民族でも国家でもなくの検索結果

  • 東南アジアを学ぶ人のために
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    躍動する7億人の〈現在地〉 急成長する経済、都市の熱気、揺らぐ政治情勢、植民地の記憶。 多様性に富む社会は、次々と新しい姿を見せている。 日本との関係が深まるいま、東南アジアの必須知識がわかる入門書。 【目次】 序 東南アジアを学び、ともに生きる(中西嘉宏・野中葉) 第Ⅰ部 歴史と自然 1 経済史──スパイスと港町が世界をつなぐ(小林篤史) 2 脱植民地化──終わりのない物語(長田紀之) 3 気候──熱帯泥炭地と人びとの暮らし(小川まり子) コラム1 心やさしき仏教の末路(伊東利勝) コラム2 岐路に立つカリマンタンの「森」の世界(寺内大左) 第Ⅱ部 社会と文化 4 民族──支配と生活を映す鏡(田川昇平) 5 宗教──社会のなかで創られ続ける「宗教的なもの」(久志本裕子) 6 若者──ポップカルチャーにみなぎるエネルギー(金 悠進) 7 ジェンダー──保守と進歩の対立を超えて(西川 慧) コラム3 海の上に暮らす人びと(中野真備) コラム4 シダ納豆は稲ワラ納豆よりおいしい?(横山 智) 第Ⅲ部 経済と政治 8 経済成長──多様性が織りなすダイナミズム(熊谷章太郎) 9 民主主義──キャラ立つ指導者たちの功罪(中西嘉宏) 10 紛争と和平──民族自決と国家主権のはざまで(谷口美代子) コラム5 「伝統」で稼ぐ生薬売り(間瀬朋子) コラム6 ある移民の人生(細田尚美) 第Ⅳ部 日本とともに 11 日本軍政の記憶──インドネシアに残るさまざまな痕跡(津田浩司) 12 東南アジアでの日本ビジネス──拡大、深化から共創の時代へ(梅﨑 創) 13 日本での東南アジアコミュニティ──急激な流入と進む定住化のゆくえ (野中 葉) コラム7 日本・東南アジア安全保障協力の新展開(鈴木絢女) コラム8 技能実習生の横顔(山口裕子) 索 引 【本書の特長】 ◦東南アジアの歴史・自然・社会・政治・経済、そして日本との関係を一冊で俯瞰 ◦各分野の第一線で活躍する研究者が、その知見をわかりやすく解説 ◦現地での経験やエピソードを交え、臨場感のある読み物としても楽しめる ◦もっと学びたい人のための必読文献リスト付き --------- 日本にとって、政治や経済など多方面で関係が深まりつつある東南アジア。 コンビニで店員さんがベトナムやインドネシア出身の人でも、もう珍しくない。 それなのに、私たちはまだまだ彼らのことを知らない。 経済成長の勢いも、社会変化のスピードも、日本よりずっと早くて元気だ。 ASEANによる地域統合で、経済の自由化と外交上の連携も進み、 いまや世界の注目を集める存在となった。 東南アジア社会は多様性に富み、自然環境も豊かで、魅力にあふれている。 もっと知っていいはずだ。 なぜなら「ご近所さん」としてともに生きる国々だから。 本書で東南アジアの基礎を学ぶことは、 これからの時代をともに生きるためのたしかな手がかりとなるだろう。 ---------
  • 20世紀ジャズ名盤100
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 なぜ、ジャズは常に〈新しい〉のか? ジャズがわかれば、近代がわかる。 ジャズの歴史を知りたいならば、まずこの一冊! これからジャズを聴きたい人に、思わずへえーとなるエピソードで名盤100枚(+ウラ名盤100)を解説。 九段理江(小説家)さん推薦! 「ジャズには未来が見える」 柳樂光隆(音楽ジャーナリスト)さん推薦! 「21世紀のジャズのヒントは20世紀にある」 【はじめに】 「ジャズ」は20世紀とともに、つまり、音楽が録音され、モノに刻まれ、商品として売り買いされることが当たり前になった時代に誕生し、成長しました。また「ジャズ」とは、親から子へとタテに受け継がれる「民俗文化」としてではなく、多様な出自を持つ人々をヨコにつなぐ、おそらく歴史上はじめてあらわれた「大衆文化」としての性格を色濃く持った音楽です。この音楽には、多民族による植民国家として、そして、典型的に資本主義が発展した国としての「アメリカ合衆国」の20世紀の姿が写し込まれており、『20世紀ジャズ名盤100』をキュレーションするということは、現在ぼくたちが生きているこの21世紀が、その前の100年間はどんな状態だったのかを耳で聴いて理解する、そのためのディスプレイを試みる作業でもあると思っています。 この本では、とりあえず、20世紀のはじまりから時代順に〈第1章 ポップスの古層としてのジャズ〉〈第2章 モダニズム芸術として結晶化したジャズ〉〈第3章 創造の現在形としてのジャズ〉〈第4章 世界音楽のプロトタイプとしてのジャズ〉という区切りを設けてみました。 電子書籍版では、ジャケット写真をカラーで掲載! 【目次】 はじめに 1 ポップスの古層としてのジャズ 『Louis Armstrong and His Hot Five & Hot Seven 1925 - 1928』ルイ・アームストロング 『Xavier Cugat with Dinah Shore』ザビア・クガート・ウィズ・ダイナ・ショア 『ぼういず伝説』あきれたぼういず 等 2 モダニズム芸術として結晶化したジャズ 046『Blue Train』ジョン・コルトレーン 048『The Shape of Jazz to Come』オーネット・コールマン 050『銀巴里セッション』V.A. 等 3 創造の現在形としてのジャズ 『Complete Live at Plugged Nickel 1965』マイルス・デイビス 『Free Jazz』オーネット・コールマン 『サマルカンド』高橋悠治・佐藤允彦 4 世界音楽のプロトタイプとしてのジャズ 『On Jupiter』サン・ラー 『北京の秋』清水靖晃 『Double Booked』ロバート・グラスパー など おわりに 人名索引
  • 人間と国家
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 国家こそ人間のために! 本書は理想と現実との間の深いつながりを絶えずはかりながら、人間のために国家をその本来あるべき位置に据えて、新たなデモクラシーの歴史的・具体的理想をわれわれに示したものである。人間・デモクラシー・世界平和がきわめて深刻な危機にさらされている時代に、本書をあらゆる人々におすすめする。 【目次より】 感謝の言葉 目次 第一章 人民と国家 民族、政治団体、国家 協同体と社会 民族 政治団体 国家 正常な発展とそれに伴う倒錯の過程 人民 第二章 主権の概念 問題点 ジャン・ポダンの主権君主 根源的誤謬 主権とはなにを意味するか。ホッブスの「可死的な神」 政治団体も国家も主権者でない 人民も主権者でない。ルソーの主権的国家 結論 第三章 手段の問題 目的と手段 政治生活の技術的合理化 政治生活の倫理的合理化 人民の有するコントロールの手段と民主主義的国家 退歩的もしくは野蛮的社会における手段の問題 第四章 人権 理論的な考え方において対立している人々も人権のリストに関して純粋に実践的な合意に到達することができる 哲学的論点 人権の合理的基礎 自然法 自然法における第一の(存在論的)要素 自然法における第二の(認識論的)要素 人権と自然法 人権一般について 人権の個別的考察 第五章 民主主義的憲章 民主主義的・世俗的信仰 政治的異端者 教育と民主主義的憲章 権威に関する諸問題 予言者的・警世的少数派 第六章 教会と国家 序言 一般的・不変的原理 一般的・不変的原理 (1)人間人格と政治団体 (2)教会の自由 (3)教会と政治団体 現実の歴史的実存における不可変的諸原理の適用 (1)テーシスとヒボテーシス、歴史的風土と具体的な歴史的理想 (2)近代文明の歴史的風土 (3)教会の優越性の原理 (4)協力の原理 最も一般的かつ間接的な協力形態 神の存在を公けに認識すること 相互援助の特殊的形態 いくつかの実際的結論 第七章 世界政府の問題 二者択一 いわゆる国家主権の放棄 世界的政治社会の必然性 まったくの政治理論対たんなる行政理論 超民族的勧告機関 訳者あとがき マリタン、ジャック 1882~1973年。フランスの哲学者。パリ・カトリック大学教授。新トマス主義者。 ソルボンヌ大学卒業。 著書に、『三人の改革者 - ルター.デカルト.ルソー』(麻生宗由訳)『宗教と文化』(吉満義彦訳)『詩とは何か - その位置について』(共著、倉田清訳)『人間教育論 岐路に立つ教育』(溝上茂夫訳)『岐路に立つ教育』(荒木慎一郎訳)『人間と国家』(久保正幡・稲垣良典訳)『典礼と観想』(共著、須賀敦子訳)『芸術家の責任』(浜田ひろ子訳)『フランス哲学者の見たアメリカ』(小林珍雄訳)『人間の教育 - ジャック・マリタンの教育哲学』(ドナルド・A・ギャラガー、アイデラ・J・ギャラガー編、稲垣良典監修、梅村敏郎訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 国家と実存
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    個々人のアイデンティティ──私は何者か? 言語・民族・国家・宗教といった大文字の存在を根拠とするか、それとも個の実存に拠点を置く生き方を追究するか……。〈思想〉が内在的に〈学問〉と異質であるのは、たとえば言語一般あるいは特定の言語の記述と分析に終始するのではなく、いかに生きるか、どのような社会を作るかといった問いを立て、それに答えようとするからだろう。「どうなっているか」を明らかにすればそれで終わるのではなく、現代の人間がいまだに答えを見出していない問いを立て、それに答えようと試みる知的営為こそ、〈思想〉なのではないか。〈思想〉とは、既成のパラダイムを壊し、新しいパラダイムを生み出そうとする営為である。〈思想〉とは本質的にラディカルなのである。 [コンテンツ] 【Ⅰ】ポストナショナリズムの精神史 ■〈思想〉とは何か ■〈精神史〉とは何か ■イエス、ポストナショナリズムの原点として ■見果てぬ〈共同性〉への夢─あるいは異和感の由来 ■ハイブリッドの精神─土着/外来の対立を超えて 【Ⅱ】国家と実存 ■方法としてのトルコ─あるいは《日本近代の逆説》をめぐって ■ファシスト国家の起源─あるいは見果てぬ《共同性》への夢 ■〈アジア〉から〈東洋〉への転換─あるいは人種概念としての「アジア人」 ■実存的個人主義─〈個人主義〉と〈私人主義〉の根本的差異について ■〈表現〉への航行─ぼくはどうして『ポストナショナリズムの精神』を書いたのか(1)(2)(3)(4) 【Ⅲ】民族、言語、宗教、国家 ■「ユダヤ人国家」の彼方へ─ユダヤ人/ユダヤ教徒をめぐる言語論的考察
  • 危機の読書(小学館新書)
    3.5
    危機の時代を生き抜くためのブックガイド。 コロナ禍にウクライナ侵攻、安倍元首相銃殺。さらには物価高に温暖化。遠い地で起こったはずの出来事が、あなたの暮らしを突如襲う。世界は複雑に絡まり合い、一寸先の予測さえ不可能である。ではどうするか。 <時代の危機を認識するためには、読書に裏付けられた学知の力が不可欠なのである>―まえがき ◎内村鑑三『代表的日本人』 ◎ヨゼフ・ルクル・フロマートカ『なぜ私は生きているか』 ◎宮本顕治「鉄の規律によって武装せよ!」 ◎アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』 ◎手嶋龍一『鳴かずのカッコウ』 ◎斎藤幸平『人新世の「資本論」』 いずれも、階級格差、民族的アイデンティティー、国家の暴力性、革命、インテリジェンス、環境について危機を真摯に受け止め、その克服に取り組んだ(取り組んでいる)知識人の著作である。 著者の案内を入り口にして、これらの作品を読み進めれば、現代を生き抜くヒントを得られるはずだ。 (底本 2022年9月発売作品)
  • 三栄ムック 今こそ知りたいアイヌ 北の大地に生きる人々の歴史と文化
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    アイヌ民族とは何か? はじめに アイヌ民族とは何か? 目次 第一章 今こそ知りたいアイヌの文化 まず始めに知っておきたい アイヌ文化へと誘うキーワード17 【自然】アイヌの人々にとって暮らしを育んできた自然は畏怖すべき存在である 【動物】 独自の生態系のなかで育まれる命 北の大地に生きる動物はアイヌの隣人 【衣】 樹皮などを利用して丁寧に紡いで織る衣には知恵と工夫が生かされている 【装身具】 華やかに着飾るアイヌ民族 美意識の高さが表れている 【食】 山・川・海の恵みを受け保存加工技術を駆使して食を確保した 狩猟/晩秋から初夏にかけて行われる男たちの仕事 漁労/狩猟と並ぶ大切な生業 コタンは河口付近や川沿いに形成された 山菜/山野で芽吹く自然の恵み アイヌの山菜図鑑 農耕/食料の不足を補う副次的労働 小規模な農耕によって野菜や穀物を得た 【住】 生活の身近にある自然の材料で建てる伝統的家屋の秘密を紐解く 【信仰】 アイヌ民族は人間に影響を及ぼす全てのモノ・コトに神を感じる 【イオマンテ】 命を生かす糧への感謝を込めて行うアイヌにとって最大の儀式 【楽器】 アイヌ民族に伝わる楽器の音は自然そのものを表現している 【踊り】 カムイを喜ばせ、ともに舞う アイヌの人々にとって歌と踊りは一体 【生と死】 和人とは大きく違う死生観 死者は祖先たちの住む世界へと旅立つ 【言葉】 言語学者・中川裕先生に聞く 口承によって受け継がれるアイヌの言葉 第二章 北海道の歴史とアイヌ民族 旧石器時代から古代国家へ アイヌへの道をたどる 中世の北海道とアイヌ アイヌ民族と中世国家が入り交じる時代 松前藩の成立は喜べぬこと 不利益な和人支配、そして戦い 交易独占に対する大蜂起“シャクシャインの戦い”蜂起から敗北まで アイヌ最後の武装蜂起 クナシリ・メナシの戦いの背景とその結末 江戸幕府の統治下のもとに ロシアの接近と交易新たな蝦夷地探検 明治政府の開拓使が置かれて幕末から明治へ、アイヌ文化苦難の時代 北海道庁の設置、開拓の進行 開拓使による開発と自立を模索するアイヌ イザベラ・バードの目にアイヌの人々はどう映ったのか? 保護法の改正とアイヌ学校の廃止 太平洋戦争下の北海道と出征するアイヌ アイヌ新法が制定されたことで訪れた民主化とアイヌ民族の現在 『アイヌ神謡集』をまとめ上げたアイヌ少女・知里幸恵の19 年の生涯 神々と人間の交流の物語を謡う『アイヌ神謡集』の精神世界 第三章 北の大地に息づく文化を訪ねて──アイヌゆかりの地を巡る 北の大地でアイヌの世界を旅して日本の多様性を体感する 2020年に国立博物館が誕生【白老町】 アイヌ文化の発信拠点へ 沙流川流域に受け継がれる【二風谷】 アイヌの伝統工芸を訪ねる 巻末 アイヌ文化を見て、触れて、正しく学べる! 北海道の博物館&資料館ガイド おわりに 民族が共に生きるということ 奥付 裏表紙

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  • 新版 イスラームとアメリカ
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    「湾岸戦争からソ連解体にかけてアメリカを理解せずに現代の中東・中央アジアを考える限界を痛感した」。多民族他文化国家アメリカと、世界各地に浸透するイスラーム世界とは共存しえるか。劇的に変化したアメリカとサウジアラビアの関係変化など最新研究を盛り込んだ増補版。 「イスラームとアメリカとの複雑な関係を多面的に考えることは、新しい世紀における日本とイスラームとの相互関係を測る上でも重要な準備作業となる。もちろん私としても、このささやかな書物が大きな課題に正面から取り組んだとは考えていない。しかし今はただ、本書の公刊がイスラームを軸としながら日米関係と日本中東関係を考える試みにもつながれば、と念じるのみである」(はじめに――ラシュディー事件によせて、より) 【目 次】 第一章 イスラームとテロリズム――アメリカと中東を横断する新しい社会運動 第二章 イスラームとアメリカ――自由と民主主義をめぐる非対称 1 イスラームと「歴史の終わり」 2 イスラーム主義におけるプルーラリズム 3 神の民主主義―対―市民の民主主義 4 アメリカのイスラーム政策 5「新・東西対立」と政治的リアリズム 第三章 アメリカの多文化主義と民族・人種問題――ロサンゼルス暴動の背景 第四章 アメリカ人のイスラーム――ブラック・ムスリム運動を中心に 1 アメリカ史の中のイスラーム 2 イスラーム神秘主義教団の台頭 第五章 日米関係とイスラーム――ハンチントン「文明の衝突」をめぐって 第六章 「歴史の終わり」に挑戦するイスラーム――フランシス・フクヤマ再考 1「最後の人間」のアイロニー 2 さまざまな民主主義 第七章 イスラームとトクヴィル――宗教と自由主義との緊張関係       1 近代ヨーロッパのイスラーム発見 2 トクヴィルの民主主義論と植民地征服――イスラームからの視点 第八章 大川周明による回教徒問題攷究――日本人の見た近代の危機 第九章 日本人のイスラーム観――中村廣治郎『イスラム』によせて 第十章 ウサーマ・ビン・ラーディンとアメリカ――アメリカ同時テロル多発事件の背景
  • 地に呪われたる者
    3.0
    「ひとつの橋の建設がもしそこに働く人びとの意識を豊かにしないものならば、橋は建設されぬがよい、市民は従前どおり、泳ぐか渡し船に乗るかして、川を渡っていればよい。橋は空から降って湧くものであってはならない、社会の全景にデウス・エクス・マキーナ〔救いの神〕によって押しつけられるものであってはならない。そうではなくて、市民の筋肉と頭脳とから生まれるべきものだ。(…)市民は橋をわがものにせねばならない。このときはじめて、いっさいが可能となるのである。」(本書より)民族とは、国家とは、文化とは。ファノニズムとは何か。植民地主義に抗し36年の生涯を闘争に捧げた著者が遺した、ポスト・コロニアル批評の原点。
  • マンザナ、わが町
    -
    真珠湾攻撃から4カ月後。アメリカ合衆国カリフォルニア州オーウェン郡マンザナ。そこに日系人を隔離する強制収容所があった。移民として、そしてアメリカ合衆国市民として、血のにじむような苦労の末に築き上げた財産と名誉を突然、政府によって奪われ、敵国日本の血を引くという差別的理由だけで強制収容された数万の人々――。そんなマンザナ収容所内で情報宣伝のため、職歴をもとに集められ、奇妙なプロパガンダ劇『マンザナ、わが町』を演じるように命じられた5人の日系女性たち――アマチュア劇団の演出家兼ジャーナリスト・ソフィア岡崎、浪曲師・オトメ天津、ステージマジシャン・サチコ斎藤、歌手・リリアン竹内、映画女優・ジョイス立花。彼女たちは数日後の上演に向けて、戸惑いながらも稽古を始めるのだが……。彼女たちの葛藤を通して、民族とは、国家とは、そして人間の尊厳とは何か、が鮮やかに浮かび上がってくる。上質なユーモアにくるんで、井上ひさしが現代に遺した熱いメッセージ。泣けて笑えて、胸を打つ傑作戯曲。
  • 旅人は皆ネパールに還る。
    5.0
    1巻660円 (税込)
    【電子書籍撮り下ろし】 南アジアの「ネパール連邦民主共和国」。通称ネパールは三方をインドに、北方を中国チベット自治区に接する多民族・多言語国家。世界最高地点エベレストを含むヒマラヤ山脈があることでも有名だ。国内外を旅する著者は、そんなネパールから多大は刺激を受け、繰り返しこの国を訪れることとなった。今作では「村」「町」の人々、風景からその魅力を伝えている。
  • サバイバル宗教論
    3.4
    本書は、インテリジェンスの専門家にしてキリスト教神学者である著者が、禅宗寺院の最高峰、京都・相国寺で禅僧を前に行なった連続講義の記録です。目に見える政治や経済の動きを追うだけでは世界はわかりません。民族や国家の原動力となり、実際に世界を動かしているのは、目に見えない宗教であることがしばしばだからです。宗教を知ることは単なる教養のためではなく、今後の世界を生き抜くために必須。本書で著者は、「民族と宗教」、「国家と宗教」という、通常のジャーナリズムや学問の見方では捉えきれない難問に正面から取り組んでいます。とりわけ危機の時代において宗教がもつ重要性を、単なる「教養」ではなく「生きた智慧」として教えてくれるのです。
  • 雑文よ、輝け! 貧困な時代の主体とは
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    1巻1,320円 (税込)
    岡庭昇の「雑文」集。雑文で展開されるのは、日本の「権威」への批判。平岡正明の精神/吉本隆明の思想/松本清張の北一輝論/小沢一郎を支持する/池田大作の対話/漱石・魯迅・フォークナーの共通項/司馬遼太郎とエロス/鈴木宗男という記号/ほか、沖縄問題/裁判員制度/少数民族の不幸/国家の根拠/ユダヤ人/二大政党制の悪/敗戦処分の密約と植民地/貧乏人を慰謝の対象にするな/貧困の時代を転形期へ

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