高木彬光の作品一覧
「高木彬光」の「刺青殺人事件~新装版~」「邪馬台国の秘密 新装版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「高木彬光」の「刺青殺人事件~新装版~」「邪馬台国の秘密 新装版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
京都帝国大学工学部冶金学科卒。1948年『刺青殺人事件』でデビュー。『能面殺人事件』で第3回探偵作家クラブ賞受賞。『検事霧島三郎 』がTVドラマ化や映画化された。『白昼の死角』、『破戒裁判』、『邪馬台国の秘密』など多数の作品を手がける。
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Posted by ブクログ
高木彬光『帝国の死角 第二部 神々の黄昏』中公文庫。
高木彬光の代表作の1つに数えられているようだが、数十年前に角川文庫で高木彬光の作品を読んでいた時には全く興味を持っていなかった。
第一部と第二部とで、こういう仕掛けになっていたとは驚いた。第一部を読み終えた時は壮大なスケールの冒険小説だと思ったのだが、第二部は一転、推理小説となっている。それにしても、最後の最後に待ち受けていた裏切られたような結末には心底驚いた。
天皇の密命を帯びてドイツに渡り、終戦後に日本の地を再び踏むことなく、海軍少将の鈴木高徳が亡くなってから20年後。鈴木の息子の二郎は日本の出版社に務めていた。そんな鈴木二郎の元に八光会という新興宗教団体の幹部から団体とは切り離した形で新たに出版社を立ち上げるので、破格の待遇で移籍して欲しいという依頼が入る。
そんな中、7年前に会社の金四千万円を横領し、失踪した兄の健一が二郎の元に現れる。さらに鈴木高徳がドイツで未亡人のレマンとの間に産まれた息子のハチローが来日する。さらには鈴木高徳のスイス銀行口座の二十億ドルという莫大な遺産を巡り、二郎の周囲で次々と事件が起きる。
鈴木高徳に関わった人物たちの怪しげな動きと登場人物たちの不思議な縁とが、日本で普通の生活を送っていた二郎の運命を変えていく。
本体価格1,300円
★★★★★
Posted by ブクログ
高木彬光『帝国の死角 第一部 天皇の密使』中公文庫。
何十年振りかで読む高木彬光。
『獄門島』『点と線』と並ぶ日本推理小説ベストスリーと称された伝奇超大作というからには読まずにはいられない。
本作はスピンオフ短編『日本人とユダヤ人』を併録した完全版として復刊。
高木彬光が、元海軍少将の鈴木高徳の手記という『鈴木文書』を入手し、自決した一介の海軍少将の受けた誤解を解こうと、小説の形で手記を世に公開するといった形式の作品である。
読んで欲しいみれば、推理小説でも、戦争小説でもなく、戦時中のヨーロッパを舞台にした壮大なスケールの冒険小説であった。かつて、胡桃沢耕史が何作かこのような冒険小説を書いているが、その類いの冒険小説なのだ。この第一部で物語の主人公で『鈴木文書』の執筆者である鈴木高徳は生命を落とすのだが、果たして第二部ではどんな物語が待ち受けているのだろうか。
第二次世界大戦への突入は不可避というきな臭い雰囲気が漂う中、病み上がりの鈴木高徳少将は海軍の山本五十六中将から直々に呼び出され、ヨーロッパで重要軍需物資の調達を命ぜられる。調達にあたり、資金に不足が生ずれば、スイス銀行に預けてある皇室の秘密財産を流用しても良いという陛下の御言葉もあったと言う。そして、鈴木に任された秘密財産の額は二億ドルという途方もない金額だった。
鈴木は外務省一等書記官の水島直樹と大蔵省事務官の岡雄吉の2人を伴い、ベルリンへと向かう。さっそく、鈴木は軍需物資を入手するために各方面に働き掛けるが、戦争への突入が確実視される状況では困難を極めた。そんな時、鈴木はロシア人と日本人のハーフだが、生粋の日本人である山戸小太郎と出会う。鈴木が山戸に自分の任務を明かしたところ、大量の白金を始めとする軍需物資の買付けに成功する。
ドイツと日本は揃って戦争に突入し、次第に戦況が悪化していく中、鈴木はドイツ人未亡人のレマンと恋に落ちる。二人の間に男の子が産まれる。
鈴木は、何とか日本に白金を輸送しようとするが、激しい戦争が続く中では安全な輸送ルートを確保することが出来なかった。そんな中、鈴木が保有する白金に目を付けたナチスのクライスト大佐は白金をドイツに売却するよう働き掛ける。鈴木はそれを拒否すると、クライストは卑劣な手を使い、白金を奪おうとする。
本体価格1,300円
★★★★★