作品一覧

  • ChatGPTの法律

    ChatGPTの法律

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    ChatGPTの基本と技術から、法的枠組みの中での使用上のポイントを解説。AI倫理、個人情報保護法、著作権法などの論点も深掘り。ChatGPT利用の勘所がわかる。

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  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―

    炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻1,815円 (税込)
    農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか〇・〇八%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そしてエネルギー危機が迫る現在、新たな「炭素戦争」が勃発する。勝敗の鍵を握るのは……? 「炭素史観」とも言うべき斬新な視点から人類の歴史を描き直す、化学薀蓄満載のポピュラー・サイエンス。
  • 世界史を変えた新素材(新潮選書)

    世界史を変えた新素材(新潮選書)

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    金、鉄、紙、絹、陶磁器、コラーゲン、ゴム、プラスチック、アルミニウム、シリコン……「材料科学」の視点から、文明に革新を起こしてきた12の新素材の物語を描く。「鉄器時代」から「メタマテリアル時代」へと進化を遂げた人類を待ち受ける未来とは――ベストセラー『炭素文明論』に続く大興奮のポピュラー・サイエンス。
  • 人に話したくなる数字と科学の話

    人に話したくなる数字と科学の話

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,200円 (税込)
    キリンの種類は実は4種類? ヒトの遺伝子数は2万2000、宇宙の年齢は138億…はたまた“3秒ルール”は本当か? 世界を数字と科学で読み解こう! DNDから宇宙まで ちょっとした話題にぴったりの 79のトリビア 他にも…  ◎最長寿記録は122年164日、人間の寿命の限界は115歳  ◎寄生虫に感染していると起業する確率が1.8倍  ◎冥王星は準惑星に…太陽系の惑星の数は8個か9個か  ◎地球上の水のうち利用しやすい河川・湖沼の水は0.01%  ◎最も繁栄した鳥類・リョコウバト最盛期に50億羽いた  ◎世界一黒い物質の光の吸収率は95.995%…世界一黒い鳥は  ◎千葉県のヨウ素生産量の世界シェアは21%  ◎ピッチドロップ実験…99年前から続く最長の実験  ◎ホームランはヒットよりも2.25倍の価値がある  ◎新しい技術を”自然に反する”と感じる年齢は35歳 etc. ●著者プロフィール 佐藤健太郎(さとうけんたろう)/1970年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。 医薬品メーカーの研究職、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教などを経て、サイエンスライターに。 2010年『医薬品クライシス』で科学ジャーナリスト賞、2011年化学コミュニケーション賞を受賞。 著書に『番号は謎』、『世界史を変えた新素材』、『ふしぎな国道』、『炭素文明論』など。
  • 国道者

    国道者

    小説・文芸

    3.5
    1巻1,144円 (税込)
    人は道なしには生きていけない。しかしふだん、その存在を意識することはほとんどない。人の道同様、道にも様々な道がある。廃道、酷道、登山道、階段、海に消える国道などなど。国が定めた「国道」でさえ、目を疑うような末路を辿る道もある。マニアを自認する筆者が日本の道の実態を浮き彫りにする「国道ノンフィクション」。
  • ふしぎな国道

    ふしぎな国道

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    空気のように、非常に身近でありながら、ほとんどその存在を意識されることのない「国道」。実は、この国道には不可思議なことが数多く存在する。・国道246号は存在するのに、国道60号や国道99号がない ・圏央道やアクアラインは高速道路なのに国道指定されている ・車が通れない商店街や階段が国道指定されている ・同じ国道なのに複数のルートがある 「国道マニア」として知られる著者が、こうした様々な謎を解き明かす。(講談社現代新書)
  • 世界史を変えた薬

    世界史を変えた薬

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻924円 (税込)
    筆者はかつて、医薬品企業の研究所で新薬の研究に携わり、医薬の可能性と危険性について考える日々を送ってきた。もしこの薬があの時代にあったら、あの薬があの人物を救っていなければ、と考えるのは、歴史の愛好者として必然であった。もしコロンブスがビタミンCを知っていたなら、もし特殊アオカビの胞子が、ロンドンの病院のあるシャーレに飛び込んでいなかったら、間違いなく、現在の世界地図は大きく変わっていたはずだ。
  • 化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

    化学で「透明人間」になれますか?~人類の夢をかなえる最新研究15~

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻902円 (税込)
    「化学」とは目に見えない原子や分子がくっついたり離れたりする地味な学問と思っていませんか? いえいえ、実は化学の実力はスゴイのです。「昨日まで世になかった物質を創り出せる唯一の分野」化学の最前線では、今どんな研究が進行中で、どんな夢が叶えられようとしているのか――長生きしたい、お金持ちになりたい、宇宙旅行がしたい、環境・エネルギー問題を解決したい……等々、様々な夢の無茶振りに応えつつ最新研究を紹介
  • 医薬品とノーベル賞 がん治療薬は受賞できるのか?

    医薬品とノーベル賞 がん治療薬は受賞できるのか?

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻880円 (税込)
    2015年、大村智氏らが受賞したノーベル生理学・医学賞は、実に27年ぶりに医薬品開発に対して贈られたものだった。 その間、エイズやC型肝炎などさまざまな病気の治療薬も開発されてきたが、いずれもノーベル賞受賞には至っていない。かつては「かぜ、水虫、がんを治す薬をつくればノーベル賞」ともいわれたが、医薬品開発でノーベル賞をとるのはそれほど単純ではないようなのだ。 では、どのような医薬品を開発すればノーベル賞がとれるのだろうか? がん治療薬をつくればとれるのだろうか? そもそも医薬品開発の難しさとはどこにあるのだろうか? 本書は、こうしたノーベル賞級の医薬品開発に焦点を当てる。過去から現在、そして未来に向けて、人類を救う医薬品開発の現場を見つめていく。 たとえば、すでに一部のがんに対しては、驚くほどの効果を示す治療薬が登場している。抗がん剤においては、人体にダメージを与えずに、病巣にだけダメージを与えることが難しい。しかし、新しいアイデアの登場により、これが可能になってきたのだ。そのアイデアとはいかなるものか? 細胞レベルでの戦いをわかりやすく説いていく。 また、近年一部の医薬品について、薬価高騰が大きな問題になりつつある。これが、ノーベル賞の選考にも微妙に影響を与えている可能性もある。この点についても合わせて考察を加えていく。 医薬品とノーベル賞――。27年の壁を崩した大村氏らの受賞には、実は単純ならざる意義があった。十数年にわたって医薬品研究の現場に身を置いてきた著者が、医薬の現在とあるべき未来を読み解く。
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~

    「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻880円 (税込)
    現代の我々を襲うリスクは、歴史や経験からは教訓を引き出せないものばかりである。何が、どれくらいの量あると、どれだけ危険なのか。イメージや先入観、本能の発する恐怖に惑わされずに、一人一人が定量的に考え、リスクを判定していくにはどうしたらよいのか。これ以上、身体的・経済的損失を出さないために……本書では、この時代を乗り切ってゆくために必要な「リスクを見極める技術」について、気鋭の科学ライターが教える。
  • 番号は謎(新潮新書)

    番号は謎(新潮新書)

    小説・文芸

    3.9
    1巻858円 (税込)
    郵便番号はどう決まる? 国道100号が存在しない理由は? M78星雲ってどこだ? 交響曲マイナス1番とは? 上野駅13・5番線はどこへ向かう? バーコード、ISBN、原子番号、テレビチャンネル、マイナンバー……私たちを取り囲む数々の番号の起源から裏事情までを徹底調査。そこには混沌と秩序をめぐる驚くべき人間ドラマが――その魅力に取り憑かれた著者が案内する、面白くてためになる「番号」の世界!
  • 国道者~拡幅整備済~

    国道者~拡幅整備済~

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻792円 (税込)
    「国道」には謎と物語があふれている。狭くて険しい登山道のような「酷道」、全長わずか200メートル弱、階段、途中で海や山にぶつかって消える……など超個性的なものから、地元住民の悲願がつまった感動の道まで、日本全国のエッジが効いた国道を紹介する。毎日通る見慣れたあの無機質な国道も、読後はなんだかカッコよく見えてくる……。
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

    医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

    小説・文芸

    3.9
    1巻660円 (税込)
    全世界で七十八兆円、国内七兆円の医薬品業界が揺れている。巨額の投資とトップレベルの頭脳による熾烈な開発競争をもってしても、生まれなくなった新薬。ブロックバスターと呼ばれる巨大商品が、次々と特許切れを迎える「二〇一〇年問題」――。その一方で現実味をおびつつあるのが、頭のよくなる薬や不老長寿薬といった「夢の薬」だ。一粒の薬に秘められた、最先端のサイエンスとビジネスが織りなす壮大なドラマ!
  • すごい分子 世界は六角形でできている
    値引きあり

    すごい分子 世界は六角形でできている

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻550円 (税込)
    化学の象徴とも言われる六角形の芳香環。身近な物質にも広く存在するが、カーボンナノチューブやカーボンナノベルト、フラーレンなどのように、最先端の科学でも注目され続けている。大手製薬メーカーで創薬開発者だった著者が、六角形の物質の魅力にとりこになった化学者たちのエピソードを踏まえながら、芳香環のおどろくべき性質を紹介する。多くの日本人化学者たちが活躍する有機化学合成の最前線が楽しくわかる画期的入門書

ユーザーレビュー

  • 世界史を変えた新素材(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    人類が誕生して、人間は数々の画期的な素材を発見して、それをもとに人々の生活に革新をもたらした。本書は著者が厳選した、人類の叡智の結晶というべき素材の歴史と、それがなぜその後の歴史に影響を及ぼしたのかを記述した本。金や鉄といった大昔から存在した物や、シリコンやコラーゲンといった近年耳にするようになった素材にも触れて、人類の文明がいかにして進歩したのかを見ていく。

    0
    2026年08月23日
  • 世界史を変えた薬

    Posted by ブクログ

    面白い。わかりやすい。
    私が高校の時にこの本に出会ったら薬学の道に進んでたかもなあと思うくらい刺激を受けた。

    話のストーリーが、
    導入が歴史上の有名な話から入り、
    実はそこに起きてた病気、逸話があり、
    その病気がなぜ起きるのか?
    誰が薬を作ったのか?
    病気はどういう構造で、なぜその薬が効くのか?
    結果どうなったのか?

    と、単純明快に分かりやすく解説してくれており高校化学で止まってる私でもすんなり頭に入った。

    0
    2026年04月04日
  • 世界史を変えた薬

    Posted by ブクログ

    わかりやすくて面白かった!
    ・ヨーロッパの宮廷でかつらが流行ったのは梅毒による脱毛を隠すため
    ・フレミングが長旅に出るために放置した培養シャーレに、珍しい種類のアオカビが飛び込んで繁殖した。ペニシリンの発見はいくつもの奇跡がかさなったおかげ。
    ・アスピリンの発見は人々を痛みから救う一方で、製薬会社同士の泥沼の特許闘争につながった。
    ・エイズの治療薬を発見したのは日本の満屋裕明博。イギリスの製薬会社バローズ・ウェルカム社は満屋博士の発見を断りもなく特許を取得して治療薬に高値をつけた。怒った満屋博士はよりよい新薬を適切な価格で世に送り出した。
    ノーベル賞受賞レベルの功績だと思うが、ヨーロッパ学会はバローズ社の悪行が世に知れ渡るのを恐れているのだろうか。

    0
    2026年03月21日
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~

    Posted by ブクログ



    佐藤 健太郎
    (さとう けんたろう、1970年〈昭和45年〉5月8日 - )は、化学を専門分野とする日本のフリーランスサイエンスライター。国道愛好家としても知られる。2012年(平成24年)4月まで、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教。兵庫県生まれ。茨城県立日立第一高等学校を経て、東京理科大学理学部応用化学科を卒業後、東京工業大学大学院理工学研究科修士課程に進み有機合成化学を学ぶ(修士)。1995年(平成7年)より、茨城県つくば市内の製薬会社において研究職として勤める傍ら、有機化学について広く世間に興味を持ってもらいたいとの思いから、1998年(平成10年)にウェブサイト『有機化学美術館』を開設。CGによる分子の画像を交え、有機化学に関連する様々な記事の執筆・公開を始めた。記事の総数は150本を超え(2008年4月現在)、書籍化もされた。2008年(平成20年)7月には英語版もスタートした。
    同サイトでは、DDT(毒物ドリンク探検隊)という世界各地の珍味飲料を筆者自身がテイスティングし評論するコーナーがある。
    2007年(平成19年)末、ライターとしての活動に専念するため、勤めていた企業を退職しフリーランスとなる。現在、化学雑誌への連載やメールマガジン『メルマガ有機化学』の配信等の執筆活動の他、講演等も積極的に行っている。
    2009年(平成21年)4月より、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教の職に就く。任期満了により2012年(平成24年)4月に退職、再びフリーランスに。
    折り紙について造詣が深く、講演の際には分子を模した折り紙細工を用いることもある。囲碁にも造詣が深く、また、国道マニアでもあり、数本を残して殆どを走破したその距離は32万 kmを越え[1]、関連書籍も上梓している。
    ウィキペディアンであることを公言しており、ウィキペディアにおける化学関連の記事の充実化のために、編集への協力をたびたび呼びかけている。

    「 筆者は会社員時代、組合の役員を務めたことがあります。その時気づいたのは、「人は 30年後の年金の話は大して真面目に聞こうとしないのに、来月から 1000円給料が下がるという話には目の色を変えて嚙みつく」という事実でした。  年金の話は、理性で考えていろいろと計算し、比較してみなければわからないリスクです。  しかし、来月から給料が 1000円下がる話は、すぐにそれだけ食い扶持が減るということですから、「本能」が動き出すべき直接的なリスクなのです。  既得権益を死守する心がなぜああも強力なのかといえば、それが本能に根ざした行動だからなのでしょう。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著


    「 日本はこんにゃくを食べる文化を持つ世界唯一の国であるため、こんにゃく含有食品のリスクに対して比較的寛大なのでしょう。これがどこか外国産の聞いたことのない植物から作ったゼリーであったら、日本もあっさりと流通を禁止していたかもしれません。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著


    「マスコミにとって情報は商品であり、多数の人に買ってもらえるものでなければ商売が成り立ちません。したがって、マスコミがリスクを実際より大きく報じ、感情に訴えて危機を煽ろうとするのは、いわば本能にも似たものです。  これは何も筆者の偏見ではありません。他ならぬマスコミの第一線で活躍する、毎日新聞記者の小島正美氏は『こうしてニュースは造られる』『誤解だらけの「危ない話」』(いずれもエネルギーフォーラム)などの著書で、繰り返しこの問題を指摘しています。  たとえば小島氏は、「私の経験からいって、遺伝子組み換え作物の記事を書いた場合、そのプラス面(農薬の削減など)を強調して書いても、読者の反応は批判的なものが多い」とします。そして遺伝子組み換え作物の危険性を強調する記事こそが、読者のニーズに応える良い記事だと述べています。  もちろんこの「良い」というのは、新聞にとって売上につながるから良いということで、社会や読者にとって良いということではありません。遺伝子組み換え作物に関しては、市民の思っていることをマスコミが追い、それを読んだ市民がその正しさを確信し、それがまた報道され……というサイクルによって恐怖だけが増大しています。  今後、増大する世界人口、資源やエネルギー問題を考えると、遺伝子組み換え作物の可能性を何らかの形で検討しないわけにはいかないと筆者は見ていますが、今の「空気」はその是非を論ずることさえ許さない状況です。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著



    「国立社会保障・人口問題研究所の発表しているデータ( 1995年)によれば、男性の 40歳時未婚者の平均余命が 30・ 42年であるのに対し、有配偶者のそれは 39・ 06年となっています。また女性では、それぞれ 37・ 18年と 45・ 28年ですから、未婚であると男女とも 8年以上早死にする計算になります(次の図では未婚者の死亡率の高さが示されています)。  その原因について、あるテレビ番組では次の3つが挙げられていました。   1.食生活が不規則になりがち   2.家に帰って愚痴をこぼす相手もいないことから、ストレスが溜まりやすい   3.守るべき家族がいないことから、精神の張りがなく、生物として弱くなる」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

    「 人間は、因果関係を見出すようにできている生き物です。この性質のおかげで、我々は様々な発見をし、知恵を蓄積してきました。  しかし、時にこの性質は、あらぬもの同士にまで因果関係を見つけ出してしまいます。  星の配置、手のひらのしわ、血液型、顔つき、名前の画数、家具の配置、果ては印鑑のデザインに至るまで、我々は多くのものを自分自身の運命と関連づけてきました。  もちろんこれらには統計的根拠はありませんし、みなそのことは理屈の上でわかっているはずです。  しかし、占いがいくら外れても廃れることはありません。これと同じで、一度心の中で関連づけたものを剝がし取るのは、大変難しいことのようです。  統計は、ふたつの物事の関連をあぶり出す強力な手法ですが、下手をすれば間違ったもの同士を関連づけ、誤った方向に物事を導く危険をはらんでいます。「ウソには3つの種類がある。ウソと真っ赤なウソ、そして統計だ」という言葉があるそうですが、実際、統計によるウソは後を絶ちません。これらを見抜く目、データを疑う精神を持っていなければ、手もなく騙されてしまうことでしょう。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

    「植物も動物も当然、自分自身の子孫を残すことだけを目的に生きており、人間のために生まれたものなど自然界には何一つありません。  筆者の手元にある有毒生物図鑑は大変に分厚いものですが、おそらくこのページ数の何倍かの人々がこれらの毒に苦しみ、うち何割かは命を落としてきたのでしょう。今も、毒キノコなどによる中毒死は後を絶ちません。  これらの生物の持つ毒は、人間に優しいどころか、自然選択によって危険なものばかりが選び抜かれ、進化してきた結果です。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

    「我々が食べる農作物もまた、優しい大自然が用意してくれたものではありません。  アンデスの原産地に生える野生のトマトは、 1 cmほどの大きさしかなく、堅くてまずく、毒まで含んでいて、我々が見慣れたものとは似ても似つかない代物です。現在の、甘く大粒でみずみずしいトマトは、人類が数百年をかけて品種改良を続けた結果に他なりません。  他のあらゆる作物も、実は自然が作り出したものではなく、長きにわたる農家の努力の結果なのです。  ようするに、「自然の恵み」なるものは、我々の祖先が身を挺して有害な物を判別し、役立つものだけを選び抜き、改良してきた、歴史と知恵の結晶というべきものなのです。自然が人間だけのために、栄養のある食品や体に優しい材料を作ってくれているなどというのは、ある意味で大変な思い上がりなのではないでしょうか。  しかし、人々の「自然 =安全・安心」という信仰は、極めて根強い、というより、もはや疑う余地さえない「教義」にまでなっている感があります。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

    「一説によれば、ジャガイモがもし、今発見された植物だとしたら、絶対に食品として認可されることはないそうです。ご存知の通り、ジャガイモの芽のまわりには、ソラニンと呼ばれる毒があり、取らずに食べると腹痛などを起こす可能性があるためです。  寒冷地でも育ち、栄養価も高いジャガイモは、歴史上、世界各地で人類を飢えから救ってきましたが、発見されたのが今でなくて本当によかったとしかいいようがありません。  現在の安全基準は、そのくらい厳しくなっているのです。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

    「冗談のような話ですが、ブラジャーを一日 12時間以上着けている女性は、まったく着用しない女性に比べて 21倍も乳がんにかかる率が上がるという研究もあります(発がん物質リストにはまだ載っていませんが)。  サイズの合わないブラジャーで締めつけられることによってリンパの流れが悪くなり、がんになりやすくなるという理屈だそうです。ここまで来るとどこまでが本当かはわかりませんが、なかなか油断ができません。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

    「医療のリスクというものも、我々を囲む重大なリスクのひとつです。  もちろんこれは、それだけで本が何冊も書ける、重大なテーマですが、ここでは「ホメオパシー」という治療法を取り上げましょう。これがリスクを考えるにあたり、好適なテーマと思うからです。「ホメオパシー」という聞き慣れない治療法の名がマスコミを賑わせたのは、 2010年夏のことでした。きっかけとなったのは、この年5月に山口県で起きた、ビタミン 不投与による乳児死亡事件です。  ビタミン Kは血が固まる際に働く因子ですが、新生児でまれに欠乏状態に陥ることがあり、頭蓋内出血などによって約 4000人に 1人の割合で死に至ることが知られています。  このため、今ではすべての新生児に、ビタミン Kを含んだシロップを与える予防法が確立しており、これによって頭蓋内出血による新生児の死亡はほとんど防ぐことができるようになりました。  ところがこの一件では、ホメオパシー療法に傾倒していた助産師が、「ビタミン Kと同じ効果がある」と称する「レメディ」(ホメオパシーにおける治療薬)を、新生児に投与していました。しかも助産師はそのことを母親に伝えておらず、母子手帳には「ビタミン K投与」と虚偽の記載をしていたのです。  しかし後述の通り、レメディにはビタミン Kのような効果はなく、投与された新生児は出血を起こして死亡に至りました。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

    「 先に、へたにリスクを削減しようとすると、別種のリスクが発生してしまう「トレードオフ」が起こると述べました。これは、現代が低リスク社会だからこそ起こる現象です。  リスク削減の作業は、大理石を削って彫刻を作ることにも似ています。最初は大胆に削っても問題ありませんが、完成に近づいたら慎重に彫っていかないと、理想の姿からは逆に遠ざかってしまいます。我々の社会は、そういう段階にまで達しているのです。  目先のリスクに惑わされてゼロリスクの幻を追うのではなく、ある程度のリスクを受け入れること。本能的判断も重要ではあるけれど、リスクを定量的に捉えて広い視野で判断してゆくことも同じように重要――。」

    —『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)』佐藤 健太郎著

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    2026年02月24日
  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―

    Posted by ブクログ

    とにかく面白かった。
    炭素から見た世界の歴史が面白かったです。
    私は理系だったけど、ベンゼン環が大嫌いでしたが、この本を読んで今更ですが好きになりました。
    私の周りで炭素合成を研究している方がいましたが、地道に研究している理由が分かったような気がします。

    0
    2025年08月24日

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