辻田真佐憲の作品一覧
「辻田真佐憲」の「「あの戦争」は何だったのか」「「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
『「あの戦争」は何だったのか』
本書は、太平洋戦争を時系列に沿って説明する通史ではない。日中戦争から太平洋戦争の終結に至るまでの「あの戦争」を、私たちはどのように見て、どのように解釈すればよいのか。その視点を考えるきっかけを与えてくれる本である。
「あの戦争」の始まりをどこに置くのか。
太平洋戦争の開戦だけを見れば1941年12月8日となる。しかし、その原因を辿っていけば日中戦争、さらに満州事変へと遡ることができる。そして視野をさらに広げれば、幕末のペリー来航まで遡って考えることさえ可能である。
ここで私が考えたのは、日本という一つの国家だけに戦争の原因を求めるのではなく、その背景に存
Posted by ブクログ
あの戦争はなんだったのか
歴史は現代からの回想でしかない。
では、どこから回想を始めるのか。
あの戦争を語るには、一国だけでは語れない。
その関係性が生まれた時まで遡れば、開国の時にまで行き着く。
そこまで遡らなければ、本当は語れないのかもしれない。
小林秀雄はこう言ったという。
大事変が終わると必ず「もし○○だったら起こらなかった」という議論が起こる。
「必然という名の人間の儚い復讐だ」と。
一部の人間の無知と野心さえなければ起こらなかったのか――そんなおめでたい歴史観は持てない、と。
歴史とは無数の要因が絡み合って展開するものであり、ここを変えればああはならなかったと簡単に語れるほど単