河崎秋子の作品一覧
「河崎秋子」の「鯨の岬」「A&F COUNTRY総合カタログ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
北海道と馬の話。第1話が相当に凄まじい。河崎秋子さん味が深い。
第1話 世は明治。祖母の家の最奥の部屋に母はいる。手折った野菊を渡す。母が妊娠期に病んだので、捨造は小作農家に養子に出された。養父母は困窮の中でも養ってくれた。養父母が亡くなったが、嫁取りなどは望めそうもない。ある日見かけた新聞記事に開拓民募集とあった。馬を買い、北海道に渡る。母から別れ際に手紙を渡される。捨造が産まれるまでの記録だった。
第2話 昭和で戦後。北海道根室地方。捨造の孫和子。馬を育てている。いくらくらいの値がつくか楽しみでいる。捨造は妻を第二子出産時に亡くした。
ワカと名づけられた手のかかる馬が、帰厩の時刻になっ
Posted by ブクログ
「ともぐい」で直木賞の河崎秋子さんはもともと羊飼いだったらしい。作家として独り立ちするようになるまでの道のりを描いたもので、エッセイというには重すぎる。ああ、だからあの文章か、と私は思った。読んでよかった。
直木賞作家河崎秋子はもと羊飼い。今は北海道の十勝で保護猫二匹と共に暮らしている。羊の肉を食用にするために40-50頭飼っていた。
子羊を畜用の銃で撃ち、解体する。最後の子が屠殺されたのを見届けて羊飼いではなくなった。本格的に日本で羊が飼育され始めたのは明治以降。日本ではマイナーだが、海外では超メジャーな家畜である。ニュージーランドの牧場に分娩シーズンに留学を始める。食事と寝場所を提供し
Posted by ブクログ
最初は暗くて救われない話が多かったけど、だんだんと時代と共に良くなった。好きな話が多かった。特に馬蹄屋さんの話が好き。
第1話 ヒトエは札幌の蚕種所で父が働いているので手伝っている。養蚕が広がるにつれ、桑畑に夜中に忍び込んで葉を取っていくなどされることが増え、桑の葉が足りない。兄が女工と出奔し、その女工の借金まで背負わねばねらなくなった。父が新種の苗をたくさん買ってきた。期待を込めて植えたが、北海道の寒さに耐えかねてあっという間に枯れた。養蚕は歴史の隅に追いやられる。
第2話 道東のバラサンでミンクを養殖している。毛皮を取るために繁殖させているのだ。日本は日清日露と大陸で戦ったが、寒さ対策
Posted by ブクログ
・あらすじ
明治30年代の札幌。養蚕工場を営む両親のもとに生まれたヒトエ。
昭和40年代の根室。ミンクを養殖業者の孝文。
戦前戦後の北見。ハッカ草栽培農家のリツ子。
明治後半の大島。羽毛貿易のためひたすら鳥を求めて南北を放浪する弥平。
昭和30年代の江別。蹄鉄屋家業の息子雄一。
昭和20年代の江別。レンガ工場で働く佐川吉正。
5作目の続編。陶芸家として生計を立てる佐川の息子、光義。
衰退した産業に従事していた人間たちを書いた6編の短編集。
・感想
これぞ文学、と感じた作品だった。
個人的な偏見だけどやはり文学ってのは「北」に限る。
北で育ち北で生まれ、北で生きてる全ての生命ってやっぱたくま
Posted by ブクログ
北海道の監獄で出会った相方の、来し方を探る旅。重厚な作品だけど、読み口は重くない。すごく良かった。
瀬戸内巽はボンボン育ちだったが、大学で革命思想に出会い、樺戸集治監に投獄された。雑居房。大二郎という同室の者が語り出す。大二郎は天皇が身体を壊して恩赦が出ることを祈っているようだ。
大二郎がある日、監獄内を覗き込んでいた女がいたと言ったが、中田看守はそんな女はいなかったと言った。大二郎はホラ吹きなのかもしれない。その夜巽は田淵に襲われかけるが、看守の見回りに助けられる。
巽は虫歯が痛くてたまらない。他の囚人たちは病の際辛かった話で盛り上がる。中田看守が虫歯を抜いてくれる。囚人たちは北の大地