辻田真佐憲の作品一覧
「辻田真佐憲」の「ルポ 国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く」「「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
あの戦争はなんだったのか
歴史は現代からの回想でしかない。
では、どこから回想を始めるのか。
あの戦争を語るには、一国だけでは語れない。
その関係性が生まれた時まで遡れば、開国の時にまで行き着く。
そこまで遡らなければ、本当は語れないのかもしれない。
小林秀雄はこう言ったという。
大事変が終わると必ず「もし○○だったら起こらなかった」という議論が起こる。
「必然という名の人間の儚い復讐だ」と。
一部の人間の無知と野心さえなければ起こらなかったのか――そんなおめでたい歴史観は持てない、と。
歴史とは無数の要因が絡み合って展開するものであり、ここを変えればああはならなかったと簡単に語れるほど単
Posted by ブクログ
2025年話題の新書の一つ。
歴史とは過去の定点的な出来事であるだけではなく、現代の社会情勢などに影響を受けた解釈でもある。絶対的な正解があるのではなく、複合的で時代的なものである。
つまりは、「あの戦争」に対して単純な善悪の区別や固有の視点からのみ語ることは難しいということだ。
この歴史のとらえ方は首肯できる。人が語るものである限り、語る人の個人的な見解や感情が歴史に多少なりとも反映されるのは仕方がない。そのことを理解したうえで、「あの戦争」に対する著者なりの解釈の指針が本書では提示される。
この主張は、東浩紀『平和と愚かさ』でも触れられている。東は戦争の加害者・被害者意識はどの視点で