TL小説 - 天海社作品一覧
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4.7大手飲料メーカーに勤める27歳の雛沢小春は、同じ営業部の榎並と交際しつつ、仕事にまい進する日々を送っていた。ある日小春は、NYからやってきた新人の教育係を命じられる。柑橘系の爽やかな香りをまとう、25歳の黒髪イケメン・九条凱。歓迎会の帰り、小春が凱とともに歩いていると、彼氏の榎並がお嬢様風の女性とキスし、ホテルに入るところを目撃してしまう。それは紛れもない浮気現場だった。ショックのあまり酒をあおり、酔いつぶれて寝てしまった小春を凱は自分のマンションで寝かせることに。 翌朝、後輩の凱に迷惑をかけて情けないと落ち込む小春に、凱は真っすぐな瞳で「俺ならあなたを大切にしますよ」と伝える。信じていた榎並に裏切られて悔しいと泣く小春を、静かに受け止めてくれる凱。そして、優しく抱きしめられ、今まで経験したことのないようなキスをされる……。身も心も甘々に愛された小春は……!?
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3.2デビュタントの日。美しい侯爵令嬢エフェリーネ・ベイレフェルトは意識を失いかけ朦朧とする中で、前世の記憶を思い出していた。男性達の好奇の眼差し、自分の下着画像の拡散、SNS騒動の発端となったある男性から向けられる好意…そして求婚。 前世の出来事が影響して、エフェリーネは同年代の男性を前にすると、気分が悪くなり意識を失ってしまうのだった。社交界を離れ静かに暮らすことに決めたエフェリーネだったが、ひとりの求婚者が訪ねてくる。エフェリーネに異様な執着を見せるその男は絵が得意だという。男が描いた絵を見せられたエフェリーネはたちまち気絶。何とそこにはエフェリーネの前世『濱野美紀』の下着姿が描かれていたのだ。 エフェリーネはこの件のせいで屋敷に籠るようになるが、男子禁制のお茶会に参加することに。令嬢ばかりで安心していると、何やら男性の声が! またあのしつこい求婚者が乗り込んできたと思ったエフェリーネは意識を失いかける。ところがその声の主はエフェリーネの美しさに惚れ込んだユストゥス王子だった。そして驚いたことに、エフェリーネは王子に抱き上げられると何とも言えぬ心地よさを感じるのだ。一方、倒れてしまったエフェリーネを見て責任を感じたユストゥス王子は、エフェリーネを妻にすると宣言するのだが——!?
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-リシィ島には蘇生の力で私腹を肥やしている聖女がいるという。聖女が自国を脅かす存在であると認識したイデリア国のランベルト王子は、聖女殺害のためリシィ島へ赴くのだが……。そこには、華奢で肌の白い女性が塔の最上階に閉じ込められていた。彼女の名はクラリーチェ。どう見ても蘇生の力で金儲けをしているようには見えない。堅物で正義感の強いランベルトはクラリーチェをそのままイデリア国へ連れて帰ることに。やがて側近から、聖女の力を奪うためにはクラリーチェを女にすること、つまり処女を散らすことが必要だと知らされたランベルト。冷酷になりきれない自分に気付きつつも、彼女を抱くと決めたランベルトはクラリーチェの部屋へ行くのだが……!?
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3.8男爵家の元令嬢だったクリームヒルトは、ライニンゲン公爵家にメイドとして仕えている。彼女には誰もが認める料理の才能があった。晩餐会の料理の手伝いでクリームヒルトは今宵も大忙しだ。ようやく休憩できると思っていると、ライニンゲン公爵家の嫡男であるオスカー坊ちゃまが泣いていることに気付く。聞けば意地の悪いアルフレートに体型のことで悪口を言われたのだという。オスカーは美しい金色の髪、琥珀色の瞳、整った顔立ちをしていたが、体型だけぽっちゃり気味だったのだ。この一件をきっかけに、クリームヒルトはオスカーのダイエットをサポートすることに。だがダイエットも順調に進んでいた矢先、クリームヒルトはオスカーの元を去ることになってしまう……。——それから時は経ち、王都の人気レストラン「黒猫軒」の料理人としてクリームヒルトは今日も忙しく働いていた。そしてある日、金色の髪の美しい青年が店に通ってくれていることに気付くのだが……。
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3.3シングルマザーの紗和は、「葵」という源氏名を名乗る銀座のクラブの人気ホステス。かつての恋人・蒼生との間にできた子どもを育てている。海外に赴任し、多忙な蒼生と連絡が途絶えがちになったころに発覚した妊娠。すれ違ったまま紗和は自分から別れを切り出した。あれから四年。OLを辞めて夜の世界に飛び込んだ紗和だったが、寸暇を惜しんでわが子・佑都に愛情を注いできた。そんなある夜、常連客とともに店にやってきたのは——蒼生! 紗和が彼の子を産んだことを、蒼生は知らない。海外赴任中にいきなり別れを突き付けられたと思い込んでいる蒼生に他人行儀な挨拶をされた「葵」は、ちょっぴり傷つくのだった……
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2.0相手の思うとおりに自分の姿を見せる能力を持つイルセは、リッセン王国の王女アマンダの替え玉を務めていた。両親の形見である指輪を付けている時、イルセは本来の姿を留めておくことができる。その昔イルセは、妹を亡くしたことに悲嘆するカイザルトという騎士と出会い、王女専属の護衛騎士になるよう勧める。彼に前向きに生きて欲しかったからだ。お互いを想い、心の距離を縮める2人だったがいつしかイルセは姿を見せなくなってしまう…。やがてカイザルトは晴れて王女専属の護衛騎士に。だがイルセがアマンダの替え玉だとは知らないのだった。いつものように王女アマンダに扮したイルセは、王女の婚約者が待つエンゲルフトに赴いた際、媚薬を盛られてしまう! 助けを呼びに行こうとするカイザルトを引き留めたイルセは、カイザルトの手で快楽に導いて欲しいと頼む……。王女の命令としてこれを引き受けたカイザルトだが、ずっと忘れることのできなかったイルセの面影を感じてしまい……。
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-仕事に情熱を注ぎ、主任への昇進も間近に控えたブライダルコーディネーターの大谷加乃。今日も何気ない1日が待っていると思っていた……クライアントの花嫁が挙式当日に失踪したと知らされるまでは……!! 花婿はIT会社のCEOである蔦原正真。突然の花嫁失踪に周囲が慌てふためくなか、彼だけは平然としており「祖母のために式は挙げる」と淡々と言い放つ。しかも肝心の花嫁の代役として浮上したのが加乃で……!? 大きな不安を抱えつつも、覚悟を決めて花嫁役を引き受けた加乃。厄日としか思えない珍事に巻き込まれながらも、披露宴は終盤に。正真と長く時間を過ごすことで、クールで冷徹という印象とは正反対の彼の隠された一面を知り、自分のなかで正真の存在が大きくなっていく加乃。それは正真も同じだったようで……!?
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4.0婚約破棄したばかりの美女は男性たちと愉快に談笑していた…。彼女の名はアネット。コンラート伯爵家の令嬢だ。教養も兼ね備えたアネットに求婚者は絶えないが、彼女の自由な振る舞いに冷ややかな視線を向ける者も。そんなアネットには密かに誓っていることがあった——。それは大事な友人であるソフィアよりも先に結婚して幸せにならない、ということ。アネットはわざと周囲から批判されるよう振る舞い、ソフィアを引き立たせようとするも上手くいかない。とある晩、ソフィアの魅力が分からない男ばかりと、独りつぶやいていると、アルブレヒトという美しい男性に声を掛けられる。手の甲へキスされた瞬間、今まで抱いたことのない感情に気づくアネット。この出会いの後、アネットは王妃の侍女として宮廷に出仕するよう命じられる。宮廷に赴くとそこにはアルブレヒトの姿が! 混乱するアネットだが、彼が次期国王であると知らされる。さらに突然キスまでされてしまい…。次期国王アルブレヒトは相当な遊び人と噂されていたのだが……!?
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3.0ブランシェ家のサラと彼女の義兄であるジェイドは、かつてお互いを深く想い合っていた——。ブルーサファイアのような瞳、誰もが振り返る美しい顔、品格と聡明さを兼ね備え、誰に対しても気さくに振る舞うジェイドは社交界の注目の的だ。ところがサラに対してだけは例外だった。いつからかジェイドは冷淡な性格に変わってしまったのだ…。すべてはサラを国王の側妃にさせ家を繁栄させるため。「すぐに達せられる体になるよう、明日からも訓練しよう。その方が、陛下もお喜びになる」——側妃になるための教育には、閨で国王を悦ばせるための淫らな指導も含まれており、サラは身体ごと躾けられてしまう…。想い合っていた頃を懐かしむサラ。やがてある事がきっかけでジェイドの性格を変えてしまった秘密が明らかになるのだが——。
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4.0何という運命のいたずらだろう? 美知は戸惑っていた。就職したその日に紹介されたのは、血のつながりのない、“兄”だった男性、秀一。だが、当の秀一から出た言葉は「はじめまして」。まるで家族だった日々を否定されたようで、美知はもやっとした気持ちを抑えきれない。秀一は、母の再婚相手の息子だった。思春期に迎えた義父も秀一も、イケメンすぎて、美知からちょっと距離を置いてしまったのは事実だった。家族だったころから眩しい彼。だが、よりにもよって入社した先で再会するなんて。彼の会社は、美知の会社の兄弟会社にあたるらしい。入社二か月半が過ぎても、秀一は他人行儀のまま。なのに、いきなり些細なことで説教までされて……。
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5.0背が高くスレンダーでクール系のメアは、おしゃれや化粧に余念がない。あれは6年ほど前、社交界デビューの日。かわいいだけで自分とは不釣り合いなドレスを着せられたメアは、人々が自分を見て陰で笑われ、社交界で大恥をかいた。それ以来、メアは自分に似合うものを追究している。今や親友から舞踏会のコーディネイトを頼られる一方で、かつての自分を知る人々からあまりの変わりように『魔女』と呼ばれるほど。運命の出会いを夢見て思い切って参加してみた舞踏会だったが、心ない人々の噂話にメアは意気消沈気味。やがて主宰者でもある王子・アーストが登場。これまで挨拶を交わしたこともなかったアーストだったが、一瞬目が合った……? 気をとられていると、純朴そうな青年からダンスに誘われる。初めての経験に応じたものの、ステップが合わず派手に転んでしまい、結局恥をかくはめに。逃げるように外廊下に出たメアに声をかけてきたのは……アースト殿下!?
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3.9童話『青髭』をモチーフにした少女向けゴシックホラー恋愛小説の世界に転生してしまった侯爵令嬢のシャルロット。物語通りに進めば、青髭公爵の最初の妻となる自分は殺されてしまう。まだ本格的にストーリーがはじまる前に気づいたシャルロットは、非業の死から逃れようと画策をはじめる。姉に駆け落ちを焚きつけ、婚約相手の公爵から引き離す。姉が恋焦がれる田舎騎士と結婚してくれれば、姉もシャルロットも助かるのだ。だが、本作のヒーローであり、公爵と姉との婚姻を何としてでも成し遂げたいアンリ王子が登場すると、事態はシャルロットの望むシナリオとズレが生じていく。姉の行方を追うため、アンリ王子の馬車に同乗させられるシャルロット。途中、気分が悪くなったシャルロットは、自分だけ下車して王子を先に行かせようとするが、王子はシャルロットを一人で放っておくわけにはいかないと、一行ともども休憩させることに。宿をとり、「気分が悪いなら、呼吸を楽にしなければいけない」とシャルロットのコルセットを緩めていき……
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2.0深窓の令嬢として育てられたルチア・ホーレンは、18歳にしてようやく社交界デビュー。その日は幸運にも、その美しさゆえに『紅椿』と謳われる憧れのカミーユ・カロ—ジオの姿を目にするのだが、引っ込み思案なルチアは声をかける勇気もなく、遠くからただ眺めているだけ。するとカミーユの方からルチアに話しかけてくれて、二人は急速に親しくなる。カミーユからカロ—ジオ家の領地に遊びに来ないかとまで言われて、両親に許可を求めることに。だが、なぜか母は顔面蒼白に。対して父は快諾。ただし、「体臭には気をつけるように」と、いつもの注意も忘れない。そう、ルチアは幼いころから甘い匂いを放ち、父は昔からそれを不快と感じているのだった。出発の日、新しい友人・カミーユとの楽しい日々に想いを馳せるルチアをよそに、母はまるで今生の別れのような様子を見せる。旅立つ先は椿が咲き乱れるカロ—ジオ辺境伯の領地に浮かぶカメリア島。そこに立ちこめるのは、ルチアと同じ香り……? この島には、秘密がある。
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1.0侯爵令嬢レイチェルは、愛犬のクウマとともに侯爵領の外れまで散歩に出かけた。王宮が見えるくらいだから、随分と遠くまで来てしまったようだ。ところが天候が急変、空は真っ黒な雲に覆われ、頬にぽつりと雨粒が落ちて、レイチェルはクウマとともに慌てて近くの木へ走った。大きな枝葉のおかげで雨を凌げたものの、傘を持たないレイチェルは、どうか晴れますようにと祈りながら空を見ていた。背後の足音に振り返ってみると、腰に剣を提げ、脇にはポメラニアンを抱えた美丈夫が。雨に濡れた姿にレイチェルは自分のハンカチを差し出す。やがて雨は止み、空には虹が。走り出したクウマを追いかけ、名前も聞けずに別れてしまったその男性をレイチェルは忘れることができない。だが3日後、その男性がハンカチを返すためにレイチェルのもとを訪れる。ヴィンセントと名乗る彼は、それからしばしばレイチェルを訪ねるように。お互いに惹かれ、ヴィンセントはレイチェルに結婚を申し込むのだが、レイチェルは素直にそれを受け入れられない。なぜならレイチェルの父親はバカラで借金を重ね、破産しそうなのだ。釣り合うわけがない。だがヴィンセントは納得せず……
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4.2よりにもよって、クリスマスイブに火事だなんて! 残業後、帰路についた櫛川海鈴は、自室が燃えている現場を目の当たりにする。出火原因はシェアハウスで同居中の大河原櫻子による火の不始末だった。櫻子は会員制リゾートホテルグループの創業家出身で、社長の孫娘。火事で住む家を失くした海鈴の前に現れたのは櫻子の兄で、存在するだけで罪であるとも言える超美形の大河原望だった。望は海鈴に妹の不始末を心から詫び、「うちにご案内します。どうかゆっくり休んでください」と提案する。クリスマスイブだからホテルに空室もない。こうして海鈴は大河原家の豪邸に望と櫻子と一緒に住むことになる。さらに実家で無理やり結婚させられそうな海鈴の恋人役まで買って出てくれることになり……
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3.5叙爵式。王座に上がる隣人であり幼なじみでもあるケネスの姿を、侯爵令嬢シェリルは目に焼き付けていた。彼は今日からバートレット公爵を名乗る。シェリルは、いつしかケネスに恋心を抱いている。彼の英姿を留めるため私室でスケッチブックに向かったシェリルが気晴らしに庭に出ると、そこにはケネスの姿が。献上するために詠んだ詩の感想を聞かせてほしいと渡された羊皮紙をうっかり風で飛ばしてしまっても、ケネスは彼女を決して叱らない。天然だとか、そそっかしいとか言われるシェリルに対し、ケネスは不愛想なうえに無口。だが、転びそうになれば助けてくれるし、散歩するときは歩調を合わせてくれる。そう、ケネスは優しいのだ。言葉少なで穏やかな日をこれまで過ごしてきた二人。だが、爵位授与を祝う夜会でケネスのそばにいるのは、シェリルと同い年の公爵令嬢サンドラ。せっかく大人っぽいドレスを着てきたのに、褒めてくれるのはエスコート役の従弟アンソニーくらい。肝心のケネスからは子ども扱いされ、翌日庭で会えば「ああいうデザインはきみにはまだ早い」と言われ、邸に遊びにきたアンソニーにからかわれているうちにせっかく会えたケネスに踵を返され、少しずつすれ違ってきているような……。一方ケネスは——
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3.5隣国に留学していたベルシュランド王国の王太子イアンの帰国祝いのパーティー。イアンは留学先の王女と婚約していたが破談、今夜のパーティーは新たに結婚相手を探すためでもある。いつも以上に着飾ってそわそわする令嬢たちを尻目に、まだ結婚には関心のない伯爵令嬢のアイリーンはパーティーを抜け出して一休み。すると、空になったテーブルの脇に人が落ちてきた! 大丈夫ですか?とアイリーンが声をかけたその人こそ、今夜の主賓、王太子ではないか。しかも媚薬を盛られたと呻いている。いったい誰がこんなことを……。伯爵令嬢らしからぬ冷静なアイリーンの対応により、大事に至らず何とかやりすごすことのできたイアンは、その翌日アイリーンの屋敷を訪ね、武芸家で知られるアイリーンの兄たちとともに犯人捜しの協力を要請。アイリーンはイアンに近づく怪しい人間を見張るため、イアンと行動を共にするように。そしてその見返りに結婚相手を紹介されるのだが……
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3.7婚約者がいることを知りながら、想い人に告白した瑠美。答えはわかっていた。諦めるために必要だった。思わず掴まれた右手を振りほどいて、恋を終わらせた瑠美。だが直後に交通事故に遭って命を落としてしまう——。その後転生し、公爵令嬢ミルヤとして二度目の人生を送りはじめる。前世の記憶を持つ者を狙う組織がある世界、箱入り娘として両親に大事に育てられてきたミルヤも18歳。結婚相手を見つけるため、いよいよ社交界デビューをすることに。そんな彼女の前に現われたのは、偶然にも前世人を狙う闇の組織を追う守護魔法団のアロルドとマリウス。そしてマリウスは夢に何度も見た“彼”によく似ていた。時を忘れて見つめ合うミルヤとマリウス。やがてマリウスがミルヤに正式に求婚したことを父から知らされるのだが……
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4.3母を三年前に病気で亡くしてからひとりぼっちになったラナは、デイン王城で下働きのメイドとして細々と暮らしていた。城内では明後日からの出征を控えて盛大な壮行会が開かれ、ラナも朝から大忙し。意地の悪い侍従長とメイド頭の企みによって、ラナは、街の娼婦たちとともに兵士たちを接待する役回りを押し付けられる。軍人王と恐れられている国王ダリウスを前に、ラナは緊張からワインボトルを手から滑り落として、王のマントに染みを作ってしまう。あまりの恐れ多さに打ち震えるラナだったが、ダリウスに「気に入った」と私室に連れていかれるのだった。娼婦として抱かれたラナは、ダリウスの出征を見送ることもできず、その三ヶ月後には妊娠がわかって、バイロンから城を追い出されてしまうのだった――
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3.0侯爵であり騎士団長のカルヴィンを慕っている伯爵令嬢のジェシカ。父の親友である彼から受ける子ども扱いに不満を抱いている。想いを伝える方法はないだろうか。ジェシカの気持ちが空回りしている様子に、メイドのボニーは、「誘惑なさっては?」とアドバイス。あでやかなナイトドレスを身に着け、ボニーの手引きで、ジェシカは彼が滞在している部屋へ夜這いを仕かけることに! 彼は「閨事の勉強でもしにきたというのか?」と問い、今まで見たこともないような怖い顔をする。そしてジェシカに覆いかぶさり――翌朝、カルヴィンは一夜の責任をとろうと、ジェシカの父に婚姻の許可を取りに向かうが、裏切られたと激怒する父に邸から追い出されてしまうのだった。
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4.2三人姉妹の末っ子である清香は、一生結婚しない、と決めている。高校生のころ、長姉の恋人であった晴人。清香が唯一心を開き兄のように慕っていたその晴人は、二人きりの時にキスばかりかそれ以上のことまで迫って、清香の心を深く傷つけた。両親の離婚が元で男性に対して根強い不信感を抱いていた清香にとって、それは今でも許せない出来事だった。あれから七年。二十五歳になった清香は変わらず男性不信でカレシができたことはない。そんなある日、見かねた次姉から半ば強制的に勧められた合コンに参加すると、よりにもよって晴人が現れたのだ! なぜここに? 苛立ちを抱きつつ早々に店を出る清香だが、追いかけてきた晴人に、謝りたかった、ずっと好きだったといきなり告白されて――
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3.3グレイスはガナイシュ帝国の南東に位置する小さな国、アリーフェン王国の王女。帝国の皇太子フェリクスに秘かに恋心を抱いている。皇帝の在位三十年を記念する舞踏会に出席したグレイスは、そこで媚薬を盛られて苦しむフェリクスと遭遇。なんとかしなければ――その一心から身を挺してフェリクスを救おうとする。翌朝、フェリクスから“責任を取るため”求婚すると言われ、傷つくグレイス。フェリクスを愛しているからこそ、責任を果たすための愛のない結婚をするなんて――。皇太子妃となったグレイスに、小国の王女如きと周囲の目は冷たい。特に公爵家の令嬢ベラドナはグレイスがあらぬ嫌がらせをするとフェリクスに訴えて……
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4.4「貴女はとても評判が悪い。義妹のシンデレラに嫉妬して彼女を虐げているという噂があるが、本当か?」 初対面の資産家エリクから不躾な質問をぶつけられた私――ペトラ。ここは童話「シンデレラ」の世界。私はシンデレラの義姉であり転生者。優しい義姉でいたつもりが、ニートまっしぐらな干物女のシンデレラを清く正しく更生させていく過程で、いつしか私は「意地悪な義姉」と囁かれるようになっていた。エリクの誤解はすぐに解けたものの、なぜか彼は私に興味を持ち始める。そしてある事件をきっかけに、私を自邸へと招く。「すぐに帰すと言ったのは嘘だ。俺には貴女しかいない、結婚してくれ!」ほんの少し前までは、汚いものでも見るような目で私を見ていたはずのエリク。それが今では熱い眼差しを向けてくる。おまけに、断りきれなかった私を彼はベッドに押し倒し、既成事実を作ろうとする始末! 脇役として平穏な余生を送るはずの私が、主役になる日が来るなんて――⁉
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3.7アンジュリーナには前世の記憶がある。日本という島国に生まれ、三十歳を前に死した。前世の自分はひどく醜かった。だが転生した今世では、公爵令嬢として約束された身分と、周囲が感嘆するほどの美貌を兼ね備えている――ゆえに、外見を褒める者たちを信じることができない。そんなある日、突如、海の向こうの大陸にある冷戦中のハードフィルト国王太子エヴァンとの結婚が決まる。そして彼は『不能』らしい。前世からブスが理由で男性に冷たく揶揄されていたことから男性不信だったアンジェリーナは、これ幸いと受け入れる。輿入れのためエヴァンの私船に乗ったアンジェリーナは、そこで自ら出迎えてくれたエヴァンに出会う。漆黒の髪、陽光に透ける榛色の双眸、彫りの深い整った顔立ち、美術品のごとく鍛え上げられた体躯……。思わずときめいてしまうが、彼は『不能』。これは形だけの結婚なのだ。
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1.8年上の男性が恋愛対象である桃花は、癒し系のオジサマに抱かれたい! という性癖をこじらせ、23歳となった今も処女のまま。 ひそかに片思い中の職場の上司・甲斐谷に優しく抱かれる妄想をしつつ、一人エッチで自らの身体を慰める日々を送っていた。 そんなある日、会社の呑み会でまさかの両思いであることが判明! 諦めかけていた理想のオジサマ・甲斐谷と甘く濃密な初夜を過ごしてしまう。 しかし20歳も年下の部下に手を出したなんて周囲に知られては、甲斐谷にとってはイメージダウンなのでは……? 悩んだ桃花が出した結論は「私をセフレにしてください!」という、突拍子もないもので……!?
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3.5予期せぬ事情により職も住む場所も失ってしまった涼音は、ついさっき出会ったばかりの男と二人、タクシーに乗っていた。 モデルのように美しい横顔をした男は、涼音の先輩が紹介してくれた若手建築家・明成。 今夜泊まる当てさえもない涼音を自宅に泊めてくれるというのだ。 「自分は不眠症で眠れないから、ベッドを使ってくれて構わない」 その言葉を信じ、明成のベッドで眠りに着いた涼音。 しかし翌朝目覚めてみると、目の前で明成が眠っていた。 しかも、彼の腕は涼音の背中に回っていて……!? 「俺専属の抱き枕として、うちに住み込みで働けばいい」 状況を飲み込めぬまま呆然とする涼音に明成から告げられたのは、あまりにも突拍子もない提案だった。 成り行きで手にした“抱き枕”としての職。 イケメン建築家の腕に抱かれて眠る毎日は、ときめきと緊張の連続! “抱き枕”としての存在価値を買われている以上、邪な感情は抱いてはいけない。 そう自分に言い聞かせていたはずなのに、涼音の心は徐々に、明成へと向いてしまい……!?
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2.5とある転職サイトのテレビCMをきっかけに、転職をした美咲は、 WEBマーケティング会社のマーケティング部門での新しい生活に満足していた。 仕事に前向きで活き活きとした先輩たちと、やりがいのある仕事。 そして何より、若き敏腕社長・風見という憧れの存在。 しかし美咲は、以前の職場で上司から受けたセクハラがトラウマとなり、 男性に対し身構える癖がついてしまっていた。 それは憧れの風見が相手であろうと例外ではない……はずなのに!? 見つめられれば心拍数が上がる。触れられれば身体が強張る……。 けれどそれは、他の男性に対するものとは明らかに違っていた。 大人の男性だと思っていた風見が見せる子供じみた嫉妬と、惜しみなく与えられる独占欲丸出しの溺愛。 愛される喜びをかみ締めつつ、「風見に似合いの大人の女性」になるべく、恋も仕事も全力で頑張る美咲の前に一人の女性が現れた。 それはまさに、美咲が理想とする「風見に似合いの大人の女性」で……!?
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3.0外資系ホテルチェーンで東京営業企画部に勤務する千秋は、資料室で上司の不倫現場を目撃してしまい、それが元で仕事を干されるように。これではパワハラではないか。そう言い争っているところにあらわれたのは……翔太朗お兄ちゃん!? かつて淡い恋心を抱いていた翔太朗が、日本を統括する副社長として15年ぶりに千秋の目の前に現れたのだった。自分のことを憶えていない様子に肩を落とす千秋だったが、翔太朗から副社長直下のプロジェクトに抜擢されることに。ディナーを兼ねた打ち合わせの席で少し酔って気が大きくなった千秋は、企画中の話とからめて翔太朗をナイトプールに誘い出す。ところがそこで足を滑らせてしまい、気がつけばホテルの一室でベッドに身体を投げ出されていて……!?
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3.0エレノアは、訳あって家で預かることになった六つ年上の少年・クライブが苦手。エレノアを「おちび」と呼んでレディー扱いせず、愛想もないクライブだったが、日々の剣の鍛錬だけは欠かさず目に見えて上達していく姿に、エレノアはいつしか惹かれていく。しかしある日突然、クライブはエレノアに再会することを誓って去っていく。――十年後。二人は王家の晩餐会で再会。凱旋帰国したばかりの元帥王子こそ、クライブその人だった。エレノアはその場で婚約者として皆に紹介され、キスされ、祝福を受ける。やがて輿入れをし、クライブに昼と言わず夜と言わず愛されて幸福の絶頂にいるエレノアだったが、クライブが礼拝堂で誰かと会っている気配に……!?
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4.0同期4人の女子会。 酔った勢いでノってしまった賭けに負けた阿久根里香子は、 罰ゲームとして社内でもイケメンで仕事もデキる真田修一を口説かねばならぬ羽目に。 なかなか落ちないと評判だった真田のこと、 どうせ即座に断られるだろうと、友達との義理を果たすためだけにデートに誘うと、 あっさり受け入れられてしまった。 真田に連れて行ってもらったワインバーで会話が弾み、 里香子はそこで真実を告げて詫びるのだったが、 真田がおかしなことを言い出して……。 気がつけばホテルのベッドの上。里香子の真上には真田の顔が! この状況、なんとかならない!?
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3.6デザイン会社で働く水澤千尋は、すらりとした長身と整った顔立ちのせいで、『なんでも出来る完璧な女性』と誤解されがちだが、実は家事が大の苦手。彼氏の賢治にも家庭的な女性だと勘違いされている節があり、「家事ができないことが知られたら、嫌われてしまうかも…」と不安を覚えていた。そんなある日、千尋は自身の勤めているデザイン会社の社長兼デザイナーである瀬戸聖が、お手製弁当を食べている光景を目にする。口数少なく真面目でストイック、どんなに魅力的な女性からのアプローチにもなびかない「堅物社長」である聖のイメージからかけ離れた、色合いよくバランスのとれたおかずが詰められたお弁当(しかもとってもおいしい!)に惚れ込んだ千尋は思い切って、あるお願いをすることに。「私に料理を教えてくれませんか!?」大好きな賢治のため、おいしい料理を作りたい! その一心で約束を取り付けた堅物社長のお料理教室。なのにキッチンでの社長はとても優しくて、職場とのギャップに魅了されてしまいそう!?【著者紹介】田崎くるみ(タサキ クルミ)茨城県出身。ショッピングと読書が趣味で、特に漫画が大好き。執筆のお供はMr.children。作風に合った曲を流しながらPCに向かう日々。代表作は『この度、友情結婚いたしました。』『ツンデレ社長の甘い求愛』『全力片想い』など。
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3.9親友の真優の結婚式に出席した咲乃は、隣のテーブルから笑顔を向け手を振る新郎の友人にも愛想がない。旧友がその男性にときめいているのをよそに、二次会にも行かずに仕事に傾注するような日々を送っている。実は、高校時代に見知らぬ男性から受けた仕打ちがトラウマで男性恐怖症に人知れず悩んでいたのだ。ある時、胸のしこりが気になり、検査を受けることに。予定していた女医が緊急手術のためやむなく男性の医師の診断を受けることになる。その医師とは、真優の結婚式で会った、あの男性・希だった。診察を重ねるうちに希のやさしさ、誠実さに触れ、希には拒絶反応を示さなくなる咲乃。希の提案で男性恐怖症を克服するための手ほどきを受けるようになって……。『過保護なCEOの甘い恋の手ほどき』のスピンオフ作品。【著者紹介】若菜 モモ(ワカナ モモ)千葉県在住。2011年『秘密の契約』でデビュー。現在ベリーズカフェ小説サイトにて活動中。猫と韓ドラが好き。代表作:『秘密シリーズ』3部作。『身代わり姫君の異世界恋綺譚』『砂漠の王と拾われ花嫁』
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3.6プリシラには前世の記憶がある。前世どころかこれまでの受けてきた7回の生をすべて憶えている。そしてそのすべての人生で同じ相手と結ばれている。今生でも彼・オルフェオは幼馴染で婚約者。運命の相手などという生易しいものではない。ここまでくれば、これはもう悪夢であり、呪いであるとしか思えない。そんなプリシラは今度こそ違う相手と恋をして結婚することを決意する。運命に抗おうと奮闘するプリシラにオルフェオは……。【著者紹介】皐月もも(サツキモモ)2012年頃よりWebに小説を公開。主に恋愛ファンタジーを執筆している。漫画と小説は読むのも好きでたくさん買ってしまうため、最近は常に積読消化が目標。代表作:『麗しの王子の悩みとメイドの受難』『王太子殿下とむぎゅっともふもふ生活!』
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4.3手作りクッキーやケーキの移動販売をしている麻衣は、非常識なお客とトラブルになりかけたところを、通りすがりの青年・亨に助けられる。色素が薄く整った顔立ちと、洗練された優雅な言動。おとぎ話の絵本から飛び出してきた王子様のようなオーラを放つ彼に、一目惚れをしてしまう。移動販売中の一目惚れ。どんなに恋焦がれたところで、二度と会うことはないのかもしれない。そう諦めかけた麻衣の前に、亨は再び現れて思いもかけない告白をする。「初めてあなたを見かけたのは半年前。一目惚れでした」運命のように惹かれ合いスタートした甘い恋人生活も束の間。亨には大きな秘密があって……!?【著者紹介】橘柚葉(タチバナ ユズハ)「甘酸っぱい恋愛&ハッピーエンド」をキーワードに、webサイトで恋愛小説を公開。2013年「甘く危険な交換条件」で出版デビューに至る。
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3.8王家代々大切に扱われてきた『黒き魔女の書』を封印してきた『鍵』。 しかし、オルグレンが隣国エウリーシュに攻め滅ぼされたどさくさで、『鍵』のありかがわからなくなってしまう。 封印が解かれれば、世の中にわざわいがもたらされることになるという。『魔女の姉妹』の長から鍵を奪回する命を受けたキリエは、姉妹のダーナとともに隣国に渡った。 やがて薬師として王城に仕えるようになったキリエは、往路でスリから守ってくれた青年と城内で再会する……。 【著者紹介】 木野美森 東京都在住。2015年はじめてネットで発表した「運命の乙女は狂王に奪われる」で出版デビュー。 好きなものは猫とアイス。 代表作:『王妃は政略結婚の夜に溺れる』『攫われた花嫁は騎士団長の愛に真実を知る』
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4.0真面目で堅物、誰に対しても無愛想。そんな“部内の嫌われ者”である志穗は、ある日大きな商談のアシスタントに任命される。 異例の大抜擢ではあるものの、いまいち喜べない理由はその案件が、真広部長のものだから。 仕事ができて気配りもこなす、女性社員はもちろん部下から上司まで幅広く受けが良いイケメン部長である真広。 そんな彼に対しても始終そっけない態度を取る志穗に、真広は「君が好きだ」と告白してきて――!? 【著者紹介】 桔梗楓(キキョウカエデ) 茨城県在住。2012年頃よりWEBに小説を投稿しはじめる。ハッピーエンドを念頭に、楽しくのんびり読めるような物語を目指している。
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3.0深窓の令嬢……といえば聞こえはいいが、実は引きこもりのエディス・アポット侯爵令嬢。そんな彼女にも見合いの話が舞い込んだ。お相手はブレント・バークレイ公爵。 若くして跡目を継いだ金髪碧眼の、眉目秀麗の若者。 地位、財産、容姿、どれをとっても秀でた彼には、「狐付き」ではないかという噂があった。 見合いの席でまさにその豹変ぶりを目の当たりにしたエディス。 狐公爵の標的にされ、襲われてしまうのだが、なぜかエディスはブレントとの結婚を決意する。 やがてエディスとブレント、それに狐の『レッド』との奇妙な婚姻生活(夜も)がはじまる……。 【著者紹介】 深森 ゆうか 2008年頃からWEB上に小説を公開し始める。2016年、『聖女の結婚』でTL小説デビュー。 趣味は寝ながら読書に一人旅。肉大好き、デザート大好き、酒大好きなトド。
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4.3あーあ……また振られちゃった……。日曜日のオープンカフェで、浅香真由は大きなため息を吐いていた。こんなの慣れているはずなのに。我慢していた嗚咽が漏れ泣き出してしまった真由を落ち着かせようと店から連れ出したのは、超有名なヘアサロンのカリスマ美容師・雑賀健斗だった。その物腰に不思議と心を開いていく真由は、オープン前のサロンで健斗から優しく語りかけられるまま、恋愛に対するコンプレックスまで自然に話すようになっていた。そしてそんな健斗から真由は「セックス・セラピー」の申し出を受ける……。【著者紹介】有允ひろみ。2014年に『とろける薔薇にくちづけを』(KADOKAWA)でデビュー。趣味は映画鑑賞・読書・音楽鑑賞。 好きなものは薔薇・ウサギ・ハードロック・ウォッカ。代表作:『野獣な獣医』『総務部の丸山さん、イケメン社長に溺愛される』
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3.0ラウエルン帝国では花祭りの時期に皇妃を「狩る」というのがならわしで、今年はじめて花祭りに参加したヘレーネも、友人や母親に勧められて白い花冠で出かけていった。そろそろ祭りも終盤というころ、不意に脇から出てきた腕に腰を抱えられ……。「わが花嫁が決定した」頭上から響く声。まさか、本当に!? 若き皇帝アルフレートにそのまま皇宮に連れて行かれたヘレーネ。これから二人の新婚生活がはじまる。でも、最初の時はものすごく痛いって――それに、よく知らない相手なのに! どうして私がいきなり皇妃様!?【著者紹介】宇佐川ゆかり。東京都在住。主に乙女系小説で活動中。甘い恋愛描写と濃厚なラブシーンを得意とする。執筆の合間にコーヒーとおいしいチーズケーキで一息入れるのが好き。理想のチーズケーキを求めて、日々探索中で、時には自分で焼いたりもする。代表作:『契約恋愛と外せない指輪』『公爵様と傷心シンデレラ』
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3.3深山椿は、大学の同級生だった総士が社長兼デザイナーを勤める大手アパレルメーカー『sindo』に勤務するOL。大学生の頃、総士に恋路を邪魔されて以来、総士のことが大嫌い。「こんな状態だから、28歳になった今も彼氏の一人もいないのだ」と、男っ気のない仕事中心の生活を、ことあるごとにちょっかいをかけてくる総士のせいにしてやり過ごしていた。そんなある日、総士自らに指名され、新ブランドの主任に抜擢された椿。 「俺のサポートができる人間は、おまえしかいない」俺様で傲慢な性格の総士に怒り心頭なはずなのに、ひょんなことから二人は一夜を共にしてしまい……。犬猿の仲だったはずなのに、どうして胸がときめくの!?【著者紹介】黒羽 緋翠。とろけるように甘いストーリーからせつない系まで、幅広い作風の書き分けを得意とする。乙女系・TL小説、漫画、乙女ゲーム、アニメをこよなく愛している。
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4.7地域密着型の中堅出版社でタウン誌の編集長として働く朝比奈茉鈴(あさひなまりん)はバリキャリ系女子。草食系の新人・舘脇陽都(たてわきひのと)を部下として迎え入れ、鍛えてやる!と息巻いていた。だが、このごろは、期待以上の結果を出してくれる舘脇が気になりはじめている。一方、舘脇はといえば、実のところ草食系どころか肉食系……、それもむしろオオカミ系!? そんな年下オオカミの実態を知らない茉鈴、寝不足続きのがんばりも実り、今月も無事入稿。そのまま寝落ちしたと思いきや、目の前に舘脇の顔が迫り……。【著者紹介】朝陽ゆりね(あさひゆりね)大阪出身。漫画原作者。キャラ文芸・恋愛小説・ライトノベル・BL小説家。代表作:『花魁遊戯 夜の蜜の甘く濡れる(原作)』『祠☆闘士シリーズ』『気流師怜花さんのフィーリングファイル』『カノジョを捉まえろ!』
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3.5小宮舞は、付き合っていた彼にフラれて、傷心旅行中。朝方、気分転換に大浴場に入りにきたところ、男湯と女湯が入れ替わっていることに気づかず、そのまま男湯へ入ってしまう。さっぱりした気分で湯船からあがると、脱衣所に人影が。ドアを開けると、そこにはなぜかイケメンがいて……!?「え、なんで女湯に男の人がいるの?」パニック状態の舞を鎮め、話を聞いてくれたのは、鉢合わせた当人で、会社社長の孝也だった。「元彼を忘れたいなら、他の男に抱かれればいい」そう、淫らなお誘いを受け、ついつい舞はそれに乗ってしまう。一夜限りの恋人ごっこ……だったはずなのに、舞を待ち受けていたのは、思いもよらぬ展開で……?【著者紹介】如月一花(きさらぎいっか)埼玉県出身、在住。2011年頃からweb小説を投稿。2016年電子書籍でデビュー。代表作:『色々教えてあげるよ~365日、旦那様との濃密な夜を~』『侯爵閣下の甘い誘惑』など
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5.0ありさは、大学時代から付き合っていた彼氏に振られたばかり。今日も残業をしてツラさを乗り切ろうとしていたところ、企画営業部のチームリーダー、露峰が営業先から帰ってきた。彼はまだ若いがかなり仕事ができ、爽やかで整った容姿ということもあり、女性社員からの人気も高い。ふさぎこんでいるありさの様子を見て、露峰から告げられたのは飲みの提案。その日は記憶をなくすまで飲んでしまったありさだったが、後日、露峰からそのときの痴態を告げられることになる。元彼の愚痴を散々言ったあげく「露峰さんみたいな人にリードされたい」!?しかも露峰はそれを承諾していたようで……!?ちょっぴり腹黒いけど優しい王子様と秘蜜のレッスン、始めます!【著者紹介】佐久良慶(さくらけい)神奈川県在住のシナリオライター、作家。代表作:『ヤンデレ幼馴染から逃げる5つの方法』など。
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3.9政略結婚を経て高圧的な態度が変わらない夫・クロード。 シンシアは、ある日弾みでクロードを花瓶で叩いてしまう。 執事からは亡くなったと告げられたのだが……。 生きていたクロードは、 以前とまるでちがう人格になっていた!? 趣味は刺繍、レース編み。 乙女男子となった夫との、奇妙で新たな結婚生活とは……? 【著者情報】 深森 ゆうか(ふかもり ゆうか) 二〇〇八年頃からWeb上に小説を公開しはじめる。 趣味は寝ながら読書に一人旅。肉大好き、デザート大好き、酒大好きなトド。 代表作:『花嫁修業は、伽での旦那様の喜ばせ方』、『大逃亡~女騎士の恋の受難~』
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3.4新社長のセクハラ、パワハラで 四年間社長秘書として勤めてきた会社を辞めた里紗。 失業して一ヶ月経つが、なかなか就職先が見つからない。 そんなある日、 都内のホテルで開かれたクラス会に出席した里紗は、 帰り際にロビーで在職中から憧れていた取引先の社長・水嶌と再会する。 旧友たちの小さな見栄の張り合いに巻き込まれた里沙は、 水嶌が恋人であるかのように振る舞ってしまう。 しかし水嶌はそれに便乗するかのように里沙をバーに誘い出し、そして……。 嘘から始まった恋の行方は? 著者 若菜 モモ(ワカナ モモ) 千葉県在住。2011年『秘密の契約』でデビュー。 現在ベリーズカフェ小説サイトにて活動中。猫と韓ドラが好き。 代表作:『秘密シリーズ』3部作。『身代わり姫君の異世界恋綺譚』『砂漠の王と拾われ花嫁』
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3.0かつらぎ文具営業部の向井彩乃は、焦っていた。 付き合っていた彼氏にふられた勢いで、 婚活サイトに登録しようとしたところ、 登録メールを間違えて企画部のエース・志水春馬課長に送信してしまった! 謝ろうとする彩乃に、 春馬はとんでもない話を持ちかける。 「俺の婚約者になって下さい」 まさかの婚活成功と思いきや、 どうやら本当に籍を入れるわけではないらしい。 春馬が望むのは、 本物の配偶者に見えるような振る舞いをしてくれる女性。 つまりこれは「偽装結婚です」!? 戸惑う彩乃だったが、 高額な報酬と何より社内でも有名なデキる男に興味がないわけではなく、 偽装結婚の契約を交わしてしまう。 おまけに、契約完了した瞬間に春馬に社内で抱かれてしまい!? 何やら事情があるらしい春馬に感じる、 この胸の高鳴りは一体……? 嘘から始まる恋心。 大胆で優しい眼鏡上司と、 嘘の婚約はじめませんか?
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-会社の上司からの執拗な嫌がらせや、先輩男性社員からのセクハラを受ける毎日……どんなことにも立ち向かう強気の初瀬真由だったが、もう我慢の限界! そんな真由に、同僚のレオナが「レンタル彼氏」の利用を勧める。疑い半分ながらも、そこまで言うなら……と、真由は試しで利用をする。デート当日、やってきたのは真由より18歳年上の、八島千尋。優しい千尋にリードされ、なおかつ愚痴も嫌がらずに聞いてくれた。次第に楽しくなっていった真由だったが……デートだけのつもりが、なぜか千尋と体を重ねてしまった! もう絶対、レンタル彼氏なんて利用しない! ……本当に? 著者紹介 浅生柚子 男性向けゲームでシナリオライターとしてデビュー後、乙女ゲームやドラマCDのシナリオを主に執筆。オタグッズとハムスターと空母に囲まれて、美味しいご飯を食べられるのが日々の糧。代表作:『DYNAMIC CHORDシリーズ』『先生イケないことってなんですか?』