福島香織の作品一覧
「福島香織」の「赤い帝国・中国が滅びる日」「アメリカと中国が世界をぶっ壊す」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
昔、友人の一人が佐藤優『国家の罠』を貸してくれたことがある。彼は本を手渡す際にこう言った。
「これはあくまでも"フィクション"だからね。」
その言葉通り、あくまで虚構=小説として読んだが、とても面白く夢中になって読んでしまった。
書籍が面白くなるかどうかは、著者がどう構成するかによって決まるのであって、真実か否かなど些細な問題にすぎない。
自然主義文学の大家エミール・ゾラは、「ありのままに描こうとしても必ずそこには自己のフィルターが介在する。」と語っている。つまり完璧な真実など存在しない。本を心から楽しむのであれば、真実を求めるメガネを外して読まなければならないと思う。
さて、この『武漢病毒襲来』という本をフィクションとして読んだ結果どうだったか。掛け値なしに素晴らしかった。現実に即した詳細な情報で紙面を隙間なく埋め尽くして畳み掛けてきたかと思えば、『水滸伝』のような地方の力強さを感じさせる逸話が挟み込まれる。リアリティ路線で話を進行させておきながら、主人公を武漢へと運ぶ運転手が突然呼吸困難に陥って死亡するという「ファンタジー」へ方向転換させる。中国共産党の隠蔽体質を暴こうとする生々しく強烈なメッセージを叩きつけながら、同時に低層の人々の中に溢れる「義」を描き出す。ルポルタージュと力強い民話が複雑に絡み合いながら進む本書は、やがてフィクションと現実の垣根を曖昧にしていき、真実を伝えられる以上の衝撃を読み手の心に残していくのである。
この小説は真実以上に真実である、と逆説を含んだ言い方もできるかもしれない。我々が知っておかなければいけない現実が、本書には克明に記録されている。
余談になるが、本書にて引用されていた『失踪人民共和国』という、中国共産党の恐ろしき隔離措置、「居住監視」について詳細に書かれている書籍を読みたいと思ったのだが、英語版と中国語版(原題『People's Republic Of Disappeared』)しかないようで残念である。どこかで時間を作って英語版をダウンロードして読まなければいけないな、と思った。
Posted by ブクログ
先程感想を書いた「ウイグル人に何が起きているのか:民族迫害の起源と現在」の著者・福島香織さんと清水ともみさんの共著。
本書の印象としては、上記に挙げた福島さんの本の内容を清水さんが漫画にしてより読みやすくしたうえで、さらに情報の肉付けをされている、といった感じ。
絵だけでなく現地の写真なども載っているのでイメージがとてもしやすいです。
清水さんのウイグル関連の前著「命がけの証言」(同様に基本漫画形式)よりも文章量は多いものの、純粋にウイグル問題のみを取り上げており、本書の方がウイグル問題を周りの人に知ってもらうために紹介しやすいとも感じました。
要するにウイグルの漫画で読む入門書としてベストだと個人的に思った、ということです。
さらに個人的に思ったことを言うと、福島さんの「ウイグル人に何が起きているのか」と本書を合わせて読むとすごく理解が進みました。
近いうちに他の当事者の証言本も読もうと思っています。
タイトルの「ウイグル人という罪」の意を、ウイグル人であるだけで犯罪者に仕立て上げられる現在の状況を指しているのだと思うと、胸が痛くなります…。
ウイグル人は外国にいてもなお監視されていて、自治区現地では子どもは孤児でないのに孤児院(子どもたちも常に監視され檻に入れられている)に入れられて、親が謂れのない罪で強制収容所に入れられたせいで本当に孤児になってしまったり。
多くのウイグル人の子どもがいなくなって、やっと見つかったと思ったら臓器を抜かれていたり。
強制収容所でウイグル人が拷問を受け亡くなっても、勝手に火葬されてしまったり(臓器が抜かれているとの証言も)。
無理矢理漢人と結婚させられる女性たちも。
本書の最初に、アブドゥハリック・ウイグル氏の詩・「目覚めよ!(1921年)」(抜粋)とパルハット・トルスン氏の詩2篇「ロプノール」「母語」が清水さんの絵と共に掲載されていたのですが、すごく刺さりました。
どちらも消えゆく母国の文化や民族に対する痛切なまでの思いが綴られていて…
ぜひ多くの人に読んでほしい本です。
ウイグルの詩や物語にも触れたいなと思いました。
ウイグルは狼にまつわる神話が多いそうで、とても興味深いし踏み躙られて欲しくない文化です。
踏み躙られていい文化など、そもそもないのですが…。
でも日本でウイグル人が書いた物語とか出版されているかどうかも分からないので、ちょっとその辺も調べてみたい。あったらぜひ読みたいのですが。
Posted by ブクログ
漫画で世の中に有意義なことを表現し訴えていくことができるのはいまのところ日本人だけです。
漫画により中国人により受け続けてきているウイグル人達の惨状を世の中に広めて、ウイグル人達のことを救うためにこの本は作られました。
Abduxaliq Uyghur 詩人ウイグルの危機を訴えたことにより、盛世才により処刑
本書の冒頭のこの詩のことばの内容は、わたし自身を始めとして日本人にも向けらていて、とても当てはまって、身につまされる詩の内容だと思いました。
目覚めよ!(1921)より
さあ、哀れなウイグルよ、目覚めよ。
もう十分に眠っただろう。
おまえには財産はない、
次は命を失うだろう。
もし、おまえが目を開けず、
周りを見渡さなければ何時しか死に至るだろう、
確実にだ。
もはや、おまえの体は抜け殻のようだ。
視野を広げ、周りを見渡せ、
自分の未来をよくよく考えろ。
もし、この機会を逃せば、
未来は危難に遭うだろう。
遭うだろう。
その日が来た時、
おまえは後悔するだろう。
そして、おまえは私の呼び掛けの真意を理解するだろう。
おまえは「嗚呼」と嘆くだろうが、
それでは遅すぎるのだ。
perhat tursun 1969/1~2018年から強制収容所~生死不明
P.204の4コマの漫画の中で、
「自ら守らねば、未来など、あるはずがない。すでに弾圧を受けた渦中にいる人たちが、私たちに教えてくれている。自由か、奴隷か。その二択を。」
と漫画の中に記されています。
ですが残酷なことに、いま現在までにウイグル(東トルキスタン)の地で中国人たちにより行われてきていることは、奴隷にされるどころか、民族殲滅・絶滅(ジェノサイド)・浄化させられることです。
中国人の中で理工系出身の優秀な政治家の指揮・指示・指令のもとに、まず弾圧の矛先は、ウイグル人の中でも影響力が強くて、優れている人間達の、知識人、文化人、実業家、起業家、教育者の著名人に向かった。
現代世界最先端のテクノロジーを活用してウイグル人達を監視、抑圧し、腎臓・肝臓などの臓器を取り、拷問し、処罰、虐待、処刑していく。
それらの残酷な惨状を知っているのに見てみぬふりの国際社会、特に人権を売り物にしてきた偽善・極悪・お金ふんだくり権威団体で、散々日本人からお金をふんだくり、日本人を食い物にしてきた、いまのウクライナ戦争にもまったく無力の、「国連」は、いまこそノーベル平和賞をもっとも必要としているウイグル人に授けるべき。
ウイグル人の優れた実業家である、ラビア・カーディルさんは、実際にノーベル平和賞候補に何度もノミネートされてきたのだから。
しかし世界的に著名な優れたウイグル人のラビア・カーディルさんは、すでにご高齢。
「国連」なんぞというのが、世界中の「権威」「力」「人道」『正義』「平和」なのか、存在価値があるのか?
ラビア・カーディルさんに残された生命の時間は、そう長くはないはず。
中国も「国連」もそれを待っている。
大体ノーベル賞の名前となっているノーベルという人物自体が、散々と人殺しをしまくってきた極悪・残酷な「死の商人」です。
ノーベルなんぞという人間の命を大切にせずに、殺しまくってきた「死の商人」を「偉人」に祭り上げて、ありがたく思わされている今の世界中の人類は頭がおかしくて、とても不幸です。
本書に名前が登場する、ウイグル人達のことを虐殺してきた中国人政治家を始めとして、中国の政治家たち何人かのことをググって調べました。
みな「理工系」の出身です。
幸か不幸か、人類にとってもっとも正解のはっきりとしていて、信頼・信用のできる学力である、「理工系」の学力をしっかりと勉強し、身につけたうえで「政治家」になっています。
ですから中国人の代表的「政治家」たちは、みな手強くて優秀なのは当たり前だなと思わせられざるを得ませんでした。