辻田真佐憲の作品一覧
「辻田真佐憲」の「「あの戦争」は何だったのか」「「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「辻田真佐憲」の「「あの戦争」は何だったのか」「「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「あの戦争」ということばが指すものは、揺れている。なぜならば、歴史とは究極的にはそれぞれの解釈に過ぎないからである。
本書は、上記のことを研究の蓄積から実地調査まで、複数のアプローチを駆使しながら明らかにする論考である。
本書のすごいところは、その「解釈」を単なる主観として糾弾するのではなく、むしろ主観による解釈の価値を肯定している点ではないか、と考えている(もちろん、「事実」自体が歪められている場合もあり、その点には留意されているが)。著者は、「おわりに」において、「客観」の暴力性にまで言及している。
それぞれが「意味化」した「あの戦争」を捉える本書は、とても考えさせられることが多かっ
Posted by ブクログ
戦後80年が暮れようとするこのタイミングで、辻田真佐憲氏の新書を手に取った。もともと氏は様々な媒体で発信しており、世代も近く、その歴史認識やアプローチには以前から深い共感を持っていた。本書も期待に違わず、極めて明快で示唆に富む内容だった。
特に印象に残ったのは、著者が東南アジア各地の戦争博物館を巡った末に辿り着いた、以下の考察である。
「細部の事実関係をあげつらうように実証的に検証し、『ここが違う』と逐一反論する姿勢が、かえって和解の妨げになることもある。むしろ『忘れない』という物語を共有し、その言葉を介して手を握る方が、より健全な関係の構築につながるのではないか」
「正しさ」を武器に相手を
Posted by ブクログ
今年は戦後80年ということもあって、戦争に関する本や映画などで、戦争について知ろうとして来た。今年の集大成のような気持ちで本書を手に取ったのだが、画期的でとても読み易く、読んで良かったと思った。
これまでになかった視点で「あの戦争」を捉え直していて、己の史観(それはそれは拙いものだが)を改めるきっかけになった。
本書の唱える「小さな否定と大きな肯定」と云う視点は、まさに金言であり、歴史について考える上で大切なものだと感じた。
これを機に、戦争についてさらに学びたくなったし、このようなことがあったということを「忘れない」でいたいなと思う。