井上理津子の作品一覧
「井上理津子」の「いまどきの納骨堂 ~変わりゆく供養とお墓のカタチ~」「エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
『ほどなくお別れです』を読んだ後、葬儀社の人達の仕事を知った。けれど、それ以外にも葬送に関わる人達がいる。
様々な死に方をした人がいる。望むと望まざるに関わらず、人間の体は亡くなった時から腐敗が始まる。亡くなってすぐに葬儀が行われ、荼毘に付される方はいい。亡くなって、すぐに見つけてもらえず腐敗が進んだご遺体、事故や災害でまともな状態ではないご遺体。それを復元し、家族に最後のお別れをさせてあげられるのが復元師、エンバーマーと言われる人達だ。著者の井上さんは、彼らに取材し、その仕事ぶりも、彼らの仕事に対する意識の高さもていねいに書かれていた。
エンバーミングは、アメリカで南北戦争の際、亡くなった兵士の遺体を遺族の元に長距離搬送する必要があったことから広まったという。遺体の一部に小切開を施し、端的に言うと、動脈に衛生保全液を注入し、静脈から血液を排出することにより、遺体の腐敗を遅らせるという仕組みになっている。
現在ではアメリカとカナダで七割以上、北欧とイギリスでも六割以上の遺体に施術されているという。時々テレビで有名な人が亡くなった時、葬儀が何日間にもわたって行われる事がある。あれはしっかりエンバーミングされているのだなと納得だった。
もうひとつ目からうろこだったのは、火葬場で働く人達についての取材だった。
私は今まで何度も収骨を経験してきたのに気づかなかった。井上さんも書いているけれど、今どきの火葬場では炉前で火葬開始のスイッチを押せば、人手を要することなく遺体は自動的に焼かれるものだと思っていた。
「最初の十分ほどで棺が焼けて、ご遺体がむき出しになります。バーナーが頭の上にあるので、先に頭部の方から火葬が進むんです。炉の中を火が回りますが、下半身のほうの火はどうしても弱いので、頭の側にある小窓からデレッキを入れて、ご遺体の脇の下に当てて、手前に持ってくるんですね。」ちなみにデレッキとは、先端部分がL字に曲がった鉄の棒のこと。そして、私達が収骨しやすいように焼け残ったお骨を並べて下さっているのだ。
私達は故人の思い出の品々を棺に入れ、花で埋める。でもそれはかえって、火葬を燃えにくくしてしまっているらしく、きれいに火葬してあげるなら、何も入れない方がいいと言われていた。でも、それはそれで遺族としてはやっぱり棺の中は故人の好きなもので埋めてあげたいし、私は好きな本と、好きな花に囲まれて火葬してほしいなと思う。
今まで知らなかった仕事師について知る事が出来て面白かった。生々しい描写もあって、賛否両論かもしれないけれど、こういう仕事があるということを知るのもいいかもしれないと思う。
Posted by ブクログ
葬儀に関わる仕事をしている方々にスポットを当てたルポルタージュ。
葬儀業界への就職を希望する専門学生、湯灌や復元、エンバーミングを行う人たち、火葬場で働く人たちへの丁寧な取材を読む事ができる。
特に衝撃だったのが、ご遺体の復元をされる際に、本来であれば感染防止のためにゴム手袋をしなければならないのに、ご家族の前だからという理由で素手で復元作業を行い、その都度ひっそりと消毒液に手を浸していた場面。これはもう本当に素晴らしいプロ意識だと感じた。
ご遺体を背負って運んだり、湯灌や復元の際にご遺体に話しかけながら作業を行ったり、こんな仕事だからと見下されたり、火葬場で喉仏がないと怒鳴りつけられたり、様々なエピソードから「人の死」というタブー視されがちな部分にまつわる仕事について考えさせられた。
正直この本を読むまでは、人は亡くなったらその瞬間で終了だと思っていたが、その後もこんなにも尽くしてくれる人たちがいるのだと思うと、真の意味の孤独死なんて存在しないんじゃないのかという希望を抱かせてくれる本だった。
Posted by ブクログ
「保護猫が店員」の猫本専門の本屋さん。
行ってみたい!
閉店する本屋が増えている中で、
「本×○○」のユニークなお店が増えるのは楽しい。
ビジネスと趣味と社会貢献を並行するのは、
なかなか難しいと思う。
たくさんの出会いとつながりがあり、
素晴らしい本屋になった。
「めがねこ」ぜひ読みたい!
本好きは猫好きが多い気がする。
文豪も猫を飼っている人が多いし。
ナカムラクニオ著「猫思考」がおもしろい。
猫は、媚びない。
猫は、他人(猫)と比べない。
猫は、我が道を行く。
猫は、孤独を愛する。
猫は、自分の感性を信じる。
猫は、ポジティブ思考。
猫は、群れない。
猫は、名誉なんて気にしない。
猫は、まったり日向ぼっこをすることに罪悪感を感じない。
愛猫6匹を眺めながら、猫になりた~い、といつも考える。