伊東麻紀の作品一覧

「伊東麻紀」の「根の島」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 根の島
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    生物学的な男(メイル)が生まれなくなった近未来。 メイルは貴重な資源とされ、無生殖能力者(スュード)である鶫(ツグミ)は、 メイルの略奪者として働いていた―― 「スュードに生まれるのは悪いことなの? なぜ、こんな生き方を選んでしまったのだろう」 任務に背いてメイルを解放した鶫。 そのメイルを連れ、唯一メイルが生まれる太母市に潜入する。 そこで鶫が見たものとは―― === 決断したという自覚さえないままに、鶫は戦士になっていた。 なぜ、こんな生き方を選んでしまったのだろう。 およそ、この世に略奪者ほど卑しく汚い仕事はないのに。 あるいは、それだからこそだったのか。 スュードは何も生み出さない。 無意味で不毛な人生を送って虚しく死んでいくだけだ。 やりたいこともなりたいものも特に見つからなかった。 それとも、考えようともしなかったのか。 母親にさえ見捨てられる無価値な存在が 人生について真剣に思い悩んだところで何になる。 自分には人に蔑まれる仕事こそがふさわしいのだ。 ===

ユーザーレビュー

  • 根の島

    Posted by ブクログ

    ディストピア物語かな?「ハンガーゲーム」や「ダイバージェント」が面白かった人には響く世界観。
    性別が軸というか出発点の話なので、昨今の性別に関する世界情勢の事をどうしても考える事になった。BLのオメガバースとも近い。
    読み進めながら、「中立で読んでいるつもりでも、自分自身の性別から完全に切り離して読むことはできないのだな」と所々で気がつく。うんざりするような略奪や支配の場面で特に。

    0
    2025年10月29日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!