地に呪われたる者

地に呪われたる者

「ひとつの橋の建設がもしそこに働く人びとの意識を豊かにしないものならば、橋は建設されぬがよい、市民は従前どおり、泳ぐか渡し船に乗るかして、川を渡っていればよい。橋は空から降って湧くものであってはならない、社会の全景にデウス・エクス・マキーナ〔救いの神〕によって押しつけられるものであってはならない。そうではなくて、市民の筋肉と頭脳とから生まれるべきものだ。(…)市民は橋をわがものにせねばならない。このときはじめて、いっさいが可能となるのである。」(本書より)民族とは、国家とは、文化とは。ファノニズムとは何か。植民地主義に抗し36年の生涯を闘争に捧げた著者が遺した、ポスト・コロニアル批評の原点。

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地に呪われたる者 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年06月11日

    フランス領の植民地支配からの解放、そして植民地支配下でのエリートという宙ぶらりんなアイデンティティクライシスなど。ここでファノンが植民地支配に関して一番劣等感を抱いていたのがどうも「言霊」=言語だったらしく、言葉を制するものが統治を制するという雰囲気だった。

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