あらすじ
ザ・ボディショップとスターバックスでCEOを務めた著者が語る、
まわりに推されてリーダーになる方法。
「リーダー」と聞いてあなたは、どんな姿を想像するでしょうか?
生まれつき、強いリーダーシップを持ち、プレゼンテーションも見事で、とにかくオレについてこい、というカリスマ的な雰囲気を漂わせているのがリーダーなのではないか。でも、自分はとてもそんなふうにはなれない……と悩んでいる方もいるかもしれません。
著者の岩田さんは、誰でも頑張ればリーダーになれる、と断言します。
本書は、華麗な経歴を持ちながらも、「普通のおじさん」と自認する著者が教える、「まわりに推されてリーダーになる方法」を51項目にまとめたものです。
管理職の方、新しくリーダーになった方、初めて後輩ができた方、などたくさんの人にお読みいただければ嬉しいです。
「ザ・ボディショップ」や「スターバックス」でCEOを務めた岩田松雄氏が語るリーダー論。初めて部下を持った方から既にリーダー的役職の方まで、すぐに役立つノウハウが平易な文章で紹介されています。
リーダーと聞くと、カリスマ的で「俺についてこい」といったタイプを想像しがちですが、岩田氏はリーダーはカッコよくなくていいし、弱くてもOK、あくまでポジションのひとつと語っています。岩田氏自身の不遇な時期やそれを乗り越え成功を収めてきたエピソードを読むとその考え方に納得できます。
より良いリーダーになるには、まずは人間力を高めること。本書はリーダー論に留まらず、人間力を高めるうえでも非常に参考になります。自分はリーダーに向いているのか、強いリーダーシップなんてないと悩んでいる方におすすめの一冊です。
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Posted by ブクログ
印象に残った点
・第五水準のリーダーシップ:カリスマ性ではなく、謙虚さがポイント。うまくいった際は部下の功績とし、失敗した時はすべて自分の責任と考える。
★挫折の経験が、人の痛みを想像できる人にする。
★★リーダーに問われるのは、部下にいかに動いてもらえるか。より強く目を向けていなければいけないのは、部下。自分より立場の低い人たちへの対応は極めて重要。
★リーダーの姿勢は組織にどんどん伝染する。ネガティブなワードを吐かない。リーダーの日々の行動、さらには仕事ぶりそのものが、コミュニケーションになっている。
・意識するのは、とにかく「わかりやすさ」。キャッチーなフレーズをつくる。
・想いは文字にすると伝わる。
★言葉を発する時は、想像力を巡らせる。リーダーからの一声は、部下にとっては極めて重要。「ドンマイ」と励ますべきところで、「何をやっているんだ」と言ってしまうリーダーがときどきいる。もし自分だったらどうしてほしいか、ちょっとだけでも考える。何も考えずに思いのまま発言するのは極めて危険。必ずまずは褒めてから、指摘をする。
・部下の部下まで気にする。いろいろな情報収取の場になり、いやな情報の抜き取り調査にもなる。
★仕事を頼むときは、「WHY」から。使命感が持てるように頼む。下請けでなく、全体を動かす重要な役割と認識してもらう。
・リーダーとして異動したら、三ヶ月でおおよその概要をつかむ。そそて、ひとつのアウトプットを出す。レポートでも新たな戦略の構想でもいい。次の三ヶ月でそれを実践する。
★★リーダーは逃げてはいけない。上が決めたからとは絶対に言ってはいけない。
・部下の困っていることを傾聴する。それを解決せずして、どんなに威勢のいいことを言っても、ついていこうとは思わない。
・ときどき心を揺さぶっておくことは、リーダーとして人の心に触れたいときに、間違いなく生きてくる。人の痛みがわかる感性を鈍らせない。
★★安易に自分を肯定しない。未完だと認識するから、努力しなければいけないと思う。伸び続ける人は、謙虚な人。
・人間力が疑われるようなことはしてはいけない。悪口は自分を貶めるだけ。
Posted by ブクログ
私にとって究極のリーダー本です!ぜひ社会人は読んでほしい一冊。以下、感じたことメモ。
・管理職やリーダーはなりたい人がなるのではなくて、周りに押し上げられてなるのが理想
・上司の機嫌ばかりとって出世する人は、部下にも同じことを自分に対して求める傾向にある。そんな人がリーダーになることは間違い
・人柄がいいが仕事が出来ない人vs人柄が悪く仕事が出来る人なら、前者の方が全然よい。後者のタイプには、仕事に対する評価はあげてもいいが、人の上に立たせてはダメ。
・チームには必ずミッションやビジョンが必要。メンバーが判断に迷う時、その指針に基づいて判断して行動できることが大事。コーヒーショップで、お客様を笑顔にするがミッションなら、何かの緊急時に、とっさの判断でお客様にコーヒーを差し出して落ち着かせてあげることができる。
Posted by ブクログ
学生時代に出会った本。
非常に感銘を受けた。
こんな人間になりたい。と思い全てを行動に移したら自然とリーダーになって気づいたら、廻りに人が集まる様になった。
是非、皆さんに読んで欲しい本!!!
Posted by ブクログ
マッチョなリーダー像が理想のように思われがちだか、弱さと配慮と謙虚さを持つリーダー像が提示されていて共感した。
リーダーが孤独であるのは、この本でも他と同様に書かれている。
Posted by ブクログ
周りの人から押し上げられてなるリーダーの方が良い。
見てくれている人は必ずいる頑張っていれば周りの人が自分を押し上げてくれる。
上司や会社との苦しい体験、挫折体験はかけがえのない経験になるこうした経験があるからこそ、意識や目線は大きく変わっていける。人の痛みが想像できそれを理解した上で行動ができるようになる。
そんな人ほどリーダーになるべき。
部下や後輩への態度を見直す強くない立場の人たちにしっかりと目を向ける。
部下は3日で上司を見極める。上司が部下を見極めるには3年かかる。
自分の意見を言う前に、先に必ず部下の意見を聞く。できれば年次の低い社員からリーダーが指名する。
話をするときに最も重視しなければならないのはわかりやすさ。
お客様はとても大切だけれど1人のお客様と1人の社員と比べたら1,000,000倍社員の方が大切である。もし理不尽なお客様がいて社員を困らせているのなら、さっさと帰っていただきなさい。お客さんは無限にいるのだから。
部下の部下も自分の大切な部下である。
上にゴマをする人は下にもゴマをすらせる傾向がある。
部下を評価するときにはそうした二面性をしっかり見ないといけない上に対しても謙虚な姿勢を見せ下に対しても偉そうにするそうした二重人格者は意外に多い。
部下の場合は結果だけではなく同時にプロセスを見てあげるそれが部下の仕事へのモチベーションを大きく高めることになる。
難しさもある部下や上司との付き合い方。それもまた大きな勉強である。いつか役に立つ。
迷ったらやってみる。
人事だけは迷ったらやらない。
値引きはお客様の立場に立って考えてあげる。
お客さんだって言われたからはいそうですかと言うわけにはいかない。
常に相手側の立場に立った交渉技術や考え方についても見せていく。
やってはいけないのは逃げること。上が決めたから。上の人が言っているからなど。信頼されない。
困っていることを解決する。
解決してあげることでついていきたいと言う評価を得ることができる。
その解決なしにどんなに威勢の良いこと言ったところで部下はリーダーについて行こうと思わないでしょう。
挫折や失敗が、人を優しくする。
自分も弱い。なぜできないという傲慢さは無い。
完璧な人間などいない。
上手くいかなくても、人生がおわるわけではない
生きているのではなく生かされている
自分のために頑張るスタッフはひとりもいない。
しかし、自分はスタッフのために何でもできる。
Posted by ブクログ
今、所属団体のプロジェクトリーダーをやらせてもらっているので、読んでみた。
「人間力」を重視したリーダー論はとても面白かった。
カリスマ的な何かを持っていなくても、いいリーダーになれるんだなぁと希望が見えた気がする。
大事なことは、会社のために組織のために、自分を信じて努力し続けること。
たくさん自分に生かせるようなことがあったので、メモして実践したい。
印象に残ったところ
・人を治める前に、自分を修める
→これには深く頷かされた。確かに自分を律することのできている人は、信頼できるしついていきたい。
・地位は権力ではなく、責任である
→これも初めて責任ある役職に携わらせてもらって感じたこと。
・決断力を日頃から意識する
→とても苦手なので、日頃から意識していきたい。本書によると、決断力は鍛えられるらしい。
Posted by ブクログ
リーダーとは、人を支配する人ではなく、人に奉仕し、信頼と感謝で導く人。
サーバントリーダーシップが基本思想。
リーダーシップとは「人間性を磨く生き方」であり、
人としての誠実さが、最大の影響力となる。
Posted by ブクログ
まわりに推されてリーダーとなり、雇われ社長として数多くの企業で業績回復を成し遂げてきた岩田さんのリーダー論
現場重視の徹底と謙虚な姿勢から「ついていきたい」と言われるリーダーの行動・考え方が具体的にわかりやすく伝わってきます。
p.71
リーダーとして部下に話をするとき、最も重視しなければならないのが、「わかりやすさ」だと思うのです。難しい言葉は決して使わない。自分が店長さんなら、どんな情報がほしいだろうか、どんなことを聞きたいだろうか、といつも考えていました。
シンプルでキャッチーなフレーズを作る。それは、チームや組織にやろうとしていることを浸透させ、勢いをつけられることだと思っています。
→ 大切にしたい相手を見定めて、伝えたい内容を厳選し、これなら伝わるだろうという言葉に置き換えていく。これを毎日少しずつ続けていこう。
p.79
大事なことは何度でも繰り返す。
書いたものの大きな効能は、繰り返し読める、ということです。人は一度言えばわかる、なんてことはまずありません。覚えたり、習慣にすることは、実は極めて難しい。だから、何度も何度も語りかける必要があります。そこに、書く意味が出てきます。
大事なこと、言わなければいけないことは、何回、何十回言ってもいいと私は思います。何十回も出てくる言葉こそ、最も本質的なこと。過去に言ったかどうか、など気にせず口に出し、紙に、メールに、ウェブに書いたほうがいいのです。
→ これまでに自分が何度も言っていることは何かを振り返ってみよう。そして、そこから今の時点で「大切な人に伝えたいことは何か?」を見定めて、臆することなく繰り返し発信し続けよう。
Posted by ブクログ
・部下は華やかな経歴など望んでいない
・リーダーは常に見られていると意識する
・「火花が散る瞬間」(付加価値を生み出すところ)はいつだろう?
・意識するのはわかりやすさ
・常に「何か困ったことはない?」と声をかける
・最後は自分を信じ続けること
・恨まれる覚悟を持つ
Posted by ブクログ
スッキリさっぱりと読みやすい一冊。
著者はセンスが非常にある方なんだろうが、そういったセンスではなく自分で鍛える部分の重要性を書かれている。
庶民であると自覚しているならば非常に有益な一冊だった。
Posted by ブクログ
カリスマ型のリーダーシップ論ではなく、謙虚なリーダーシップ論に基づいた具体的なアドバイスが書かれています。
昨今、1on1ミーティングや心理的安全性への注目度が高まっていますが、そういったところにも通用する考え方だと思いました。
Posted by ブクログ
▼感想
元スターバックスCEOの岩田さんの著書。
リーダーシップについて学ぼうと手に取りましたが、考え方やマインド面において、核心を突かれました。
後半の半分が特に面白く★4つにしました。
▼memo
・リーダーになろうとするのではなく、まわりに押されてリーダーになるのがリーダーの理想の姿。
・ハウツー本に出ているような言葉を使っても薄っぺらい。部下が知りたいのは、リーダーが自ら経験して得た、自らの考えや言葉です。
・心を豊かにする本を読まなければならない。マネジメントしかり、リーダシップしかり、結局のところ大事になるのはいかに人を動かすか、ということ。もっといえば、いかに人の心を動かすか、ということです。
・誘惑から逃れるために意識していたのは、自分の行動は絶対に誰かがみている、という感覚を持つことです。今していることを「子供に見せられるか、話せるか」と自問自答しても良い。
・人間が目指すべきは、出世やお金などではない。人間として徳をどう高めていくか、ということ。その努力を常にできるか。自分のためでなく、他社や社会に目を向けることができるか、ということです。
・人間的な成長をすることこそが、成功である。
Posted by ブクログ
非常に平易な言葉で書かれた、自身の経験に基づくリーダー論。サーバント型のリーダー論であり、他の型に関する話はない。
地位が高くなると周りが本当によく見ているというのは実際、よく気をつけるべき点である。
Posted by ブクログ
以前読んだリーダーシップ本とはまた別の視点で面白かった。目の前の仕事、働く仲間にリスペクトを持つことという当たり前のことが、意外と難しいが、これを着実に出来ている人が人として信頼されると感じた。
Posted by ブクログ
よく上司は「ボス型」と「リーダー型」という二つの単語に割り振られたりするが、著者の岩田さんは、それとももう少し違ったタイプのリーダーだ。
最初の方の野球の例で、下の立場になったことのない監督が、控え選手の心情もわからない」ことに非常に共感を覚えた。
リーダーは上からものを言うのではなく「普通のおじさん」で十分なのだ。部下はきちんと見ていると言うことを、頭に置いて今後の社会人の人生を迎えたい。
個人的には最後の「たいへんだったが、しかしすばらしかったといえる人生を送りたい」という名言が非常に心に刺さった。
Posted by ブクログ
良書。
こうすべきという話だけでなく、自分の経験談が豊富。
・仕事をお願いするときは、全体の中の位置付けや意義、意味、背景を言うようにする。相手に使命感を持たせる。
・身体を動かすことで脳を休める。
・「何か困ったことはない?」と常に声を掛ける。
・ネガティブオーラを出している人たちに巻き込まれないようにする。
Posted by ブクログ
今の自分に足らなかったことが明確になりました。
後輩や部下に対してこうしよう、ああしようと理想はあるものの上手く出来ず。
見事に今の私のダメなところを指摘されており、読んでいて恥ずかしくなった。改めて「ついていきたい」と思ってもらえる上司になれるよう今から変わる。
Posted by ブクログ
とても参考になりました。
「上司は人間力が大切❕」は、とても納得できました。
著者の考え方は、渋沢栄一さんに近いなーと思いました。東洋哲学から学ぶことは多いですねー。
ぜひぜひ読んでみてください
Posted by ブクログ
一番印象に残っているのは、火花が出る瞬間、の話。
普段管理者として直接火花を出す立場ではないだけに、付加価値とは誰がいつつけているのか、現場の事をどこまで考えているか、と考え直すきっかけとなった。
Posted by ブクログ
リーダーはカリスマ力ではなく、人間力を日々磨く事が大切。
多くの人材に可能性がある事を感じる事が出来る。
↓以下学びメモ
◆第1章(リーダーは、かっこいいと限らない)
・人を動かすより、まず自分を動かせ。
・トイレに行く姿まで見られていると意識する
◆第2章(リーダーは、饒舌でなくてもかまわない)
・リーダーから部下の意見を聞く
・思いは文字にすると伝わる
◆第3章(リーダーは部下と飲みに行かない)
・飲みに行かなくても本音を言える関係を構築
・現場に行かないと見えない事がある
・必ずまずは褒めてから、指摘をする
◆第4章(リーダーは人のすることは信じてはいけない)
・判断は必ずしもスピーディーでなくていい
・『上が決めてから』は絶対に行ってはいけない
◆第5章(リーダーは、立ち止まらなければいけない)
・できることはすぐにやってしまう
・スケジュール表に実績も記入
◆第6章(リーダーは、多読家である必要はない)
・気に入った本を繰り返し飲む。読むタイミングによって、受け止め方が異なる。
◆第7章(リーダーは弱くてもかまわない)
・かぶる帽子はひとつにしなさい
・人の悪口や自慢話は控えておく
Posted by ブクログ
筆者が社会人として、リーダーとしての学びがわかりやすく記されている。筆者は自身を”普通”と言っているが、優秀であることが容易に想像できる。何故ならば、私でも理解できる言葉で熱く優しく語ってくれるから。こんな上司だったら…とついつい思ってしまった。
Posted by ブクログ
経営者向けの本だった。
小さなプロジェクトのリーダーとしてではなく、会社や組織単位でのリーダーとしてどのようにふるまったのか、実例を踏まえてあったのでかなりわかりやすかった
Posted by ブクログ
会社でリーダー研修を受け、自分の中でリーダーシップブーム(?)が起きているので読んでみた。
なるほどと思ったのは新人には時給の話をするの箇所。正直自分がどんなリーダーになりたいか思い描けていないが、実際成功してる人の心構えを知れたのはよかった。
著者は自身を普通のおじさんと称し、こんな自分でもリーダーになれるとのことだが、若い頃からの行動力や仕事の姿勢を見るに全然普通のおじさんではないと思う。
Posted by ブクログ
とても読みやすくて、作者の松尾さんのお人柄がすごくあらわれている。
会社や組織も、『自分視点』以外に、『社長視点』『リーダー視点』をもつと、見え方がガラリと変わる。
『自分視点』ばかりだったこと、それ故不平不満を感じていたこと、深く反省。
社長であること、リーダーであること、もっと言えば上司であることは、それが一種の職業。
自分の立場や状況が変わったら、再読したい。