現代中国悪女列伝

現代中国悪女列伝

小説・文芸
921円 (税込)

4pt

4.2

中国に、美女は多いが「悪女」も多い……。中国で悪女と呼ばれるには4つの条件があります。1、美女であること。2、才媛であること。3、世間を驚愕させる事件を起こすこと。4、政治権力とかかわりがあること。つまり美人で、頭も良くなければ悪女になれません。
彼女らは、なぜ悪女になったのでしょうか? 悪女にならずには生きていけなかったからです。薄煕来の妻・谷開来、“公共情婦”李薇、ネット上の露悪女、そして江青、葉群。中国を陰で動かした悪女たちそれぞれの人生には、恐ろしいけれど、どこか物悲しさ、痛ましさを覚えます。彼女らの素顔を通じて、現代中国の本質に迫ります。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    中国で、役人の妻がイギリス人を殺したという事件を覚えているだろうか。どのような環境で育ち、これから目のありそうな男性をどのように落とし、巨万の富を得て、上に登り、こういう事件を起こすことになったのか。中国新幹線の大事故を覚えているだろうか。その裏にいる女性の存在。現代中国における悪女について、実例を挙げながら、その生い立ちから、環境、なぜそのような悪女になっていったかについて語る。「女神的リーダーがいる会社が伸びる」という本があるが、彼女達は女神なのか、魔女なのか。男っぽい部分もあるが、長年にわたり、信頼を築き蓄財していく姿は女性的でもある。どんな美人なのか、ネットで検索しながら読んでしまった。女性って怖い。

    0
    2013年12月24日

    Posted by ブクログ

    現代の谷開来、彭麗媛に始まり、中共創設期の江青・葉群まで大陸の権力闘争を生き抜いた現代版「列女伝」
    それは、女性にとって大陸における過酷な環境であり、女性は黒光りする鋼ようなタフな心を持った「悪女」にならないと行きていけないという面がある。

    一方、そういった悪女が生まれにくい環境である我が国は、文句を言われながらも公正で豊かである、という面が再発見できる。
    それは、中国にはない「お天道さまが見ている」という一種「性善説」のような感覚が共有されており、その感覚に背く罪悪感が人を律していることである。
    また、そういう漠然とした何かかに守られているという安心感がある。というわけで日中比較女性論でもあるという側面がある。

    率直な感想は、こういう書籍にありがちな、一方的な「断罪して溜飲」や「共産党に追従」どちらにも偏らない視点と、そことなく感じられる悪女たちに対する慈愛深さを感じてとても有意義だった。

    0
    2013年12月08日

    Posted by ブクログ

    ゴシップとして読むのにおもしろい本。

    ただ悪女とかってそんな風に簡単にカテゴライズできるものなのか・・・
    なんかもっといろいろあったからこそなのにほんとシン
    プルに区分けしていく。

    あと「日本に生まれたからよかった」みたいなのが作者の中で一環している気がしたんだけど、どうしてそんなに赤ちゃんみたいに日本という国を信じられるんだろう。

    確かに中国で生きて行くのは大変。でも日本だって簡単じゃない。一概に比べられないってこと、中国を知って深みにはまってしまえばしまうほど考える気がするんだけど、そういう感じはなくて、やっぱり中国に中国人に作者の心の距離的なものを感じてしまった。

    だからやっぱり女性自身的な一の本。

    0
    2014年06月27日

    Posted by ブクログ

    血なまぐさい話は少なめなだったのでホッとしてます。

    すごい悪女が登場するのか思えば、
    元は意外と普通の女性。

    女を変えるのはお金?男?権力?
    あ、全部だった。
    P270に「男が欲しがるものを餌に、
    金と権力のある男に取り入るのが一番、
    チャンスへの近道ではないか」と書いてある。
    彼女たちは女を武器にそれらを総取りしちゃったんだね。
    欲張りだなぁ。どこかの段階で欲張りスイッチの
    制御が効かなくなってしまったのかな。
    女ってコワイというより、そういう力を持った人の
    暴走がコワイです。

    0
    2014年03月06日

    Posted by ブクログ

     中国には歴史に名を残す女性がトップ政界の周囲によく現れる。しかし、たいていは悪い評価である。そのような悪女は美女、才媛、世間を驚愕させる事件を起こす、政治権力と関わるという4つの条件が揃っているそうだ。
     最近では薄熙来夫人の谷開来がそうで、彼女を筆頭に列伝という書名のとおり江青以来の10人を紹介している。基本的にはゴシップ記事を含む本や伝聞が元であるためか、谷開来では新しい話は出てこないし、話題にならない人の話は薄くなってしまう。
     この書では、なぜ中国ではこのような悪女が登場するのかという筆者の見解が読みどころで、ひとつの現代中国論を成しているのだ。公共情婦という言葉あるようで、そうまでして成り上がろうとする又は成り上がろうとせざるを得ない中国人はたいへんだな、と私は同情のような感想を持ったが、筆者は切ないと感じたそうである。

    0
    2013年12月09日

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