一際格好良かった。非を改め素直になる事が幸せを運んできてくれるんだな〜。

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    2025年02月18日
  • 高慢と偏見(上)

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    ベネット家の5人姉妹の次女エリザベスを中心に描かれる恋愛模様。エリザベス(或いは作者)の人間観察が小気味よく、ぐいぐい読ませる。盛り上がった所で下巻へと続く。

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    2025年02月10日
  • 高慢と偏見(下)

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    原作読んでから映画見ると所々端折られてたり、脚色されているなあと感じた。原作のほうが好き。読みやすくてとても面白かったです。

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    2024年08月15日
  • 高慢と偏見(上)

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    読みやすくてとても面白いです。BBCのドラマと映画の両方見たことがあるのですが、原作と映像化作品では所々違うところがあって違いを楽しめました!ダーシーツンデレすぎて好きにならずにはいられない笑

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    2024年08月08日
  • エマ(下)

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    あらすじは陳腐で退屈そうだが、キャラクターの描写がドライで辛辣、容赦がない。
    「ミス・ベイツは、若くもなく、美人でもなく、金持ちでもなく、結婚もしていないが、それにしてはびっくりするほど人気がある。」とか。
    身分の違いに厳しいのは時代かな。

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    2024年07月20日
  • 高慢と偏見(下)

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    ダーシー氏正統派イケメン。
    エリザベスも良いキャラしてる。
    けど誰が1番好きかって、ベネット父です。

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    2024年04月27日
  • 高慢と偏見(下)

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    ネタバレ

    下巻は
    ダーシーとエリザベス
    ジェインとビングリー
    リジーとウィッカム

    この組み合わせでどうなるか!
    ダーシーの屋敷が見物するほど立派なのと、駆け落ちが死ぬより不名誉なことや、コリンズの嫌な感じやら。

    目が離せませんでした。

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    2023年12月31日
  • 高慢と偏見(上)

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    ネタバレ

    ベネット家の5人姉妹のうちのエリザベスが主人公。
    えいが プライドと偏見からみました。

    ベネット夫人と夫のかけあいが
    あなた、自分の娘たちによくそんなひどいことが言えますのね!あなたは私を苦しめるのが楽しいのね。わたしの傷つきすい神経・・』

    なんてあけすけ。
    皮肉とユーモアたっぷり。

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    2023年12月31日
  • エマ(上)

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    ネタバレ

    後半、ぐんぐんおもしろくなる。
    エマに結婚しなくていいと言って溺愛し、健康ばかり気にかける父親のキャラが秀逸。
    ミス・ベイツの焼きリンゴ談義1ページ半は圧巻!
    オースティンはキャラクターづくりがうまくて、表現力が豊かで、ユーモアがあるところが好き。

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    2023年08月08日
  • エマ(下)

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    先に見た映画で少し物足りなさを感じた細かい心理描写は、やっぱり小説ならでは。
    たしかに前半では妄想や思い込みが激しく、半ば遊び半分に見えていた縁結びとか、何かエマの性格ってちょっと…みたいな感じだったけど、ナイトリー氏の指摘などから徐々に自分を改めて成長していく姿を見ると、やっぱりエマってとても魅力的。
    自分を顧みて欠点を率直に認め、持ち前の聡明さでこれまでの行いを改め、いかに人生を歩んでいくか決意する場面は清々しく、思わずそうよ!がんばって!と応援したくなる。
    「欠点だらけだが、完璧なエマ」
    ナイトリー氏が欠点を探し指摘する憎まれ役、その裏にある愛情に気づかず反発するエマ。まさに王道の少女漫

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    2023年05月03日
  • 高慢と偏見(上)

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    恋愛小説が苦手な自分でも読めたことに嬉しく思った。
    若い頃に読んでおけば良かったなーという思い。
    皮肉がピリ辛、時々ユニークで登場人物も個性がはっきりしている。
    とても読みやすくて読み進めるごとにオースティンの良さが染み渡る。
    かなり計算された物語に驚いた。
    ポイントごとに見つける皮肉は少し宝探し的な感じで、見つけると少し嬉しくなる。
    難しいということはなく、ただ本当によく練られてるなという印象。

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    2022年11月17日
  • 高慢と偏見(上)

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    1813年初出。この年代で「普通に楽しめる小説」ってそれだけでもすごい。
    当たり前ですがイギリスです。「源氏物語」などと違って、「複製され商品化される前提で出された小説」というのは要するに産業革命がなされて都市労働者、消費者、商業ブルジョワジーがいないとそもそもマーケットが無いので。

    その古さでしかも恋愛心理小説、「夏目漱石も参考にした」らしいという興味でいつかは読もうと思っていた本。

    面白かったです。
    要は労働者の中の最上流階級の娘エリザベスと、大貴族ダーシーの「身分違いの恋愛」物語。ハッピーエンドです。
    これが疾風怒濤の破天荒ロマンではなくて、当時の経済的な常識とか社会的な見え方、世間

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    2023年08月13日
  • 高慢と偏見(下)

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    上巻から打って変わって、展開が面白く一気に読めた。ダーシーの男らしさ、リディアがウィッカムと駆け落ちしてしまった時の絶望感、エリザベスとダーシーが見事婚約できたときの喜び…
    昔のイギリス貴族のお話といえども、中身は昼ドラでやってる内容とそんなに変わらない。
    オースティンの上品な言葉で綴られるエリザベスの周りの滑稽な人たちや、恋愛模様がたまらなかった〜〜

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    2022年03月15日
  • 高慢と偏見(下)

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    古典的恋愛と結婚。
    女性が働いて賃金を得る時代じゃ無いから、結婚は生きていくための、いわば就職活動。
    愛がないと云々、かと思えば先立つものは経済的安定云々…今日的課題も。
    結婚はゴールではなく、スタート。この時代の身分違いの結婚は、相手の家族と縁を切るくらいの勢いないと親戚付き合い厄介なことこの上なしと感じつつ終幕。

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    2022年02月06日