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キリスト教は、出現した当時のギリシャ世界において、既存の宗教の枠を超える「型やぶり」な思想であった。ユダヤ教から派生した「突然変異」ともいえるキリスト教が、ギリシャ思想の精髄を吸収しながら古代ローマ世界に浸透し、やがて近代ヨーロッパを覚醒させる。本書では、教義に内在する普遍主義の歴史的連続性を読み解き、修道院がその伝承を担った中世の世界をさぐる。近代主義者たちはキリスト教の歴史事実を意図的に否定するが、その歪曲がなぜ必要だったのかを考える。キリスト教という合わせ鏡をとおして、現代世界の底流にある設計思想を解明する探究の書。
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年03月06日
現代の市場主義自由経済の諸概念がプロテスタントの価値観で生み出されたものであり、その生みの親であるカトリック的なものが意図して隠蔽されていること。日本をはじめ非キリスト教国が本質を理解しないで西洋近代に相乗りしているため国際社会の中で相互理解を阻んだり、振り回されていることについて、よく整理されてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月03日
日本で教えられている近代史は反キリスト教的立場に立って論じられている。西洋を中心として発展した近代史・世界情勢について、キリスト教を無視して論じることはできない。日本の歴史教育で、この点はあまり重視されていないと思うが、それで果たして、自分自身の頭で本当に世界情勢を理解することができるのだろうか、と...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月26日
キリスト教、とくにローマ・カトリックの思想が、ヨーロッパ精神史の形成においてどのような役割を果たしてきたのかを論じ、現代のグローバリズムにもその影響が引き継がれていることを考察している本です。同じ「ちくま新書」から刊行されている土井健司の『キリスト教を問いなおす』が信仰内容に立ち入った考察を展開して...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月12日
フランス(プロテスタント)とアメリカ(カトリック)の違いを描いてくれているのは、なるほどと腑に落ちる部分もあれば、それは根拠になるのか?と思う部分もあった.(がただ単に自分が勉強不足だからなきもする)
本文の主旨とずれるかもしれないが、一番印象に残った言葉を以下に記したい。
「愛することと信じること...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月24日
ひと言で評せば「キリスト教の社会学」と謂うが相応しい書だ。
自身の認識不足、不勉強を思い知らされつ、
キリスト教を軸に歴史の、とりわけ西欧史の勉強をさせていただきました。
「無神論-二千年の混沌と相克を超えて」の著者新刊の書。
まえがき冒頭においてー
日本人には「近代はキリスト教を根にもつ」ことが...続きを読む
カトリックのキリスト教を擁護しているが、科学はギリシャ哲学から発祥しているし、宗教はキリスト教が担当して、盲目的に信じていたカトリックを哲学することによって自由を得たのであって、カトリックのキリスト教から科学や自由民主主義が生まれたという論調だったので期待外れで買って損した、
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