西村京太郎作品一覧

  • リゾートしらかみの犯罪
    -
    十津川班の新米刑事・津村の両親が殺された。休暇中だった津村に容疑がかけられるが、彼は五能線で青森の不老ふ死温泉へ旅をしていたという。津村は高校生の頃、不老ふ死温泉で、未解決の殺人事件の目撃者となっていたのだが……。十津川は、観光列車「蜃気楼号」の時刻表に隠された空白をもとに、二つの事件の真相へと迫ってゆく――。長編鉄道ミステリー!
  • 現美新幹線殺人事件 十津川警部シリーズ
    4.0
    旅するアートカフェ新幹線に隠された謎! 絵画に隠された〈不都合な真実〉とは? 越後湯沢で休暇中の画商・竹田幸太郎は、東京の自宅で妻子が殺され、新進の画家・渡辺久の絵を盗まれた。 だが、その絵は、越後湯沢―新潟間を走る観光列車「現美新幹線」になぜか渡辺の自選で展示される。当の渡辺は渡米し所在不明に。 捜査の糸口も掴めない十津川は絵の秘密を追い“世界最速の美術館”に乗り込むが……。 ※この電子書籍は2017年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • わが愛する土佐くろしお鉄道
    -
    東京で働く原田と同郷の恋人・早川ゆきの二人が高知県へ帰省する当日、ゆきはマンション自室で刺殺され、乗車予定のJR切符が消えていたのだ! 十津川と亀井は高知へ向かい、土佐藩家老の血筋であるゆきの父・秀典は地元の権力者であり、四国を一周する鉄道網を完成し新幹線を開通させることが夢だと知るが、翌朝早川家に3発の銃弾が撃ち込まれる。坂本龍馬嫌いを公言する秀典は、過去にも家を放火されたことがあるという。また秀典は土佐くろしお鉄道〈ごめん・なはり線〉が走る安芸をなぜか嫌悪しているようだ。かつて市内に所有していたホテルも邸も手放していた。一方で傷心旅行をする原田の前に現れる謎の女、5年前失踪した原田の友人……。十津川は、南国土佐の鉄道沿線で何を見るのか!?
  • 北海道新幹線殺人事件
    3.5
    売れない作家・三浦に、出版社の社長から北海道新幹線開業を題材にしたミステリーの依頼が来る。前日に刊行してベストセラーを目指すと言うのだ。脱稿した三浦は開業当日の新幹線に乗り込むが……。
  • 十津川警部捜査行 車窓に流れる殺意の風景
    4.5
    事件の発端は、テレビに出演していた女占師・永井不二子の予言だった。東北地方のどこかで、大きな列車事故が起きるという。予言はマスコミの話題をさらうが、これに危惧を抱いた鉄道会社の社員は十津川警部に相談する。十津川は部下の北条早苗刑事に命じ、ひそかに女占師の周辺を調べさせると、謎の男の存在が…傑作トラベル・ミステリー集! 十津川警部vs.女占い師。絶景の果てまで犯人を追え!【収録作品】臨時特急を追え/東京―旭川殺人ルート/夜の殺人者/越前殺意の岬
  • 怖ろしい夜
    4.5
    秋山は商事会社の平凡なサラリーマンだ。給料日、28歳になる恋人の明子に結婚を申し込んだところ、あと半年待って欲しいと言われた。半年したら叔母の莫大な遺産が入るというのだ。だが、彼女はその晩何者かに殺されてしまう。しかも彼女には叔母などいなかった。秋山は殺人犯の容疑をきせられ逃亡するが……。事件の裏には意外な事実が!!(「夜の追跡者」) 妖しい夜、寂しい夜、暗い夜。様々な夜をテーマにしたオリジナル短編集。
  • 鳴門の渦潮を見ていた女
    -
    警視庁捜査一課の警部・佐々木は、一人娘さくらが病気で余命半年と宣告されたため、警視庁を退職し二人で旅行に出た。三年前に妻が病死した時は何もしてやれなかったのだ。しかし、鳴門の「渦の道」でさくらは何者かに誘拐されてしまう。そして解放の条件として、射撃大会で優勝したこともあるその腕で、二日以内に警視総監を射殺せよと命じられる。どうやら事件の背後には、穏健派の現総監に反旗を翻す「強い国家・強い警察」を望む者たちの存在があるようだ。刻々と迫るリミット。果たして佐々木の選択は!? 警視庁内に存在する深い闇に十津川が切り込む。
  • 房総の列車が停まった日
    -
    東京の郊外で一人の男が爆死した。身元不明の被害者には手錠がはめられており広間にはマス目が描かれていた。広間のマス目と散乱した駒から将棋盤を連想した十津川警部は将棋の駒に隠された犯人の謎に挑む!
  • 十津川警部捜査行 北の欲望 南の殺意
    -
    殺されていたのは電車で出会った女だった! 十津川の同僚刑事・三田村は通勤の電車内でOLが襲われたところを助けるが、その後、荻窪で起きた殺人事件の被害者はそのときのOLだった。被害者の室内には地味な服と一緒に、派手なドレスやネグリジェが。彼女に隠された裏の顔を探るため、彼女の故郷・花巻へと向かうが、そこでは、驚くべき事件が起きていた北に南に十津川班が事件に挑む! 殺されたOLは魔性の女!? 傑作ミステリー集!
  • 十津川警部捜査行 阿蘇・鹿児島殺意の車窓
    3.0
    日本最南端の小さな駅で警視庁の刑事が殺された! 日本最南端の駅・鹿児島県の西大山駅のホームで男の死体が発見された。被害者は十津川警部の同僚の加倉井刑事だった。加倉井は「大きな仕事をやることになった」と語っていたという。さらに彼の所持品には見慣れぬ高価な腕時計が。不審を強める十津川たちに、なぜか、急に東京に戻るよう指令が下り……。阿蘇・鹿児島が舞台のトラベルミステリー集!解説/山前譲 (『十津川警部捜査行 阿蘇・やまなみ殺意の車窓』改題)
  • 狙われた男 秋葉京介探偵事務所
    -
    人は秋葉を「危険な男」と呼ぶ。「頭が切れ、秘密を守る、頼り甲斐のある男」とも。裏切りには容赦をせず、退屈な依頼は引き受けない――。そんな秋葉の探偵事務所を悪どい商売で財をなした川島が訪ねてきた。全財産を慈善事業に寄付しなければ殺す、と脅迫されているという。恨みを抱く三人の男に、秋葉は会うことにしたのだが…。表題作他、全五話の探偵物語。
  • 伊良湖岬 プラスワンの犯罪
    -
    中学で同級生だったカメラマン野中の遺作展に出かけた十津川は、渥美半島・伊良湖岬で撮影された写真の中に、連続狙撃事件の容疑者水沼によく似た男を発見した。元自衛隊員水沼の購入した銃の線条痕が、二つの狙撃事件で使用された弾丸と一致していたのだ! 十津川と亀井は、姿を消したスナイパー水沼の足取りを追って伊良湖に向かうが、そこに第三の凶報が…。
  • 完全殺人
    3.7
    〈最もすぐれた殺人方法を示した者に大金をやる〉空別荘に集められた四人に男は提案した。初対面の四人には共通点があった。それは殺人を犯し、逮捕されなかったということ。すなわち「完全殺人」の成功者たちだった。凶器の消し方、アリバイ工作、動機の隠蔽、四人は自らの犯罪を語り始めた…。完璧な殺人とは? そして奇妙な提案の真意とは? サスペンス傑作短編集。
  • 夜の脅迫者
    4.0
    約束された次期重役の椅子が――!? 営業部長の安田は、房総へ愛人とドライブへ出かけた帰途、人身事故を起こしてしまう。出世の危機と不安を抱くが、轢いたのは小柄で貧相な男。これは示談で済む、そう安田は安堵した。だが、そこには信じられない落とし穴が待っていた……。傲慢なエリート男を襲った恐怖とは?(「脅迫者」より)推理小説界の巨人が描くサスペンス傑作集!
  • 十津川警部捜査行 伊豆箱根事件簿
    5.0
    謎の依頼人の正体は? あじさい電車が殺意を運ぶ! 箱根強羅のホテルで働く木戸は、箱根登山鉄道の車内で出会った男から相談を受ける。消息不明の妹が登山電車に乗る可能性があるので、見つけたら捕まえてほしいという。手付け金の百万円も受け取った木戸はついにその女を見つけたが、彼女の胸には朱い血が――伊豆と箱根を舞台に十津川警部が難事件に挑む、傑作トラベル・ミステリー集!【目次】伊豆下田で消えた友へ/お座敷列車殺人事件/箱根を越えた死/殺意を運ぶあじさい電車/恨みの箱根仙石原/解説 山前 譲
  • 十津川警部 日本のエーゲ海、日本の死
    4.0
    新宿のホテルの一室で毒殺事件が発生。その一週間後、日本のエーゲ海と呼ばれる岡山県牛窓の展望台で駐車中の車から男の絞殺死体が発見された。岡山県警から捜査協力の要請を受けた十津川警部は、二つの事件の被害者がパルテノンI号というヨットを共同所有するメンバーであることを突き止める。しかし、そのヨットは二年前に伊豆の伊東沖で沈没し、他のメンバー四人は失踪していることが発覚した! 二年前の遭難事故を洗い直す十津川警部の前に当時の金塊強奪事件が浮上し、その背後には財団法人あけぼの会の理事長であり元国務大臣の衆議院議員・石田健作とその秘書・相原敬の姿が見えてくるが……。東京~岡山、760キロの殺人!
  • 十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪
    3.0
    会社経営者の妻子を狙った誘拐事件が、東京、横浜、松江で立て続けに発生。いずれも人質は解放されたが、犯人は高額の身代金をまんまと手中に。容疑者が浮かばず迷宮入りも囁かれる中、十津川警部は三つの事件に奇妙な共通点を見出す。真相を追って、十津川は長野新幹線「安中榛名」へ。名推理に唸る傑作長編!
  • 十津川警部 しまなみ海道追跡ルート
    4.0
    白昼、観光会社「瀬戸内ビュー」社長の愛娘が誘拐された。身代金は五億円。ライバル会社社長の、岡山県牛窓の銀行口座に振り込めというのだ。身代金を回収し、モーターボートで逃走を図った犯人は、クルーザーに衝突して沈没。新たに六億円の要求が……。だがそれは、さらなる悪夢への序章にしか過ぎなかった。十津川警部を愚弄する犯人側の意図とは!?
  • 寝台特急カシオペアを追え
    -
    女子大生・小野ミユキが誘拐された。犯人の指示で、父親の敬介が身代金二億円を携えて上野発のカシオペアに乗り込んだ。十津川警部は、新幹線で先回りし郡山から乗車するが、敬介も金も消えていた。さらに、ラウンジカーでは中年男女の射殺体が発見される。誘拐事件との関連は? 十津川を嘲笑うが如く、次々と引き起こされる事件。果たして解決への鍵とは!
  • 十津川警部 姫路・千姫殺人事件
    -
    テレビのお宝鑑定番組に、大坂城落城の際に千姫が頭にかぶったという打かけが出品された。持ち主は千姫の末裔を名乗る、気品に満ちた美女だった。彼女が出品した打かけに、買いたいという申し出が相次ぐ。だが、彼女に近づく者は、次々と悲惨な死を遂げていった。謎めいた美女の周囲で続く殺人事件――十津川が解き明かした、そのあまりにも哀切な真相とは?
  • 十津川警部 帰郷・会津若松
    -
    12年前、男は地元の大物代議士を惨殺した。犯行は素直に認めたが、なぜか動機については頑として口を割らないまま服役。そして出所の日を迎えたのだ。故郷の会津若松へ帰った彼を襲う度重なる脅迫と尾行。さらに喜多方へと向かうSL列車内で殺人事件が起こり、新たな容疑がかけられてしまう!十津川は、彼が隠し続ける12年前の殺人の動機へと迫ってゆく。
  • 十津川警部 愛と死の伝説(上)
    -
    能登と青森の観光地で、若い女性の惨殺死体が連続して発見された。捜査を開始した十津川は、一見、つながりがなさそうに見える二つの事件の背後に、摩訶不思議な「天の浮舟」伝説があると推理する。刑事たちは伝説を追い、四国・剣山へ飛ぶが、そこでも新たな死体が待ち受けていた……。古代ロマンに彩られた、日本全国の“聖地”で起こる連続殺人に、十津川が挑む!
  • JR周遊殺人事件
    -
    根室本線の厚岸駅を出発した快速ノサップ号が門静駅をすぎたあたりで脱線転覆した。一ヶ月後、まったく同じ脱線転覆事故が再び起こった。二人の運転士は、前方に強烈な閃光が走り、目が眩んで急ブレーキをかけたと話した。二度目の事故では、東京のルポライター杉浦重夫が死亡。JR北海道に脅迫状が届き、十津川警部が捜査に乗り出した。だが、浮上した容疑者には完璧なアリバイが……。
  • 十津川警部 「家族」
    3.3
    部下刑事が突如辞表を提出、失踪した。“殺人者”となった弟のためにすべてを捨てたのだ。彼の真面目な人間性を知る十津川は懊悩。捜査の進展とともに弟が埋めたはずの遺体が消失、さらに田中家を監視する謎の男も…。そこには政界と製薬業界をまたにかけた、大スキャンダルが!“家族の絆”とは何かを問う、仰天の傑作推理!
  • 十津川警部 殺意の青函トンネル
    -
    青函海峡を渡った観光客の一人が定山渓で射殺され、もう一人が消息を絶った。一方、都内で殺害された新聞記者の捜査をしていた十津川警部は、二つの事件に奇妙な符号を見つけ北海道に渡った。やがて、国家転覆を画策する陰謀が進行していることに突き当たる。凶悪テロリストとの凄絶な知恵比べ!迫るタイム・リミット!
  • 十津川警部 桜の下殺人事件
    -
    三河湾・西浦温泉で、東伊豆・河津七滝で、そして長野・下諏訪温泉でも、若い女性が人を殺した後、自殺するという不可解な事件が続発していることが判明。事件の裏に隠されたある符丁に、十津川警部は注目するが果たして立証可能なのか?辞職覚悟で犯人を追いつめる十津川警部の怒りと執念が燃えた!
  • 愛と悲しみの墓標
    -
    独身の実業家、五十嵐恭が毒殺された。容疑がかけられたのは、残された3人の愛人だった。相続権はなくても、彼の子供を妊娠していれば、莫大な遺産が転がり込むのだ。十津川警部と亀井刑事は愛人の一人、モデルの藤原さつきを追うが、さらに、第2、第3の事件が起こり……。やがて十津川は、裏で糸を引く狡猾な真犯人の存在に気づく。手に汗握るサスペンス長編!
  • 高山本線殺人事件
    -
    刑事の父が事故死した。謎の美女と一緒に。警視庁捜査一課・十津川班の西本刑事の父親が、下呂・高山間で交通事故死した。同乗していた見知らぬ女性と一緒に。現場の状況に疑念を抱いた西本は、死の真相を求めて独自に動き出す。さらに高山の朝市で東京のOLが刺され「特急ひだ」車内でも……。難航する捜査の中、十津川警部は事件の謎に迫れるか? (講談社文庫)
  • 京都感情旅行殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~
    4.5
    京都観光を楽しむカップルが、次々と謎の死を遂げ、古都への情死行が流行の兆しを見せ始めた。しかし、これは心中ではなく、他殺なのだ! 確信を持って、捜査にあたった十津川警部は、嵯峨野の名刹・直指庵に辿り着いた。若者たちの真実の声を伝えるノートが、事件の鍵を握る。一二七万部のレコードを記録し、光文社文庫史上最大のベストセラーとなった傑作長編推理!
  • 札幌駅殺人事件~駅シリーズ~
    1.0
    市川真代は、上司のエリート課長・田宮と札幌へと駆け落ちしてきた。夢にまで見ていた新生活――ところが、彼らを追っていた探偵が、特急「北斗13号」内で殺されているのが見つかる。さらに、札幌入りしていた田宮の妻がホテルで殺害された! 指名手配される田宮と真代。なぜか田宮までが謎の失踪を遂げて……。十津川警部は、狡猾な真犯人の罠を見破れるのか!?
  • 上野駅殺人事件~駅シリーズ~
    4.0
    ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が、上野駅周辺で発生。死因は、いずれも青酸中毒死だった。八千万円を要求する犯人からの脅迫状に記された「K」の署名は、何を意味するのか? そして、上越・東北新幹線の上野駅開業の日に、地下三階で爆発が起きた。駅構内の構造を熟知した犯人と、その犯行動機を、十津川警部の推理が追いつめる! 巨匠入魂の傑作長編推理!
  • 東京駅殺人事件~駅シリーズ~
    4.0
    東京駅の爆破を予告する脅迫電話が、駅長室にかかった。五十万人の乗降客を人質にとった犯人の要求は一億円。爆破予告時刻が迫るなか、受け渡しの舞台となった「踊り子号」には巧妙な罠が仕掛けられていた。首都の危機は回避されるのか。十津川警部率いる捜査陣と犯人との息づまる攻防を描いた傑作サスペンス! ファン待望の新装新版で贈る「駅シリーズ」第一弾!
  • 山形新幹線「つばさ」殺人事件
    4.0
    山形新幹線「つばさ」で東北ヘ向かった若い女性が次々と蒸発した。囮として、単身「つばさ」に乗り込んだ北条早苗刑事に近づく謎の男・平沼。しかし、平沼は仙山線の踏切で列車と衝突して死亡。運転していた車からは若い女性の右足が見つかった。県警が平沼犯人説に傾くなか、十津川警部は独自の推理を展開する! (講談社文庫)
  • 十津川警部捜査行 愛と幻影の谷川特急
    2.5
    晴海埠頭で人気作家の遺体が発見された。それに続き、鬼怒川温泉で作家の若い愛人の殺害遺体もみつかる。事件の捜査に当たった十津川は殺害された作家が小説誌に寄稿されたとされるミステリー小説のストーリーをなぞっていることに着目したが…。

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  • 十津川警部捜査行 愛と殺意の伊豆踊り子ライン
    2.5
    渋谷のマンションの一室でバスローブ姿の女性の絞殺死体が発見された。顔見知りの犯行という線で捜査が始まったが、同一犯の犯行と見られる新たな事件が発生し、捜査は行き詰まりを見せた。十津川警部の地道な捜査が続く……。

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  • 夜の探偵
    -
    出所したばかりの元興信所の調査員・矢代に仕事の依頼がきた。デビュー間がないというのに人気急上昇中の新人歌手の過去を暴けというもので、写真で見るその売れっ子歌手は、矢代が惚れこんでいて、現在失踪中の浩子にそっくりだった。その上依頼人の弁護士は何の手がかりも与えてくれない…。プロダクション側は秘密を隠そうと必死だった。
  • 海を渡った愛と殺意
    2.7
    東京・多摩川の河原で台湾人男性の殴殺死体が発見された。被害者が来日直後に訪ねた家の夫婦は現在行方不明だという。台湾に飛んだ十津川警部は、名探偵と名高いミス・キャサリンと遭遇した!日台を股にかけて推理界の二大名探偵が謎に挑む快作!

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  • 殺人者は北へ向かう
    1.5
    人気超能力者・田代は、敵対する大学助教授を念力で殺すと宣言。言葉どおり死体が発見され一躍、時の人に!苛立つ捜査陣を尻目に、田代は遂に南関東大地震を予言した…。狡猾な予言者に苦悩する十津川警部。死力を尽くした頭脳戦の結末は…!

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  • 萩・津和野に消えた女
    2.3
    「あいつを殺しに行って来ます」との手紙を残し姿を消した由美子。後を追うように出奔した恋人の白井。数日後、萩で白井の撲殺体が、津和野で由美子の服毒死体が発見された。「あいつ」とは白井だったのか?由美子の死は自殺なのか?独自捜査に挑む十津川が掴んだ忌まわしい真実!

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  • 尾道に消えた女
    -
    日下刑事の妹京子が因島からの帰路、何者かに船から突き落とされた。彼女は尾道で姿を消した親友林ユキの足取りを追っていたのだ。これはユキを探すなという警告なのか? 急を聞き現地へ飛んだ日下は、独自の捜査を開始した。一方、十津川警部は日下の依頼で不審な旅行グループを調べるが、名警部の勘は何かをキャッチしていた。そんな折、林ユキの水死体が発見された……。捜査陣を嘲笑う連続殺人! 人気絶頂の著者が放つ本格推理傑作!

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  • 十津川警部「友への挽歌」
    2.3
    大学時代の友人・永田(ながた)から、十津川(とつがわ)警部の自宅にかかってきた電話。しかし、電話は、2発の銃声とともに途切れ、永田のものと思われるバラバラ死体が、北海道の洞爺湖(とうやこ)岸で発見された。「トカレフを持った殺人鬼」とは、何者なのか? フィリピンをめぐる黒い利権の構造とは何か? 雪の北海道から、暴動の街・マニラへ。十津川の必死の捜査が、事件の真相を追いつめる!

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  • シベリア鉄道殺人事件
    2.5
    新宿のホテルで外国人娼婦が殺された。被害者は偽造パスポートで入国していた。現場にあった商社マンの名刺から、ソ連邦崩壊後のロシアに狙いをつけた、国際謀略が発覚、事件を捜査する十津川(とつがわ)警部に、ロシア行きの密命が下った。モスクワへ向かうシベリア鉄道の車中で、殺人と諜報戦の火蓋(ひぶた)がきられる。手帳も拳銃もなく孤軍奮闘する十津川。国際サスペンス大作!

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  • 門司・下関 逃亡海峡
    3.0
    韓国人留学生との浮気を知られた大学講師・篠塚。妻は無理心中を図ろうと部屋に火を放ち焼死。睡眠薬が検出されたことから警視庁捜査一課の十津川警部は篠塚に疑いの目を向ける。葬儀の途中で姿を消し愛人と逃亡を図った篠塚を追う十津川。だが篠塚は警察の追跡を巧みにかわす。韓国への逃亡を阻止しようと必死に追う十津川だが……。
  • 四国連絡特急殺人事件
    -
    お遍路(へんろ)でにぎわう菜の花畑(はなばたけ)の四国路で、遍路姿の老人が刺殺(しさつ)された。同行の若い女性の姿も消えた。被害者が東京の著名な銀行経営者と判明して、警視庁の十津川・亀井チームが出動。しかし事件は続発した! 四国山脈を越えて走る“特急南風1号”の車中、瀬戸内海を横切るフェリーボート……事件を繋(つな)ぐ輪の一部分が欠けていて、犯人を限定できない。傑作長編推理。

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  • 高原鉄道(ハイランド・トレイン)殺人事件
    2.7
    「お姉ちゃんが死んじゃったよ!」信州・野辺山へ旅行中の亀井刑事の息子・健一が電話で叫んだ。姪の由紀が、走行中の「信州1号」から射たれたのだ。亀井は容疑者としてタレント・黒木明をマークするが、彼には札幌にいたという鉄壁のアリバイが! 距離と時間の謎に挑む十津川警部と亀井刑事の名推理。粒ぞろいの傑作集!

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  • 雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件
    5.0
    「雷鳥九号」の車内で、東京の貴金属商が射殺された。凶器の拳銃が発見され、容疑者のOLも逮捕されたその矢先、金沢で奇怪な殺人が! 事件は、同時刻、同一拳銃でなされたのだ。――十津川警部の推理が冴える! 爆発的人気の著者が、列車と時刻表の謎(トリック)に挑戦する、トラベル・ミステリー傑作集。

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  • 蜜月列車(ハネムーン・トレイン)殺人事件
    2.7
    急行「さんべ3号」のグリーン車内で殺人事件。被害者は東京の私立探偵、発見者はクラブのママ・尾形尚子である。彼女は三年前に離婚した井村正義と再びヨリをもどし、再婚旅行中だった。なぜか死体の膝には、井村が尚子に宛てたラブレターが残されていた!? “列車と時刻表のトリック”の粋を集めた全国縦断(トラベル・ミステリー)決定版!

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  • 超特急「つばめ号」(イベント・トレイン)殺人事件
    2.5
    「特急『つばめ』で、恐ろしいことが……」不可解な匿名の手紙が警視庁に届いた。往年の名列車を再現して走る特別列車(イベント・トレイン)での事件の予告、そして招待客の連続殺人! 十津川警部の推理は、43年前この列車内で起こったある事件に行き当たった。大胆な状況設定と意表をつくストーリー展開の、傑作トラベル・ミステリー!

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  • 神話列車殺人事件
    -
    私立探偵社に務める日高健介は、妻の亜木子が新婚旅行の地としてなぜ九州の高千穂を選んだのか、わからずにいた。間もなく終点、その時亜木子は席を立った。列車は高さ105メートルの鉄橋を渡り、トンネルを抜けて駅に着いた。だが亜木子は、そのまま夫の前から姿を消してしまった……。神話の地を舞台に、謎を乗せて列車は走る。

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  • 伊豆七島殺人事件
    2.5
    「もしもし、おい、どうした?」突然切れた電話に不審を抱いた、海洋開発実験中の片桐主任は、水深40メートルの密室“海底の家(マリーン・ハウス)”に潜行した。ここ神津島の新日本重工・海底居住基地では、極秘の実験が進行していたのだ。……海底の密室で刺殺された研究員! 濡れた電話機、床一面に散った揚げ羽蝶は何を物語る? 傑作本格推理!

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  • 東京湾アクアライン十五・一キロの罠
    2.0
    都内で発見された男性の絞殺死体。傍らに残された「タクサンノヒトガシヌ」という遺書は、大量殺人計画の存在を告げていた。その頃、一本の脅迫電話がかかってくる。東京湾アクアラインを爆破されたくなければ、五億円を用意せよ、と。犯人たちは悪戯でないことを示すため、海底トンネル内に白煙を発生させた。それこそが、首都・東京を守り続ける十津川警部への宣戦布告だった。
  • 謎と殺意の田沢湖線
    5.0
    国立市の豪邸で殺害された夫妻は、秋田県・田沢湖近くの出身だった。彼らの生家は、すでにダムの底に沈んでいる。故郷を喪失した村人をめぐる悲劇に、十津川警部は何を感じたのか(表題作)。「かおりを見つけ出せ。さもないと東北本線を爆破する」脅迫状が警視庁に届く。犯人の真の目的とは(謎と絶望の東北本線)。大自然に抱かれた四つの鉄路を辿る傑作トラベルミステリー集。
  • 裏切りの特急サンダーバード
    3.0
    北陸本線を走る特急サンダーバードが、乗っ取られた。四百人以上の乗員乗客を人質にした犯人たちは、十一億円を要求する。それに応じなければ列車を爆破する、と。事件の絵図を引くのは、謎の富豪・大明寺一郎。彼はゲームのように犯行を楽しみ、警察を翻弄する。途中駅を通過し、ノンストップで走り続ける特急。十津川警部は、大明寺と犯人グループを追いつめることができるのか?!
  • 寝台急行「銀河」殺人事件 十津川警部クラシックス
    4.0
    東京―大阪間を9時間強で結ぶ寝台急行銀河。そのA寝台で女性の他殺体が見つかった。容疑をかけられたのは、乗り合わせたサラリーマン、井崎。十津川警部の旧友にして、被害者の愛人だった――。潔白を主張する井崎を、十津川は救えるか? 今はなき寝台急行を舞台にした傑作が30年の時を経て新装版で登場! 解説・寺本光照
  • 京都感傷旅行 十津川警部シリーズ
    4.0
    安倍晴明、小野篁の伝説が蘇る。京都歴史ミステリー。 還暦を迎えた沢田秀一は、大学時代の「鉄道友の会」の仲間と、 かつて交際した西野京子が営む京都の料亭旅館で再会した。 だが、仲間の男は「私は、欺されたのか?」とメモを遺し不審死を遂げ、 さらに京子の生家は陰陽師だと詮索した女も遺体で見つかった。 10年前、 東京で起きた事件との関連に気付いた十津川警部は京都へ向かう。 陰陽師は、人を、殺せるのか。 千年続く呪法と古都の闇に、十津川警部が挑む。 ※この電子書籍は2018年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 謀殺の四国ルート
    4.0
    四国へプライベート旅行に出かけた女優・野村美矢子は、不審な視線を感じていた。誰かが監視している?不安を抱き高知・中村へ向かうが、特急の車窓から殺人事件を目撃。それは前夜、道後温泉のマッサージ師が予言した通りだった。脅迫電話、旅先で出会った女の死、そして東京で新たな殺人事件…怪事件の連続に、十津川警部の推理は?傑作トラベルミステリー集!
  • 特急「富士」に乗っていた女
    -
    北条早苗という女刑事はいるか――捜査一課にかかってきた不審な電話。それが事件の幕開けだった。北条の婚約者と称する男が大分へ向かう寝台特急「富士」の車内で殺害され、容疑は乗り合わせていた北条に。何者かの罠だった。だが、刑事の犯行に高まる批判の声。事件解決のカギを握る人物が相次いで殺され、北条逮捕の期限も迫る。窮地の十津川は危険な賭けに出るが!?
  • 十津川捜査班の「決断」
    5.0
    盛岡発宮古行「快速リアス」の車中で、前科二犯の荒木が毒殺された。インターネットで引き受けた怪しげな仕事の最中でのことだった。一方、東京のクラブママ殺害容疑で逮捕されていた男が、事件当夜荒木と会っていたと突然アリバイを主張。どんな意図が? 2つの事件解決のため同じ列車に乗り込んだ十津川警部が気づいたこととは?(「宮古行「快速リアス」殺人事件」より)――初めて文庫化された作品集。切り札は十津川警部!
  • 十津川警部 オリエント急行を追え
    -
    イベントで日本に運ばれたオリエント急行から、百丁ものトカレフと白骨化した手首が発見された。調査に赴いた刑事がベルリンで消息を絶ち、特命を帯びた十津川警部は、犯人を追ってベルリンからモスクワ、さらに極寒のシベリアへ! 一方、亀井刑事は日本で暗躍するドイツ人の影を探り出していた……。東西ドイツ統一直後、激動の東ヨーロッパと日本での息詰まる攻防!
  • 闇を引き継ぐ者
    3.0
    十津川警部に逮捕され、死刑執行されたばかりの、美女連続誘拐殺人犯ジャッカル。その名を騙る人物に、人気女性アナが誘拐された。身代金を奪った上、警察を挑発するが如く、被害者の体のパーツを次々と送りつける犯人は、ジャッカルの信奉者なのか? 死刑執行直前、服役中の彼に面会していた男の存在を知った十津川は、関連を探るが…。猟奇の連鎖は止められるか!?
  • 十津川警部 能登半島殺人事件
    3.0
    「あなたに愛想がつきました」帰宅した十津川警部は愛妻・直子が残した書置を発見。ところが、十津川が手掛けている連続殺人事件の容疑者釈放を要求する脅迫状が届いたことで、事態は一転。妻は誘拐されていたのだ。彼女の書置に隠された暗号から犯人の居場所を割り出した十津川は能登半島へと飛ぶ!名手による傑作推理!
  • 十津川警部 東京発ひかり147号
    -
    多摩川で殺害された予備校生は予知能力者だったのか?カレンダーに残されていた奇妙なアルファベットの列。その解読を急ぐ中、女社長が新幹線車中で殺され、はからずも予言は的中した。やがて、もう一つの予言の書が見つかり、再び連続殺人発生。苦渋する警視庁、十津川が立てる大胆な推理とは!
  • 十津川警部 紀伊半島殺人事件
    3.5
    すでに二百億の負債を抱えて倒産したホテルの名を上げて、南紀白浜のホテルに宿泊した男性客が転落死。一週間後、同じ希望を告げた女性客も殺害される。なぜか二人とも偽名で、身元さえわからない。倒産したホテルに、どんな過去と秘密があるのか?白浜に飛んだ十津川警部に立ちはだかる、難解極まりない連続殺人。
  • 新版 名探偵なんか怖くない
    3.5
    三億円事件で殺人が!? 4大探偵の推理合戦! 「三億円事件を再現してお見せしよう」真犯人逮捕のために大富豪が入念に計画した推理ゲーム。クイーン、ポワロ、メグレ、明智といった往年の名探偵たちは抜群の能力を競い合う。だがクリスマス・イヴに予想もしなかった殺人事件が! 驚天動地のトリックが圧巻の西村ミステリー。(講談社文庫)
  • 特急「北斗1号」殺人事件
    5.0
    北の大地と失意の女。十津川が挑む戦慄の罠。恋人に裏切られ借金に追われる風見ゆう子は死に場所を求めて北海道へ向かった。特急「北斗1号」で、彼女は見知らぬ男から3日間旅に同行して欲しいと100万円を渡される。そして身に降りかかる連続殺人の容疑。北の大地に張り巡らされた巧妙な罠に十津川警部が挑む。美しさと哀しみが滲む傑作推理小説。(講談社文庫)
  • ひかり62号の殺意
    5.0
    銀座の宝石店から二億五千万円相当の装飾品を奪ったとされる強盗容疑者が、護送中の「ひかり62号」車中で射殺された。死の間際に残した「ギンコウ」というメッセージから、主犯格の江上の存在が浮上。だが江上も逃亡先のフィリピン・マニラで殺害されていた。しかも身許がわからぬよう顔を潰され、指紋まで焼かれていたのだ。本当に江上なのか? 十津川は江上の妹とともにマニラへ飛んだ!

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  • 松本美ヶ原 殺意の旅
    -
    十津川警部は笠原由紀から、兄の功が焼身自殺した事件の真相を探るよう頼まれる。画家の功は、人の生死にかかわることのため長野県の美ヶ原高原へ行くはずだったという。その後、諏訪湖畔で功の恋人が襲われた。陰謀の匂いを嗅いだ十津川は一連の事件の背後を追求する!

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  • 伊豆 下賀茂で死んだ女
    -
    伊豆下賀茂のテニスコートで、美人プロ選手中野美代子の殴殺死体が発見された。直後、コーチの須田、大会スポンサー社長と惨殺され、そのすべての現場にはなぜか「メロン最中」が残されていた。そして事件はスポーツ界を巻き込んだ脱税事件に発展する!

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  • 伊豆の海に消えた女
    4.0
    プレイボーイの青年実業家・高原雅之が刺殺され、付き合いのあった五人の女が捜査線上に浮かんだ。直後、その一人であるモデルの片平みゆきが、犯行を認める遺書を残し伊豆・石廊崎に失踪。事件は落着したかに見えたが、恐るべき連続殺人が開始され…!

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  • スーパー雷鳥殺人事件
    1.5
    自殺を決意した佐々木は東尋坊をその地と定め、スーパー雷鳥3号に乗る。ところが車中で見ず知らずの男が、佐々木に謎の手紙を託し絶命。容疑者となった佐々木に刑事が、そして手紙に記された人物たちが次々と接触してくる…。そして第2第3の殺人が!難事件に十津川警部が挑む!

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  • 飛騨高山に消えた女
    -
    深秋の飛騨高山、落葉の中から発見された若い女の絞殺体は現地をスケッチ旅行中の女性と思われた。だが何故か女が名乗っていたのは偽名だった。殺された女は誰なのか!?難航する捜査を嘲笑うかのように、東京で第2第3の殺人が!現場にとんだ十津川警部はそこで飛騨高山を描いたスケッチブックを見つけた…。

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  • 北軽井沢に消えた女 嬬恋とキャベツと死体
    -
    隣接する軽井沢に負けない観光地にするため、群馬県嬬恋村の特別係に任命された竹田清志と三木あずさ。二人は、畑に首だけを出して埋められた女性の死体を発見した。被害者は万座温泉に泊まっていた中野由美と思われる。だが、東京・成城にあるマンションに急行した十津川警部の前には初老の女性の死体が。本物の中野由美だった。浮上した謎の開発計画と事件の関係は?
  • 十津川警部 わが愛する犬吠の海
    3.0
    ホテルの殺人現場に残された血文字「こいけてつみち」は、被害者の名前だった。死に際になぜ自分の名を? 十津川は、「小池鉄道」という駅が銚子にあると知り、現地へ急行。銚子電鉄のネーミングライツ(駅名愛称命名権販売事業)で、終点外川駅の権利を被害者が買っていた。銚子と京都の二重生活を送っていた小池の目的とは? 十津川が犬吠で十六年前の事件の存在を掴んだ時、哀切の真相が!
  • 十津川警部 絹の遺産と上信電鉄
    -
    警視庁捜査一課の西本刑事が、群馬県の世界遺産・富岡製糸場で毒殺された。難事件に共に挑んできた若きエースの死に、十津川警部は悲しみをこらえ、捜査に乗り出す。西本は九カ月前に捜査を休み、富岡を走る上信電鉄を撮影していた。さらに、同じ頃、恋人の牧野美紀が失踪していたと判明し、十津川は西本の死との関連を疑う。そんな折、高崎で女性の他殺体が発見され……。
  • 特急街道の殺人
    4.0
    雷鳥、はくたかなど多くの特急が行き交った“特急街道”北陸。越前一乗谷遺跡を買い取りたいと、戦国大名朝倉氏の末裔を名乗る麻樹という女が現われる。一方、東京で、人気ゲーム作家武井要の刺殺体が発見された。富山県高岡市にも姿を見せた麻樹が「タケイ」という相手に電話していたとの情報で、警視庁の十津川警部は富山に飛ぶ。だが、その矢先、新たな殺人が!
  • 十津川警部 愛と絶望の台湾新幹線
    -
    幼少の頃に父母と暮らした台湾へ向かう前日、中華料理店の女将・戸田一子が殺された。十津川警部は台湾から一子に届いた台湾新幹線のチケットに着目するが、捜査の進展を待たずに一子の娘・二三子が突如、台湾へ。事件の鍵は台湾にあると睨んだ十津川警部と亀井刑事も渡航する。すると入国早々、十津川の携帯に「早く日本へ帰れ」という脅迫が。二三子はどこに? 脅迫者は誰なのか? 台湾を縦断する十津川たちを次々と試練が襲う。
  • 内房線の猫たち 異説里見八犬伝
    -
    酒とケンカに明け暮れる28歳の猫田は、留置場で知り合った男から、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」のモデルになった里見家の忠臣の名前には、実は犬ではなく猫の文字が入っており、猫田はその末裔だと告げられる。親に捨てられ施設で育った猫田はその話に興味を持ち、里見家菩提寺の住職から資料を見せてもらうと、たしかに猫がつく名字が並んでいた。その深夜、ホテルで目覚めた猫田は窓の外を走る不審な蒸気機関車を目撃するが。
  • 十津川警部「幻覚」
    4.0
    身に覚えのない三人の女から「責任を取って欲しい」という脅迫電話を受けた実業家の中山憲之には、記憶の欠落があった。三人のうちの一人と思しき女が死体となって見つかると、十津川が捜査に乗り出す。中山も記憶を蘇らせるべく、鍵となる長野・別所温泉へ向かうが、そこにはどす黒い陰謀が待ち受けていた。
  • 展望車殺人事件
    -
    忽然と消えた美人乗客───大胆なトリックに、十津川警部が挑む!大井川鉄道のSL急行「かわね路」号展望デッキから女性客が姿を消した。翌日、大井川河畔で溺死体で発見されるが、彼女は東京で起こった宝石商殺しの容疑者と判明。犯行を苦にした自殺か? 目撃証言から静岡県警は他殺の線を否定。だが偶然同乗していた亀井刑事の話から、十津川警部は重大な不審点に気づく。事件には周到な罠が!(表題作「展望車殺人事件」より)。著者ならではの秀作を満載したトラベル・ミステリーの会心短編集!
  • 沖縄から愛をこめて
    3.0
    フリーカメラマンの木村敦は、沖縄に貢献したとして藍綬褒章を受章した故緒方秀郎が「陸軍中野学校」出身であることに関心を抱く。調査を進めると、太平洋戦争末期、陸軍中野学校出身の謀略の専門家42名が実際に沖縄に送り込まれていた。彼らは沖縄で何をしていたのか? 沖縄戦の実相を後世に伝える著者渾身作!
  • 真夜中の構図
    2.5
    参議院議員・太田垣に入閣のチャンスが巡ってきた時、連続殺人事件の容疑者に仕立て上げられた秘書の早川。仕組まれた事件の裏にはいったい何が? 十津川警部が、謎の事件に挑む。長編傑作ミステリー。
  • 九州新特急「つばめ」殺人事件
    4.5
    男女の死体、襲われる目撃者 十津川の捜査を阻む巨大な闇。鹿児島・指宿(いぶすき)の海岸で、男女の死体が発見された。2人は東京在住で、死因から殺人事件と断定される。所持品に搭乗券があったが、空路の時刻、特急「つばめ」の乗務員・宏子が列車内で2人を目撃していた。そして宏子に襲いかかる不可解な事故。捜査を進める十津川警部の前に、巨大な力が立ちふさがる! (講談社文庫)
  • 寝台特急「日本海」殺人事件
    5.0
    青森から大阪まで。日本海沿いをひた走る寝台特急で専務車掌が絞殺された。事件の鍵を握るのは5年前に車中で出産した若い女性。その足跡を辿ると、男女が続けて不審な死を遂げていることが判明。おまけに当人らしき女性は越前岬から投身自殺したという。強烈な謎とサスペンス、十津川の推理が冴えわたる! (講談社文庫)
  • 愛の伝説・釧路湿原
    5.0
    釧路湿原のタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願して、白井香織という美女が現れた。責任者の持田は、当初、冷ややかな態度をとる。一方、東京の殺人事件を追って、釧路に来た十津川警部。捜査のため、香織に接触を試みるのだが、彼女は失踪してしまう。香織の逃避行の行方は? 京太郎浪漫全開! (講談社文庫)
  • 十津川警部 十年目の真実
    2.5
    東海道新幹線の車内で乗客の夫婦が爆殺された。犯行を指示するビデオの通報に十津川警部は色めきだったが、第二第三の事件が発生。やがて、最初の被害者が関わる十年前のある事件に全容の糸口が!

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  • 十津川警部 あの日、東海道で(十津川警部シリーズ)
    -
    日下刑事は大学時代に「青春18きっぷ」を使い、東海道本線を西へ向かう旅に出た。その出発当日に2件の鉄道人身事故が起こり足止めされた。それから5年後、日下がかつて旅の途中に寄った静岡県吉原駅の喫茶店店主が轢き逃げで死亡し、東京で音楽事務所社長が刺殺される。事件を結ぶ糸を感じた日下は、十津川警部に相談。あることを伝えるが……。東海道本線、岳南鉄道、大井川鐡道の三路線を舞台にした奇跡のアリバイトリックに、十津川警部の名推理が冴えわたる長編旅情ミステリー!
  • 近鉄特急殺人事件(新潮文庫)
    4.0
    京都発賢島行近鉄特急ビスタEX(エックス)の車内で大学准教授が殺された。彼はテレビ番組の過激な司会者として知られ、番組で伊勢神宮を貶める自説を主張する予定だった。一方、東京では歴史雑誌編集者が殺され、同棲していた同僚の女が姿を消した。二つの殺人に関連を感じ伊勢神宮に向かった十津川警部が内宮門前町〈おかげ横丁〉で発見したのは、容疑者の意外な姿だった。長編トラベルミステリー。
  • 十津川警部 海の見える駅 愛ある伊予灘線
    -
    伊予灘の絶景で死の直前に父が見たものとは。 一人暮らしの老人が失踪、その後遺体で発見された。死の謎を解こうと父の足跡を追い始めた息子小菅明。十津川警部は小菅ととも捜査を進めていくが、生前に老人がカメラで撮影していた対象が事件のキーポイントであることに気がつく。しかし思いもよらぬ人物が執拗に捜査を妨害してきた……。 定年を前に退職し、以来疎遠になっていた父・小菅信一郎が失踪したとの連絡が息子明の元に入った。行方不明者届を出した二日後、父は自宅マンションで遺体となって発見された。死因は溺死で殺人の可能性が高いという。その後信一郎を訪ねてきた若い女性・平川綾乃の話から、父が瀬戸内海を望む、愛媛の下灘駅に滞在していたことが分かった。なぜ四国の無人駅に行ったのか、事件の鍵を探すべく明も下灘駅に向かう。そこで、父が死の前に「海の宝石」と呼ばれるものを撮影していたことを知る。事件を追う十津川警部は信一郎が最後にカメラで撮影した対象を割り出す。そして興信所所長の坪内正明という男が事件に関わっていることに気づく。坪内をマークし捜査を続けるなか、突然坪内への捜査中止命令が下る。一体彼は何者なのか――襲い掛かる黒い策謀に、十津川が敢然と立ち向かう! ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 十津川警部 坂本龍馬と十津川郷士中井庄五郎(十津川警部シリーズ)
    -
    東京の会社員梶本が、自宅で刺殺された。歴史研究会会員の彼の日記には、京都で十津川郷士中井庄五郎を知り、奈良十津川村へ行ったと書かれていた。捜査にあたる十津川警部は、庄五郎に惹かれた被害者の思いを探ろうと京都へ。庄五郎の墓が、坂本龍馬の墓に寄り添うように建つのを見て……。明治維新直前に死んだ幕末の志士たちを巡る歴史の闇が、驚愕の殺人を呼ぶ!? 長編歴史&旅情ミステリー。
  • 火の国から愛と憎しみをこめて
    -
    東京・田園調布で人気女優の千原玲子が射殺された。容疑者の坂本マネージャーを追って三田村刑事が鹿児島に飛ぶが、なんとJR最南端の西大山駅で狙撃されてしまう。一方、十津川は、玲子の愛人であるF&Kファンドの原口が南九州で進めた土地買い占めの背後に、巨大なプロジェクトの存在を掴む。現職知事も狙われる事件の真相に迫る捜査陣に、やがて未曾有の危機が……。
  • 十津川警部 篠ノ井線・姨捨駅 スイッチバックで殺せ
    -
    新宿西口バス爆破事件に巻き込まれた作家志望の北村悟は、思いがけないことから大金を手にした。それを機に、長編小説を完成させるために長野へ取材旅行に赴いた。そこで出版社を経営する親娘から意外な申し出を受け、ますます意欲的に作品の完成を目指すが、そこには、数奇な運命にもてあそばれる人々が……。
  • 北リアス線の天使
    3.0
    生涯最後の作品を描くため、老画家・篠崎源一郎は、看護婦の田代由美子と、三陸海岸の名勝・浄土ヶ浜へ逃避行を企てる。その周辺を調べていた私立探偵が東京のホテルで毒殺され、十津川警部も三陸へ。篠崎の妻、絵のモデルとなった謎の美少女、そして女画商。女たちの欲望が渦巻く、旅情ミステリーの傑作!
  • 十津川警部 十津川警部「初恋」
    3.3
    飛騨高山の旅館の美人女将・夕子が心臓発作で急死したと聞き、十津川警部はうなだれた。二十数年前、大学のヨット部合宿で出会った夕子こそ、十津川警部の初恋の相手だった。やがて、事態は一気に仕組まれた犯罪の様相を呈し、飛騨高山に飛んだ十津川に、さらなる驚愕の証言が!傷心の飛騨高山・連続殺人捜査行。
  • 金沢歴史の殺人
    -
    女流カメラマン・千沙が古都金沢を撮った初写真集の出版直前、相次いで事件が起こった。編集部長が射殺、そして千沙の姉が事故死する。千沙の写真が原因か?十津川警部が派遣した西本刑事は彼女のためにある妙手を思いつくが…。円熟の筆で金沢を旅情豊かに描く傑作推理!

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  • 十津川警部 仙山線〈秘境駅〉の少女
    -
    韓国と京都を結ぶ未解決殺人事件を追え! 余命いくばくもない無期懲役囚の堀友一郎が、突然十津川警部に会いたいと言ってきた。網走刑務所で対面した彼から、十津川は意外な依頼を受ける。それは、15年前に仙山線の八ツ森駅で知り合った愛(めぐみ)という女性に自分の写真を渡してほしいというものだった。しかし、秘境駅で人の利用もほぼ無い八ツ森駅はすでに廃止が決まっており、愛の消息も全く掴めない。そんな中、現地で出会った鉄道マニアの小林雄作から、秘境駅マニアの山中愛という女性の存在を知らされる。果たして彼女は捜していた愛なのか。一方、堀から預かった写真立てからは、京都で起きた16年前の未解決の韓国大使殺人事件に関連すると思われる言葉が書かれていた。さらに、山中愛からは事件の真相に迫る、ある重大な事を知らされる。しかしそれは、事件解決へのほんの入口に過ぎなかった……。仙台から京都へ。事件の裏に渦巻く歴史の闇に十津川が果敢に挑む、鉄道ミステリーの巨星渾身の大作! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『十津川警部 仙山線〈秘境駅〉の少女』 の文庫版となります。
  • 東京‐金沢 69年目の殺人
    -
    8月15日。東京・江東区のマンションの一室で死体が発見された。駆けつけた十津川警部は、仏壇に飾ってあった1枚の写真に目をとめる。写真には、海軍のゼロ戦を背に航空隊の中尉と思しき若い男たちが写っていた。写真を手に、十津川はその写真が掲載された昭和20年5月11日の新聞記事に辿り着く。被害者の小暮義男は元海軍中尉だった。十津川は戦後生き続けた小暮の足跡を追い、金沢へ赴くが――晩年の著者による渾身作!
  • 十津川警部 山手線の恋人
    4.0
    有楽町の出版社に勤める星野は、山手線で見かける美女に憧れ「山手線の恋人」と呼んでいた。星野は、物故作家の作品を再び刊行するために、その作家の娘を捜す過程で見た顔写真が「山手線の恋人」と似ていることに気づく。田町と品川間の山手線新駅工事現場近辺での脱線や、爆破予告などが続けざまに起き、そこにも彼女の影が。そして捜査にあたる十津川警部を嘲笑うかのように、新たな事件が発生する。 密かに想う女性が犯罪者なのか。「恋人」の正体は?十津川警部が 連続犯罪の真相に迫る!
  • 十津川警部 殺しはトロッコ列車で
    -
    二十五歳の女性が連続して狙われる事件が!  女優の衣川愛理は、ロケ中の休日を楽しもうと、京都・嵯峨野のトロッコ列車に乗車した。そこで、見知らぬ男から席を替わらないと命の危険があると脅される。男と席を替わった愛理には、結局何も起きなかった。数日後、東京と西伊豆で、女性が銃で殺害される。弾丸の線条痕から、使用された銃が同じであることが判明した。三人の女性を調べたところ、二十五歳で独身という点が共通項だった。  その後、千代田区と世田谷区の二つの区役所から、五年前の成人式の名簿が盗まれるという事件が発生する。  警視庁・京都府警・静岡県警の合同捜査が始まった。  十津川警部は、それぞれの事件との関連を指摘する。そして、犯人グループの狙いや動機について、十津川が推理した先には、ひとりの女性を巡ってのエゴイスティックな想いがあった……。  事件は、その後思いも寄らぬスケールで展開されていく。犯人グループとの全面的な対決となった驚愕のラストシーンとは!
  • 青梅線レポートの謎
    -
    奥多摩で「OMレポート、もしくは青梅線レポートを知らないか」と訪ね歩いていた男が刺殺された。被害者の足どりを追って奥多摩へ向かうことになった十津川警部。数ヶ月前、奥多摩町役場の助役の娘・亜紀も、同じ言葉を口にしていたが、行方不明になっていたことが判明する。十津川は、亜紀の部屋で見つけた30cmくらいのロボットを警察に持ち帰ったところ、そのロボットが爆発。さらに、AIの第一人者の謎 の死、奥多摩で発見されるクローンの猿と、謎が謎を呼んでいく……。奥多摩で進行する、巨大な陰謀とは……。そして、十津川警部の前に現れたのは、今までにない最新の敵だった!?
  • 出雲 殺意の一畑電車
    -
    山陰の小さな私鉄線ホームで、名誉駅長で元俳優の田宮始が、白昼、射殺された。被害者の制服から発見されたノンフィクションライター五十嵐昭の名刺には、一畑電車への強い悪意を示す言葉があった。だが、その五十嵐は4日前、すでに東京で殺害されていた! 十津川班が島根県警の協力を得て2つの殺人捜査を進めると、やがて、意外な真相が浮上した……。

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