岩田松雄の作品一覧
「岩田松雄」の「ミッション 私たちは何のために働くのか」「新版「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岩田松雄」の「ミッション 私たちは何のために働くのか」「新版「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
大阪大学経済学部経済学科卒。 主な著書に『部下の心を1分で動かすマネジメントレターの秘密』(角川書店)や『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方』 (サンマーク出版)などがある。
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
あらすじ
指示を出しても部下や周囲がなかなか動かない、チームが受け身でスピード感がないといったリーダーの悩みに応え、人を即座に、かつ自発的に動かすための実践的な技術を解き明かした一冊。人を動かす鍵は「権威による強制」や「熱意だけの説得」ではなく、指示の解像度、声かけのタイミング、心理的ハードルの下げ方といった具体的な仕組みにあると説く。指示を細分化して最初の一歩を踏み出させやすくする工夫や、メンバーの承認欲求を満たすフィードバックなど、現場で今日から使えるコミュニケーションとマネジメントの型を提示する。
所感・深掘り
「人を動かす」というと、カリスマ的な指導力や強い言葉の力が必要だと思われがちだが、本書が教えてくれるのは徹底した「行動科学的な仕組みづくり」であり、非常に現実的で腑に落ちる内容だった。
特に共感したのは、人が動かない原因はやる気の欠如ではなく、「次に何をすればいいかが曖昧だから」という視点だ。漠然と「しっかりやっておいて」「早く進めて」と伝えても相手は迷うだけで足が止まる。そうではなく、行動を「今すぐできる極小の単位」にまで分解し、最初の一歩の敷居を徹底的に下げてあげることこそが、リーダーの果たすべき役割なのだと再確認した。
また、指示を出す側の姿勢として、「相手の心理的負担をいかに減らすか」という配慮が随所に散りばめられている点も実践的だ。命令や監視でプレッシャーをかけるのではなく、小さな成果をタイムリーに認め、安心感を与えることで、人は指示待ちをやめて自ら動き出す。
大きな号令をかけることだけが統率ではない。相手が迷わず踏み出せる道筋を整え、背中をそっと押すような具体的な工夫の積み重ねこそが、結果として組織全体を最速で前に進める原動力になる。
後進の指導や組織の舵取りにおいて、自分の伝え方や指示の出し方を冷静に見つめ直し、実践に落とし込みたくなる頼もしい一冊だ。