【感想・ネタバレ】キリスト教の真実 ─―西洋近代をもたらした宗教思想のレビュー

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Posted by ブクログ

現代の市場主義自由経済の諸概念がプロテスタントの価値観で生み出されたものであり、その生みの親であるカトリック的なものが意図して隠蔽されていること。日本をはじめ非キリスト教国が本質を理解しないで西洋近代に相乗りしているため国際社会の中で相互理解を阻んだり、振り回されていることについて、よく整理されていて、わかりやすかった。

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2013年03月06日

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タイトルから想像するよりもずっと広く難しい考察が展開されている。10回くらい読んでようやく理解が追い付くかもしれないという気がする。あとがきを最初に読むのがおすすめ。また、5つあるコラムが面白い。

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2021年02月28日

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権利の章典には、カトリック教徒は国王になれない、と一文入っている。
ブレア元首相の奥さんは熱心なカトリックで、ブレアは首相中は聖公会だったが任期後にカトリックに。

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2015年12月30日

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日本で教えられている近代史は反キリスト教的立場に立って論じられている。西洋を中心として発展した近代史・世界情勢について、キリスト教を無視して論じることはできない。日本の歴史教育で、この点はあまり重視されていないと思うが、それで果たして、自分自身の頭で本当に世界情勢を理解することができるのだろうか、と感じさせられた。

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2014年07月03日

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ユダヤ教と比較して普遍性を持ったキリスト教,西洋諸国に広がる過程でプロテスタントがカトリックから生まれてきた.欧州諸国のキリスト教に対するスタンス,資本主義に対するキリスト教の立場,平和に対するキリスト教の考え方... どの論点も難しいが,様々な事例を示して分かりやすく解説している.

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2012年07月29日

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ネタバレ

ひと言で評せば「キリスト教の社会学」と謂うが相応しい書だ。
自身の認識不足、不勉強を思い知らされつ、
キリスト教を軸に歴史の、とりわけ西欧史の勉強をさせていただきました。

「無神論-二千年の混沌と相克を超えて」の著者新刊の書。
まえがき冒頭においてー
日本人には「近代はキリスト教を根にもつ」ことがわかりにくい理由は、「非キリスト教国に住む日本人には、西洋近代のパラダイムを作ったキリスト教の要素が見えにくい」という単純なものではない。
より本質的な理由は、近代以降、西洋キリスト教諸国によって書かれた「世界史=西洋史」が、「反キリスト教」プロパガンダによってねじ曲げられているからなのである。
換言すれば、「日本人はキリスト教になじみがないからその本質がわからない」のではなく、「反キリスト教」のバイアスのかかった「西洋史」を学んできたからわからないのである。

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2012年04月24日

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キリスト教、とくにローマ・カトリックの思想が、ヨーロッパ精神史の形成においてどのような役割を果たしてきたのかを論じ、現代のグローバリズムにもその影響が引き継がれていることを考察している本です。同じ「ちくま新書」から刊行されている土井健司の『キリスト教を問いなおす』が信仰内容に立ち入った考察を展開しているのに対して、本書はやはり新書版で刊行された橋爪大三郎と大澤真幸の『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)や、宗教という切り口から現代の国際政治を読み解く佐藤優の諸著作に近い内容だといえるように思います。

ヨーロッパ精神史のなかで少しずつ形成されてきた「政教分離」「民主主義」「資本主義」「非戦」などの理念が、キリスト教の「ユマニスム」という地下水脈を秘めていたことを明らかにするとともに、そうした事情が見えにくい非ヨーロッパ人である日本にとって、グローバリズムへの対応の死角となっていることが指摘されています。

キリスト教そのものについて知りたいと期待して本書を手にとったので、少し肩透かしにあったような気分にもなりましたが、それでもおおむね興味深く読むことができました。

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2018年01月26日

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フランス(プロテスタント)とアメリカ(カトリック)の違いを描いてくれているのは、なるほどと腑に落ちる部分もあれば、それは根拠になるのか?と思う部分もあった.(がただ単に自分が勉強不足だからなきもする)
本文の主旨とずれるかもしれないが、一番印象に残った言葉を以下に記したい。
「愛することと信じること以上に束縛を嫌うものはない」(アメロ・デ・ラ・ウーセ『ドサ枢機卿の書簡』)

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2014年01月12日

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西洋の世界史はキリスト教を土台に据えつつも、それらを否定することで近代が生まれているとして論を展開している。

確かに面白い論だが、新書にしては堅い文面が多く、もう少し簡単に書けないものかと思ったので★3つ。

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2012年06月03日

ネタバレ 購入済み

期待外れ

カトリックのキリスト教を擁護しているが、科学はギリシャ哲学から発祥しているし、宗教はキリスト教が担当して、盲目的に信じていたカトリックを哲学することによって自由を得たのであって、カトリックのキリスト教から科学や自由民主主義が生まれたという論調だったので期待外れで買って損した、

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2016年07月05日

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