東京で驚いた

東京で驚いた

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

3.0

『さいごの色街 飛田』など大阪の表裏を書いてきた著者が、十数年前に移住してきた東京での暮らしのなかで出会った「信心」「食」「街のインフラ」などにまつわる大小さまざまな「歴史と文化」の謎を、現場に突撃、関係者・研究者に直撃して、徹底的に取材! いつから始まったのか、どんな経緯で現代に残るのか。東京人も大阪人も知らないそれぞれの街の歴史と魅力を読み解いて、新たな街の姿を見せてくれる傑作ルポ・エッセイ!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    星3.5

    『さいごの色街 飛田』の著者でもあり、関西で生まれ育った著者は、五十歳を過ぎて東京に拠点を移す。
    そこで感じた東西文化の違いについて、現地に赴いたり、専門家にレクチャーを受けたりして、深掘りする本。

    まず取り上げられるのは、「富士塚」と「富士講」。富士山に登ることのできない江戸時代の庶民が登山できるように、富士山の溶岩を運んで(自然の山を使ったものもある)ミニチュア富士を作ったのが「富士塚」。東京近辺には今も数多く存在するようだ。
    それを作っていたのが「富士講」という宗教団体で、現在も細々と続いている。

    私が一番興味を持ったのは佃島の章。
    家康が大阪から漁師を呼び寄せ、彼らが埋め立てて作ったのが佃島。
    今もタワマンと対比するように瓦屋根の家が並ぶが、そこではいわゆる下町のような人間模様が繰り広げられているらしい(男尊女卑も健在)。
    そして、今でも漁師さんがおり、漁協もあり、毎年、徳川記念財団へ白魚(頭の部分が葵の紋に似ているから)を献上しているとか(ただし白魚は購入したもの)。

    震災や空襲などでも消滅せず、今も残っている江戸の文化。このまま続いていってほしいものだ。
    (男尊女卑は困るけど)

    0
    2026年08月04日

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