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-腕に抱く愛し子は、異国の想い人の忘れ形見。 トーリは異国で山賊にさらわれ、小屋に閉じこめられた。明日をも知れぬ身を嘆き、絶望しかけるが、同じくさらわれてきたアッシュと名乗る男性に励まされ、その輝く黒い瞳と野性的なたくましさに魅了されて、気づけば命の残り火を燃やし尽くすように体を重ねていた。翌朝、銃声で彼の死を悟ったトーリは命からがら逃げだし、故郷へ帰りついた──身ごもっているとも知らずに。15カ月後、トーリは訪ねてきた異国の貴人を見て仰天する。アッシュ!? 彼女の愛息と同じ黒い瞳がみつめていた。 ■愛らしいヒロインと心にしみる作品で人気のアニー・ウエスト。今作も感涙必至の感動作に仕上がっています。明日なき命を覚悟し、名前しかわからない男性と一夜の契りを結んだヒロイン。奇跡の小さな天使に導かれ、思いがけない運命の扉が開きます。
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-おとぎ話のような結婚式の直後、甘い恋に落ちたはずの夫の正体を知った。 幼くして両親を失い、厳格な祖父のもとで育ったエマは、不動産王クリストに一目惚れし、結婚することになった。祖父亡きあと、彼だけが頼りだった。だが披露宴の途中で、エマは花婿と親友の会話をもれ聞いてしまった。クリストが興味があるのは従姉のほうで、私には――地味で平凡な私には、愛情を抱いてはいないと。ショックのあまり逃げ出した彼女を、クリストは追ってきた。そして離婚を主張するエマに、氷の瞳で結婚の継続を迫った。今や君は無一文なのだから、と言って。 ■初夜に花嫁に拒絶され、形だけの白い結婚に甘んじざるをえないプレイボーイのヒーローでしたが、一度自分とベッドをともにしさえすれば、妻は離婚の意思を翻すはずと算段して……。彼がそうまでしてヒロインを手に入れたいのはなぜなのでしょうか?
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5.0ひったくりにあってケガを負い、病院のベッドで目覚めたとき、モリーは記憶を失っていた。息をのむほど魅力的な男性が、心配そうに見守っている。彼は夫ピエトロと名乗り、モリーのお腹には彼の子供が宿っているという。記憶が戻らないまま彼のペントハウスで何不自由ない生活を送りながら、モリーは違和感を募らせた。本当に夫婦だというのなら、どうしてピエトロは寝室を分けるのかしら。その理由を知ったとき、モリーはピエトロの残酷な仕打ちに言葉を失った…。
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-恋い焦がれる男性のそばにいたい。彼が私の名前を呼ぶことはなくても。 「なんてかわいい人だ」富豪アレクセイの声に、ミナは緊張した。昨日、私の親友は泣きながら語った。出世したい父親により、自分は花嫁として富豪に差し出されるのだと。傲慢なアレクセイが妻となる女性の顔も知らないことに賭けて、ミナは親友を救うために、身代わりになろうと決意していた。そのアレクセイは、奴隷でも買ったような目でこちらを見ている。けれど相手のまなざしに体が熱くざわめき出し、ミナはあわてた。女性を物としか思わない男性に惹かれてどうするの?二人のあいだには嘘しかなく、彼は私の名前さえ知らないのに。 ■ヒロインの純粋さ、一途さがすばらしいと評判のアニー・ウエストの作品をお届けします。ミナはアレクセイに初めての恋をする一方で、つらい気持ちをこらえながら親友のふりを続けます。自分が偽者だとわかれば、彼に拒まれ、そばにはいられなくなるから……。
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-見知らぬゴージャスなイタリア富豪――この人が私の婚約者だなんて。 「二度と君を離さない。モリー、君は僕のものだ」事故で記憶をなくしたモリーは見知らぬ婚約者ピエトロにかいがいしく世話を焼かれ、壊れ物のように大切にされていた。お腹のなかでは彼の子がすくすくと育っている。モリーは漠然と広がる不安にさいなまれながらも、豪華な婚約指輪を身につけ、夜ごと無上の喜びに浸っていた。だが、夢のように幸せな日々はある日突然終わりを告げた。モリーは思い出したのだ――彼とはただの愛人関係だったことを。妊娠を告げたときの、あまりにも残酷な彼の仕打ちを。 ■結婚式の直前に記憶を取り戻したモリー。愛されるどころか騙されていたことに深く傷ついた彼女は、身重の体で姿を消します。1度ならず2度までも、無残に打ち砕かれた愛の行方は……。人気作家A・ウエストが繊細に描く、切なくも美しいシンデレラストーリー。
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-なぜ今ごろ会いに来たの? カリスは喜びよりも強いショックを受けた。――それは身分違いの恋だった。マッターニ伯爵との夢のような日々。けれど彼にとっては、つかのまの戯れにすぎなかった。彼が突然姿を消したあと、カリスは絶望し、ひそかに男の子を産んだ。あれから2年。彼の狙いは……息子なのだろうか?やはり、この女性は僕のものだ。アレッサンドロ・マッターニはカリスをひと目見て確信した。だが、今はまだ彼女に真実を告げるときではない。もう1つ、確かめなければならないことがある……。 ■愛情による結婚などばかげている――かつて身も心も捧げた男性に浴びせられた、耳を疑う冷酷な言葉。富も名誉も欲しいままにする億万長者の前に、ひれ伏すしかなくて……。ピュアなヒロイン像が涙と共感を誘う、記憶喪失×シークレットベビー・ロマンス! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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-若き君主に憧れた17歳の少女は今、大人の女性となって王宮に帰ってきた。 父の死後、叔父夫婦のもとで家政婦扱いされてきたリナは、17歳で放蕩王への貢ぎ物として王宮に差し出されてしまった。だが王が急逝し、若き新国王サイードに帰宅を命ぜられる。「私にはもう帰る家はありません……」おずおずと告げたリナが文字も読めないと知ると、王は学ぶ機会を与えると宣言した。4年後、リナはスイスで必死に学び、希望に燃えて帰ってきた。サイードへの恩返しに、母国で教育の普及に尽くすつもりで。ところが、彼はすっかり大人に成長したリナを見て言った。「恩義に報いたければ、1週間私の愛人として過ごせ」 ■若くピュアなヒロインを描かせたら右に出る者なし! 編集者大絶賛のアニー・ウエストの逸作をお楽しみください。女性をめろめろにさせる魅力を持ちながら、なぜかヒロインだけは遠ざけようとする若き王に、思いがけぬ要求を突きつけられて……。
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-富豪に愛された夢の一夜。けれど、美しい思い出にはできなくて……。 いつもは大好きなコーヒーの香りを不快に感じたその日、ウエイトレスのアリスは妊娠したことに気づいた。思い当たるのはただ一人。従姉の結婚式で会ったアドニだけ。慣れないシャンパンに悪酔いした彼女を介抱してくれたセクシーなギリシア富豪に、純潔を捧げたのだった。妊娠の事実を伝えたくて彼のオフィスを訪ねたアリスはしかし、金目当てと罵られ、ショックを受ける。しがないウエイトレスの私を、彼が本気で愛するわけないのに。アリスは涙をこらえ、逃げるようにオフィスを出たが……。 ■女神アフロディテを虜にした美青年アドニスさながらの魅力を持つ大富豪、アドニ・ペトラキスの子を宿したヒロイン。出会った夜、あんなに優しかった彼がまさか突然、冷酷な鉄面皮と化し、DNA鑑定を要求してくるとは夢にも思わず、傷ついて……
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-ロンドンで名うてのプレイボーイ。そんなボスにまったくなびかなかった秘書エミリーが結婚を理由に辞表を出した。異性に興味がなさそうな彼女がいきなり結婚!? 納得のいかないレアンドロはエミリーに2週間の出張に同行するよう命じる。2か月ごとに恋人を替えるボスの世話に疲れたエミリーだったが、最後の仕事と割りきり、高級リゾートの出張に同行する。しかしそこでレアンドロに心変わりを迫られるとは思いもしなかった。彼が最も得意とする誘惑という方法で…。
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-ブルックは妹からの手紙に驚いた。もうイギリスへは帰らない、大学進学もやめるという。ホームステイ先の主人ジュールダン・マルシェに、すっかり夢中になってしまったというのだ。説得のため、彼女はノルマンディーに向かい、妹の片思いの相手に会う。彼は古い城館に住む著名な実業家で、黒の髪とグレイの瞳が印象的な男性。彼も妹の想いに戸惑っているとのことだった。彼はブルックに「僕たちが恋人同士になったふりをすれば、彼女もあきらめて帰るさ」と言いだし!?
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-窮地の乙女を略奪したのは、粗野で優雅な美しき野獣。 突然、父王が病死したため急ぎ帰国したギズランはシーク・フセインが率いる軍隊に囚われ、王宮を占拠された。「はじめまして、愛しいギズラン。僕は君を花嫁に迎える」フセインは華々しい戦功を誇る勇猛な戦士としてだけでなく、あらゆる女性を虜にするプレイボーイとしても名を馳せている。愛する祖国を守るためとはいえ、こんな男に娶られるなんて……。拒絶するギズランに、それならば妹と結婚するまでだと彼は言う。激しい舌戦の末、強引に、だが優しく彼はギズランの唇を奪った。熱い喜びが彼女の体を駆け抜けた――怒りに燃える心とは裏腹に。 ■あどけない妹を野蛮な君主から守るため、ギズランは仕方なく結婚を承諾します。婚礼の儀では黒衣をまとって反発するギズランでしたが、初夜のしとねはあまりにも熱く甘やかで……。大人気『異国の君主と花売り娘』関連作、ドラマチックな珠玉のロマンスです!
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-まばゆい恋の残り火に、身も心も焼き尽くされて……。 「シャキル……?」ロンドンのザラット大使館のパーティでシーク・イドリースを紹介され、アーデンはめまいを覚えた。端整な顔立ち、官能的な唇、なぜか軽蔑のにじむ褐色の瞳――彼は私の人生を一変させて消息を絶ったシャキルその人だ。4年前、旅先で惹かれ合った二人は夢のような1週間を過ごし、パリで落ち合う約束をしたが、ついに再会は果たせなかった。アーデンは彼への想いを胸に、彼の子を独りで産み育ててきた。偽名を使った火遊びだったと知って深く傷つきながらも、アーデンは翌朝訪ねてきた彼と熱い口づけを交わしてしまい……。■めくるめく喜びも束の間、ゴシップ誌に写真を撮られてマスコミの餌食となったアーデン。この事態を収拾する方法は結婚しかないと彼に言われ、なすすべもなく異国の王宮で暮らし始めますが……。熱く切なくもどかしい、ドラマチックなシンデレラ・ロマンス。
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3.7花形ファッションモデルのリーナ・ローレンスの最後の仕事、それはチャリティオークションで彼女とのデートを落札した男性と、ディナーをともにすること。これが終われば、明日からは本名のケイティ・メルデントンに戻り、念願の陶磁器デザイナーとして再出発することができるんだわ。しかしデートの相手を見て、彼女は息をのんだ。そこには4年前、彼女を裏切り深く傷つけた元恋人ジェイクがいたのだ。なぜあなたが、大金を使ってまで私との時間を手に入れたの…。
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5.0羽生シオン先生の人気作品をピックアップしてお届けするハーレクインコミックスのセットです。「愛されない愛人」「愛と憎しみのあいだ」「屈辱のレッスン」の3巻をまとめて収録。
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3.0あなたにだけは知られたくなかった。私がどんなに醜いかを。 ラファエル・ペトリが私を雇いたいというの?ニューヨークのホテル王からの突然の指名に、リリーは驚いた。自宅で企業調査を請け負う彼女にとっては名誉なことだが、一つだけ気がかりなことがあった。人目に触れるのが怖いのだ。14年前、リリーはある事故で頬に火傷を負い、それ以来、恋愛を遠ざけて世間から隠れるように生きてきた。その美貌で女性を虜にできるラファエルには理解できないだろう。リリーは地味なだぶだぶの服に身を包み、髪で片頬を覆うと、傲慢な雇い主のもとへ向かった──愛人になる運命とも知らずに。■純粋で愛らしいヒロインを描くのを得意とするアニー・ウエストらしい、シンデレラ・ロマンスです。美貌のイタリア人大富豪に見出された、容姿に自信のないヒロイン。二人の愛のゆくえは……?
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4.0逃げた姉の身代わりとして、億万長者と結婚するなんて……。 幼いころから美人の姉や優秀な弟と比較され、横暴な父に蔑まれ続けてきたエラは窮地に陥っていた。破産寸前の父が、娘と大物実業家ドナートの結婚を画策したのだ。地味な看護師の私など、億万長者が相手にするはずがないのに。だが父はエラの弟が懸命に貯めた事業資金まで使い込んでおり、ドナートから資金援助を受けた暁にはそのお金を返すと言う。仕方なく彼に会ったエラはその強烈な魅力に驚き思わず反発する。そんな彼女にドナートは言った。「僕と結婚しなければ、君の父親は破産する。君は父親が路頭に迷ってもいいのかな?」■劣等感に苦しみながらも訪問看護師として健気に自活してきたエラ。はたして彼女は、真実の愛を手に入れることができるのでしょうか……? 揺れる思いを巧みに描いた、熱く切ないラブストーリー。
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4.02年前、手ひどい失恋をしたエイヴァリーは、街のレストランで実業家のジョナスと知り合う。その日はそれで終わったのだが、偶然が重なり、彼女は彼と食事の約束をする。この2年、ピクリともしなかった彼女の世界が、再びゆっくりと動き出しはじめたように感じた。ジョナスと会うたびにエイヴァリーは確かに彼に心惹かれていく。そしてその想いが決定的になると予感したとき、彼女の前に現れたのは、彼女を捨てた男だった。その瞬間再び彼女の世界が凍りつき…!?
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-初めてのパリ。初めての冒険。そして私は貴族の血を引く子を宿した。 妹と母を相次いで失ったイモジェンは、さらなる悲劇に襲われた。脳腫瘍で亡くなった母と同じ症状が出始めたのだ。死を覚悟した彼女は残りの人生を楽しもうと憧れのパリへ向かう。そこでイモジェンは知人を介して上流階級のパーティに潜入し、フランス人富豪ティエリーと出会い、燃えるような一夜を過ごす。彼と満ち足りた2週間を過ごしたあとで彼女はパリを去るが、母国オーストラリアへ帰る間際、妊娠に気づいて動揺する。なんという運命の悪戯。余命僅かな私が新たな命を授かるなんて。悩んだ末ティエリーに打ち明けるが、その答えは意外なものだった。■不治の病に怯えるイモジェンは、パリへ人生最後の冒険の旅に出かけます。フランス人大富豪ティエリーの子どもを思いがけず身ごもったイモジェンは、小さな命を守るために苦悩するのですが……。
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5.0
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3.5ロンドンで経営コンサルタントをしているハリエットは、幼なじみのティムに頼まれ、誰にも内緒で3か月だけ彼の恋人のふりをすることになった。そんな彼女の前にティムの兄ジェームズが突然現れた。ふたりがつきあっているという話を聞き、心配して様子を見に来たのだ。不動産開発で巨万の富を築いたジェームズ、輝くばかりのハンサムな彼はハリエットの初恋の相手だった。久しぶりの再会にお互い惹かれあうふたり。しかし彼女はティムとの約束で真実を告げられず…!?
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-すべてを手にした大富豪のボス。でもなぜか彼は幸せには見えない。 アリスは人材派遣会社から社長秘書の仕事を紹介された。プレイボーイとして有名なガブリエルは、そのセクシーな容姿と明晰な頭脳で、秘書をも瞬時に虜にしてしまうらしく、長く仕事を続けられる女性はこれまでいなかったのだという。生真面目で野暮ったいアリスは、初日から有能な秘書に徹した。男性不信の彼女にとっては、むしろうってつけの仕事だったのだ。一方、ガブリエルは新しい秘書に別の興味をかき立てられていた。地味なグレーのスーツの下に、彼女は何を隠しているんだ?折しもパリでの長期出張の仕事が持ちあがり、アリスは否応なく、ガブリエルに同行するよう命じられたが……。 ■キャシー・ウィリアムズが“怠惰”の罪をテーマに描いたロマンスです。
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4.7ジャーナリストのジャッキーは、取材で訪れたジャジール国でスルタンと呼ばれる君主アシムと出会った。宮殿の奥深く、長い間放置されていたハーレムで…。アシムは全身から傲慢な王者の雰囲気を発し、対照的な肌と髪の色をもつ彼女を興味深げに見据えた。ジャッキーがすべてを奪われるのに時間はかからなかった。妖しく官能的な残り香が今も漂うその部屋で激しく抱かれ、彼女は女性としての幸福に包まれた。王が自分を求める一方で、お妃候補と会っていると知るまでは。
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2.7ベンガリア王国の王女マリサは、双子の兄を亡くしたばかり。大きな喪失感を抱いて、灼熱の国ブラジルを訪れていた。そこで彼女は世界的実業家のダマソと出会う。彼の瞳はマリサを孤独なひとりの女として見ているようだった。惹かれるままに、彼女はダマソと熱い一夜をともにしたが、翌朝、彼は冷たく去ってしまった。ところが1か月後、新しい命を宿したマリサの前にダマソが再び現れ告げる。「僕と結婚するんだ」何を言ってるの? 私を冷たく捨てていったのに!
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-子どもを持てない体で、初恋の人の妻になる。 サミラはジャジール国の代表として、パリのパーティ会場にいた。豪華なドレスに身を包んでも、心は孤独とむなしさに苛まれていた。恋人の裏切り、流産。そして、もう二度と妊娠できないという宣告。子ども好きなサミラにとって、あまりにも残酷な現実だった。ふと子どもの声が聞こえて顔を上げると、見覚えのある男性が、胸をきゅんとさせるような笑顔で双子の赤ん坊を抱いている。あれはタリク! 兄の親友で、少女のころ想いを寄せていた人。いまや隣国のスルタンだが、妻を亡くしたばかりと聞いている……。思わず彼に歩み寄ったサミラの口をついて、衝撃の申し出がこぼれた。「タリク……わたし、あなたの子どもたちの世話をしたい」 ■『スルタンと愛称のハーレム』に登場したアシムの妹、サミラのロマンスをお届けします。王家の面目を保つため、形式上は夫婦となった二人。寝室も別々でしたが、次第に互いへの想いは募り、ついに結ばれます。そしてサミラに、ある奇跡が……!
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3.0夜ごとハーレムで私を抱きながら、スルタンは今日も、お妃候補と会っている。 執筆の仕事でジャジールを訪れたジャクリーンは、ハーレムの歴史について書くよう依頼を受けた。宮殿の奥、かつての王たちが愛の奴隷を囲った部屋に通され、そこで彼女は一人の男性と運命的な出会いを果たす。アシム――ジャジールにすべてを捧げる高貴なスルタンと。ひと目で激しく惹かれ合った二人はやがて、妖しい残り香が今も漂うその部屋でベッドを共にするようになる。だがジャジールはもっか、国をあげてスルタンのお妃を探しており、アシムは毎日のように“ふさわしい令嬢”と面会している。ジャクリーンは屈辱に苛まれながらも、アシムの情熱に抗えず……。 ■どれだけ情熱的に求められようと、私は欲望のはけ口でしかない――高貴な身分の男性を愛してしまった外国人の一般人女性。それがこの作品のヒロイン、ジャクリーンです。アニー・ウエストが得意とするエキゾチックな雰囲気いっぱいの砂漠ロマンスをお楽しみください。
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4.0天涯孤独の身となった彼女の前に、 本物の王子様が現れた。 亡くなった母の最後の手紙を読み、リヤは衝撃を受けた。彼女の実の父親はホテル王ジーン・チャッツフィールドだという。偶然にも〈チャッツフィールド・ロンドン〉では、母の故郷である砂漠の国の皇太子サイードの宿泊を控え、イスラム文化に通じた客室係を求めていて、同系列のホテルの勤務経験があるリヤに白羽の矢が立った。父との対面を夢見て、すぐに働きだしたリヤだったが、思わぬ事態に遭遇してショックを受ける。偶然、エレベーターで出くわした皇太子にいきなり腕をつかまれ、中へ引っ張り込まれたのだ! 二人きりの空間は熱を帯びて……。■超一流ホテル〈ザ・チャッツフィールド〉の経営者一族をめぐる華麗なるロマンスを、8作連続でお届けします。豪華作家陣の競作でお贈りする読み応え満点のシリーズをどうぞお楽しみに!
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-1~26巻1,870~3,135円 (税込)お得な価格でハーレクイン・ロマンス4作品収録『一夜の恋におびえて』-妹の結婚式で付添人を務めるゾーイ。式の最中、花婿の兄で付添人のアーロンの態度の悪さに辟易し、懲らしめようと近づくが、逆に彼の誘惑の罠にかかり……。『賭けられた花嫁』-父が賭で失った城を取り返すためアンジェリークは首長国に飛んだ。交渉相手レミーの部屋に忍びこむが、捕まって投獄されかける。すると彼からとんでもない提案が!『愛と偽りのギリシア』-ケイラはギリシアの小島でハンサムな漁師と知り合うが、彼はなぜか彼女の正体を疑っていた。それでも惹かれるケイラは、ある日、彼の驚く真実を知った。『希望と名づけた愛の証』―妊娠中のミアはおなかの子の父親の葬儀で、その兄である初恋の相手イーサンと再会した。彼はミアの不実をなじるが、この妊娠には誰にも言えない秘密があった。
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-彼女の人生を一変させたのは、旅の終わりに授かった小さな命。 マリサはダマソから突然求婚され、呆然とした。高級リゾート施設を経営する実業家のダマソとは、ひと月ほど前、旅先で一夜をともにしただけ。しかも彼は翌朝、彼女のベッドから冷たく去っていったのだ。あのときは思いもしなかった。まさか自分が妊娠するなんて。彼女はベンガリア国の王女だったが、双子の兄を事故で亡くして以来、故国へは戻っていない。身重の体となった今ではなおのこと……。そんなマリサの窮状を知ってか、ダマソはさらに意外な提案をした。彼が所有する島の邸宅で、しばらく同居してみないかというのだ。彼を信用していいの? マリサに残された道は一つしかなかった。 ■純粋で傷つきやすいヒロインを描くことに定評のあるアニー・ウエスト。身分差とつらい過去に苦しみながらも、真の愛をつかもうとするヒーローとヒロインを思わず応援したくなる物語です。
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4.0母亡きあと、義父に監禁されて2年。レイラは外に出て自由になることだけを切望していた。そんなとき、義父の命令で実業家ジョス・カーモディと結婚させられることになった彼女は、ついに自由を手に入れた! しかしジョスはレイラを金目当ての女と誤解しているのだ。夫婦となっても心の通わない生活が続いたが、甘い口づけを交わしてからふたりの間に情熱の炎が燃え上がった。未来を期待し始めたレイラだったが、愛を信じない夫は決して妻の心を求めようとはせず…。
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4.5あれほど私を熱く焦がした美しい瞳に、 今は怒りと憎悪しか見えない。 18歳のルーシーは、まったく身に覚えのない罪で投獄された。それから5年、大勢のマスコミに取り囲まれ怯える彼女の前に、1台の高級車が止まった。億万長者ドメニコ・ヴォルペ!ドメニコとルーシーはかつてローマで激しい恋に落ちた。あの事件が起きたのは、再会を約束して別れた直後のことだった。どんなに私が無実を訴えても無視し続けた彼が、なぜ迎えに来たの?ドメニコは自身が所有する地中海の小島に彼女を連れ去ると、事件に関して今後一切しゃべらせないための契約を強要した。ドメニコは何を恐れているの? やはり私を信用していないのね。互いに本心を明かさぬまま、愛のない奇妙な軟禁生活は続き……。
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-娘のために母が重ねた罪。 彼女は身代わりに過酷な償いを受け入れた。 嘘よ、母が横領していたなんて! ラヴェンナは衝撃を受けた。彼女の目の前に証拠の偽造小切手をつきつけながら、ジョナス・デヴソンは怒りと憎悪を全身にたぎらせている。かつてラヴェンナの母はデヴソン家の家政婦だったが、はからずもジョナスの父と恋に落ち、二人はパリで暮らし始めた。ジョナスの父が亡くなり、莫大な資産の整理をしているうちに、彼は不正な大金の引き出しに初めて気づいたのだという。白血病が癒えたばかりのラヴェンナは胸を痛めた。すべては私のせい。そのお金は私の治療費として使われたのだ……。「母じゃない、私がお金を盗んだの」彼女は思わず嘘をついた。
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4.0テイラー! なんであなたがここに…。 職場のパーティー会場で、離婚係争中の夫に声をかけられたマーシャは困惑を隠せずにいた。1年前、テイラーの浮気が発覚し、家を飛び出したマーシャ。幼い頃に母親に捨てられ、温かい家庭を築くことを夢みていたマーシャにとって、テイラーの浮気はとても許すことなどできないものだった。久しぶりの再会だったがテイラーは悪びれた様子もなく、マーシャに言い放った。「本気で僕が、君を手放すと思っているのか?」
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4.5愛を知らない二人が、夫と妻を演じる。 信じられるのは、互いの唇の甘さだけ。 レイラは母亡き後、横暴な義父に虐げられてきた。 狭い部屋に閉じ込められ、食事もろくに与えられない。 ビジネスの一環として、多額の金と引き替えに、 見ず知らずの男との結婚を決められても、レイラは逆えなかった。 結婚すれば、義父から逃げられる。誰とだってかまわない……。 強欲で好色な老人を想像していたレイラは、現れた相手を見て驚いた。 たくましくセクシーで、危険な雰囲気をたたえた男性。 この人が、多国籍企業経営者ジョス・カーモディ――私の夫なの? 不覚にも胸がときめいたが、彼はレイラを蔑んだ目で見ている。 “金の為なら、誰にでも身を委ねる女なんだろう”とでも言いたげに。■どこかクラシックで王道な世界観が持ち味の若手人気作家A・ウエスト による政略結婚ロマンスをお贈りします。愛を知らないヒロインと、 幼少期のトラウマから愛を信じられないヒーロー。夜を重ねるうち、 心までひとつになってゆくのですが、それを愛とは知らず……。
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3.0【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】なぜ今になって私の前に現れたの――!?カリスの前にかつての恋人アレッサンドロが現れた。彼はイタリア名門のマッターニ家の伯爵。出会いは2年前のスキー場。セクシーな容姿に生気に満ちた緑色の瞳、そして何よりも情熱的な彼にカリスは瞬く間に恋に落ちた。この幸せはずっと続く…そう信じていたのに、彼はカリスの不貞を疑い冷酷なまでにあっさり捨てた。過去の苦い思い出に不安を募らせるカリスに、彼は以前と変わらない甘くとろけるような強引なキスを仕掛け!?
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4.7【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】ソラヤは14歳の時、遠縁である砂漠の国バクハラの国王と、後妻として婚約する。それから10年、パリに留学し自由を謳歌するソラヤの元に、精悍な砂漠の戦士ザヒールが現れた。ザヒールはバクハラの国王の命を受け、ソラヤを国王の花嫁として迎えに来たのだ。バクハラに行けばこれまでのような自由な暮らしは望むべくもなく、せめてバクハラまでの帰り道、フランス国内を観光したいというソラヤの願いを聞き入れ、ザヒールはヘリコプターにソラヤを乗せ飛び立つのだが…!?
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-クレアは道に飛び出し、車にはねられてしまう! 薄れゆく意識のなかで彼女は端正な男の姿を見た。意識が戻ったとき、彼女は豪華な部屋に寝かされていて、そばにいたのはその男――アンドレアス・マルコポウロというギリシャでも有数の銀行家だった。両親を亡くし、生後間もない異父妹をひとりで育てていて貧しいクレア。事情を知った彼は彼女たちの面倒をみると言いだす。親切すぎる申し出には条件がひとつ。それはなんと、彼女が彼と見せかけの結婚をすることだった!!
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4.0【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】大富豪カーステアズ家の別荘の家政婦であるクロエは、ある日、館のプールで謎の男性に出会う。日に焼けたたくましい体、腿には長い傷跡が走り、サングラスをかけた頬にも深い傷が刻まれている。彼が初めて会う当家の当主、デクランと知ったクロエは、雇い主の体に見とれていたことを悟られまいと挨拶を交わすが、その時、彼の目がほとんど見えていないことに気づいた。これがふたりの危険な関係の始まりだったが、彼には亡き弟を裏切り捨てた女性を探す目的があり――。
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3.0ルイザが働くシドニーの農場に突然マリッツ国の皇太子ラウルがヘリで現れ、驚くべきことを伝える。アーディッサ公国の大公が亡くなり、後継者は孫娘にあたる彼女しかいなくなったというのだ。今すぐ帰国して王女の務めを果たせと命令されるが、駆け落ちした両親を見捨てた国になんて戻りたくない。拒否する彼女を脅し、農場一帯を買い取った彼によってルイザはつれ去られてしまう。しかも彼は「王位継承のため、我が花嫁として君を迎えに来たんだ」と言い…!?
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3.0イタリア人で銀行頭取のサンドロとウエイトレスのジョアンナ。恋に落ち、幸福の絶頂で結婚したはずのふたりの新婚生活が地獄と化したのは、ジョアンナのせいだった。心では夫を深く愛していたのに、どうしても体を許せなかったのだ。ジョアンナが抱かれることができない理由……それを彼に知られるくらいなら、結婚生活を終わらせたほうがいいと、彼女は無言で夫のもとを去るが――3年後の再会で、夫婦の仲をひき裂くこととなった悲しい理由が明らかになり…。
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-「こちらのレディはパートナーを替えたいようだ」ソラヤはダンスフロアで割り込んできた男性に戸惑った。しつこい相手を引き離してくれたのはうれしいけれど、彼に引き寄せられると額に息がかかり、伝わってくる体温に体が震えた。祖国のバクハラを離れ、パリで学生生活を楽しむソラヤは、友人に誘われてナイトクラブに来ていた。男性は彼女を捜していたらしく、強引な保護者めいた態度が気になった。彼はザヒールと名乗り、バクハラから国王の伝言を携えて来たと言う。ソラヤはかつて父が決めた婚約話を思いだし、不吉な予感に襲われた。やはりそれは10年間避けてきた結婚を迫る、王からのメッセージだった。■出会いはパリ、そしてロワール渓谷からイタリアへ。やがて砂漠の国へ戻ったとき、逃れられない運命を前にした恋人たちを待つものは? A・ウエストが描くドラマチックな結末にご期待ください。
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5.0町の有力者の不動産王レスターの葬儀で、ケイトと彼の遺言執行人のジュードは出会った。ケイトは噂どおりハンサムな彼の笑顔に、ジュードは彼女の繊細な印象に、お互い強く惹かれあった――だが、次に会ったとき、ジュードの態度はひどく冷淡だった。不審に思ったケイトに彼はレスターの遺言書の驚くべき内容を告げた。レスターは顔見知りでしかないケイトに、莫大な財産を残したというのだ!ジュードはあきらかケイトがレスターの愛人だったと誤解している!?
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5.0アラブの海で古代の沈没船を調査していたベルは、何者かによって身代金目的に誘拐され、小さな無人島に幽閉された!嵐の夜、間一髪のところをたくましい男性に助けられるが、クアルーム国の君主だという彼、ラフィークによって、今度は宮殿に閉じ込められてしまう。しかも、「1週間以内に自分と結婚するように」というのだ!いったいどういうこと?若き王ラフィークには、実はベルをひきとめなければならないある事情があったのだが…?
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2.0パーティーが終わりほっとして部屋に戻ったデイヴィッドが発見したのは、ベッドの上で寝ている女性だった。無理矢理起こした女性はエーメと名乗り、妹の子供の父親を捜しているという。その父親は、今は革命で途絶えてしまったアンブリア王家のプリンス・ダリウスだというのだ。世間から忘れ去られているアンブリア王家のことを、なぜ今もち出したのか?そして、なによりもダリウスとは、このデイヴィットの別名だった。だがエーメに隠した意図はなさそうだが!?
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-休暇を終えて戻ってきたクロエは、家政婦として再び働きはじめた。職場は富豪一族が別荘として使う屋敷で、訪れる者は少なかった。だが、その日はプールに人の気配を感じて、はっとする。まさか、エイドリアン? 私の休暇中に事故で亡くなったはずなのに!彼女は立ちすくんだまま、日に焼けた体で泳ぐ男性を見つめた。やがて彼が誰なのか気づいてほっとする。この別荘の主人、デクランだ。彼はエイドリアンの兄で、カーステアズ家の事業を担う辣腕経営者。水から出た彼のたくましい腿には、長い傷跡が走っているのが見える。サングラスをかけ、頬にも傷のあるデクランの前に、クロエは進み出た。そしてすぐ、彼の目がほとんど見えていないことに気づく……。
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3.6オーストラリア有数の実業家ウェイクフィールドの卑劣な企みにより、マリナの弟が一族の会社を騙し取られた。頼みの両親はすでに他界し、過去の事故で体にハンディをもつマリナだが、無謀にも敵のパーティーに単独乗り込む。案の定追い返されそうになったところ、ひとりの資産家に助けられた。美貌の男の名はローナン。愛人を演じれば、会社奪還に協力するというではないか。ローナンの燃える瞳が、一瞬でマリナの心を熱く支配した。この取引きは危険すぎる…。
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3.3【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】砂漠の国タラカールへやって来た教師のキャシー。しかし、悪漢に誘拐され、踊り子として何者かへの貢ぎ物にされてしまう。逃げ出そうとナイフで襲いかかるが、逆に力強い腕で組み伏せられる。さし出された相手はシーク・アミール――正真正銘の王だったのだ! 事情を知った彼は逃がしてくれると言うが、身を守るため、しばらく彼の寵姫のふりをすることに。幾夜もふたりきりで過ごすうち、キャシーは高潔な彼に惹かれていく。美しい婚約者がいると知りながら…!
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-雨のなかを急ぐソフィーは、通りかかったロールスロイスに泥水をはねあげられ、奮発して買った靴もコートも台無しに。車から降りてきたドミニクは、謝るどころか、ソフィーを不注意だと決め付けた。ふたりは偶然に共通の知人の結婚式に出るところだった。そして披露パーティーで同席しても、いがみ合いは続いた。だが、彼女はいがみ合ううちに気がついてしまった。彼はパーティーの中でもひときわ目立つ存在だったのだ。そして突然、彼は意外な提案をしてきた!!
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-「僕の名前はアミール。タラカールのシークだ」そんなばかな。キャシーは驚きに目を見開いた。彼女は昨日、アミールの国を旅してまわったばかりだった。ところが途中で山賊に誘拐され、この野営地に連れてこられた。あられもないアラブの踊り子の衣装を着せられ、男たちの元を訪れたアミールに貢ぎ物として差し出されるために……。でもまさか彼がこの国のシークだとは思わなかった。その彼がどうしてここに? キャシーを決して傷つけることなく、慎重に事情を尋ねてくる態度にはオーラが漂い、つい惹かれてしまう。同じテントで過ごすシークとの夜に、キャシーの心はざわめいた。
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3.0兄の戴冠式に出席するためクセイ王国に向かう途中、タヒールは墜落事故に遭った。怪我を負った彼を救ったのは、砂漠に住む美しいアナリーサ。タヒールは記憶を失っていたが、アナリーサの看護で体は回復していった。孤絶した砂漠で過ごすうち、お互いに惹かれあい、タヒールとアナリーサは体を重ねる。その翌朝、突然タヒールが侮蔑に満ちた言葉を投げつけ、冷酷に彼女を突き放したのだ。あんなにやさしかった彼が、いったいなぜ!?私の体だけが目当てだったの!?
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-バレンタインの夜、初めて訪れたロンドンのレストランで、ジョイは思いがけず大物スターのマーカスと出会った。探るようなブルーの瞳に見つめられ、ジョイの背筋に震えが走る……。彼からダンスに誘われジョイは思いきって承諾した。田舎暮らしの地味な司書だって、少しくらい楽しんでもいいはず。踊りつつ不意に唇を重ねられ、ジョイは我を忘れて激しく応えた。するとその直後、マーカスは彼女をふしだらな女性だと思い込み、けわしい顔で侮蔑の言葉を浴びせかけてきた―――!?
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-学芸員タムシンは驚くべき記録を発見し、大公アラリック殿下に面会を求めた。「殿下は大公というだけでなく、王位を継ぐ正統な後継者です」アラリックは驚き、国の混乱をたくらむ政敵の差し金ではないかと彼女を疑う。タムシンから目を離すわけにはいかない!監視するため、彼女に接近するアラリックだが、そんな思惑などつゆ知らぬタムシンはみめ麗しき彼に惹かれていき――仕事に没頭してばかりの地味なわたし。人の愛情をかきたてる人間ではないのよ。
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-シドニーの郊外で農場を営むルイザは、ある日突然、思いがけない人物の訪問を受けた。ヨーロッパのマリッツ国の皇太子、ラウルだ。彼はルイザに驚くべきことを伝える。マリッツの王に忠誠を誓うアーディッサ公国の大公が亡くなり、後継者は孫娘に当たるルイザしかいなくなったというのだ。かつて暮らした国にいい思い出がないルイザは、今すぐ帰国して王女の務めを果たせというラウルの命令を拒否する。すると、彼はやむなく卑劣な手段を行使し、マリッツ国の命運をも握るルイザを無理やり祖国に連れ去った。■傲慢なヒーローを魅力満点に描くのが得意なアニー・ウエスト。本作は『王位を捨てた恋人』の関連作で、マリッツ国の皇太子、ラウルがいよいよ主人公を務めます。どうぞお見逃しなく!
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-ロミーはシングルマザーで、高級スーパーマーケット・チェーンに勤めている。社長は昔の恋人レックス。その微妙な関係から、ふたりは接触を避けてきた。そんなふたりが一緒に出張することに!預け先を見つけられず子連れで空港に現れたロミーを見ると、レックスは軽蔑するように言った。「重要な商談に赤ん坊を連れていくとは論外だ」ロミーは怒りと同時に悲しみを覚えた。12年前、情熱にまかせて駆け落ちまでした人なのに。でも、もうあの頃には戻れないんだわ…。
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4.0クアルーム国の海辺で、ロザリーは絵を描こうとして苦しんでいた。大好きだった絵が描けなくなったのには、理由がある。けれど、絵が描けないのは単に才能がないからだ。そのとき突然、白馬に乗ったすばらしく魅力的な男性が現れた。その姿に目を奪われ、ロザリーは夢中でスケッチを始めた。やがて彼は岸に戻ってきて、ロザリーのすぐ近くで馬を止めた。「絵を完成させたいなら、ぼくの朝をきみにあげよう」驚くロザリーに彼は続ける。「きみの午後をぼくにくれるなら」
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4.0「億万長者とデートする女性はあなたに決まりました」電話の向こうの声に、ベスは驚いた。隣人が勝手に応募したラジオ局の懸賞に当選したらしい。有名な大富豪ケインとデートができるというが、ベスはまったく興味がない。すばらしいチャンスをあっさり捨てたベス。それが新聞記事にまでなったことが、ケインの心に火をつけた。自分が女性に拒絶されるなどとは夢にも思わなかった。ひどくプライドを傷つけられた彼は、必ずベスを落としてみせると決意した!
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-ハンナは、社長に“人並み以下”と侮辱され、辞表をたたきつけた。傷心のまま<ブルームーン・イン>を訪れ、宿の女主人の勧めで庭園に出てみると、廃墟となった石造りの教会の窓に、月がかかろうとしていた。その月2度目の満月--ブルームーンの夜だった。魔法のように美しい月の光の下、突然荒々しい官能的な魅力を漂わせた男性が現れた。あろうことか、ハンナの心を踏みにじった社長ロス・ジェリクだった!!運命はなぜ、こんな残酷な罠を仕掛けるの!?
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3.6カリーは、おじのために19歳で初老の男性と政略結婚させられ、夫婦生活もない数年を耐えたのち、夫の死により自由の身になった。ギリシアに戻ったある日、彼女は麝香の匂いのする見知らぬ男性と、生まれて初めて激しい官能の世界を体験した。一時の気の迷いだわ。カリーは心の防壁を立て直そうとした。一方、おじは今度は自分の娘を政略結婚させようとしていた。紹介された相手の男性ダモンを見て、カリーは言葉を失った。彼こそがカリーの官能の相手だったのだ!
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5.0恋人の浮気現場に遭遇、傷つき雨のなかをさまよっていたマギーは、褐色の肌が美しい見知らぬ男性に声をかけられた。彼の差しのべる手に導かれるまま、さらわれるようにつれていかれた先は異国風の豪華な邸宅--現実離れしたできごとの連続に、マギーは熱に浮かされるように会ったばかりの彼と一夜を過ごしてしまう。それから1か月。新国王就任式のスタッフとして招かれた砂漠の王国でマギーが目にしたのは、シーク・カリード--あの夜の彼の姿だった!!
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-愛する妹を病から救うため、意に沿わぬ結婚を決意したアリッサ。亡き祖父の遺産を相続すれば手術代は手に入るが、そのためには遺言どおり結婚するのが条件なのだ。だが、やっと見つけた便宜的な結婚に応じてくれる相手は、いつまで待っても約束の登記所に現れない。妹を助ける手立てはもうなくなってしまったのだ。その時、絶望するアリッサの前に危険な魅力を放つイタリア訛りの男性が立ちふさがった。“僕を覚えているか?今日君が結婚する相手はこの僕だ。”
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-跡継ぎの夫を亡くしたスーザンは、未亡人として家業と家族に尽くす毎日。あるパーティーの夜、惑わすような瞳の男がスーザンの目の前に現れ、ダンスを申し込む。そのダンスは感情的で、夫の死後初めて心のざわめきを感じるが、その男にはスーザンの一族に恨みをはらすという目的があった。それを知ったスーザンは…。
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-真心のすべてを捧げた相手の裏切りを、10年前の私はただ受け入れるしかなかった。突然姿を消した恋人の正体--プリンス・セバスチャン2世の婚約会見を見て、この恋に真実などひとつもなかったことを思い知らされたのだから--。歴史学者のマリアンにとって、その苦い失恋は過去の思い出になったはずだった。残酷な運命の導きで、彼が再び彼女の前に姿を現すまでは…。出会わなければよかったと、今でもそう思うのに、再会した彼への思いは募るばかりで--
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-言語療法士のソフィーのもとに見知らぬギリシア人男性が現れた。その魅力的な男性・コスタス・パラミディスは病気の娘エレニのためにソフィーの母親クリスティーナに骨髄移植を頼みにきたのだ。クリスティーナが亡くなったことを知ったコスタスは、娘のソフィーに骨髄検査を受けてほしいと頼んできた。「お金ならいくらでも出す」という傲慢な申し出に怒りを覚えつつも、ソフィーは病気で苦しむエレニのために骨髄検査を受ける決心をし、ギリシアのクレタ島へと旅立ったのだが…。
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-気の進まない王子との結婚式の直前、ショショーナ王女は何者かに命をねらわれた。危ないところを救ってくれたのは、ボディガードのローナン。彼は信じられないほどハンサムでたくましい。命の安全を保障されるまで、ローナンとともに孤島に身をひそめることになり、王女の心は躍った。これまで味わえなかったふつうの女性としての生活を楽しむチャンスだ。それに、彼を見ていると、なぜか甘い好奇心で頭がいっぱいになる。あの唇にキスしたらどんな感じなのかしら?
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-お願い信じて、この恋心は本物なの--砂漠の王国ビダリヤを訪れたアメリカ人のラリッサ。姉と義兄を相次いで亡くし、彼らの子供を代わりに身ごもったまま天涯孤独の身となった彼女は、おなかの子の肉親を捜すため訪れた亡き義兄の祖国で魅力的な男性ファレスと出会う。ふたりはひと目で惹かれあうが、なんと彼はこの国の王子--実はビダリヤの王位継承者だった義兄の弟だったのだ!--兄の子供を身ごもって自分の前に現れた私を、彼はいったいどう思うかしら…。
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-ロマンスに縁のなかった看護婦キャロラインは、オランダでの休暇中、魅力的な男性と出会う。優しかった彼がイギリスに戻っても忘れられない。もう会うこともない人なのに…。だが思いがけず、彼が麻酔医として勤務先の病院に現れた!しかし微笑みかけたキャロラインに、彼は冷たい視線を投げつけただけで…。
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-ピップはシングルマザーである姉の娘。レインにとって可愛いその姪が、自分の父親を探してほしいと頼みこんできた。やがてレインは、姉の昔の恋人で、資産家のジャックを突き止める。社交欄をにぎわす、かなりのプレイボーイらしい。電話をしても手紙を書いてもナシのつぶて。待ち伏せ作戦でやっとつかまえるが、「身に覚えがない」と一蹴される。だけど姪にそっくりの瞳…確信を深めたレインに、ジャックは「確かな証拠はあるのかい」とDNA鑑定をせまってきた…!?
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4.0サンタリア公国のゴージャスな大公カスペルの観戦で、ラグビー競技場の観客は盛り上がっていた。けれどウエイトレスのホリーの心はうつろだった。昨夜、婚約者に別れを告げられたからだ。大公たちに給仕するときも、思わず涙ぐむ始末。ところがなんと大公は彼女を慰めた上、いきなり口説きはじめた。甘い言葉にうっとりして、ホリーはカメラがふたりに向けられていることに気づくどころか、それがスキャンダルを巻き起こすことになるとは想像すらしなかった!
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-巨大企業の経営者リース・カラハンがパーティーに現れた。エスコートされる美貌の女性はローレン・コートニー。だが彼女は8日間の契約で恋人役を引き受けた偽の恋人だ。 ローレンの本業は彫刻家。彼女の義父のウォリスがリースに詐欺をはたらいたというのだった。そのスキャンダルを公表しない代わりの契約だった!!
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5.0ギリシアの大富豪の婚約記事を目にしたテサは、衝動にかられるまま南米から地球の裏側のエーゲ海までやって来た。記事の写真を見たときは驚いた。そこには彼女の命の恩人、死んだと思っていたスタヴロスが写っていたのだから!彼に会って、4年間お守りにしてきたこの指輪を返さなくては。しかし再会したスタヴロスは別人のように冷酷だった。「テサは4年前に死んだ。君が何者かわかるまで屋敷から出るな」それって軟禁!?テサはかまわず出ていこうとするが…。
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-婚活サイトの運営会社に勤めるダーニは、ライバル社のサイトの会員になりすまし、調査をするよう命じられた。仕事にうしろめたさを感じて、彼女は男性に誘われないようわざとさえない女性を演じていたのに、ある男性がデートを申し込んできた。彼の写真と誠実なコメントに心を奪われ、ダーニはデートに応じた。想像以上に彼は魅力的な男性だった。こんな誠実な人をだまそうとする自分が許せない!!悩むダーニだが、実はその男性ブライスにも秘密があるのだった…!
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3.5アルプス山中にあるルヴィーニア公国の古城で公文書の解読に没頭していた学芸員のタムシンは、驚くべき記録を発見して大公のアラリック殿下に面会を求めた。真夜中になってようやく現れた大公に、タムシンは一族の王位継承ルールにまつわる新発見を告げる。アラリックは事の重大さに色を失ったものの、国の混乱を企む政敵の差し金ではないかと彼女を疑い、監視するために自分のそばに置こうと決めた。そんな思惑などつゆ知らず、何かと親しく接してくる大公に、タムシンはしだいに惹かれていくが……。■王位就任を前に重大な秘密を握るタムシンを警戒しながらも、彼女にしだいに惹かれていくアラリック大公。王位と恋の間で翻弄される二人は? 豪奢な恋物語をご堪能ください。
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-医師のアリッサは8年ぶりに思い出深いパリのクリニックを訪れた。ピエールに出会い、愛しあい、別れを告げたこの場所――きっぱり過去と決別し前に進むため、彼女はここへ戻ってきたのだ。ところが、今はカリブ海の島に住んでいるはずのピエールが、急病で倒れた院長の代理として、なんと同じ医院で働いていると言う。8年前、突然姿を消したアリッサを彼が許しているはずがない。だけど愛するあなたには、別れの本当の理由を知られるわけにはいかないの――…。
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3.5十代で母親を亡くし、さらには交通事故で父親も失ったうえ、自身も重傷を負ったマリナを新たな悲劇が襲う。オーストラリア有数の実業家ウェイクフィールドの卑劣な企みにより、弟が一族の会社を騙し取られたのだ。思わずウェイクフィールドのパーティに乗り込んだものの、追い払われそうになったマリナは、ひとりの男に救われる。端整な顔に厳しい表情を浮かべたその男の名はローナン。莫大な資産を持つ裕福な実業家だという彼は、ある条件と引き換えにマリナが会社を取り戻すための協力をしようと申し出る。その条件とは、ローナンの愛人を演じるというものだった。■魅力的な外見を持ちながら、男性を避け家族のために生きてきた純粋なヒロインが愛人を演じることになり……。アニー・ウエストのシークをヒーローとした作品も現在ハーレクイン・ロマンスから発売中です。合わせてお楽しみください!
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4.0ハイダル王国の若き女王ライラは、複雑な思いを抱えながら婚礼の準備に取りかかっていた。自らを犠牲にしてでも国民を幸せにすること――それが女王としてのつとめだと理解はしている。クセイ王国の国王ザヴィアンとの政略結婚は、十年も前から決められていたことだし、不満はない。でも……。婚礼が済み、ハネムーンでザヴィアンの人柄に触れ、ライラは思いがけず彼に強く惹かれている自分に驚いた。だが、彼の手首にある謎の傷跡を目にしたとたん、妙な胸騒ぎを覚えた。やはり彼には何か秘密があるのかしら?■こちらは昨年好評をいただいた〈ダイヤモンドの迷宮〉の続編です。今作はハーレクインコミックスでも今月同時発売となりますので、是非あわせてお楽しみください!
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-フィービーは北欧の島国の皇太子アンデルスと恋に落ち、結婚したが、わずか1か月で破局を迎えた。それから6年、彼女は息子とニューヨークで平穏に暮らしていた。ある日、アンデルスが交通事故で亡くなったというニュースが入り、直後、彼の従兄レオが現れた。レオ――忘れもしない、6年前アンデルスと結婚した私をお金目当てと決めつけ、私の誇りを踏みにじった男。なのに限りなくセクシーで私の心を震わせる男。その男が、今さら私になんの用があると言うの!?
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3.0カリーは十代で両親を亡くし、ギリシアにいるおじに引き取られた。だが、おじの会社を救うため十九歳で初老の男性と政略結婚させられ、夫婦生活もない数年を耐えたあと、夫の死により自由の身になった。ギリシアに戻り、自立の道を探っていたある日、ダモンと名乗る男性と知り合い、愛される喜びを初めて知る。セクシーな肉体だけが取り柄の彼と、将来をともにするつもりはない。でも、信じられる人を見つけた今、もう少しだけ彼と一緒にいたい。そんな折、おじが新たに娘を政略結婚させようとしていることを知り、紹介された相手の男性を見てカリーは言葉を失った。傲慢そうな笑みを浮かべたダモンがそこに立っていたのだ。■情熱的な作風が評判のアニー・ウエストがギリシアを舞台に描く、愛と憎しみの交錯するストーリーです。不運な人生を送ってきたカリーの初めての恋のゆくえははたして?
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3.0浪費を重ねていた父が亡くなった直後から、アントニアは父の借金を返済する工面に追われた。とはいえ、通訳と旅行ガイドで生計を立てている身には、とうてい返せる額ではない。途方にくれていたとき、何度か見かけただけの男性が、借金の一部を勝手に立て替えていたことがわかる。困惑するアントニアに、レイフと名乗る彼は言った。「半年間、僕の愛人になれば、借金を帳消しにしよう」あまりの屈辱にアントニアは憤然としてはねつけた。だがその直後、父が公金を横領していたという疑惑がふきだした。
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3.5恋人が浮気しているのを見てしまい、打ちひしがれたマギーは降りしきる冷たい雨の中、髪から足の先までずぶ濡れになり、歩いていた。気分が悪くなり、身をかがめたとたん、長身で引き締まった体つきの男性に声をかけられる。中東の国シャジェハールの要人で、カリードと名乗った彼は、滞在している屋敷まで、高級車に乗せてマギーを連れていった。冷たくなった体を抱き上げられ、バスルームに下ろされたとき、カリードは魅惑的な低い声でささやいた。「さあ、服を脱いで」
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-ソフィーは母クリスティーナの葬儀を終えた翌日、コスタスという見知らぬギリシア人男性の訪問を受ける。母はギリシア人の祖父から勘当され、見放されたままだった。最初ソフィーは、コスタスが祖父の使いと思い、怒りをぶつける。しかしコスタスがやってきたのは、自分の幼い娘のために骨髄移植を受けてくれと、クリスティーナに頼むためだった。あてがはずれたコスタスは翌日、半ば強制的にクレタ島へソフィーを連れて帰った。初対面の彼女に欲望を覚えていることはおくびにも出さずに。
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-テサは疲れきった体でエーゲ海に浮かぶ島へたどり着いた。南米の空港でギリシアの大富豪の婚約記事を目にし、衝動に駆られるまま地球の反対側まで来たのだ。記事の写真を見たときは驚いた。そこには彼女の命の恩人――内戦前夜の砲撃で死んだはずのスタヴロスが写っていたのだから!彼に会って、四年間お守りにしてきたこの指輪を返さなくては。しかし、再会したスタヴロスは別人のように冷酷だった。「婚約パーティの夜に妻が現れるとはね。めあては和解金か?」彼は今になって現れた私を疑っている。でも妻というのは?テサは混乱した。四年前、彼は私と本当に結婚してくれたの?
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-クアルームの王妃となった姉を訪ね、ロザリーは美しい小島で日ごろの疲れを癒していた。三年ぶりに絵筆をとって夜明けの海辺を描いていると、白馬に乗ったすてきな男性が現れ、波打ち際で水と戯れるのが見えた。男性が島のシークとも知らずに、ロザリーは夢中で描き始める。やがて馬が岸のほうに戻ってきたかと思うと、すぐ近くに止まった。請われて描きかけの絵を見せたロザリーに、馬上の男性は言った。「ぼくの絵を完成させたいなら、きみにぼくの朝を四日あげよう」喜んだのもつかの間、続く彼の言葉にロザリーは息をのんだ。「きみの午後をぼくにくれるなら」★先月「シークの略奪愛」で日本語版デビューを飾ったアニー・ウエストが一途な愛の物語を描き上げました。前作のヒロインの仲良しの妹が登場。お相手はエキゾチックなシークです。★
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-アラブの海で古代の沈没船を調査していたベルは、何者かに誘拐され、孤島に幽閉された。ついに死を覚悟した嵐の夜、海賊さながらの勇者が現れ、窮地を脱する。クアルーム国の君主ラフィークだと名乗ったその勇者は、ベルに不可解な申し出をした。「きみはしばらくぼくの宮殿に滞在するべきだ」魅力的すぎる彼と深くかかわることに気後れを覚えて、ベルは即座に断ったが、彼は容易に引き下がらなかった。若き王には彼女を引き止めなくてはならぬ事情があったのだ。★期待の新星、アニー・ウエストがシークをヒーローに据えて書き上げた作品で日本デビューを飾ります。★
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3.0なぜ今ごろ会いに来たの?カリスは喜びよりも強いショックを受けた。二年前、激しい恋に落ちたアレッサンドロは、まるで別人のように変わっていた。彼の狙いは……私の息子なのかしら?やはり、この女性は僕のものだ。アレッサンドロはカリスをひと目見て確信した。だが、今はまだ彼女に真実を告げるときではない。もう一つ、確かめなければならないことがあるはずだ。それさえ思い出せれば……。
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3.0愛する妹を病から救うため、アリッサは大きな賭に出た――結婚だ。亡き祖父の遺産を相続すれば、治療費を捻出できる。だが祖父は、結婚し半年間を共に暮らすことを相続の条件としていた。アリッサは便宜的な結婚に応じてくれる男性を求め、ぴったりの相手を探しあてた。彼と形だけ結婚し、時がきたら離婚する。ところが登記所に着いたアリッサを待っていたのは、“気が変わった”という、花婿役からの伝言だった。呆然とする彼女の前に、威圧的で危険な魅力の男性が現れる。初めて会う彼は言った。「きみが結婚する相手はこの僕だ」
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5.0【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】アントニアは浪費家だった亡き父の借金に追われ、途方に暮れていた。通訳と旅行ガイドで生計を立てる身に、とうてい返せる額ではない。そんな彼女のもとに、以前1度すれ違っただけの男性が突然現れ、借金は自分が一部立て替えたと言う。困惑するアントニアにレイフと名乗る彼はさらにつづけた。「僕の愛人になれば借金はすべて僕が肩代わりしよう」、と。まるで悪魔の誘惑のような申し出だが、アントニアは毅然として彼を追い払った。もう2度と会うことはないと思ったが?