アドレナライズ作品一覧

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  • 胎内余罪
    2.0
    遠い過去の薄明の彼方からよみがえる、恐ろしくもどこか甘美な記憶の断章  精神科医・有坂周平の前に現れた岡元ゆず子は、自分には双子の妹がいて、小さい頃事故で死んだ、と告げて消えた。その後、作家・並木亜砂子の担当編集者となったゆず子に、亜砂子は幼い頃の記憶に触発される奇妙な懐かしさを感じた…。突然ふたりの前に現れたゆず子の奥深くに隠された記憶は、何を告発しようとしているのか。長篇サイコ・サスペンス。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 悪銭 小説・替え玉殺人事件
    -
    1巻495円 (税込)
    日本をターゲットにして犯罪をカネに換算するビジネス  北陸の山間で起きた現金輸送会社襲撃事件、バラバラ死体事件。次々と起きる凶悪事件の捜査線上に、ひとりの中国人女性が浮かび上がる。「死んだ人が、殺された……」バラバラ死体の男と福井県で病死した男、はたしてどちらが彼女の夫なのか。  日本に滞在する中国人にとって一番の関心事は在留資格である。不法入国、不法滞在、不法就労は罪となり、実刑を免れても母国へ強制送還される。日本人妻として配偶者ビザを取得していた女には、どんな陰謀が絡んでいるのか? 福井地検刑事部検事の丹羽冴子の大胆な推理によって、事件は一気に解決に向かうが…。  本書は、犯罪に走る在日中国人、その存在を浮き彫りにするノンフィクション・ノベルである。 ※この作品は事実に基づいていますが、登場する人物や団体などはフィクションであり、実在しません。 ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。主な著書に、『東京チャイニーズ』(講談社)、『見えない隣人~小説・中国人犯罪~』(小学館)、『スネーク・シャドウ』(朝日新聞社)、『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街~池袋チャイナタウン・プロジェクト~』(ナショナル出版)などがある。
  • 吸血鬼たちの聖夜(イブ)
    -
    1巻495円 (税込)
    ほかならぬわたし自身が、そのおぞましい焼死体になってしまった… 「誰かが私を罠にはめようとしている!」テレビドラマの撮影現場で、女優の卵の変死体が見つかった。数ヵ月前までは、33歳の平凡な主婦だった彼女。憎んでいた奴はヤマほどいたが…。花形プロデューサーを先頭に男女入り乱れての駆け引きが始まった。謎と欲望に彩られた表題作ほか、快作四篇を収録。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
  • ホテル・ルージュ
    -
    1巻495円 (税込)
    12年前の夢が残されている限り、衿子は年下の恋人の冷たい仕打ちにも耐えられた  パリ・サンジェルマンの裏通りに、ひっそりと佇むホテル・ルージュ。「毎年5月のこの日、ここで待っている」と言った彼が、もしかしたら…。愛のさめた8歳年下の裕二とパリに来た衿子。彼女の胸に切ない想いがこみ上げて…。瀟洒な都会のホテルを舞台に、男と女の愛の結末を描くホラー・ミステリー短編集。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
  • 柘榴館
    -
    1巻495円 (税込)
    連続猟奇殺人を追う元風俗嬢の沙季は、裕福な医師一家が住む山手の洋館・柘榴館に潜入するが…  港町・横浜で、風俗嬢が相次いで殺された。内臓を引き出され、子宮が切り刻まれる猟奇殺人だった。事件を目撃した前原透はショックで正気を失ってしまう。透と同じように心の傷を持つ風俗穣の森岡沙季は、透のわずかな言葉を手掛かりにして、裕福な医師一家が住む「柘榴館」に介護士を装って乗り込んで行く。そこで見た、山手の美しい洋館に潜む恐るべき秘密とは? 心に闇をはらんだ家族たちをめぐる、戦慄のサスペンス。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
  • 風と旅とオートバイ
    -
    1巻495円 (税込)
    自由を求めて走るだけが旅じゃない、自分を求めて走る心の旅もあるのだ 「オートバイ乗りは見慣れた風景のなかを走っているのに、どこか違う世界に迷いこんでしまったような感覚で、今日も自ら風を起こして風景のなかを走り抜けていく」「束の間、日常生活から離れ、独りの旅人になることで心の扉が開かれる」  本当の自分を求めて彼らが繰り返す小さな旅の終わりは、より大きな新たな旅の始まりなのだ…。心の旅をテーマにした珠玉の短篇12篇を収録。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 魔王軍団(1) 妖人編
    5.0
    異次元の奇怪な死闘が続き、渋谷は妖異の街と化してゆく  青田学院大学史学科三年の紫水愛美は、赤坂の骨董店主・五十嵐から、二千年前のものだという亜麻布を見せられた。その帰途、地下鉄の車輛内で、愛美は足首まで達する柿色の長衣をまとった不気味な三人組の男に拉致され、危いところを友人の遼麻出に救出された。その時から愛美は、異界と現世を行き来することに…。“死を招く”亜麻布の正体とは?  圧倒的迫力で描く傑作超伝奇バイオレンス第1弾が、ノベルス版のあとがき原稿と天野喜孝氏による挿し絵を復刻して電子書籍で登場! ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 女性の身だしなみマナー
    -
    最低限これは知っておきたい! 身だしなみのキホン  ビジネスシーンにおける身だしなみは、自分の好みではなく他者からの目線と評価がポイントとなります。女性は自分の好きな服装やオシャレなどをすると気分がルンルンになって仕事の効率も上がる傾向にありますが、仕事は仕事。年齢や自分の立場に応じて、またTPOに応じて、会社の一員としての自分を上手に演出してください。 ・身だしなみにもマナーがある ・身だしなみの基本 ・スーツ ・靴、ストッキング ・バッグ、こまごまとした持ち物 ・メイクアップ・ヘアスタイル ・洋服のお手入れ ●西出ひろ子(にしで・ひろこ) マナーコンサルタント。美道家。ウイズ株式会社およびHIROKO STYLE株式会社代表取締役。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学文学部日本文学科卒業。国会議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。1998年に英国オックスフォードに語学留学。現地にてビジネスパートナーと企業し、独自のマナーコミュニケーション論を確立させる。帰国後、企業や学校において心重視のマナー研修を展開し、結果を出すマナー講師として定評。中国などの海外においても出版・講演などを行う。NHKドラマ『白洲次郎』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、映画『岡倉天心』などのマナー指導も務めた。また、マナーに則したファッション・メイク・ライフスタイルもオリジナルグッズとともにデザイン、プロデュースしている。著書は国内外で50冊以上。
  • 男性の身だしなみマナー
    -
    最低限これは知っておきたい! 身だしなみのキホン  仕事をする上で、相手に与える見た目の第一印象はとても大切です。自己主張をしたい、自分の好みの服装で仕事をしたいと思う気持ちはわかりますが、ビジネスファッションマナーで大切なことは、自己主張よりも仕事に対する姿勢。周りに不快感や違和感を与えないよう、清潔を心がけ、仕事内容・会社の方針に合った身だしなみを心がけましょう。 ・身だしなみにもマナーがある ・身だしなみの基本 ・スーツ ・ワイシャツ ・ネクタイ ・コート、靴など ・ヘアスタイル ・洋服のお手入れ ●西出ひろ子(にしで・ひろこ) マナーコンサルタント。美道家。ウイズ株式会社およびHIROKO STYLE株式会社代表取締役。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学文学部日本文学科卒業。国会議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。1998年に英国オックスフォードに語学留学。現地にてビジネスパートナーと企業し、独自のマナーコミュニケーション論を確立させる。帰国後、企業や学校において心重視のマナー研修を展開し、結果を出すマナー講師として定評。中国などの海外においても出版・講演などを行う。NHKドラマ『白洲次郎』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、映画『岡倉天心』などのマナー指導も務めた。また、マナーに則したファッション・メイク・ライフスタイルもオリジナルグッズとともにデザイン、プロデュースしている。著書は国内外で50冊以上。
  • 食事のマナー
    5.0
    最低限これは知っておきたい! 会食の席でのマナー  大切なお客様を迎えての食事の席では、相手の方への配慮はもちろん、料理を作って下さる人やお店の人、料理を入れる器やお皿などの物に対してまで、細やかな心配りが求められます。  本書では、さまざまな料理の食べ方はもとより、ドリンクマナーやレストランでのマナーまで、写真付きでわかりやすく説明しています。 ・外食のマナー(予約・入店・席次、ナプキンの使い方、食事中のタブー) ・和食のマナー(お箸の使い方、お椀の扱い方、正式な和食の流れ) ・洋食のマナー(料理店の呼び方、テーブルセッティング、カトラリーのタブー) ・中華のマナー(円卓のマナー、大皿からの取り分け方、点心の種類) ・お酒のマナー(お酌の仕方と注がれ方、ワインの豆知識、お酒の種類) ●西出ひろ子(にしで・ひろこ) マナーコンサルタント。美道家。ウイズ株式会社およびHIROKO STYLE株式会社代表取締役。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学文学部日本文学科卒業。国会議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。1998年に英国オックスフォードに語学留学。現地にてビジネスパートナーと企業し、独自のマナーコミュニケーション論を確立させる。帰国後、企業や学校において心重視のマナー研修を展開し、結果を出すマナー講師として定評。中国などの海外においても出版・講演などを行う。NHKドラマ『白洲次郎』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、映画『岡倉天心』などのマナー指導も務めた。また、マナーに則したファッション・メイク・ライフスタイルもオリジナルグッズとともにデザイン、プロデュースしている。著書は国内外で50冊以上。
  • 淫獣迷宮
    3.0
    1巻495円 (税込)
    ビデオから映し出される処女強姦と鮮血の儀式!  日輪自動車パリ支社長の娘・珠美が“悪魔の手”と名告るグループに誘拐され、彼女をなぶり犯すビデオが送られてきた。犯人達の身代金要求額は三百万ドル。日本から急遽パリへ派遣された美女と野獣コンビの今村・権藤刑事は犯人達を追い詰めながらも、フランス警察の失態で取り逃す。モロッコまで逃走した“悪魔の手”は要求額を五百万ドルに上乗せし、再度送られてきたビデオには全裸で凌辱される珠美の瞳に妖しくきらめくナイフが…!  好評シリーズ『淫獣軍団』の主人公である今村・権藤。彼らが『魔獣戦線 1990ベルリン』に続いてコンビを組み、淫虐の限りを尽くす誘拐犯に挑む。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 魔獣戦線 1990ベルリン
    -
    1巻495円 (税込)
    東京とベルリンで殺戮を続けるテロ組織の狙いは!?  東京・日比谷のど真ん中で、東ドイツの経済担当のVIPが襲われ、警固の警官共々暗殺された。犯人グループはヨーロッパのテロ組織との情報を得た警視庁は、今村・権藤の美女と野獣コンビを派遣。二人は東独警察のグィド刑事と捜査を始めた矢先に、またもや西ベルリンで暗殺が発生。懸命の捜査で“ノア”と名のる組織が浮かび上がったが、次々と起こるテロ事件の背後には、そのノアを操る忌わしき存在の深謀遠慮が潜んでいた…。  好評シリーズ『淫獣軍団』の主人公である今村・権藤コンビ、初の顔合わせとなった怪事件を描いた作品。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 神魔の火焔
    -
    1巻495円 (税込)
    その力は神か悪魔か…湯煙の向こう側に見えた人間の愚かさ  形成外科医・奇羅明典は、文豪温泉探訪クラブの同窓会で湯ヶ島温泉に来ていた。この地には、苦い想い出が残る。大学三年生の夏期休暇中、中学時代から付き合っていた恋人・桜井志都美が、ここで行方不明になったのだ。  温泉宿「夢迷荘」へ向かうバスに偶然乗り合わせた美女。志都美が好きだった沈丁花の香りがするこの女性が、その晩、死体となって発見される。志都美の面影を追い、事件の周辺を調査し始めた奇羅の目の前に、やがて第二、第三の殺人が起きて…。  東日本大震災における原発事故、薬物の化学実験室、封印されたトンネル、「川波ノート」に記された謎の暗殺集団…。やがてそれらのキーワードが、一つに集約されていく。「経済効果」という美名に踊らされた愚かな人間たちを描く、衝撃のミステリ作品。 ●霧村悠康(きりむら・ゆうこう) 大阪大学医学部卒業。大阪大学微生物病研究所附属病院、大阪大学医学部附属病院で腫瘍外科の臨床医として活躍しながら、腫瘍免疫学、生命科学に関する基礎研究論文を数多く発表。現在、大手製薬会社メディカルアドヴァイザー兼勤務医。
  • 星の綿毛
    -
    砂漠を耕し、種子を播きながら移動する巨大装置「ハハ」はなぜ生まれたのか  どことも知らぬ砂漠の惑星。そこでは「ハハ」と呼ばれる銀色の巨大な装置が、荒れた大地を耕し、さまざまな種子を播きながら移動を続けていた。「ハハ」に寄生する人々のムラで、少年ニジダマは暮らしていた。どこかに存在するというトシに憧れる彼は、ある日、トシからの交易人を名乗る男ツキカゲを迎える。それは、世界に隠された大いなる秘密と、ささやかな約束へとみちびく出会いであった…。  植物育種家にして叙情SFの名手が描く、とある世界の発芽と収穫の物語。 ●藤田雅矢(ふじた・まさや) 1961年、京都市生まれ。農学博士。1995年、第7回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。同年、「月当番」で第26回JOMO童話賞佳作。2007年、「ダーフの島」でSFマガジン読者賞受賞。著書に『星の綿毛』など小説のほか、『捨てるな、うまいタネNEO』などの園芸書もある。
  • 蚤のサーカス
    -
    蚤に魅せられた男の野望と、虫好き少年たちの活躍を描く冒険物語  さあお立ち会い、世にも珍しいサーカスだ。だけど蚤に心まで奪われちゃいけないよ。1970年、大阪万博が延期された架空の世界を舞台に、虫好き少年の友情と、謎の「蚤のサーカス」を巡る冒険を描いたファンタジー。 ●藤田雅矢(ふじた・まさや) 1961年、京都市生まれ。農学博士。1995年、第7回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。同年、「月当番」で第26回JOMO童話賞佳作。2007年、「ダーフの島」でSFマガジン読者賞受賞。著書に『星の綿毛』など小説のほか、『捨てるな、うまいタネNEO』などの園芸書もある。
  • プライベート・セキュリティ神島(1) 死神島
    2.0
    1~2巻495円 (税込)
    奴の行くところ必ず人が死ぬ…「死神島」の異名をとる鋼の男!  日本では珍しいプライベート・セキュリティ(ボディ・ガード)神島の事務所に奇妙な仕事が舞い込んできた。一千万円で行方不明の大学生を探してくれというのだ。 「興信所に頼めばよいような仕事を、なぜ料金の高い俺に?」  不審に思った神島が訳を訊いても、依頼主鹿追グループ会長の美人秘書は一切事情を話さない。返事を保留して帰宅した神島を凄腕の二人の凶漢が襲った。必死で撃退した神島は、早速翌日から行動を起こす。やがて、失踪した大学生が、鹿追の白血病の娘の骨髄ドナーで、何者かに拉致されたことを突き止めるが…。  痛快クライム・アクション小説の傑作が電子で復刊。 ●有賀博之(ありが・ひろゆき) 作家。脚本家・杉村升氏にサラリーマン時代に師事。「裸の大将」「西部警察」等、数多くのテレビ・映画のシナリオを杉村氏の下で実作する。その後小説家として『死神島』(角川書店)でデビュー。小説の中のリアルなアクションは、日本一非科学的な稽古をする道場と称される藤原ジムにおいて一般部の師範代を務めた、その経験に基づいている。
  • 暁のキックスタート
    -
    1巻495円 (税込)
    バイクを愛するすべての人へ贈る、珠玉の短篇集 「オートバイ乗りの心には、埋めようのない深い穴ポコが空いている。オートバイ乗りは、表向きはタフな振りをしつつ、その穴ポコを埋めようとあがいている。オートバイ乗りがオートバイを降りるのは、穴ポコを忘れたときだ。若いうちは穴ポコが見えるけれど、大人になるにしたがって、だんだん穴ポコのことを忘れてしまう」  オートバイの孤独でワイルドなフィーリングに憑かれたぼくは、旅に出ることによって、自然の景観のありがたさを感じ、本当の自分の心のドアを開くことができる。自分を旅するオートバイ乗りの物語。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 妖鬼特捜官
    -
    歪められた歴史の裂け目から顔を覗かせる、おぞましき魔界  伽蘭堂馬、39歳。もとグリーン・ベレー及びフランス外人部隊の傭兵。戦功十字章七度。今はグアムでしがない射場のマスターである。  去年の夏、日本人夫婦が訪れてから急に身辺がキナ臭くなってきた。幻の蛇に襲われたり、甲胄姿の侍に斬りかけられたり…。そして、謎を追い日本に帰った堂馬の行き着いた先は、現代のミステリー・ゾーン、平家の落人の里だった! ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 切り裂き街のジャック
    -
    人工的に造られた倫敦(ロンドン)で切り裂きジャックを追う  1888年8月31日、イースト・エンドの片隅の路上で女が喉をかききられて、死んだ。ロンドンを恐怖の底につきおとす切り裂きジャックの兇行のはじまりだった。  ……そして、2105年、気象コントロール衛星の誤動作から、世界は海水で満たされていた。だが、ひとりの男の妄執は、逆流するテームズ河を塞き止め、歴史そのままのロンドンを創りあげた。  煉瓦造りの町並みにけぶるガス灯、道をゆく二輪馬車、街角で声をはりあげる靴磨きの少年や新聞売りたち、19世紀末のロンドンそっくりの街。そしてまた、切り裂きジャックもあらたな兇行を繰り返す! ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • マンハッタン聖魔伝
    -
    1巻495円 (税込)
    壮絶で淫猥な超バトルを繰り広げる超伝奇バイオレンス  深夜の工事現場で“つくりもの”の若い娘がやくざたちに惨殺された。それを契機に、現場に遭遇したグラマラスなヌードダンサー来須へらと、小柄で華奢な身体にもかかわらず底知れぬパワーを秘めた夫・三吉の前に現出する奇怪な事件の数々。稀代の魔女グレタ・ヘンデルと謎の美少年遙が目論む邪悪なる陰謀とは? そして奇妙な夫婦の正体は…? ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 古えホテル
    -
    1巻495円 (税込)
    永い歳月を生きてきた古いホテルには、必ず秘められた伝説が息づいている  見知らぬ人々が出会い、愛し合い、別れてゆく“ホテル”。磨き込まれた大理石のロビーを近付いてくる靴音。漂う高価な香水の匂い。そしてひとたび部屋に入れば…。  甘やかな風渡る窓辺に立つ女、その女の肩に手をかけ佇む男。ホテルは遥かな夢へと二人を誘う。現在と過去、夜と昼、男と女―時間と空間が捩れ、融け合うここでは、あらゆる不可思議、怪異が許されるのだ。  人気作家・菊地秀行が“ホテル”の持つ魔力を自在に操り、目眩めく世界を紡いだ、香り高き愛の物語。異色の幻想ホラーの世界がここに…。 ・古えホテル ・記念日の交換手 ・メイク・アップ・ストーリー ・ノックをされたら ・追跡者 ・昨日の夏 ・片恋い ・ラヴ・レター ・クローズ・デイ ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 影歩む港
    -
    1巻495円 (税込)
    一人ずつ人間が消されていく……霧の深い夜に訪れる異様な影!  北の港町にある居酒屋「一膳」にフラリとやってきた光馬宗吉。地元の四人に加え、常連客の一人となった頃、霧の濃い夜に、街角で若い娼婦が相次いで斬殺された。百年ほど前、ロンドンで起きた「切り裂きジャック」事件を彷彿させる事件であった。光馬は、霧に紛れて消えた異様な影を目撃、その真相に迫るが…。  次々に起こる怪異な事件とともに、常連客が一人ずつ殺されていく…。ホラー・サスペンス。 ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 女戦士・フレア伝(1) 邪神殿の少女
    4.0
    1~4巻495円 (税込)
    美貌の女剣士が血みどろの戦いを繰り広げるヒロイックファンタジー!  腰まで伸びた黒髪と黒い瞳、男並みの身長と妖艶な肢体を持ち合わせた蛮族の少女・フレア。失われた祖国を求めて流浪の旅を続けるフレアは今、捕らわれの身となっていた。路銀を稼ぐため立ち寄った悪徳の町ソドムでトラブルに巻き込まれ、追跡行の末捕獲されてしまったのだ。  ソドムの長は邪悪な魔法を使う大僧正タクハエト。フレアは頼みの魔剣イスカンダルのみならず着衣すら奪われ、処刑の危機に晒される。だが、おぞましい凌辱に耐え、ついに脱出に成功したフレアは、ソドムとの決戦に立ち上がった…。  魔剣を手に異国を彷徨う女戦士・フレアの活躍を描く一大冒険譚、第1弾! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 魔族創世紀
    -
    1巻495円 (税込)
    母の胎内から肉を食い破って現れた見るも恐ろしい鬼子  夢の中で物ノ怪にレイプされつづけた女の胎内に生命が宿った。それは次第に意志をもちはじめ、胎内から女をコントロールしてゆく。女は新鮮な生肉を欲しがり、さらに自らの手脚をも食べ尽くした…。 「お食べ、たんとお食べ。大きくなるんだよ」  わが子が腹腔の肉を食らう振動、肉の千切れるブツブツという響きが彼女の胴を揺する。それは、ついに女の下腹を食い破り、この世に現れ出た! 生贄(いけにえ)を食う悪魔の落胤(らくいん)、デーモンの子の誕生である。  長篇ホラーバイオレンス。「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 公園のお姫さま
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    せつなくて、不器用で、優しさあふれる物語  少しだけ青春だったり、少しだけ家族愛だったり、少しだけSFだったり…。そんな不思議なお話を集めてみました。 あなたが昔大切にしていたはずなのに、いつの間にか失くしてしまった想い。もう一度、あの頃の気持ちに戻れるかもしれません。 ココロがじんわりあたたかくなるハートフル短篇小説を10本収録。電子オリジナル作品。 ・バス停の銀杏の木 ・二月のさなぎ ・七番目の朝 ・公園のお姫さま ・猫かぶり姫 ・上海音厘(シャンハイ・オルゴール) ・きっとひとりで歩いてゆける ・むかし・むかし ・福猫 ・花ごはん ●谷山由紀(たにやま・ゆき) 作家。文芸同人誌活動のかたわら雑誌投稿を始め、1993年雑誌「グリフォン」(朝日ソノラマ)に短編投稿作が掲載されたのを機に、1995年『コンビネーション』(ソノラマ文庫)でデビュー。その後、『天夢航海』『こんなに緑の森の中』(いずれもソノラマ文庫)を発表。
  • シンデレラエクスプレス殺人事件
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    1巻495円 (税込)
    新幹線の座席に置かれたバラバラ死体の手首は何を意味するのか?  日曜日の東京発最終新大阪行きの『ひかり』。この新幹線は、週末を東京の恋人とともに過ごし、この便で帰るとぎりぎり夜十二時の鐘が鳴る前に関西に戻れることから、「シンデレラエクスプレス」と呼ばれていた。  この列車から切断された女性の左手首が発見された。発見者のコンパニオン・喜多村亜紀と櫛田範子は否応なく殺人事件に巻き込まれてしまう。そして亜紀のもとに届いた謎の手紙の意味とは何なのか。  やがて事件は意外な結末をむかえることに……。本格推理ミステリ長篇。 ●矢島誠(やじま・まこと) 1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 「北斗星」0文字の殺人
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    1巻495円 (税込)
    血文字の暗号? 残されたダイイングメッセージの謎を解け!  ベンチャー企業の女社長・美川葉子の元に一本の電話が入った。ソフトウエア会社を経営している婚約者の丸山利貴が、寝台特急『北斗星一号』の個室で何者かに殺害されたという。  腹部を刺され息絶えた丸山は、自らの血を使ってダイイングメッセージを残していた。しかし、その血文字は「犯人は、」と書かれたまま途絶えていて……。本格推理ミステリ長篇。 ●矢島誠(やじま・まこと) 1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 倉敷・白壁小路殺人事件
    -
    1巻495円 (税込)
    謎の飛び降り自殺を遂げた美人OL、そして迷宮のような人間関係… 「その親は、捜査に難癖をつけ、事故死として倍額の保険金をもらおうと企んでいるんじゃないのかね?」  保険調査員・篠塚洋司は、倉敷中央警察署の警部補の言葉に強い反発を覚えた。一人娘を失った遺族の悲しみを、あまりにも理解しない無神経さに、激しい怒りが胸に湧き上がってきた。  東京在住のOL・木内亜希子が、深夜の倉敷のマンションから謎の飛び降り自殺を遂げた。この事件に不審を抱いて調査を開始した篠塚だったが、次第に迷宮のように不可解な人間関係に巻き込まれていく。  彼女の死は、本当に自殺なのか、それとも…。詩情豊かな白壁の街・倉敷を舞台に描く傑作旅情ミステリ。 ●矢島誠(やじま・まこと) 1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 平泉・義経伝説殺人事件
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    1巻495円 (税込)
    義経と静御前の伝説が招いた密室殺人の謎とアリバイ崩し  東京渋谷のマンションで、妊娠6ヵ月の若い女性が殺された。岩手県観光振興会東京事務所に勤めていた彼女が交際していた相手は、岩手県平泉に住む男だった。警視庁の瀬戸際警部が捜査を開始すると、被害者の女性は義経を名乗る人物から脅迫を受けており、殺される直前に不可解な行動をしていたことがわかった。  そして、義経の側室だった静御前に関する資料が発見され、平泉町で史跡の世界遺産登録を推進する動きが高まるなか、第二の殺人が…。みちのくの古都・平泉を舞台にした傑作旅情ミステリ。 ●矢島誠(やじま・まこと) 1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 元人気アイドル・紅林真紀の事件簿(1) 函館・追憶の殺人海峡
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    1~3巻495円 (税込)
    青函連絡船に秘められた想い出が、連続殺人を呼ぶ!  1億2000万円を持って失踪した夫のことで相談にのってほしい、と友人の塚田夢子に頼まれ、函館にやってきた元アイドルスター紅林真紀。その彼女が、函館港に浮かんだ絞殺死体の第一発見者になってしまう。被害者は失踪中の塚田の知り合いで、額に奇妙な数字が記されていた。さらに数日後、東京湾の運河から塚田の水死体が見つかり、額に同じような数字があった。東京と函館をつなぐ連続殺人に隠された真相を、真紀が追う。だが、第三の殺人事件が起こったあと、犯人らしき男は密室の中で自殺してしまった…。  芸能界を引退した元人気アイドルが活躍する旅情ミステリー、第1弾! ●矢島誠(やじま・まこと) 1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 死者の暗号殺人事件
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    1巻495円 (税込)
    手紙に遺された「暗号」が示す、殺意の証明と意外な真犯人 「ふじをでるふじにふじさんをくわえる。  この言葉の謎が解けたら、それに新湯富士と小佐渡富土を乗せて。  そうすれば、ある一つの場所が分かるはず」  事務所開きしたばかりの探偵社に、差出人のない郵便が届く。自殺とされている美山紀美江の死に不審を抱く調査依頼だった。それには、謎めいた手紙が同封されており、中に書かれた暗号を解読すれば、すべての謎が解けるという。  差し出し人はいったい誰なのか、そして紀美江の手紙にある大金のありかを示す暗号の意味は? 興味をそそられた所長の亀浜欧次は調査に乗り出すが、その先々で関係者が殺されてしまう。そして、ついに暗号が解かれ、事件は一挙に解決したかに見えたが…。本格推理ミステリ長篇。 ●矢島誠(やじま・まこと) 1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • 鉄道捜査官(1) 殺意のスーパーあずさ2号
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    1~3巻495円 (税込)
    通勤ラッシュで混雑する新宿駅のトイレで、血まみれの刺殺死体が発見された!  朝の通勤ラッシュで混雑する新宿駅。そのトイレで、血まみれの刺殺死体が発見された。被害者は長野県諏訪市から出張してきた中年のビジネスマンで、『スーパーあずさ2号』で着いた数分後に殺されたらしい。新宿東署に設置された捜査本部には一課の腕きき刑事たちが顔を揃えたが、鉄道警察隊から派遣された特別捜査係の新米刑事・川久保にとっては、生まれて初めての殺人事件の捜査であった…。  錯綜する謎と凶悪犯人を追う若き捜査官の活躍を描いた長篇ミステリ、「鉄道捜査官」シリーズ第1弾! ●矢島誠(やじま・まこと) 1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。
  • ヨコハマB級ラビリンス
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    1巻495円 (税込)
    一人語りが紡ぎだす、裏に秘められた人間ドラマ 「みなとみらい」の高層ビルを彼方に望む、横浜の下町“余毛”。開港以来、庶民の町、昔ながらの商店街が、喧嘩や仲直りをくり返しながら頑張っている。  そんな余毛を舞台にくり広げられる、色とりどりの人間模様。バーのマスターが、焼鳥屋の主人が、あるいはゲイのシャンソン歌手が物語る、アッと驚くドラマの数々。平和なようで波乱万丈、B級な人々にこそ宿る人生の真実…。笑いとペーソスに満ちた9つの物語。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
  • 横浜幻燈館 俥屋おりん事件帳
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    文明開化の横浜を、美人探偵がひた走る  明治32年。日本の最先端を行く、港町横浜。異人の行き交う海岸通りを「はいよっ」とかけ声も勇ましく俥を引いて走るのは、フェリスに学ぶ女学生、法被姿の“俥屋おりん”。  えっ、異人館で人殺し!? 怪事件の謎解きだって任せといて! 得意の英語と男まさりに引く人力車、恋する心も忘れない。文明開化の横浜を舞台に、18歳のおりんの夢と冒険を描く、異色のディテクティヴ・ストーリー。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
  • 横浜秘色歌留多
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    はるかな時の彼方からよみがえる、灰青色の瞳  潮風の薫る美しい港町。失踪した父親を探す娘が巻き込まれた惨劇は、この町の、不気味なもう一つの顔をあばいた。頽廃に酔う洋風娼館のマダム、亡命のロシア貴族、本牧に君臨する悪魔主義の大作家、灰青色(秘色)の瞳の娘を奪い合う凄絶な男たちの死闘……。  夢と毒に彩られた大正期の横浜を舞台に、世界史の謎を描く、傑作推理長編。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
  • 花園の迷宮
    -
    1巻495円 (税込)
    第32回江戸川乱歩賞受賞作品  横浜の遊郭に2人の少女が売られて来た。飢えと不景気の昭和初期、歓楽の町に投げこまれた2人を、死と、恐るべき秘密が待っていた。  娼家を次々と襲う殺人事件、人間の欲望の凄まじさ、少女のけなげさが、巧みな展開と伏線、意表をつく結末で余すところなく描かれる、江戸川乱歩賞受賞の傑作推理長編。 ●山崎洋子(やまざき・ようこ) 1947年、京都府宮津市生まれ。コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。横浜を描く作家として名高い。現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
  • 銀河聖船記(1) ディアスの少女
    4.0
    敵の包囲網をかいくぐり、少女は巨大戦艦復活を目指す  長屋の屋根を突き破って飛び込んで、猫種のバイオハーフであるアドラの平和な眠りを破り、思いもよらぬ帝国軍相手の大冒険に引き込んだのは、永眠カプセルに入った美しい少女だった。200年前の独立戦争の英雄バルトの孫娘で、戦後封印されたままだった巨大戦艦ディアス復活のキーとなる使命をおわされていたリナ。彼女は、帝国の皇太子レオンに追われていたのだ。  ディアスを利用しようとする帝国の陰謀を阻止するため、アドル達はディアスに潜入する…!  猫とネズミと美少女が大活躍する、冒険スペースオペラ第1弾! 電子版あとがきを収録。 ●岡本賢一(おかもと・けんいち) 1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。
  • 魔界ハンター(1) 魔王降臨
    -
    1~3巻495円 (税込)
    東京霞ヶ関の中央官庁が魔の教団に支配されて…!?  一見さえない超能力(サイキック)青年・村雨正人。どこかおっちょこちょいの週刊誌記者・額田希美子。ひょんなことからコンビを組んだ二人の企画は“東京怪奇スポット探訪”!?  しかしいかにも週刊誌的なその記事は、極東支配を狙う〈地獄の炎(ヘル・ファイア)〉教団の陰謀を突き止めてしまったのだ。  エロスと伝奇アクションが融合した好評シリーズ第1弾。「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 吸血山脈
    -
    1巻495円 (税込)
    ナチ・オカルト班がトランシルヴァニアに見たものは!?  ルーマニア・トランシルヴァニア地方の小さな村、ゲスプレングベルク。村に入った日本の学術調査隊は、森の奥で、錆びついた二輛の戦車を発見した。ナチ・ドイツ軍のものと思しきその戦車は、いかなる理由でそんな森の奥に残されたのか。  しかし、奇妙な発見と時を同じくして、村では、全身の血を抜かれた娘の死体が発見されていた。戦車との関係は、そして村人が恐れる“吸血鬼伝説”とは…?  ナチと吸血鬼が全面対決するオカルト伝奇アクション。「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 土竜の聖杯(1) 聖獣都市
    -
    1~3巻495円 (税込)
    人肉が花火のように弾ける! 淫夢と悪夢の万華鏡!  新宿のKプラザにオカルト教団が出現。それとともに東京はポルターガイスト、電車事故、さらに駅、地下街、家庭において全身が突如ザバッと爆砕する超カマイタチが続発する街と化していった。教団のもつ教義、そして“土竜(ドラゴン)の心臓”とは何か? Kプラザには今日も狂信者となった女性が消えて行く…。  教団を探る中央調査隊のパワー溢れる男・陣内。さらに内調の切れ者・氷室。彼らの前に出現する阿鼻叫喚の地獄絵図。“土竜の心臓”のエネルギーが極限に達する日が近づく!  世紀のスーパー猟奇アクション第1弾! 「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 新人獣裁判
    -
    1巻770円 (税込)
    肉を裂く処刑の饗宴! とどまるところを知らず暴走する地獄絵図  シュバルツバルトのどす黒い森。そこは半獣人の群盗どもの棲家となっていた。その中に〈疾風(はやて)〉と名乗る一団があった。首領の名はグラーフ。容貌魁偉(ようぼうかいい)にして凶暴極まりないこの男は、実は名門刑吏アングスト家の後継者たる道を捨てた身であった。そして、その弟フランツ。彼は悪魔と恐れられる死刑執行人として君臨していた。ある日彼は、兄グラーフの持ち去った印章を求めて修業遍歴に出る。2人を結ぶ運命の糸は……。  実在した死刑執行人フランツ・シュミットをモデルした長篇グロテスク・サスペンス小説。前作以上に凄まじい拷問スプラッタシーン、究極の鬼畜変態の狂宴がひたすら続く。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 人獣裁判
    3.0
    1巻770円 (税込)
    全編グロテスクな拷問シーンが繰り広げられる伝説の奇書  反逆者ダミアンの公開処刑に沸きかえるパリの大広場。興奮する群集の渦の中に若きあのサド候爵がいた。ダミアンに科せられる拷問の光景に見入りながら、侯爵は、これから自らを待ちうける荒波を前にして、短かいながらも数奇な自分の人生を振り返るのだった。彼に快楽を教えてくれた叔父サド神父、人を肉体から解放するために活動をした破戒同盟、異端の教えを口にするアンブレ師……。1757年3月28日、くい入るように拷問を見つめるサド侯爵は興奮に酔いしれていた。  “サディズム”という言葉の語源となったサド侯爵ことマルキ・ド・サドを主人公に、苛烈で残虐極まりない拷問スプラッタシーンが次々と繰り広げられる衝撃の作品。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 北朝鮮にスマッシュ。
    -
    1巻770円 (税込)
    東京発・平壌行、5泊6日食事付き27万円ツアー顛末記  ある日、デザイナーの浅葉克己さんから誘いを受けた。北朝鮮チームと卓球の親善試合ができそうだから、従軍記者としてついてこないか、というものだ。さまざまな疑問と不安を感じながら、ひたすら僕は見たもの感じたものをノートにメモし続けた……。 「デートはどこでしたの」~中略~「それは橋の下です。共和国の男女はだいたい橋の下でデートをします」「何回目のデートで結婚を決めたの」「四回目です。三回デートして四回目で決めました」 「共和国にもゲイはいるんだ」~中略~「いえいません。表向きはいないことになっています」そう言ってしまってから、思わず金さんの口元がニヤリと綻んだ。 「共和国では避妊はどうしてるの」意地悪な質問もしてみた。「はい、ピルを使用します。コンドームは性感を悪くしますから、あまり使われていません」  まだ拉致被害者問題もテポドン騒ぎも一般的でなかった1998年8月、北朝鮮の人々と触れあった7日間の“ピンポン・ミステリー・ツアー”。  今だからこそ書ける、著者入魂の「長いまえがきとして『半島の血、いずるところ』」を電子オリジナルとして特別収録。 第一章 北京発、平壌行き「深夜特急」 第二章 朝焼けの「迷宮」 第三章 地下一〇〇メートルの邂逅 第四章 二つの三八度線 第五章 共和国への地下水脈 ●神山典士(こうやま・のりお) 1960年埼玉県生まれ。信州大学人文学部卒業。ノンフィクション作家。主な著書に、第3回小学館ノンフィクション賞優秀賞受賞作『ライオンの夢 コンデ・コマ=前田光世伝』(小学館)、『ひとりだちへの旅』(筑摩書房)、『「日本人」はどこにいる~異文化に生きる武士道のこころ』(メディア・ファクトリー)、『アウトロー』(情報センター出版局)など。
  • マンガ人権弁護士
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 死刑制度の是非を法廷に持ち込む弁護士の実態とは!?  光市母子殺人事件での手段を選ばぬ死刑回避弁護活動で注目された、「人権派弁護士」。実は、オウム真理教の一連のテロ事件や幼女連続誘拐殺人事件など、日本を揺るがした大事件でも同様に活躍しています。  本書では、市民運動家色の強い彼らが生まれる背景について、ストーリー仕立てのマンガで学ぶことができます。法廷の仕組みのほか、死刑廃止運動、精神鑑定、反権力思想といったキーワードについてもわかりやすく解説。  人権派と呼ばれる弁護士は、本当に被告人の人権を守っているのか…? 本書の中に、その答えがあります。 第1話 死刑回避  奈良女児誘拐殺人事件/三島女子短大生焼殺事件/国立強盗強姦殺人事件 第2話 法廷戦術  鹿児島選挙違反事件/奈良薬殺未遂事件/幼女連続誘拐殺人事件/池田小事件 第3話 少年犯罪  光市母子殺害事件/山地悠紀夫事件/山形マット死事件 第4話 教育者  地下鉄サリン事件/坂本弁護士事件/松本サリン事件/公証人役場事務長事件 第5話 左翼の血脈  朝鮮総連本部売却事件/国旗国歌裁判/戦後補償裁判/薬害エイズ支援問題 第6話 被告人の利益  新宿西口バス放火事件/小野悦夫事件/永山則夫連続射殺事件 ●原作:司法公論会(しほうこうろんかい) 司法に関して、根本問題、制度的問題から時事ニュースへの法律論解説まで、幅広く取り上げて論評する。ジャーナリスト、研究者、法曹実務家らによって構成されている。 ●漫画:東野よしゆき(ひがしの・よしゆき) 早稲田大学政治経済学部卒。大学在学中、漫画サークルに所属。卒業後、トヨタ自動車株式会社へ入社。退社後、漫画家として活動する。
  • 獣儀式 狂鬼降臨
    1.0
    1~2巻385円 (税込)
    飛び散る脳漿、溢れる体液、地上は瞬く間に阿鼻叫喚の地獄と化した  突如あふれるように現れた殺戮“鬼”たち。なんの理由も理解も与えられず、ただ嬲られ殺されるのを待つしかない人間たち。  ヒューマニズムなど嘲笑するかのように繰り返される大量虐殺、精密なスプラッター描写で地獄を描ききり、まさに神がかった著者・友成純一の『凌辱の魔界』と並ぶ世紀の傑作。「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 異性人たち
    4.0
    SFとエロスの融合に挑戦した異色の短篇集  核戦争で壊滅し、男ばかりが生き残った東京に、突如若い女があらわれた。セックスに飢える男たちが、女をめぐって始めたサバイバル・ゲーム。だが、勝ち残った男を待っていたのは、オスとしての苛酷な使命だった…。  エロティックな描写と奇想天外なアイデアが散りばめられた、珠玉のSFショートショートの名作がついに復刊!  極限状況下の男と女をバイオレンスタッチで描く「アダムの使命」など、10篇を収録。 ・アダムの使命 ・愛の生きもの ・異郷のひと 故事つけ諺辞典1 ・リラハウス原宿302 故事つけ諺辞典2 ・あしたの道 故事つけ諺辞典3 ・異性人 ・ナイト・ウェイブ ・ドリーム・スリップ ・夜に這う ・東京の一夜 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 女医が教える 夜のお悩み相談クリニック
    3.0
    本当はみんな悩んでいる!? マリリン先生があなたのコンプレックスを解消します  男性からの悩み相談、女性からの悩み相談、自分の体のコンプレックスの悩み相談……どんな悩み事や不安も、時間が経てば解決するように思いがちですが、実は、そうではないことがほとんど。特に、恋愛や夜の悩みであるならば、なおさら。恋愛とセックスは、少なくとも2人以上の人がいないとできないものだからです。  みんなが密かに抱いているセックス・下半身の悩みを、女医マリリン先生が真摯にお答えします。
  • 英国式ありがとうの会話術
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    たった5つの会話テクニックが、あなたの夢を叶える  チャンスを逃さない「ポジティブワード」、好印象を残す「後良し言葉」、自分の意見を述べるときの「Yes・But+How方式」など、“ありがとう”の心を伝える5つの会話術がビジネス・プライベートでの人間関係を大きく変え、あなたの夢も叶えます。  経験もお金も人脈もなかった、そんな著者の人生を変えた“ありがとう”のマナーとは?  仕事もプライベートもうまくいかず、逃げるように紳士の国・イギリスにわたった著者が出会った「本物のマナー」。それは、まず相手を大切にすること=“ありがとう”という感謝の心でした。  いまでは英国法人のビジネスパートナーとして、またビジネスマナー講師として全国を飛び回り、そして人生の伴侶も手に入れた著者が、その成功と幸せをつかむ鍵となった“ありがとう”の心に根ざした英国式・会話術を伝授します。 Prologue 第1章 「夢」を実現させるために  Lesson1 「ポジティブワード」で話すクセをつけよう 第2章 恋愛もビジネスもHappyになる「ありがとう」のマナー  Lesson2 「依頼&質問形」で相手に選択権を持たせる 第3章 ワンランクアップの「ひと言」マジック  Lesson3 「クッション言葉」で会話をワンランクアップする! 第4章 チャンスを逃さない第一印象の磨き方  Lesson4 「後良し言葉」で好印象を残す 第5章 ゼロから「かけがえのない人脈」を築くために  Lesson5 「Yes・But+How」方式で上手に意見を述べる Epilogue ●西出ひろ子(にしで・ひろこ) マナーコンサルタント。美道家。ウイズ株式会社およびHIROKO STYLE株式会社代表取締役。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学文学部日本文学科卒業。国会議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。1998年に英国オックスフォードに語学留学。現地にてビジネスパートナーと企業し、独自のマナーコミュニケーション論を確立させる。帰国後、企業や学校において心重視のマナー研修を展開し、結果を出すマナー講師として定評。中国などの海外においても出版・講演などを行う。NHKドラマ『白洲次郎』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、映画『岡倉天心』などのマナー指導も務めた。また、マナーに則したファッション・メイク・ライフスタイルもオリジナルグッズとともにデザイン、プロデュースしている。著書は国内外で50冊以上。
  • マナコミの成功学
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    「形」よりも「気持ち」で売り上げが上がるマナーの極意!  国内外で絶大な人気を誇るカリスママナー講師が、「マナーコミュニケーション」の真髄を「マナコミの法則」として伝授します。英国オックスフォードで学び、実践することによって仕事や人生を成功に導いてきた、そのコミュニケーション術とは?  さあ、あなたの「マナー」を「マナコミ」に進化させましょう。  様々なビジネスシーンで結果を出す、日本のマナーの常識を変える革新的な一冊です。 まえがき 序章 「マナコミ」とは何か 第1章 「マナコミ」にマニュアルなし  マナコミの法則1 「なぜ」がマナーを「マナコミ」にする  マナコミの法則2 ルールよりも優先すべきものがある  マナコミの法則3 シンプルな所作にこそ、真価があらわれる  マナコミの法則4 「もし……だったら」と、常に思考する  マナコミの法則5 真のインテリにはマナコミ力がある 第2章 人材と人罪の分かれ道  マナコミの法則6 志なき仕事は、利益を生まない  マナコミの法則7 「人財」には14の特長がある  マナコミの法則8 「もてなし」に損得勘定は厳禁である 第3章 「相手感謝」を生み出すビジネスマナー  マナコミの法則9 常に「相手感謝」の精神を忘れない  マナコミの法則10 第二印象あっての第一印象である  マナコミの法則11 仕事の半分は身支度で終わる  マナコミの法則12 日本式の「お辞儀」を極める 第4章 「マナコミ流」話し方のルール  マナコミの法則13 言葉は正確に最後まで口にする  マナコミの法則14 相手を立てることで自分の意見を通す  マナコミの法則15 電話には、最大限の心を込める 第5章 先手必笑で人生を切り拓く  マナコミの法則16 笑顔は「あふれる」ものである  マナコミの法則17 お礼やあいさつは決してためらわない  マナコミの法則18 先に笑ったほうが勝つ  マナコミの法則19 笑顔は口角ではなく目尻でキマる  マナコミの法則20 別れ方にも礼儀がある あとがき ●西出ひろ子(にしで・ひろこ) マナーコンサルタント。美道家。ウイズ株式会社およびHIROKO STYLE株式会社代表取締役。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学文学部日本文学科卒業。国会議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。1998年に英国オックスフォードに語学留学。現地にてビジネスパートナーと企業し、独自のマナーコミュニケーション論を確立させる。帰国後、企業や学校において心重視のマナー研修を展開し、結果を出すマナー講師として定評。中国などの海外においても出版・講演などを行う。NHKドラマ『白洲次郎』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、映画『岡倉天心』などのマナー指導も務めた。また、マナーに則したファッション・メイク・ライフスタイルもオリジナルグッズとともにデザイン、プロデュースしている。著書は国内外で50冊以上。
  • さいはての家
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    1巻385円 (税込)
    蒐集家、獣人、魔地図、お化け屋敷……「異形」の恐怖に心が粟立つ  風の音を聴くたびに、私はあの家と親子のことを憶い出す。  風は鬱蒼たる森と黒土の大地を渡らねばならない。  そして、冷たい寂蓼の調べを奏でながらも、そこに生きる数々の生命のきざはしの声を運ばなくてはならない。  あの親子は、今も達者でいるだろうか。(「さいはての家」より)  妖かしの名匠が贈る絶品奇譚集。「異形コレクション」で連載された12本の短篇と、単行本のための書き下ろし1本を収録。 ・思いつづけろ ・通行人役 ・筆致 ・さいはての家 ・6分の1 ・蒐集男爵の話 ・ニッケル・オデオン ・嫁ぐ娘へ ・開かずの間 ・二流 ・残された地図 ・二階の家族 ・“幽剣抄” さらば、一刀流 ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 医者の出張猶予14ヵ月
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    武者修行に旅立つ医者、その自覚と戸惑い  横北医大の医局から命じられて、日陰山際病院へ6ヵ月間の長期出張に赴く。まだまだ医者の半熟卵の頃だ。それから5年後、虎姫病院に8ヵ月間。何人もの患者さんを受け持ったこともないし、自分ひとりで判断したことがない。  たとえば、大腸にバリウムを入れる注腸作業中に、大失敗。とつぜん爆発して白い液体が散乱。「汚ねえ」とも叫べず、「大丈夫ですよ~」と冷静に言うが…。  医者になってホヤホヤの頃、失敗と戸惑いの「出張病院時代」をユーモラスに描く痛快エッセイです。 ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、現在までに230冊以上を上梓。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • セックスレスな男たち
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    なぜ結婚すると夫は妻を抱かなくなるの?  「セックスは、たまに頼む宅配のピザだ」「もう、妻とは肉親ですからね」「僕は仕事に性欲を奪われた」「私は、セックスレスで離婚しました」…。  セックスレス男性が、静かに増加しています。しかも、若い年齢で。  20代30代の男性に急増しているセックスレス。  男性たちの本音が、ここにあります。 第1章 男たちのセックスレス  「セックスは、たまに頼む宅配のピザだ」  「アレは、とにかくめんどくさいんですよ」  「僕は仕事に性欲を奪われた」  「もう妻とは、肉親ですからね」  「3年間で、女房としようと思ったことはありません」  「セックスより大事なこと、いっぱいあるし……」  「僕、性欲よりも物欲が強いんです」  「セックスはメチャメチャに面倒です」  「僕、セックスの劣等生なんです」  「僕、すべてに完璧を求めますから」  「出産した女は母、もう女じゃない」  「遊びで楽しい女は、長続きしない」  「妻は、僕のお母さんだから」 第2章 女たちのセックスレス  「セックスなんて、もうなくていい!」  「新婚なのにセックスが、全然ない」  「このままじゃ、私は救われない!」  「結婚17年で、初めて性に悩んだ私」  「私はセックスレスで離婚しましました」 第3章 カップルたちのセックスレス  「私たちは、ほかのカップルと少し違う」  「私たち、交際期間が長すぎました」 第4章 セックスレスを選んだ男たち  「僕はほぼ毎日、自家発電してます」  「セックスしない生き方もあると思います」  「僕はオナニーやヘルスのほうがいい」  「性欲はあるけど、ひとりで過ごすのもいい」 ●家田荘子(いえだ・しょうこ) 作家・高野山真言宗僧侶。日本大学芸術学部放送学科卒業。女優、ОL、セールスレディ、取り立て屋、編集アシスタント、ウェイトレス、コンパニオンなど10以上の職歴を経て作家に。小説、エッセイ、コミックの原作などの作品も数多く発表しているが、必ず本人に会って取材をし、真実を伝える「ノンフィクション」作品に定評がある。著作本は、125作品を超える。なお、著作本のうち、『極道の妻たち』など、30作品以上が映像化されている。1999年鹿児島最福寺で得度をし、2007年高野山大学にて伝法灌頂(でんぽうかんじょう)を受け、僧侶になる。
  • 火星甲殻団
    4.0
    人間と機械の共生社会、火星に復讐の炎が燃え上がる!  24世紀後半の火星。地球文明の疲弊によって頓挫した惑星改造計画により、火星に取り残された植民団の末裔たちは機械との共生社会を築き上げていた。人間と人工知性/自動機械……両者は支え合うことで火星に適応していった。そして知性ある機械生物ともいえるそれは〈ヴィートル〉と呼ばれ、人間と互いに助け合い、深く結びついて生きていた…。 〈ヴィートル〉ローテ・ブリッツは不注意のために、共生関係にあった人間の相棒を盗賊団に殺されてしまう。ブリッツは復讐を誓い、新たな相棒ノルド・ヴェストとともに盗賊団に攻撃を開始する。  オブジェ製作・横山宏、ジオラマ撮影・高瀬ゆうじ。国産SF小説の名作が電子書籍でついに復刊! ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • シビルの爪1
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    渦巻く血臭に混じる異形の臭い…人狼が闇夜から現れた  常識外れの事件の解決屋であるおれは、ふとした縁で知り合ったアイドル古城里沙から、奇妙な手紙を受けとった。義母のシビルが人間ではない、怖いというのだ。絢爛たる熟女シビルに妖しの匂いを感じたおれは、古城家の別荘へ向かうが、里沙はすでに石と化していた。シビルは告げた……これはリリスの仕業だと。  吸血鬼一族と闘う盲目の美青年リリスが軽井沢に現れ、リリスを狙う奇怪な刺客「四聖者」が出現。そして人狼がおれに襲いかかり、別荘地は妖闘の巷に!  傑作吸血鬼浪漫シリーズ、その第2弾が電子で復刊! 文庫版ではカットされたノベルス版挿し絵をすべて収録、さらに文庫版カバーで使用されたカラーイラストも収録した、まさに完全版。 ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 蒼き影のリリス
    5.0
    都会の闇を血の花で彩る、美しき彫像リリスと吸血鬼の妖闘  おれは秋月、大学生にして難事件の解決屋だ。ある日持ち込まれた依頼は、「美女の背骨が木片に変わる」という奇妙な事件だった。背骨の謎を追ううち、おれは銀座で吸血鬼どもに襲われる。  そこに月光とともに現れた、美しい彫像のような盲目の若者……リリス。おれの敵か、味方か? 妖闘を繰り広げる夜の一族が探しているものは……。  傑作吸血鬼浪漫シリーズ、その第1弾が電子で復刊! 文庫版ではカットされたノベルス版挿し絵をすべて収録、さらに文庫版カバーで使用されたカラーイラストも収録した、まさに完全版。 ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 悪血 小説・毒入りギョーザ事件
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    食品テロか、国家が仕組んだ陰謀か……毒入りギョーザ事件の真相に迫る!  中国の一人っ子政策により生まれた、戸籍のない“黒い子ども”たち。  彼らは、国家にけしかけられ、「犯罪有理」と自らを正当化して反日運動を仕掛けたり、農村部では農民暴動を都市部では労働争議を煽動するなど、国家犯の片棒を担ぐ。その裏で、現金強奪、臓器売買、幼児誘拐など凶悪な犯罪の温床と化している。  日本を震撼させた、いわゆる「毒入りギョーザ事件」は、そんな社会背景から生まれた。  外国人技能研修制度、脱北者、海賊マグロ、革命第七世代……さまざまな要素が複雑に絡みあう、日本と中国の関係。はたしてその闇の底から中から見えてくるものとは?  本書は、犯罪に走る在日中国人、その存在を浮き彫りにするノンフィクション・ノベルである。 ※この作品は事実に基づいていますが、登場する人物や団体などはフィクションであり、実在しません。 ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。主な著書に、『東京チャイニーズ』(講談社)、『見えない隣人 ~小説・中国人犯罪~』(小学館)、『スネーク・シャドウ』(朝日新聞社)、『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街 ~池袋チャイナタウン・プロジェクト~』(ナショナル出版)などがある。
  • 和洋中の納豆かけごはん154
    -
    一流料理人が挑んだ納豆かけごはんの世界!  家庭の食べ物の王様ともいえる納豆かけごはんを一流料理人が調理すれば、いったいどんな納豆かけごはんができ上がるのでしょう?  これまで「納豆」というと、あくまで大衆的な食材として一流料理人が手がけることは少なかったのですが、「よし、それなら」と気鋭の料理人たちが立ち上がり、今回「納豆の達人五人衆」を結成しました。  メンバーは、イタリア料理店『トラットリア パーチェ』の宇佐見秀之、すし店『寿司処 江戸翔』の渡部昭彦、中国料理店『中國家郷菜 九段 三希房』の坂野秀起、居酒屋『和洋 cuisineBAR 一と九』の鈴木宏昌、創作和食店『創作和食 饗~ KYO ~』の伴 正章の計5名。  みなさん納豆に関してはちょっと“ウルサイ”料理人たちで、業種の異なる各分野のエキスパートたちが永年培ってきた調理技術を遺憾なく発揮して、「納豆かけごはん」に取り組みました。そんな魅惑の納豆かけごはんが全154品! きっとあなたを魅了する素敵な「納豆かけごはん」に出会えることでしょう!
  • もっちりしっとり米粉パン
    5.0
    食事パン、惣菜パン、菓子パンとバリエーションも豊富!  新しい食感、ヘルシーさでいま大注目の食材「米粉」。  この米粉を使って、従来にない魅力あるパンを作ってみませんか? “米粉パン”は、お米が本来持つ保湿力で2、3日経ってもしっとりさが保たれ、もちっとした食感が楽しめます。 食事パン  食パン  全粒粉食パン  バターロール  ブロートヒェン  プチイタリアーノ  タイガーロール  パン・ド・カンパニュー  フィグ・ド・カンパニュー  クルミパン  とうもろこし入りパン  スミット  小枝  カレンツライ  パン・ド・コンプレ  ペッパー&ソルト  ヨーグルトブレッド  トロピカルヨーグルト  レーズンブレッド、セサミコロンブレッド、ワインブレッド  オニオンフォカッチャ  ブロッコリーのフォカッチャ  じゃがいも入りチーズフォカッチャ  ナン  カプリナン 惣菜パン  ラタトゥユ入りカルツォーネ  ロングソーシース  フルーツサンドイッチ  豚肩ロースの紅茶煮サンドイッチ  肉みそサンドイッチ  パストラミビーフサンド  スモークサーモンサンド  生ハムサンド  ピザ  おやき  焼きピロシキ  ジャーマンポテトクーヘン、スピニッチクーヘン  とうもろこし入り惣菜パン 菓子パン  緑茶ブレッド  サツマイモのパン“おいもさん”  チーズあんぱん  春のあんぱん“さくらん”  秋のスィートパン“いが栗くん”  みそぱん  花びらパン  カフェメロンパン  カフェスティック  米粉のゆずシフォンケーキ  パン・デ・ロア ●鎌田政子(かまた・まさこ) 航空会社地上職を20年間勤めた後、千葉・松戸市の閑静な住宅街にベーカリー『紫苑』を開業。自宅の一部を店舗に仕立てたオシャレな店づくりが評判で、地元のみならず遠方から訪れるお客も多い。パン教室も週2日開催し、セミプロの人も通うほど盛況。パンのレシピは300以上あり、一人で店を切り盛りして早や10数年。
  • 凌辱の魔界
    4.5
    1巻495円 (税込)
    精密なスプラッター描写で地獄を描ききったホラー小説の金字塔  戦闘機械・鬼道の仕事は、新宿区のT町研究所に生身の人間を斡旋することだった。そこでは遺伝子工学の名の下、狂気の人体実験が行われていた。  グロテスクに口を開ける肉塊から流れ出る血と体液、蠕動する腸や胃袋、飛び散る肉片の放つ生臭い光……異常を極めた設定で地獄を描ききり、空前絶後の残虐性に抒情すら漂うホラー文学の一大傑作が、「電子版あとがき」を新たに追加収録して待望の復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • 猫のココロがわかる本
    -
    オールカラー写真でわかる! 愛猫のしぐさ  見ているだけで飽きない猫たちの行動。  彼らは様々なしぐさで私たちに語りかけてくれます。  猫からの大切なメッセージやSOSを見逃さないように、飼い主である人間が理解してあげることが大切です。  気まぐれな猫たちと上手に付き合えるかどうかは接し方次第。さぁ、猫たちのココロをさぐりに行きましょう。
  • 犬のココロがわかる本
    -
    オールカラー写真でわかる! 愛犬のしぐさ  なぜ愛犬は見つめると目をそらすの?  留守中に部屋を荒らしちゃうのはなぜ?  しぐさ・行動から愛犬の気持ちをわかったようで、実は勘違いしていることも多々あるでしょう。  愛犬の気持ちを理解してあげられれば、彼らとの生活はもっと豊かになります。  一緒に犬のココロをのぞいてみませんか?
  • 山の上の交響楽
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    全宇宙でたった一度だけ演奏するために作られた曲  山頂の奏楽堂で演奏に一万年もかかる交響楽を演奏し続ける楽団は、演奏開始三百年のいま、最大の難所「八百人楽章」を迎えていた。前代未聞の楽器製作や大量の写譜に大わらわの楽団員の姿を描き、第19回星雲賞日本短編部門受賞した表題作ほか、書き下ろし中篇「電線世界」など奇想天外で優しい物語6篇を収録。 ・忘れえぬ人 ・見果てぬ風 ・山の上の交響楽 ・昼寝をしているよ ・駅は遠い ・電線世界 ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • 砂の民の伝説(1)砂海の風
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    塩を制するものが砂の世界を制す  砂の海(ジェル・アー)に囲まれ、塩が唯一の価値を持つ大陸・トルア。  この大陸の南端、ファハン、グザナ、アルタール三国の境に「ベテゴア」と呼ばれる塩の交易都市があった。世界で唯一砂の海に開かれた都市ベテゴアを支えているのは、古より過酷な自然と戦いながらトルアに塩を運び続けた誇り高き一族、ハラクティだった。しかし、今や彼らは塩を運ぶ奴隷としてしかその存在を許されてはいなかった。  トルアの覇権を巡り野望をめぐらす三大国と暗躍する塩商人の野望とは…?  ファハンの将軍の息子として生まれながら、数奇な運命に操られる青年剣士エアンを主人公に繰り広げられる。“魔法のでてこない異世界ファンタジー”であり、オリジナル異世界大河ロマンの名作「砂の民の伝説」シリーズが、電子書籍でついに復刊! シリーズ全6巻すべての巻末には新たに書き下ろされた電子書籍版あとがきも収録。 ●河原よしえ(かわはら・よしえ) 東京都杉並区出身。小学生時代から漫画家を目指しつつ、1975年にアニメーション制作会社、株式会社サンライズ(旧・有限会社サンライズスタジオ)でアルバイトを開始。翌1976年からは企画室所属の契約社員として、設定制作、文芸、企画などを『風間洋』名にて担当。1984年『重戦機エルガイム』で脚本、1989年に企画を担当した番組のノベライズ『鎧正伝サムライトルーパー』で小説家デビュー。趣味である古代エジプト学の知識を元にしたファンタジーをはじめとする小説や、ムック本の解説などの他、ラジオドラマ脚本、作詞など、活動は多方面。古代エジプト学、博物学、イラスト、マンガ製作、最近はホビーロボット大会のボランティア活動等が趣味。『神の禽』シリーズ(角川書店)、『ファラオを盗め!!』上下(朝日ソノラマ)、『G-SAVIOUR』上下(集英社)、『幻の将軍』上下(エニックス)、『徹底図解・古代エジプト』(新星出版)など著書多数。
  • シュレディンガーのチョコパフェ
    5.0
    科学と奇想と語りの饗宴! 珠玉のSF短篇集  キャラグッズの買い物につきあってくれる裕美子は、俺にとって最高の彼女。でも、今日のデートはどうにも気分が乗らない。久々に再会した旧友の科学者、溝呂木がこの世界の破壊を企んでいるらしいのだ……。  アキバ系恋愛に危機が迫る表題作の他、SFマガジン読者賞受賞の言語SF『メデューサの呪文』、孤独なサイボーグの見えざる激闘を描く『奥歯のスイッチを入れろ』など7篇を収録。また、文庫刊行時のあとがきに加え、電子版のためのあとがきを追記している。 ・シュレディンガーのチョコパフェ ・奥歯のスイッチを入れろ ・バイオシップ・ハンター ・メデューサの呪文 ・まだ見ぬ冬の悲しみも ・七パーセントのテンムー ・闇からの衝動 ●山本 弘(やまもと・ひろし) 作家。「と学会」会長。日本SF作家クラブ会員。1956年京都府生まれ。1978年『スタンピード!』で第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選。1987年ゲーム創作集団「グループSNE」に参加。作家、ゲームデザイナーとしてデビュー。2003年発表の『神は沈黙せず』が第25回日本SF大賞候補に。2006年の『アイの物語』は第28回吉川英治文学新人賞ほか複数の賞の候補に挙がるなど、日本SFの気鋭として注目を集める。
  • 武士道の真実
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    武士は歴史の中でどのような役割を果たしたのか 「武士道とは死ぬこととみつけたり」  これは武士の精神文化を説いたとされる、山本常朝・著『葉隠』からの一説だが、実際にこの本に目を通した人はほとんどいないのではないだろうか。新渡戸稲造の『BUSHIDO』も同様だろう。  だが、現代ニッポンでは、やたらと「武士道」がもてはやされている。  はたして、武士道精神、その正体とは何なのか。武士とはどのような存在で、本当のところ日本の歴史の中でどのような役割を果たしたのか。  良書を紹介しつつ武士道のアウトラインを描いた、異色の武士道解説本。 第一章 武士って何? 第二章 「いい国作ろう」 第三章 なにが戦乱を招いたか 第四章 戦国の真実 第五章 天下統一 第六章 武士道というフィクション ●林 信吾(はやし・しんご) 1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)、『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)など、著書多数。
  • 〈反逆〉号ログノート(1)黎明のサハラ
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    美貌の女運び屋レイヴンに思わぬ同行者が出来て…  砂漠と荒野ばかりの、辺境の惑星バーディヤ。そのサハラ地区に住まいを持つレイヴン。宇宙船〈反逆〉号の船長で、褐色の肌に黒い瞳の美女、一匹狼の運び屋だ。  今回の“ブツ”は、プラチナブロンドの髪をみつあみのおさげにした少女リジィだった……。銀河連邦軍の元戦闘軍用サイボーグ“賢者”を航宙士として雇い、レイヴンとリジィの戦いが、今、始まった。構想10年、“ニュー・スペースオペラ”開幕! ●伊東麻紀(いとう・まき) 茨城県生まれ。お茶の水女子大学理学部化学科中退。大学時代はSF研究会に所属。『宝剣物語』シリーズ、『エストレリャ国異聞』シリーズ(ともに大陸書房)、『海賊ランスロット・華麗なる冒険』シリーズ(角川書店)、『特殊工作員アンジェラ』シリーズ(朝日ソノラマ)などの著書がある。
  • 総司還らず
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    新選組一番隊組長・沖田総司の剣にかけた凄烈な生涯!  諸外国からの国難に対し、公武合体してあたるべきと考えた孝明天皇は、妹・和宮を徳川家茂に降嫁させた。沖田総司が隅田川で救った美少女・右近は、和宮に付き従う女衆の一人だった。やがて二人は、道ならぬ恋に堕ちるが、右近は和宮の替え玉として姿を消した。  そして総司は幕末騒乱の渦のなか、王政復古を目指す岩倉具視と、彼を裏で操る政商グラヴァーらの、孝明天皇毒殺の証拠を秘めた“禁裏御みあし帖”を巡る策謀に巻き込まれていく……。  孝明天皇毒殺の証拠を秘めた禁裏御みあし帖をめぐる、伝奇時代小説。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。おもな作品に『黄金無双剣』、『裏小路しぐれ傘』(ともに学研)、『書院番殺法帖』(ミリオン出版)、『かぶき奉行』(ベストセラーズ)など著書多数。
  • 禁裏御みあし帖 (上)
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    ぐうたらで風采が上がらない、剣も持ったことのない主人公が大活躍!?  醜男、ぐうたら、助平。そんな八卦見・足跏堂十六斎(あしかどうとろくさい)に若くてきれいな押しかけ女房がやってきた。思わず足相占いの仕事にも精を出したら、そこへ来たのが時の老中・井伊直弼。彼の死を言い当てたことで、攘夷派対開国派の争いに巻き込まれてしまう。  歴史上の大物入り交じっての剣劇も当の本人には有難迷惑。足袋屋から紛失した皇族の足型集“禁裏御みあし帖”の行方占いを頼まれて、物騒な江戸を逃れていそいそと京に向かった十六斎だが……。  幕末の江戸・京都を舞台に、実在した人物が入り乱れる大チャンバラの世界! ユニークな伝奇時代小説、その上巻が登場。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。おもな作品に『黄金無双剣』、『裏小路しぐれ傘』(ともに学研)、『書院番殺法帖』(ミリオン出版)、『かぶき奉行』(ベストセラーズ)など著書多数。
  • のんびりラオスに癒されて
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    何にもないから癒される不思議な国  ラオスという国を知っていますか?  インドシナ半島に位置する国で、まわりを中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーの5ヶ国に囲まれた海のない内陸国。  でも実は、「世界一癒される国」として、バックパッカーに人気の国なのです。  豊かな自然の中でのんびりと暮らすラオス人の暮らし。  その様子を見ているだけでも、日々、忙しく暮らしている私たち日本人を十分癒し、優しい気持ちにさせてくれます。  本書に多数収録された、ほのぼのとした雰囲気が漂う写真と、思わず吹き出してしまう一言コメントには、本当に癒されます。 ●川口正志(かわぐち・まさし) 1963年、東京都生まれ。CMスタジオ、テレビ局スチールを経て、現在はフリーのカメラマン。国内外問わず、人々の暮らしと生活をテーマに取材、撮影を行う。中でも東南アジアのラオスには1995年より頻繁に通い写真を撮り続けている。実家が東京都の八丈島である関係から島の取材や撮影も多い。著書に『島で暮らしたい!』(彩流社)、『小笠原で暮らしたい!』(言視社)、『ラオス全土の旅』(めこん)などがある。
  • みみ先カット猫のお話
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    1巻495円 (税込)
    すべての猫を殺処分から救うために  かわいい野良猫たちの写真集。  でも、よくよく見ると、みみ先が人工的にカットされています。  これは何? 心ない人たちにイタズラされたの?  いいえ、実は「みみ先カット猫」は愛され猫のしるしなのです。みみ先カットは、不妊手術済みの安全な猫ですよ、というメッセージ。行政による殺処分を減らすため、ボランティア団体が行なっているTNRという活動なのです。  本書は、「みみ先カット猫」の写真をメインに、殺処分やバースコントロールについて解説。小・中学生でも読めるような平易な文章で、わかりやすく「いのちの大切さ」を訴えます。 ※本書の収益の一部は、“猫の殺処分ゼロ運動”に役立てられます。 Photo book “The Story of Ear Tipped Cats” To save every cat from being killed. The photo book of cute feral cats. We can see that their ear was “tipped” by human hands. What is this? Mischief by heartless people? No. “Ear Tipping” is the sign of beloved cats. Clipping the edge of a cat’s ear indicates that it has received an operation. It is the result of a volunteer group that is trying to prevent cat killing by administrative agencies. This book explains about killing animals and birth control mainly using photos of “ear tipped cats”. The sentences are simple enough for elementary and middle school children to understand and the importance of life is clearly emphasized. → Part of the profits from sales of this book will be donated to the movement for “no cat killing”. ●佐上邦久(さがみ・くにひさ) 1960年生まれ。公益財団法人どうぶつ基金理事長。犬猫等の殺処分を禁止する国会議員連盟講師。著書に『小さな命を私は救いたい』(どうぶつ出版、猫の手帳編集部編)がある他、経済漫画『大金運』(ヤングジャンプ漫革掲載)の原作を手がけたこともある。元プロハングライダーパイロット。年間約30万頭の犬や猫の行政による殺処分をゼロにするための様々な取り組みに日夜奮闘中。趣味は保護した犬との毎日の散歩と中国茶の時間。 ●佐上悦子(さがみ・えつこ) 1964年生まれ。またたび獣医師団主宰。2004年スマトラ沖地震で被災した動物へのTNR実施のため獣医師団派遣を主宰するなど、国際的な動物愛護活動を20年にわたり行う。犬や猫をペットショップから買わずに飼うことのすばらしさを伝え、ライフワークである「行政による殺処分ゼロ」を目指す。趣味は虐待などでボロボロになり引き取り手のいない犬猫を家族として迎え、身体も心もピカピカに快復させること。ペット業者から買わずに飼った犬猫が対象の「いのちつないだワンニャン写真コンテスト」(環境省が後援)の応募作品を見て感動の日々。
  • やっとこ探偵
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    1巻495円 (税込)
    インチキ探偵、生命保険調査員、ズッコケ塾教師…笑いと涙の6作品  小説現代新人賞を受賞後、さまざまな作品を書いてきたが、どの作品のときも根に「やっとこ探偵」の持つ味を置いて書いたつもりである。伝奇ロマンという、まったく異なるジャンルに入っても、ぼくの本質は「やっとこ探偵」であり、その心がどこかに潜んでいる。  先ごろ、直木賞に選ばれた「黄色い牙」にもそれは言えて、やはり「やっとこ探偵」の心がにじんでいる。  ジャンルは異なっても、どの作品も輪廻の輪のなかにあり、たまたま、最初に触れた輪の部分が「やっとこ探偵」であったということかもしれない。  表題作をはじめ、拙い作品ばかりだが、利き酒のつもりで読んでいただけたら、と思っている。(著者「あとがき」より)  インチキ探偵、生命保険調査員、ズッコケ塾教師などなど、志茂田景樹の原風景を描く笑いと涙の6作品を収録。直木賞作家のデビュー作ともいえる短篇集が、ついに復刊! ・やっとこ探偵 ・優しき鬼たち ・雑魚たちの塾 ・哀しきトリオ ・河鹿鳴く夜は ・毒消し保険調査員 ●志茂田景樹(しもだ・かげき) 静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
  • 妖愁
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    1巻495円 (税込)
    鬼才が技芸を凝らした最上級怪奇小説集  船の前方の空は緋色に染まりつつあった。  その彼方から何かが飛んで来る。  半透明の膜に包まれた白っぽい形……焼き捨てたあの船の積み荷と瓜ふたつの、人間そっくりで人間ではないもの。なり切っていないものが、その数……無数。……天を圧して飛翔して来るのだ。  私たちには二度と戻れぬ私たちがやって来た方角へと飛んでいく姿は、この上なくグロテスクなのに生の歓びに満ちていた。天のどこからか、それらを讃える世にも美しい合唱さえ聴こえてくるような気がした。(「帰還」より) 「HORROR」とは恐怖小説ではない、「怪奇小説」のことだ。正統にして異端の鬼才が技芸を凝らした短編10本を、本人の解説と共に収録。 ・帰還 ・保が還ってきた ・不敗剣 ・女の館 ・雪女のできるまで ・切腹 ・渡し舟 ・祭りにはつきものの… ・ある武士の死 ・夢魔製造業者 ●菊地秀行(きくち・ひでゆき) 1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、1982年『魔界都市“新宿”』でデビュー。1985年、『魔界行』三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。伝奇・幻想・バイオレンス小説の第一人者。著作は300冊を超える。
  • 内視鏡検査室
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    1巻495円 (税込)
    突然の心肺停止、遺産相続、次々と失踪する関係者…  薬によるアナフィラキシーショック(急性アレルギー反応)と思われる患者の死亡例。それは本当に薬の複合投与が原因なのか?  死亡したのは全国に料亭チェーンを持つオーナー。遺族は多額の遺産相続に狂奔する。そして連続する不可解な失踪事件。内視鏡検査室という密室と、絡み合う人間の欲望に、副作用解析医・古閑志保梨がふたたび挑む。  美貌の副作用解析医・古閑志保梨が活躍するシリーズ第4弾が登場!  現役医師が描き出す、本格医療サスペンス小説。 ●霧村悠康(きりむら・ゆうこう) 大阪大学医学部卒業。大阪大学微生物病研究所附属病院、大阪大学医学部附属病院で腫瘍外科の臨床医として活躍しながら、腫瘍免疫学、生命科学に関する基礎研究論文を数多く発表。現在、大手製薬会社メディカルアドヴァイザー兼勤務医。
  • お父さんたちの好色広告
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    味わい深き、昭和エロ広告の迷文句大全集  高度経済成長を支えた昭和のお父さんが、妻や娘に内緒でこっそり楽しんだ“オトナの雑誌”。その片隅にひっそりと掲載されていた「エロ広告」には、あやしくも胸ときめく性商品が並んでいた。溢れる期待に心躍らせ、商品を購入するとがっかり。けれどまた、うっかりとお金を払い込んで……。  本書は、昭和の欲情史をたどる、酔狂極まる学術本である。昭和20年代から50年代にかけての好色広告を多数掲載。扇情的で思わせ振りな文章と、ぼやけた写真が特徴の傑作エロ広告を解説する。また、著者が新規に書き下ろした「電子書籍のあとがき」も収録。 第1編 昭和五十年代の好色広告  エロ広告は“思わせぶりの文学”なのだ  ダッチワイフ幻想  大人のオモチャ総本山  本場モノの甘い罠  愛用者のナマのお声  隣の「アソコ」ちゃんたち  よりナマっぽいエロヘの渇望  最新科学機器への憧れ  男性の悩みはいつも同じ 第2編 昭和二十~四十年代の好色広告  エロ広告でお父さんはガンバッた  大仰なる秘技の性典  猟奇さん、いらっしゃい  パンティ大祭  日本語の正しい使い方  熱き迷コピー「青春社」  味わい深き、桃色文句  ナンダか不可解な誘惑  魅惑の商品群  元祖ブルセラ  珍と名の付くエッチ事情  動いているエッチが見たい  「白黒」舶来ばんざい  やはり悩みはイチモツ  コラム1 発掘!好色広告研究家  コラム2 昭和二十年代の漫画 番外編 関西ストリップの好色広告  嗚呼、狂乱の関西ストリップ ●唐沢俊一(からさわ・しゅんいち) 1958年、北海道生まれ。作家、カルト物件評論家、コラムニスト。ベストセラー『トンデモ本』シリーズを生んだ「と学会」の創設メンバー。従来の学問体系からこぼれ落ちたB級知識をクローズアップし、多くの読者から支持されている。『古本マニア雑学ノート』(幻冬舎)、『トンデモ怪書録』(光文社)、『笑う雑学』(廣済堂出版)、『裏モノ日記』(アスペクト)、『スコ怖スポット』(ごま書房新社)など著書多数。テレビ・舞台への出演、作・演出など活動は多岐にわたっている。

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  • 日本の滝百選
    -
    1巻770円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。  日本の滝百選は、全国各地の数千に及ぶ滝の中から、環境庁(現環境省)及び林野庁の後援のもと、「日本の滝選考会」によって1990年に選定された、いずれ劣らぬ名瀑です。  本書の著者は2007年、テレビ東京「TVチャンピオン」の滝通選手権に出場した3人。新たに「チーム滝通」を結成し、日本を代表する百の滝の魅力を、余すところなく紹介しています。ときにやさしく清々しく、ときに激しく荒々しい個性豊かな瀑布たちの姿を、オールカラーの写真でたっぷりとご堪能ください。 ●チーム滝通(ちーむたきつう) 2007年にテレビ東京「TVチャンピオン」の滝通選手権に出場した3人がメンバー。滝壺でのんびり過ごす時間をこよなく愛する「滝通選手権」優勝者の森本泰弘を筆頭に、滝の飛沫を浴びるのが至福の悦びという林俊宏、体重100キロオーバーの滝裏大好き人間、佐竹敦。メンバー全員が百選滝マスター(すべて訪れていること)であるのはもちろん、さらに日本の名瀑、秘瀑を求めて北へ南へ旅を続ける、筋金入りの“滝野郎”たちである。
  • 反在士の指環
    5.0
    幻想味あふれるスペースオペラの大作!  彼はライオン。鮮やかなオレンジ色の髪をなびかせ、無骨なハンド・キャノンを携えた美貌の少年。そして“虚の世界”を操る、類まれな「反在士」。全銀河を巨大なゲーム盤として、果てなく戦い続ける二大勢力、“紅后”と“白王”によって故郷を滅ぼされた彼は、復讐を誓って火星の地に現れたのだ。しかし宇宙は、超跳躍航法「アリス・ドライブ」の乱用により、ほころび始めていた…。  不朽の名作『反在士の鏡』に、単行本未収録作2篇と書き下ろし1篇を追加して復刊。  さらに今回の電子版では、表紙にオブジェ製作・横山宏、ジオラマ撮影・高瀬ゆうじによる未発表写真を使用した、これぞまさに完全版! 第一部 反在士の鏡 第二部 夢界の虜囚 第三部 虚人の領域 第四部 反在士の帰還 第五部 鏡人たちの都 第六部 反在士の指環 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 日本現代建築ドキュメント 1950-2012
    -
    多数のカラー写真で見せる、戦後ニッポンのモダン建築! 「モダニズムに始まり、モダニズムに帰る…」という仮説に基づいた日本建築のヒストリー。  1950年代から2000年代、そして2012年までの、戦後の“モダン”建築を写真やイラストとともに約110の作品を紹介。10年ごとに区切られた各年代の概要や、その時代の代表的な建築家にも焦点を当てる。  以下、主な各時代の代表的な建築家と登場作品。それぞれに住所と解説が付くためガイドブック的な使い方もできる。  1950年代は「前川國男」の時代。  東京日仏会館、最小限住宅、都営宮益坂アパート、世界平和記念聖堂、広島平和記念資料館、晴海高層アパート、四谷コーポラス、東急スカイライン、香川県庁舎、スカイハウス、東京タワー、国立西洋美術館……など。  1960年代は「丹下健三」の時代。  東京文化会館、ビラビアンカ、国際屋内総合競技場、科学特捜隊本部、国立京都国際会館、パレスサイドビルディング、大分県立大分図書館、塔の家、霞ヶ関ビル、代官山ヒルサイドテラス第1期、新宿一番館、二番館……など。  1970年代は「磯崎新」の時代。  大阪万博、積水ハイム M-1、三田綱町パークマンション、ビラ・セレーナ、中銀カプセルタワー、滋賀県文化公園希望が丘「青年の城」、目黒エンペラー、ノアビル、アクアポリス、中野本町の家、渋谷109、名護市庁舎……など。  1980年代は「安藤忠雄」の時代。  つくばセンタービル、有楽町マリオン、シルバーハット、つくば科学万博、スパイラル、ライズ、ヤマトインターナショナル、キリンプラザ大阪、光の教会、アサヒスーパードライホール、東京都葛西臨海水族館、和泉の木戸……など。  1990年代は「伊東豊雄」の時代。  青山製図専門学校1号館、ワタリウム、東京都庁舎、江戸東京博物館、東京デザインセンター、ヒューマックスパビリオン、布屋東京ビル、オウム・サティアン建築群、東京ビッグサイト、東京国際フォーラム、新国立劇場……など。  2000年代~は「妹島和世」の時代。  hh style.com、NTTドコモ代々木ビル、せんだいメディアテーク、ルイ・ヴィトン表参道ビル、プラダブティック青山店、六本木ヒルズ、高過庵、表参道ヒルズ、東京ミッドタウン、根津美術館、東京スカイツリー……など。  他にも、10年ごとに特撮怪獣が登場したり、ポストモダン期の建築・インテリアをモチーフにした小説も掲載されるなどポップな内容。進行役は「ダエンちゃん」というバブル女子のキャラクターが行なう。
  • 初代総料理長サリー・ワイル
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    日本に本格フレンチを伝えた伝説のシェフ  見たこともないメニューと、べらぼうに美味いその味。若き料理人、サリー・ワイルの作る料理を味わおうと、昭和初期の食通達は、横浜のホテルニューグランドに通い詰めた。  サリー・ワイルの下から多くの弟子が巣立っていった。ホテルオークラの小野正吉、東京プリンスホテルの木沢武男、日活ホテルの馬場久……。現在の、日本フレンチの絢爛は、彼の生み出す革命的な料理が育んだのだ。  日本の西洋料理はいつ、誰によって本場の味が持ち込まれたのか?  何故ひとりのスイス人が20年間も日本に滞在して料理を創り続けたのか?  西洋料理界を発展させたひとりぼっちのアウェーの闘いとは?  ワイルを日本に誘った明治末期のエスコフィエの晩餐会とは?  関東大震災から1980年代まで、日本の西洋料理史が今、つまびらかになる!  日本に本格フレンチをもたらした「初代総料理長」サリー・ワイルの波乱の生涯を甦らせた料理史ノンフィクション。 ●神山典士(こうやま・のりお) 1960年埼玉県生まれ。信州大学人文学部卒業。ノンフィクション作家。主な著書に、第3回小学館ノンフィクション賞優秀賞受賞作『ライオンの夢 コンデ・コマ=前田光世伝』(小学館)、『ひとりだちへの旅』(筑摩書房)、『「日本人」はどこにいる~異文化に生きる武士道のこころ』(メディア・ファクトリー)、『アウトロー』(情報センター出版局)など。
  • ライオンの夢 コンデ・コマ=前田光世伝
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    世界で2000試合無敗の伝説を持ち、グレイシー柔術の祖となった日本人  遠く明治時代、アメリカを振り出しにヨーロッパ、中南米と、世界各地を放浪しながら異種格闘技戦を繰り返し、二千試合無敗の戦績を残した柔術家がいた。  コンデ・コマ=前田光世。グレイシー柔術の祖となった日本人の青春を描く。小学館ノンフィクション大賞優秀賞作品。 ●神山典士(こうやま・のりお) 1960年埼玉県生まれ。信州大学人文学部卒業。ノンフィクション作家。主な著書に、第3回小学館ノンフィクション賞優秀賞受賞作『ライオンの夢 コンデ・コマ=前田光世伝』(小学館)、『ひとりだちへの旅』(筑摩書房)、『「日本人」はどこにいる~異文化に生きる武士道のこころ』(メディア・ファクトリー)、『アウトロー』(情報センター出版局)など。
  • 目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX
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    パチ怪獣ブロマイドからガチャガチャまで  昭和の時代、少年・少女たちの身近に存在していた駄菓子屋。そこにはお菓子だけではなく、怪獣ブロマイド、銀玉鉄砲、ミニゲーム、スパイ手帳などといった、現代では失われつつある魅力を持った玩具が数多く販売され、子供たちは夢中になってその玩具で遊んでいた…。  本書では、今となっては貴重な懐かしの駄菓子玩具が1000点以上収録されています。読み進んでいくうちに、昭和世代の読者は思い出いっぱいの幼少時代にタイムスリップし、平成世代の読者には楽しい新世界へと誘われていくことでしょう。  昭和の生活を語る上で外せない、駄菓子カルチャーの魅力がふんだんに詰まった伝説の名著が、電子書籍となって甦る! ・パチ怪獣ブロマイド  ヤマプロブロマイド  ヨコプロブロマイド  イワタプロブロマイド  怪獣トランプ…etc ・エポック社  野球盤  魚雷船ゲーム  ミニゲーム  ミニミニゲーム  ブックゲーム  まんがゲーム…etc ・駄玩具  スパイ手帳  夜光人形  面子  すごろく  当て籤  シール  ぬりえ  ミニカード  駄菓子屋プラモ  鉄砲各種  凧  ローメン  ポリ怪獣人形  透明人形  ソフビ人形  スーパーボール  点取り占い  バッジ  ペンダント  スリエ  射的…etc ・ガチャガチャ  動物  日用品  楽器  トランプ  ミニカー  飛行機  戦車  アイデアグッズ…etc ●堤 哲哉(つつみ・てつや) 昭和35年生まれ。昭和40年代のブロマイドやカード、面子といった紙物を中心に収集、研究すると同時に、「仮面ライダー」を初めとした特撮番組の資料本の制作に関わる。主な著書に『仮面ライダーカード』(日本文芸社)、『ザ・ウルトラブロマイド』(扶桑社)、『ゴジラブロマイド大全集』(エンターブレイン)、『マグマ大使パーフェクトブック』(白夜書房)、『悪魔くん 河童の三平完全ファイル』(青林堂)など。
  • ころころマンチカン
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    1巻770円 (税込)
    猫界のダックスフンド? 短い足の子猫が大集合  短い足に甘えん坊のその性格がみんなをとりこにする、マンチカン子猫大集合!  マンチンカンは、猫の品種の一つ。短足が特徴で、「猫界のダックスフンド」とも呼ばれています。  この写真集は、生後40日前後の子猫たち11匹が見せる、愛らしい姿を収録。無邪気で甘えん坊のマンチカンたちは、いろいろな表情を見せてくれます。 ●小川晃代(おがわ・あきよ) 1980年埼玉県生まれ。トリマー・ドッグトレーナー資格をはじめ様々な動物資格を保持するペットのスペシャリスト。月に500匹以上のペット撮影を手がけるペトグラファー(ペットのフォトグラファー)の第一人者。2006年4月に、動物に特化した会社「アニマルラグーン」を設立。わんちゃん・ねこちゃんから爬虫類まで様々なシチュエーションで撮影できるペット専門のフォトスタジオ「ANIMAL LAGOON」を運営する。現在はペット撮影や講師をはじめ、動物番組のディレクターとしても活躍。
  • 原発のカラクリ
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    原子力で儲けるウラン・マフィアの正体とは?  パロディストにして風刺の名手、マッド・アマノ、渾身の一撃!  3.11の東日本大震災の福島第一原発の大爆発に端を発し、いまだに解決のメドすら立たない原発の諸問題。震災以降の事実経過は記憶に新しいが、ややもすれば風化してしまう。  だが、本書にまとめられた風刺作品を眺めていると、次々と新たな発見に出会うことができる。  原子力マフィアの暗躍、闇の世界の覇権戦争など、タブーともいえる要素をユニークなフォトモンタージュによって表現。原子力発電の歴史をシビアに見直しながら、独特な解釈によって世界的な大陰謀が暴露される。その圧倒的なビジュアルに、「恐怖」と「笑い」がこみ上げることだろう。  静かなる怒りをフォトモンタージュで爆発させた、弩級のパロディー作品だ。  原発とは何か? どう向かい合うべきか?  20世紀から21世紀になり、さらにこの先数十年、数世紀、と引き続き解決に当たらねばならないエネルギー問題。その体系的理解の一助となることを期待してやまない。 第1章 世界を動かす国際ウラン・マフィア 第2章 アメリカの原爆開発計画がすべての始まり 第3章 中曽根康弘と自民党のウソ 第4章 東京電力の許されざる罪 第5章 原発の恐怖と御用学者たち 第6章 民主党、お前もか 第7章 原発は「負の世界遺産」 ●マッド・アマノ 1939年、東京都生まれ。本名、天野正之。東京芸術大学美術学部卒業後、家電販売会社の宣伝部を経て、パロディストとして独立。その後、渡米。カナダ・バンクーバー市立美術館などで個展を開く。1971年、自動車公害を風刺した作品が「写真著作権」を侵害したとして提訴され、16年間係争。東京高裁で勝訴後、最高裁で高裁に差し戻され、和解で結審した。1978年、第24回文藝春秋漫画賞受賞。写真週刊誌『FOCUS』では創刊の1981年から休刊までの20年間、パロディー作品を約1000回連載。裁判と連載期間中の1978~88年を、ロサンゼルスで家族とともに暮らした。帰国後、有限会社ビッグバン設立。 ●監修:国際原発緊急対策委員会 略称IAEA(International Atomic Emergency Action)。国際原発緊急対策委員会は国際原子力産業、特にわが国の電力会社の不条理な動きを監視し、間違いを指摘し、正しい方向に導くための提言を行なうボランティア団体。モットーは「脱原発依存と自然再生エネルギー活用社会の実現」。電力会社からの寄付を一切受けていない。なお、国際原子力機関(※)とは無関係である。 ※国際原子力機関(略称IAEA。International Atomic Energy Agency)は、国際連合傘下の自治機関であり、原子力の平和利用を促進し、軍事転用されないための保障措置の実施をする国際機関。
  • シリコンロード
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    コンピュータ革命の39人の先駆者たち  パーソナル・コンピュータは発明ではなく発見だった。何十年もの月日を費やし、数多くのPC関連の発明を組み合わせた結果として生まれた。だからPCには数多くの育ての親が存在する。その1人1人の貢献により、素晴らしい作品がこの世に生まれたのである。  写真家の小平尚典は、黎明期のPC時代の先駆者からIT革命の夢想家たちまでも含んだ家系図をひも解いた。彼は世界各国の雑誌から依頼され、何年もの間、このPC革命を追ってきた。  本書『シリコンロード』はPC発達史上、最も核になった重要な39人の人物たちと、親しく啓蒙的な出会いを教えてくれる。 SILICON ROAD 39 pioneers of the computer revolution The Personal Computer was not invented. It was discovered as it emerged from the novel recombination of many inventions, some decades old by the time the first PCs appeared. The PC thus has no “father,” but innumerable parents, each adding an inventive contribution to an utterly surprising brainchild. The result is a long and tangled PC family tree encompassing everyone from early pioneers to the visionaries exploring the outer edges of the information revolution today. It is an ancestry that photographer Naonori Kohira knows well, for he has spent years documenting the PC revolution on behalf of magazines in Japan and around the globe. Silicon Road contains a selection of Kohira’s most memorable images, offering us an intimate and illuminating encounter with 39 of the most important people in the history of the PC. Author: Naonori Kohira Editorial supervisor: Paul L. Saffo
  • 写真で魅せる! 30年プロのリフォーム・収納・片づけ術
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    ヨーロッパの素敵なキッチン写真が満載!  人間は料理する動物です。手仕事が削られていくなか、料理こそ最後に残されたクリエイティブ・ワーク。おいしい場所と生活達人を育んでくれます。「素敵に暮らす」って、じつは身近なんですよ。  本書では、ドイツやスウェーデン、アメリカなど、欧米の一般宅で撮影したキッチン写真を多数掲載。おしゃれで機能的なキッチンとはなにか、を解説しています。  また、日本において、30年のプロのキャリアがある著者が過去に手がけたキッチンリフォームの数々の中から厳選し、ビフォア・アフターで比較した写真も掲載。キッチンが素敵に生まれ変わる様子を確認することができます。  貴方の自宅のキッチン、リフォームしてみませんか? 第1章 私が、キッチン・スペシャリストになった理由  住まいは人が主  解説  コラム:ゴミ事情からその国のマナーが見える 第2章 お改造編 キッチン・スペシャリストが見た「お改造」の落とし穴  ビフォア・アフター  解説  コラム:カリフォルニアのオーガニック生活 第3章 「素敵!」こそお改造の醍醐味  街観(イメージ)  オー・マイ・キッチン!(思い込みを捨てて…海外編)  どんなプランでもできないものはない(手づくりの味わい)  生きざまと生きがいをカタチに(手づくり…海外)  一点豪華主義(見せ上手)  家族とつくる3つの間(家族の増減に合わせて)  子どもワールド(子ども部屋こそ夢の空間に)  思い込み(住コミュニケーション)  解説 第4章 収納編 キッチン・スペシャリストの収納すご腕現場  妻能を発揮しよう(手が届かない場所には置かない)  仕舞う  魅せる収納  死蔵品  風通し  解説 第5章 お片づけ編 お片づけ人の「守破離の法則」  片づけられない  いつか片づけを……(片づけ魔か、散らかし魔か)  言い訳  時には生活のいいなりに(10年後を考える)  住まいの感性(ハウスキーピング)  ペットと暮らす  シンプルな生活(シニアプラン)  モッタイナイという国際語(エコロジー)  元気の素(エネルギーの生む住まい)  解説 あとがき  「素敵に暮らす」って、じつは身近です ●森田博子(もりた・ひろこ) キッチン・スペシャリスト。「ぐるーぷ・せっせっせっ」を主宰。キッチンを中心に設計し、管理から施工までカバーする専門家として活躍。主婦、母の目から見た日本の美しくて機能性の高い台所や住まいを提案している。テレビ出演、雑誌への寄稿多数。著書に『ドイツ式シンプルに生活する収納・整理・そうじ術』(小学館)、『ぐるーぷ せっせっせっのお改造』(人間と住具研究所)などがある。
  • お悔やみのマナー
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    最低限これは知っておきたい! お葬式の挨拶やマナー  訃報は突然知らされます。それゆえに、短期間でお悔やみの気持ちを伝える準備をしなければなりません。  本書では、お悔やみ時に必要な情報だけを厳選し、とっさの時でもあなたが困らない、恥をかかない内容に特化しています。 ・葬儀の種類(仏式、神式、キリスト教式) ・訃報を受けたら(弔電の打ち方、訃報を受けたときのタブー) ・通夜に参列する(参列の心得、故人との対面) ・告別式に参列する(受付でのタブー、お悔やみの言葉、仏壇への礼拝の仕方) ・焼香(仏式の焼香、神式の玉串奉奠、キリスト教式の献花) ・香典のマナー(不祝儀袋のマナー、香典の金額・包み方) ・弔事の服装(通夜、葬儀・告別式) ・その他お悔やみに関する知識(袱紗の使い方、六曜について、電報の宛名敬称、数珠の持ち方) ●西出ひろ子(にしで・ひろこ) マナーコンサルタント。美道家。ウイズ株式会社およびHIROKO STYLE株式会社代表取締役。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学文学部日本文学科卒業。国会議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。1998年に英国オックスフォードに語学留学。現地にてビジネスパートナーと企業し、独自のマナーコミュニケーション論を確立させる。帰国後、企業や学校において心重視のマナー研修を展開し、結果を出すマナー講師として定評。中国などの海外においても出版・講演などを行う。NHKドラマ『白洲次郎』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、映画『岡倉天心』などのマナー指導も務めた。また、マナーに則したファッション・メイク・ライフスタイルもオリジナルグッズとともにデザイン、プロデュースしている。著書は国内外で50冊以上。
  • 贈り物のマナー
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    最低限これは知っておきたい! お祝いやお見舞いのマナー  日本には、さまざまな贈り方の形があります。あなたの気持ちが相手に届くように、贈り方のマナーをしっかりと知識として身につけてみてはいかがでしょう。  本書では、お祝い事やお見舞いに必要な情報だけを厳選し、とっさの時でもあなたが困らない、恥をかかない内容に特化しています。 ・贈る気持ち ・結婚祝い(贈るタイミング、金額の目安、お返しのマナー) ・お中元・お歳暮(贈るときの添え文、のし、地域ごとの時期) ・お見舞い(病気、災害、陣中、金額の目安、お花のタブー) ・暮らしの中のお祝い(出産、入園・入学、卒業・就職、栄転・昇進、定年・退職、長寿、新築、引っ越し ・訪問・御礼(お宅訪問、会社訪問) ・のし・水引・表書き(のし・水引の種類、表書きの位置、墨の濃さ) ・お金をつつむ(ご祝儀袋、漢数字の書き方、お金の入れ方) ●西出ひろ子(にしで・ひろこ) マナーコンサルタント。美道家。ウイズ株式会社およびHIROKO STYLE株式会社代表取締役。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学文学部日本文学科卒業。国会議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。1998年に英国オックスフォードに語学留学。現地にてビジネスパートナーと企業し、独自のマナーコミュニケーション論を確立させる。帰国後、企業や学校において心重視のマナー研修を展開し、結果を出すマナー講師として定評。中国などの海外においても出版・講演などを行う。NHKドラマ『白洲次郎』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、映画『岡倉天心』などのマナー指導も務めた。また、マナーに則したファッション・メイク・ライフスタイルもオリジナルグッズとともにデザイン、プロデュースしている。著書は国内外で50冊以上。
  • 鍋が笑う
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    植民惑星に輪出された鍋は、生きとし生けるものを慈しむ 『アマズ君、喜びたまえ。君に特別極秘業務命令だ』 「極秘……?」 『至急、明日の5007便で、人工惑星S7コロニーへ出張してもらいたい』  株式会社オガミのアズマ係長代理は、ある日突然、輸出された自社の鍋を回収することを命ぜられる。なんとその原因は、“鍋が笑うから”というのだ。仔細を知らされず、植民惑星に赴いたアズマ。彼はそこで、鍋たちが住民を助け彼らにとってなくてはならない存在になっていることに気づいていく……。  ほのかなユーモアと胸にせまる叙情性。第13回日本SFファンジン大賞を受賞した名作が電子で復刊! ●岡本賢一(おかもと・けんいち) 1964年、八丈島で生まれる。1994年に『銀河聖船記1 ディアスの少女』(ソノラマ文庫)にてデビューし、同年「宇宙塵」掲載の『鍋が笑う』にてSFファンジン大賞を授賞する。1996年に第三回パスカル短篇文学新人賞を受賞。小説以外では、劇団飛行船の第一回シナリオ公募にて準優秀賞を得ている。ライトノベル系のSFアクション小説を中心に三〇冊ほどの長篇を発表。同時に雑誌や新聞、アンソロジー等にSFホラー系の短篇小説を多数掲載している。
  • 朝ごはんで人生を成功に導く方法
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    仕事で成功する秘訣は「朝ごはんタイム」にあった! 「物事がきちんと考えられないことが多い」 「何をするにもすぐめんどくさいと思う」 「すぐ疲れてしまい、仕事がはかどらない」 「人と会う気力がない」 「カラダの動きが鈍い」 「1日が短い気がする」  ……そんな毎日を送っていませんか? じつは、朝ごはんを食べることで、すべてが解決方向に向かいます。「正しい朝ごはんの効果」で集中力が上がりアイデアもどんどん浮かぶようになれば、おのずと仕事の面でも人間関係の面でも良い出来事が増えていきます。  朝ごはんというのは、何でもいいから朝に胃袋に詰め込む、というのではいけないのです。たとえば、通勤途中にコンビニで買った、ゼリー状の加工食品で満足する人もいるかもしれませんが、実はあなたのカラダとココロは、あまり満足してはいないのです。  本書を読んで、正しい朝ごはんとは何か、朝ごはんがもたらす効果とは何か、ということについてぜひ知ってください。 第1章 デキるビジネスマンは朝に作られる  朝ごはんの欠食は人生をも狂わせる  人生の成功のヒントは朝に生まれる  朝型人間と夜型人間はこんなに違う  筋トレなしでもいつの間にか理想の体型に近づいていく  脳力アップでビジネス力もアップ  体内時計のリセットがチャンスを呼ぶ  朝から日の光を浴びて「やる気人間」に  食生活の現状チェックで改善方法を見出そう 第2章 やる気を生み出す栄養素  デキる男の5大栄養素  ビタミン不足が精神不安を招く  中高年も栄養バランスで乗り越えられる  栄養バランスが崩れると脳が働かなくなる 第3章 頭がさえてくる栄養成分  頭がよくなる栄養成分を取り入れる  脳はいつも危険にさらされている  現代人のためのサプリメント活用法 第4章 朝ごはん生活に変わるために  タイプ別の食生活改善プログラム  第5章 脳を目覚めさせる朝ごはんを作る  毎日食べても飽きない組み合わせ  コンビニ食材で朝ごはん簡単レシピ  はじめてでも簡単!朝ごはんレシピ  洋食なら簡単調理のイタリアンで  お茶漬け&おにぎり朝ごはん  朝から元気チャージする健康ドリンクレシピ  より効果的に朝ごはんの力を引き出す 解説 カウンセラーが推奨する朝ごはんパワー(産業カウンセラー・秋山幸子) ●村井美月(むらい・みづき) 女子栄養大学卒。同大学院にて修士(栄養学)取得。(医化学研究室にて「遺伝子多型と睡眠、食生活、抑うつとの関連」を研究)。一般社団法人FLAネットワーク協会 食生活アドバイザー公認講師。ワークスプランニング代表。東京家政大学・生涯学習センター講師。食生活(栄養・健康など)に関する執筆や講師活動をする。全国にて食品学・衛生管理・食生活改善について講座・講演活動中。主な著書に『3ステップで最短合格! 食生活アドバイザー検定 2,3級テキスト&模擬問題』(秀和システム)、『やさしいアイデアの考え方まとめ方』(自由国民社)、共著に『放射線防護食レッスン』(エクスナレッジ)などがある。 監修・道明道弘(どうみょう・みちひろ) 医学博士・労働衛生コンサルタント。「どうみょう医院」院長。岡山大学医学部卒業。岡山県医師会理事。岡山産業保健推進センター産業医学相談員。NPO法人岡山コーチ協会理事長。倉敷中央ロータリークラブ理事。NPO法人きび電脳倶楽部副代表理事。岡山県介護保険関連団体協議会会長。日本労働安全衛生コンサルタント会岡山支部副支部長。お遍路が大好き、特に七福神(中でも弁天さまと毘沙門さま)が大好き。 監修・秋山幸子(あきやま・さちこ) 株式会社総合心理研究所代表。社団法人日本産業カウンセラー協会認定カウンセラー。臨床心理士や教育関係者と共にカウンセリングサービスを主とするメンタルヘルスコンサルティング事業を展開している。2006年新宿に東京オフィスを開設。2010年から強化した組織力強化のためのメンタルヘルス研修は、独自に開発したPersonal Management Trainingを基に、商工会議所他、霞ヶ関国家公務員、医療従事者などに幅広く活用されている。NPO法人岡山コーチ協会理事。日本ペアレンティング協議会専門支援員。日本商工会議所東日本大震災被災地支援カウンセラー。
  • 多摩の台病院ものがたり(1)
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    1~4巻385円 (税込)
    ちょっとおかしな医者たちの、まっすぐな挑戦!  ベッド数300床、地域密着型の病院として発展してきた“多摩の台病院”。  東城医大から鬼角医師が派遣された直後、外来で事件は起きます。  「瞬間湯沸器」の異名を取る鬼角医師が、多摩の台病院を舞台に、ところ狭しと暴れまくり、これに風穴徹、医者本武蔵、催湖京造といった、ひと癖もふた癖もある医者たちが加わって……。  ブラックボックス化した医療の裏舞台がチラッと覗ける、抱腹絶倒の病院エンターテインメント、第一弾の登場! 巻末付録として、キャラクター設定資料集もついています。 ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • 納税者だけが知らない消費税
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    政治家・官僚にだまされるな! 消費税の本当の姿、使われ方  1988年に消費税が導入された時の、1997年に5%引き上げられた時の、政府の言い訳、覚えていますか?  消費税を引き上げたのに、なぜ財政は破綻寸前、社会保障も壊滅寸前なのでしょうか?  さらなる消費税引き上げを主張する人たちは、判で押したように、 「少子高齢化社会に向けて、福祉の財源が必要となる」  といった議論を展開します。それは、どこまで本当なのでしょうか?  その一方、 「官僚の無駄遣いをなくせば、消費税を引き上げる必要はない」  という意見もあります。そう言いきれるほど、単純な問題なのでしょうか?  本書では、消費税率の引き上げが喫緊の課題となる今、繰り返される「出たとこ勝負」の財政出動と、「大企業・金持ち優遇」の現在の税制の是非を問います。なぜ消費税増税なのか、を問う緊急提言の書。 ●林 信吾(はやし・しんご) 1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。 『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)など、著書多数。『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)などは電子版も配信されている。 ●葛岡智恭(くずおか・ともやす) 1959年、東京生まれ。法政大学卒業後、出版社勤務を経て独立。雑誌編集、広告制作にたずさわる。林信吾氏との共著には、『大日本「健康」帝国』、『野球型vsサッカー型豊かさへの球技文化論』、『昔、革命的だったお父さんたちへ』、『日本人の選択』、『ネオ階級社会はここから始まった』(いずれも平凡社新書)、『サッカーを知的に愉しむ』(光文社新書)がある。
  • 勝負論
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    勝機を呼べる人、呼べない人  東大出身の異色プロ雀士として一世を風靡した著者。「知的ゲーム」としての麻雀から体得した勝負の鉄則、人生の成功法則とは何か。  今まで麻雀は、ギャンブルと見られてきた。そのイメージを払拭し、知的ゲームとして普及している著者が、麻雀をどのように人生に役立て活かすか、その発想法を紹介する。  従来の麻雀の戦術論とは異なり、麻雀の好きな人はもちろん、麻雀を知らない人でも読み物として読め、麻雀に携わる人間が、こう考えているということがわかる、エッセイ風“勝負論”である。  東大出身のプロ雀士が「勝利の女神」を科学的に分析。人生のあらゆる場面で応用できる究極の法則がここにある。  勝負に勝つ人、負ける人。その差はここだ! 第1章 絶対に勝つ方法はないが、絶対に負けない方法はある  トータルで勝つために負ける!?  次の勝利をつなげる“名誉ある撤退”とは  ハイリスク・ハイリターンでも攻める時  自分の考えを論理的に整理する訓練  諦めなければ、いつまでも成長できる  ほか 第2章 勝敗を分けるものとは何なのか  「ツキ」を負けの理由にしてないか  相手を知ることを心がけてみよう  序盤戦で心得るべきこと  攻めと守りはバランスよく  相手を感心させて勝つことをめざす  “勝つ”ということは、どういうことか  ほか 第3章 麻雀は駆け引きがあるからおもしろい  正攻法か奇襲戦法か  勝負の“流れ”について  確率論にも功罪がある  相手がいることを忘れていないか  テンパイが目的になっている人が多すぎる  ほか 第4章 まず、自分の思想を確立させよう  妥協と許容、この似て非なる考え方  “物差し”をいくつ持っているか  あなたの「座標」と「ベクトル」をはっきりさせる  勝負における心理戦  ほか 第5章 麻雀はもはやギャンブルを超えた  私がプロの道を目指したのは  講師として多くのことを学ぶ  教わる人の目線に立つと  麻将連合の設立  時代の流れとともに成長していったこと  ほか ●井出洋介(いで・ようすけ) 1956年東京生まれ、東京大学文学部社会学科を「麻雀の社会学」の卒論で卒業。1985年に第16期麻雀名人位獲得。以降、17、18、20、25期名人位、第19期最高位、第28期王座、第2、4、12回ビッグワンカップ優勝など、長い年月、トッププロの座に君臨中。また日本健康麻将協会、麻将連合を創設し、麻将(賭けない麻雀)普及に尽力している。
  • イギリス・シンドローム
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    「紳士の国・イギリス」って本当なの?  なぜ日本人は「イギリス」がこうも好きなのか…。  当の英国、特にイングランドにおいて、「アングロ・サクソン中心史観」がはびこっており、奇妙なことには、それを無批判に受け入れ、「イギリス」を語ればこの国の全てが語れる、と無邪気に信じている日本人が多い。  そればかりか、最近では、そうしたアングロ・サクソン中心の価値観を、異なる文化を持つ日本人にまで当てはめ、「イギリス礼賛の姿を借りた日本批判」を展開する人が多い。よく売れている「イギリス本」の書き手の大半がそうである。  次々と出版される“トンデモ”なイギリス礼賛本に、これは一種のマインドコントロールなのでは? と思い始めた著者が、イギリスの本当の姿を提示。誤れる英国崇拝をズバリ斬る。 ●林 信吾(はやし・しんご) 1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。『青山栄次郎伝 EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)、『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)など、著書多数。
  • ジャパニーズ切り絵 ザ・サムライ
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    時代小説の装丁画でおなじみ、百鬼丸による画集が登場!  約700冊の単行本、文庫本等のカバー画を担当、最近では立体切り絵や等身大切り絵を発表して話題を集めている百鬼丸氏。伝統的な絵画手法「切り絵」をさらに進化させた、彼の迫力のアートワークが電子オリジナルの画集となって登場です。  この「ジャパニーズ切り絵 ザ・サムライ」は、日本の代表的な戦国武将・武田信玄と家臣二十四将の平面&立体切り絵の作品を掲載。その類い稀なるテクニックと、作品の圧倒的な迫力を存分にお楽しみ下さい。 ●百鬼丸(ひゃっきまる) 1951年、山梨県生まれ。東洋大学工学部建築学科卒。いくつかの職業を経て、1977年に愛知県常滑にて切り絵を始める。早乙女貢・著『おけい』(文春文庫)で初の書籍カバー画を作成。現在までに700冊以上の単行本・雑誌・文庫本等のカバー画を担当。日本を代表する切り絵作家として活躍している。
  • いかさま
    4.5
    1巻495円 (税込)
    ダニどもに手加減無用、浪速の快男児が大暴れ!  行方不明になったガールフレンドの手掛りは、アダルトサイトにあった。開いたページに現われた正視に耐えないモザイク画面。少女を拉致監禁したうえ暴行し売春させるという悪辣なチンピラ集団の餌食になっていたのだ。  大阪鶴橋によろず相談所をかまえる命知らずのマッチョ野郎・藤堂廉治が、凶悪犯に非情の制裁を加える!  痛快クライム・アクション小説の傑作が電子で復刊。 ●矢月秀作(やづき・しゅうさく) 1964年兵庫県生まれ。種々の職業に従事する傍ら、一般書を執筆。文芸誌編集を機に、小説へ転向。ハードアクションを中心に、官能、サスペンス等の作品も発表し、劇画原作、ゲームノベライズ、アニメ脚本等、多岐に亘る創作分野で活躍。『もぐら』シリーズ、『リターン』『獄の極』(中央公論新社)、『闇狩人』(学研)、『狂犬』(廣済堂)、『D1 警視庁暗殺部』(祥伝社)など著書多数。
  • 紅い鷹
    -
    1巻495円 (税込)
    強靱な肉体に封印された殺し屋の血が今解き放たれる!  僕が奴らを殺したって!? 工藤雅彦は新聞を見て、我が目を疑った。新宿歌舞伎町で高校生の二人組に襲われ、必死に抵抗したことまでは覚えている。しかし、まさかこの僕が…。  工藤は、自分を匿ってくれた謎の男・小暮俊助の奇妙な申し出を受け入れ、横浜の研修施設に送り込まれた。そこで繰り広げられる過酷なトレーニングの目的とは? ……工藤の肉体に封印された殺し屋の遺伝子が目覚める!  痛快クライム・アクション小説の傑作が電子で復刊。 ●矢月秀作(やづき・しゅうさく) 1964年兵庫県生まれ。種々の職業に従事する傍ら、一般書を執筆。文芸誌編集を機に、小説へ転向。ハードアクションを中心に、官能、サスペンス等の作品も発表し、劇画原作、ゲームノベライズ、アニメ脚本等、多岐に亘る創作分野で活躍。『もぐら』シリーズ、『リターン』『獄の極』(中央公論新社)、『闇狩人』(学研)、『狂犬』(廣済堂)、『D1 警視庁暗殺部』(祥伝社)など著書多数。
  • 記憶 メモリーズ
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    1巻495円 (税込)
    その老人の脳には、記憶を抹殺する特殊な手術痕があった!  医師・高尾仁志が当直の夜、急患が運ばれてきた。それが、鉄筋で串刺しになった老人・浮島との出会いだった。「記憶」を研究する高尾は、CGを使いバーチャルな過去を再現する画期的な方法に着手していた。そのおかげでアルツハイマー病の浮島の記憶は蘇り、なんと感情までも表現できるようになる。しかし、彼の脳内には特殊な手術痕が! 浮島の娘と名乗る麗衣の出現で、高尾は、封印されていた過去の事件へと巻き込まれていく……。  十年前の誘拐事件に端を発した巨悪に青年医師が敢然と挑む、衝撃の医学サスペンス。 ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • エア・ホスピタル
    -
    1巻495円 (税込)
    “病院版ダイ・ハード”!? テロリストに占拠された病院で独り闘う医師!  外科医・鷹木真二郎は、羽田空港で事故に遭い、通称AHと呼ばれる病院に運び込まれた。AHは、最新の設備を擁していたが、金持ち相手の道楽病院と揶揄(やゆ)されていた。鷹木が入院した直後、病院はテロリストに占拠されてしまった。修羅場と化す病院で、鷹木は医療機器を武器に強敵を倒すため、ひとり挑む。 ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • 神の島 医療査察官ドクター貴崎
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    1巻495円 (税込)
    患者たちが治療を拒否し喜々として死んでいく、謎の老人介護病院  複雑化した病院経営の実態を調査するために作られたKIS(国立医療査察機関)。その一員である貴崎邦良が調査のために潜入したのは、離島にある有料老人ホームと病院とが併設された小湊病院だった。この病院に入院する患者たちは、喜々として治療を拒否して死んでいくという異常な状態が続いていた。そこに存在していたのは、病院長の狂気の妄想だった…? 貴崎と悪魔の医師との対決の幕があがる。  老人医療のあり方に疑問を投げかける、社会派医療ミステリー! ●米山公啓(よねやま・きみひろ) 1952年山梨県生まれ。作家、医学博士、神経内科医。聖マリアンナ大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、著書多数。現在もあきる野市の米山医院で診療を続けながら、年間10冊以上のペースで書き続けている。テレビ・ラジオ番組の監修・出演をこなし、講演会も全国で行なっている。
  • 細菌No.731
    3.0
    1巻495円 (税込)
    秘匿された731部隊の遺産は、世界を死滅させる細菌兵器なのか  東京のど真ん中にある新宿青空公園。ここでホームレスが連続して死亡した。自然死として処理された遺体から、孤高の医師・古都波(ことなみ)は血中リンパ球の異常を見つける。同じ頃、遠くアメリカでは数十年間変異を続ける未知の細菌が研究されていた。  隠蔽された戦争の闇、悪魔の人体実験……。ホームレスの死はパンデミック(爆発的感染)への引き金となるのか?  黒い欲望の恐怖を描く、驚愕の医療ミステリー! 文庫版から全面改稿して電子でついに復刊。 ●霧村悠康(きりむら・ゆうこう) 大阪大学医学部卒業。大阪大学微生物病研究所附属病院、大阪大学医学部附属病院で腫瘍外科の臨床医として活躍しながら、腫瘍免疫学、生命科学に関する基礎研究論文を数多く発表。現在、大手製薬会社メディカルアドヴァイザー兼勤務医。
  • 黒い本
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    1~2巻495円 (税込)
    読み進めるごとに、恐怖が増していく 「ご自由にお持ちください。ただしいかなることがあろうとも、返本は不可。何が起ころうとも当店は一切責任を持ちません」  怪奇作家・井之妖彦はある日、ぶらりと入った古書店のカウンターで一冊の本と出合う。黒い革張りの表紙、タイトルも何も記されていないその本には、店主による奇妙な但し書きだけが付いていた。いわくありげな文句につられた井之は早速その本を持ち帰り、最初の一話を読みはじめるのだが……。  フランス綴じになったページを切り裂けば、そこは奇々怪々な世界。現実と虚構が交錯する不気味な短編の最後には、「それ以上読むな」という万年筆の書き込みが…。  果たして「黒い本」の正体は何なのか? 黒い本の魔力にとりつかれた井之の運命は? ●飯野文彦(いいの・ふみひこ) 1961年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。

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