竹下節子のレビュー一覧

  • キリスト教入門

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    30年以上もキリスト教を信じていますが、まだまだ分からない事だらけでした。

    もう今となっては、神を信じたからその教義も信じたのか?教義があり神を信じるようになったのか?どっちだったか良く覚えていませんが、キリスト教でない人にはこの両方をうまく腹落ちさせることが難しいのだろうなぁと思いました。

    最後にある練習問題では宗教との付き合い方を自分なりに考えてみる良い機会になりました。

    『現代で宗教を信じる多くの人は、蒙昧と言うよりは、宗教を介してその人の価値観を確立している人ではないだろうか。
    宗教が原因の争いの仲裁は、無宗教であれば中立な立場を取れると言う意見はもっともだが、何かしらの考えに則

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    2025年02月19日
  • 叢書パルマコン・ミクロス03 コンスピリチュアリティ入門 スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか

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    コンスピリチュアリティの定義と成立,神真都Qと参政党の変化,コンスピリチュアリティの統計,キリスト教との関連,国ごとのスピリチュアリティの違い,など様々な論考を収録。

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    2024年08月12日
  • キリスト教入門

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    キリスト教の入門書

    入門書は数多あるが、その中でも全体がわかるように工夫してあり、初心者でも知識がある人でも読みやすいものだと思う。

    日本人はローマ字に弱いんだと気付かされた。
    例えば「サタン」悪魔だが、これはヘブライ語なんだと。ギリシャ語ならディアボロやデモン。語源も知るとなるほどそうだったのかといくつかの知識の欠片が繋がるようだった。
    こうした言葉の〇〇語による違いで、ミカエルがフランス語だとミッシェルで有名なモン・サン・ミシェルだと言うのは本当に驚いた。
    ヨーロッパの人たちは隣国や同じかローマ字の国の表現の違いは知っているんだとしたら、日本人はちょっとした壁があるな…と更なる難しさを

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    2023年09月17日
  • ローマ法王

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    【罪も人も時代と共に変遷する。その中で、神と人との関係がどう変わっていくのかということは、一神教世界においては今も変わらぬ大問題なのだろう】(文中より引用)

    宗教上はもちろんのこと、国際政治や環境といった面でも強い影響力を誇るローマ法王。歴史や直面してきた問題を顧みることで、ローマ法王の歩みとその役割について考えるための一冊です。著者は、バロック音楽奏者としても知られる竹下節子。

    キリスト教の教義や神学面には敢えて立ち入らず、歴史などのわかりやすい部分について触れられているため、一読してローマ法王に関する輪郭がすっと頭に入ってくる良書。近年のローマ法王についてはページも多く割かれているため

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    2020年12月10日
  • ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女

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    異端者として処刑されながら聖女となったジャンヌ・ダルクについて、そうした事情を招いた背景を論じたもの。ジャンヌ・ダルクの生涯を解説するだけの本だと思っていたのが、想像以上のおもしろさだった。
    ジャンヌが一度は異端とされながら評価が逆転し聖女になったのは、その時代、時代のとらえ方のせい。今の世のなかだって、きのうまでもてはやされていた人が一転して非難されるようなことはいくらでもある。人はあまりにもすごい人がいると恐れるようになるものだし、マスの力をもって排除しようとする。ジャンヌもその例だが、それが大衆の意見だけでなくキリスト教のご都合主義によっていた感じがして、宗教のずるさを見せられた気分。

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    2019年05月26日
  • キリスト教は「宗教」ではない 自由・平等・博愛の起源と普遍化への系譜

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    某グループの読書会課題図書.フランス在住の著者が外から見た日本のキリスト教を考察している面白い視点の本だ.利他、原罪と言ったキリスト教に絡む言葉が数多く出てくる.文化装置としてキリスト教という発想は新鮮だ.カトリックが"何度も信仰の「イズム」に立ち返って「宗教」を刷新してきた"という考察(p104)、新世界への布教に際して、先住民の存在を神学的整合性の上で苦慮したこと、普遍宗教としてキリスト教の構築などなど、新しい見方が面白かった."祖霊を祀るとか、氏神を祀るとか、自然神を敬うとかというレトリックの影には共同体における権力システムの継承のために個人の尊厳を冒し、死

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    2019年01月13日
  • 神と金と革命がつくった世界史 キリスト教と共産主義の危険な関係

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    世界史もこのような見方ができるのかというお手本のような本。こういった本がどんどん出てくるようだと、面白くてたまらない。

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    2018年11月25日
  • キリスト教の真実 ─―西洋近代をもたらした宗教思想

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    現代の市場主義自由経済の諸概念がプロテスタントの価値観で生み出されたものであり、その生みの親であるカトリック的なものが意図して隠蔽されていること。日本をはじめ非キリスト教国が本質を理解しないで西洋近代に相乗りしているため国際社会の中で相互理解を阻んだり、振り回されていることについて、よく整理されていて、わかりやすかった。

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    2013年03月06日
  • トリコロールと日の丸「親日」フランスの謎を解く

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    本のタイトル、デザインから想像していた内容と、全く違っていた。これは良い意味で期待を裏切られた。
    とても勉強になる内容だった。
    フランスの事を学べた事は勿論だが、日本との対比といった視点がとても興味深かった。

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    2025年05月27日
  • 叢書パルマコン・ミクロス03 コンスピリチュアリティ入門 スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか

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    古今東西のオカルト・スピリチュアル・陰謀論について学術的に研究している人たちのマニアックかつ考えさせられる論集。
    陰謀論についての研究が学問の枠組みや民主主義への問いかけにつながるという最後の対談はなるほどと思わされた。

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    2024年11月19日
  • キリスト教の真実 ─―西洋近代をもたらした宗教思想

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    タイトルから想像するよりもずっと広く難しい考察が展開されている。10回くらい読んでようやく理解が追い付くかもしれないという気がする。あとがきを最初に読むのがおすすめ。また、5つあるコラムが面白い。

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    2021年02月28日
  • キリスト教は「宗教」ではない 自由・平等・博愛の起源と普遍化への系譜

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    「キリスト教」を「宗教」として捉えるのではなく、「生き方の規範」として展開してゆく。既存「宗教」が作り出す「共同体」や「聖」=「掟・禁」を否定する「自由」を有し、最も弱い者達に寄り添い人々がお互いを愛し合う事、それが「キリスト教」(=「聖書」)が説く教えである。

    自分自身、日本の「キリスト教の教え」において聖書で述べられている内容と力点が少し違うのではないか?と思っている部分があったのだが、その違和感が間違っていないのではないかとより思う様になった。

    難しい言葉が使われているのではないのに、何故か読みにくいというか、何度も行ったり来たりしないといけないのだがが少し残念。ただ読み込む程に理解

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    2019年03月28日
  • キリスト教の真実 ─―西洋近代をもたらした宗教思想

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    権利の章典には、カトリック教徒は国王になれない、と一文入っている。
    ブレア元首相の奥さんは熱心なカトリックで、ブレアは首相中は聖公会だったが任期後にカトリックに。

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    2015年12月30日
  • フリーメイスン もうひとつの近代史

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    団体の歴史は他でも書かれているが、各国におけるロッジの成立過程や傾向をはっきりと書かれている書籍は少なく、価値はある。
    本書を読んで気になったことは、著者の情報ソースが確かからだろうが、かなり断定調で書かれていることだろう。
    これ一冊だけで理解できるはずは無いとしても、知りたければ外せないと思われる。

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    2015年09月23日
  • キリスト教の真実 ─―西洋近代をもたらした宗教思想

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    日本で教えられている近代史は反キリスト教的立場に立って論じられている。西洋を中心として発展した近代史・世界情勢について、キリスト教を無視して論じることはできない。日本の歴史教育で、この点はあまり重視されていないと思うが、それで果たして、自分自身の頭で本当に世界情勢を理解することができるのだろうか、と感じさせられた。

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    2014年07月03日
  • キリスト教の真実 ─―西洋近代をもたらした宗教思想

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    ユダヤ教と比較して普遍性を持ったキリスト教,西洋諸国に広がる過程でプロテスタントがカトリックから生まれてきた.欧州諸国のキリスト教に対するスタンス,資本主義に対するキリスト教の立場,平和に対するキリスト教の考え方... どの論点も難しいが,様々な事例を示して分かりやすく解説している.

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    2012年07月29日
  • キリスト教の真実 ─―西洋近代をもたらした宗教思想

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    ネタバレ

    ひと言で評せば「キリスト教の社会学」と謂うが相応しい書だ。
    自身の認識不足、不勉強を思い知らされつ、
    キリスト教を軸に歴史の、とりわけ西欧史の勉強をさせていただきました。

    「無神論-二千年の混沌と相克を超えて」の著者新刊の書。
    まえがき冒頭においてー
    日本人には「近代はキリスト教を根にもつ」ことがわかりにくい理由は、「非キリスト教国に住む日本人には、西洋近代のパラダイムを作ったキリスト教の要素が見えにくい」という単純なものではない。
    より本質的な理由は、近代以降、西洋キリスト教諸国によって書かれた「世界史=西洋史」が、「反キリスト教」プロパガンダによってねじ曲げられているからなのである。

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    2012年04月24日
  • 聖女の条件 万能の聖母マリアと不可能の聖女リタ

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    ネタバレ

     ジャンヌ・ダルクについての記載有りということで手に取った一冊。著者は別に「ジャンヌ・ダルク」を著している。
     本書では、聖母マリアの生涯と聖母あるいは聖処女としてのあり方を多面的に分析している。また、聖女リタ(こちらは初めて知った)の生涯と、彼女が聖女とされた過程を紹介し、両者の正確の違いを際立たせている。カトリックに於ける聖女のシステムや歴史、数々のカトリックにおける奇蹟(聖母の御出現、涙を流すマリア像)の紹介など、色々興味深く読んだ。ジャンヌを桜型の聖女(処女性、短期間で自分の信念を貫いた女性)と分類し、薔薇型(長い苦難の人生の果てに、尊敬される)の聖女と類型を別けて説明されているのも面

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    2011年07月22日
  • 叢書パルマコン・ミクロス03 コンスピリチュアリティ入門 スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか

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    個々の話には興味深いものもあるが、全体としてはよく分からない…「コンスピリチュアリティ」という概念を提唱することになにか意味あるのかな

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    2025年11月19日
  • キリスト教入門

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    イエスの説く「愛」というのが、強い者が弱い者に、自分が持ってるものを分けてしもべとして働く態度、というのが「目から鱗」だった
    キーワードからキリスト教と現実世界の関わりを解説しつつ、今キリスト教ができることを熱をもって説明してて感動した

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    2025年01月04日