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キリスト教は、出現した当時のギリシャ世界において、既存の宗教の枠を超える「型やぶり」な思想であった。ユダヤ教から派生した「突然変異」ともいえるキリスト教が、ギリシャ思想の精髄を吸収しながら古代ローマ世界に浸透し、やがて近代ヨーロッパを覚醒させる。本書では、教義に内在する普遍主義の歴史的連続性を読み解き、修道院がその伝承を担った中世の世界をさぐる。近代主義者たちはキリスト教の歴史事実を意図的に否定するが、その歪曲がなぜ必要だったのかを考える。キリスト教という合わせ鏡をとおして、現代世界の底流にある設計思想を解明する探究の書。
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Posted by ブクログ
キリスト教、とくにローマ・カトリックの思想が、ヨーロッパ精神史の形成においてどのような役割を果たしてきたのかを論じ、現代のグローバリズムにもその影響が引き継がれていることを考察している本です。同じ「ちくま新書」から刊行されている土井健司の『キリスト教を問いなおす』が信仰内容に立ち入った考察を展開しているのに対して、本書はやはり新書版で刊行された橋爪大三郎と大澤真幸の『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)や、宗教という切り口から現代の国際政治を読み解く佐藤優の諸著作に近い内容だといえるように思います。
ヨーロッパ精神史のなかで少しずつ形成されてきた「政教分離」「民主主義」「資本主義」「非戦」などの理念が、キリスト教の「ユマニスム」という地下水脈を秘めていたことを明らかにするとともに、そうした事情が見えにくい非ヨーロッパ人である日本にとって、グローバリズムへの対応の死角となっていることが指摘されています。
キリスト教そのものについて知りたいと期待して本書を手にとったので、少し肩透かしにあったような気分にもなりましたが、それでもおおむね興味深く読むことができました。
Posted by ブクログ
ひと言で評せば「キリスト教の社会学」と謂うが相応しい書だ。
自身の認識不足、不勉強を思い知らされつ、
キリスト教を軸に歴史の、とりわけ西欧史の勉強をさせていただきました。
「無神論-二千年の混沌と相克を超えて」の著者新刊の書。
まえがき冒頭においてー
日本人には「近代はキリスト教を根にもつ」ことがわかりにくい理由は、「非キリスト教国に住む日本人には、西洋近代のパラダイムを作ったキリスト教の要素が見えにくい」という単純なものではない。
より本質的な理由は、近代以降、西洋キリスト教諸国によって書かれた「世界史=西洋史」が、「反キリスト教」プロパガンダによってねじ曲げられているからなのである。
換言すれば、「日本人はキリスト教になじみがないからその本質がわからない」のではなく、「反キリスト教」のバイアスのかかった「西洋史」を学んできたからわからないのである。
期待外れ
カトリックのキリスト教を擁護しているが、科学はギリシャ哲学から発祥しているし、宗教はキリスト教が担当して、盲目的に信じていたカトリックを哲学することによって自由を得たのであって、カトリックのキリスト教から科学や自由民主主義が生まれたという論調だったので期待外れで買って損した、
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ビジネス・実用
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