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3.0トーマスアイル国の農作物を謎の疾病が襲った。王室は原因究明のため、天才科学者リブを招いた。彼女は幼い頃から天才と呼ばれ、しかも複雑な家庭環境で育ったため、恋とは無縁の人生を送ってきた。一見ひたすら地味でしかないリブだが、王子アーロンは、彼女自身も気づいていない女性らしさと魅力に大きな関心をもつ。王子のアプローチに、今まで経験したことのないときめきを感じるリブ。触れあう指が、愛を語る唇が、閉ざされていた彼女の心と体を開いていくが…!?
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-モーガンアイルの王女ソフィーは、広いパーティー会場でアレクサンダー・ラトリッジの姿を目にして凍りついた。この10年、忘れることさえできなかった初めて愛した人。男性的な意志の強い瞳も、セクシーに乱れた艶のある髪も、あの頃と同じようにソフィーの心を熱くする。切ない思い出に浸った一瞬、ソフィーはこちらを見据える冷たい双眸に気がついた。確かに見えた復讐の炎を隠し、素知らぬ顔で彼女に近づいてくるアレクサンダー。彼はいったい何を考えているの!?
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-キスさえ知らない純真な花嫁は、夢見心地で王家に嫁いだ――モーガンアイルの若き統治者フィリップは、1度挨拶を交わしたきりのハンナの婚約者。8年前、まだ16になったばかりの彼女は、気品と色気の入り交った神秘的なフィリップの眼差しに捕らわれて、言葉を交わすより早く恋に落ちたのだった。逞しく成長した彼の姿にハンナの胸は高鳴るが、再会間もなく彼女が知ることになったのは、数多の女性を弄びながら、愛を信じることのできない冷たいプリンスの本性で!?
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-リゾートホテルでメイドとして働くテスは、バーを訪れた魅力的な黒髪の男性と一夜だけのすばらしい時を過ごした。謎めいたセクシーな彼が求めているのは面倒のない情事、そう分かっていた彼女は、夜明けとともにベッドを去ったが、思いがけず妊娠してしまったことを知る。あの夜の相手が有名な映画プロデューサーであることを知り、悩んだ末に彼のもとを訪れたテスに、浴びせかけられた冷酷な言葉――しかし彼女には、彼がつきつける条件を受けいれる他なかった――。
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-ケイティは、亡くなった姉の元夫アダムから驚くべき告白を受けた。姉が遺した凍結卵子で代理出産を計画している——そう聞いて、たまらず代理母に名乗り出たケイティ。信頼できる女性は私よりほかいない。こうして関わらなければ、生まれてくる子供をアダムに独占されてしまうかもしれない。この裕福で美しい義兄は、姉を富に溺れさせて家族からひき離したのだから…。ケイティの決断は最良に思えた。彼女が義兄の魅力に屈し、過ちの夜を迎えてしまうまでは…。
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-調査会社に勤めるジェーンは、派遣秘書として大企業に潜入することになった。ターゲットは会社役員のジョーダン・エヴェレット。任務は、彼に近づき先日起きた爆発事故の真相を探ること。でも、地味でさえない私が、若くして成功したゴージャスな男性の気をひくなんてできるのかしら? 仕事人間のくせに、従業員へのやさしさも示す彼に、次第に惹かれていくジェーン…。一方、彼女の正体を見抜いたジョーダンは、この茶番につきあうふりして弄んでやろうと企んでいて…!?
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-令嬢イザベルは15年前、家政婦の息子エミリオに身分違いの恋をし、駆け落ちの約束をしたが、寸前になってそれを裏切る形になってしまった。その後ふたりの境遇は逆転し、イザベルはエミリオに家政婦として雇われることに。だが彼は意外にも、お嬢様育ちで失敗ばかりの彼女にやさしい心遣いを見せる。私が恋をした少年はまだ存在しているの? 甘い思いが胸にこみあげるが、イザベルは知らなかった。エミリオが彼女を誘惑したあと無残に捨てようと企んでいることに!
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1.0リジーはモーガンアイル王妃に仕えている。ふだんはひっつめ髪に眼鏡をかけ、地味な服装に身を包んでいるが、今夜だけ…コンタクトレンズを入れて金色のドレスをまとい、宮殿の舞踏会に足を踏みいれた。そんな彼女をダンスに誘ったのは、なんとイーサン王子。あまりの変身ぶりにリジーの正体に気がついてはいない。これは一夜かぎりの夢だわ。リジーは彼の手をとり、甘いキスをかわしてしまう。翌日、さえないリジーに戻った彼女はいつもどおりの日常となるはずが!?
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-ひどい頭痛と闘いながらメロディは病室のベッドに横たわっていた。記憶喪失と診断をくだされたのは2日前。交通事故に遭い、死の淵をさまよっていたらしいが、事故のことも、それ以前のことも、何も覚えていない。そんなメロディのもとにアッシュと名乗る男性が現れた。俳優かモデルかと見間違えるほど端正な容姿の彼は、あろうことか彼女の婚約者だと言う。仲むつまじげなふたりの写真を見せられては信じるほかないが、なぜかメロディは、途方もない胸騒ぎを覚えた。
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-ゾーイのボス、ニック・ベイトマンは不幸な生い立ちゆえに、早く結婚して家庭を作りたいと願っている。でも彼は焦るあまり、いつも難のある女性を選んでしまう。今日予定されていた結婚式も、結局流れてしまった。これで2度も。気落ちするニックをその晩、ゾーイは部下として友人として慰めていたが、そのうちムードが高まりベッドをともにしてしまった! 翌日、なかったことにしようと約束して、ふたりはただのボスと部下の関係に戻ろうとしたが…!?
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-君は今でも僕が必要なんだ。1週間でそれを証明してみせる――! 従妹の結婚式に出席するため訪れたメキシコで元夫の石油王ディロンと再会したアイビー。憎らしいほど自信に満ちたゴージャスな横顔――裕福に生まれついた傲慢な彼との価値観のズレを埋められず離婚にいたったアイビーは、以前と変わらないその姿を目にして凍りついた。できれば2度と会いたくない相手だったのに…。だが、ディロンのほうでは1度は自分のものだった美しい獲物を見逃す気などなく!?
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-経営する牧場にいやがらせ事件が続き、ニタはコナーという男性に牧場の監視役を依頼した。男らしくてハンサムで頼りになる彼は、すぐに牧場にとってなくてはならない存在になった。なんとかしてコナーに感謝の気持ちを伝えたい。ニタはある夜、コナーの寝室に向かった。これ以上の金銭的な報酬は支払えないから、私自身を捧げよう――そう決意した彼女だったが、コナーはかたくなにニタを拒んだ。男として完璧な彼が、これほど女性を拒絶するのはいったいなぜ!?
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-「白雪姫」と呼ばれるトーマスアイル国民のアイドルのプリンセス・ルイーザは、過保護に育てられ、27歳にしてうぶで無邪気なまま。ある日、舞踏会で魅力的な男性に出会った。彼の名はギャレット。国内有数の裕福な実業家だ。お伽噺のような恋を夢みるルイーザはギャレットを見た瞬間に運命を感じる。一方のギャレットも、ルイーザへの好意を隠そうともせず、純真すぎるプリンセスの恋は向こう見ずに走りだした。この出会いが仕組まれたものだとは、夢にも思わぬまま。
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4.0シングルマザーのヴァネッサは賓客係として働くホテルで、親子ほど年の離れた地中海の島国の王に見初められた。戸惑いを察した王の提案でヴァネッサは休暇を王国で過ごしてみることに。到着した彼女を迎えたのは王の息子、圧倒的な美貌をもつマーカス王子だった。ヴァネッサに侮蔑を含んだ鋭い視線を投げかけ、その冷たさはまるで氷のようだ。私を財産狙いの女だと警戒しているのね。なんですって、国王が急用で不在? 2週間この冷酷な王子と過ごせと言うの!?
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-訳あって子供たちを手放したシエラは、子供の養父が事故で死亡したことを知る。子供たちは養父の弟クープの元にひき取られたのだが、手をやいた彼は、ベビーシッターを雇うことにした。我が子の様子を知りたい彼女は、小児科看護師としてベビーシッターに応募する。無事採用となったシエラは、我が子を抱いて母としての幸せを感じる。父親代わりのクープはプレイボーイとして有名だったが、子供たちの前ではただのやさしい男性だった。そんな彼を見てシエラの心は…!?
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-1年以内に結婚して跡継ぎの男児をもうければ3千万ドルの遺産が手に入る。しかし恋人のいないトニーは、身近にいたモデルのアリスに短期間の契約結婚をもちかけた。だが結婚式当日、式場に場違いな人物が現れた――彼女の名はルーシー。トニーが4か月前までつきあっていた女性だ。忘れがたい彼女の姿は別れたときと少し変わっていた。なんとお腹のなかにトニーの子どもが宿っていると言うのだ! 混乱のなか、慌ててルーシーを家につれ帰るトニーだが…?
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-大晦日の夜、理想的な男性ロブと一夜を過ごしたキャリー。だが彼は翌朝には姿を消していた。気持ちを切り替え、新しいクライアント先に出向いたキャリーは偶然にもロブと再会する。まさか彼が仕事相手だったなんて! 仕事に恋愛は持ち込まないと決めていたキャリーだが、彼はあまりにも魅力的すぎた。一方、ロブは焦っていた。莫大な遺産を手に入れるためには、早急に結婚相手が必要なのだ。キャリーと遺産、どちらも同時に手に入れることを画策するロブだったが…。
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-失恋するたびに、天才ショコラティエの親友ニックが作るスイーツに慰められてきたテリー。30歳を目前に結婚を諦めた彼女は一大決心をした。それは精子バンクを使ってシングルマザーになること! しかしニックは猛反対。そのうえ彼はテリーにとんでもない提案をしてきた。「子どもの父親として最適の人物がいるんだが…僕が父親なら君も安心できるだろ?」何を言ってるの!? 私は今の関係を壊したくないのに…! 拒否しようとするも、彼を意識し始めてしまい――。
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-上院議員の娘レキシーの人生は、つねに厳格な父によって決められてきた。今回のブロディ家との政略結婚もそうだ。長男ランスとの間に愛はないが、それでもレキシーに縁談を拒む権利はない。1度でいいから奔放に人生を、恋を謳歌してみたい。追いつめられたレキシーは、ある夜大きな過ちを犯してしまう。あろうことか、ランスの弟ミッチに惹かれ、花婿に捧げるべき純潔を彼に捧げてしまったのだ! 初めて満ち足りた朝を迎えたレキシー。しかしミッチの表情は暗く…。
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-モーガンアイル国の王女メリッサは和平のため、これまで対立していた隣国トーマスアイルを訪れた。初めての大役に緊張する彼女を温かく出迎えたのは、穏やかな翡翠の瞳が印象的な次期国王クリス王子だった。しかも2週間の滞在中はクリス自らエスコートをしてくれるという。魅力的で親しみやすいクリスに、メリッサの心は瞬く間に奪われた。しかし、この時メリッサは知らなかった。彼のやさしさの裏には残酷な目的があるということを――。
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3.5
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-彼の指が下着の中へ滑り込む。 だめ…カメラの前でイっちゃう。 「おっぱい」と聞くだけで、顔を赤らめる清楚女優――そんなわたしをたった4日で、本能のままの獣に変えた男。 知性派俳優ミハエル・サマーヴィル――セクシーな魅力を放つ色男が、官能芸術映画の撮影中、衣装のボディスに指を滑り込ませてきたのだ。 ミハイルの親指が硬くなった蕾を刺激するだけで、わたしの乳首に命が吹き込まれる。鋭いまなざしで見つめられるだけで、骨の髄までとろかされる。 事実、この4日間、“アレ”を思い出しては、丁寧に擦る、甘ったるい彼の指ばかりをわたしは考えている。 撮影のあいまに行った海で、ミハイルはビキニの結び目をほどきながら、もう片方の手でわたしのいやらしい場所を包み込んだ。 伸縮性のある布地を必死で横にずらそうとして、指の先端や関節が花芯にあたるたびに、あられもなく嬌声をあげ、体をのたうたせるわたしがいる。ついにミハイルは完全に布地をずらすことに成功し――彼の指がゆっくりと差し込まれてきた……。 そんな淫靡な“アレ”の記憶にたゆたっているときに、監督の声が突然響いた。 「君たちが本当にやっているところを、撮影したい」
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-倒錯的なプレイをしてみたい―― 秘密の願望はその夜、現実のものになった。 メアリーが部屋に入ったとき、夫は若い男性客とブランデーを楽しんでいた。 端整な顔立ちのその青年が言った。「こちらにおいでください。あなたをじっくり拝見したいので」 彼は近づいていったメアリーのドレスを腰まで引き下ろし、ペチコートを引きはがした。「いけませんわ……おやめになって……」 半裸の彼女を見つめる、青年と夫の舐めるような視線。 青年は慣れた手つきでコルセットの前のホックを外し、あらわになった乳首をつまんでひねった。 「奥さまは、好色な方でいらっしゃいますね」 「底なしの欲望の持ち主です。さあ、始めてくれたまえ。好きにしてくれてかまわない」 青年が瞳をきらめかせる。「デスクの上に身を乗り出し、もたれて」 言われたとおりにすると、ズロースのスリットを左右に大きく広げられ、ヒップを丸出しにされた。 ゆっくり、ゆっくりとヒップを這う彼の指が、そのとき不意に振り下ろされた。「ああ、痛い!」 洗練された外見とは裏腹に彼は容赦なかった。メアリーのヒップの隅々に強烈な打撃を繰り出し……。
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-私…眼鏡以外、何も身につけていないわ! カーテンの隙間から美しい全裸の男性が見える。 裁縫サークルに集った淑女たちは、紅茶とケーキを前に刺激的なお喋りに興じていた。 「ルーシー、あなた、会を休んでいるあいだにアバンチュールを経験したのではない?」 ルーシーはどきりとした。あの日、世にも美しい紳士と過ごした甘美な時間。あれは現実だったのかしら? 興味津々の視線を浴びながら、彼女はみずからの体験を語りはじめた―― その日、雨でぬかるんだ道を自転車で走っていたルーシーは、バランスを崩し、転んでしまった。 天使のような微笑みを浮かべた美青年イーサンが現れたのは、そのときだった。 逞しい腕に抱き上げられ、どこかへ運ばれていく途中で、彼女はいつしか眠りこんでいた。 ところが目を覚まして仰天した。一糸まとわぬ姿でベッドにいる! カーテンで仕切られた部屋の向こうから聞こえてくるのは、水が撥ね、濡れた布が肌を打つ音。 ベッドを抜け出し、カーテンの隙間から奥を覗き見る。そこにいたイーサンは……。
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-誰にも言えない禁断のセックス・セラピー。 極限のオーガズムに未亡人は失神して…。 若く裕福な未亡人ソフィアは、上流婦人の“夜の生活”について助言を受けるため、マダム・シャムフルールの屋敷を訪ねた。 応接間に現れたのは、並はずれて美しい官能的な笑みを浮かべた紳士――アンブローズ・シャムフルール。 彼は相談に訪れる女性を不安がらせないよう女性の名を使っていると明かし、大きな両手で彼女の手を握った。 と、その瞬間、ソフィアの下腹部に淫らな戦慄が走った。ふしだらにも、彼の指に体のほかの部分をゆっくりとやさしく愛撫される自分の姿が頭に浮かぶ。ソフィアは頬を真っ赤に染めながら告白した。夫婦の営みに満足を見いだせず、当惑ばかりさせられていた過去を。 「つまり、ご主人は一度も喜びを与えてくれなかったのですね?」 彼はソフィアを立ち上がらせ、つぎつぎに服を脱がせると、シュミーズに包まれた胸のふくらみを指で愛撫しはじめた。 経験したこともない、初めての感覚。ソフィアは両脚のあいだがゆっくりと脈打ち、濡れていくのを感じて……。 *本書は、エロティカ・ラブロから既に配信されている『傲慢貴族の世にも淫らな官能レッスン~調教された貴婦人』を改題した作品となります。 重複購入にご注意ください。
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-深夜のキッチンで始まった淫らな乗馬。 半裸の私に彼が跨り、野蛮に乗りこなす。 「経験はあるのか?」ルームメイトの突然の問いかけに、アノーラは耳を疑った。 カウンターに食料品の袋を下ろそうとするが、うまくいかない。 裸同然のルームメイト――シンが、ジーンズの中の怒張したモノをヒップにこすりつけてくるのだ。 「ないわ」背後から彼に犯されるのを想像したとたん、鼓動が速まり、アノーラはカウンターにしがみついた。 妄想の中でだけだった。彼がこんなふうに淫らに腰を動かすのは……。 シンは慣れた手つきでジーンズのボタンをはずし、下着の中に指を滑り込ませてきた。 秘められた箇所をまさぐり、襞を広げて言う。「濡れているじゃないか」 熱を帯びた体の芯に指を埋め込まれると、アノーラはうめいた。悦楽が体を走り抜ける。 最も敏感な部分を彼の指にはじかれるたびに、絶頂の扉が近づいてくる。 彼が急に欲望を爆発させた理由なんて、もうどうでもいい―― *本書は、エロティカ・ラブロから既に配信されている『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』を改題した作品となります。 重複購入にご注意ください。
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-まだ足りないのか、この淫乱女! さあ、何が欲しいか言うんだ。大勢の観客の前で。 アダルドグッズとともにスイートルームのウェルカム・バスケットの中にあった、秘密のパーティへの招待状。 好奇心に駆られ、夫と会場へ向かったわたしは、 部屋のあちこちで繰り広げられる淫靡なSMプレイに目を奪われた―― メイドの制服や真っ赤なラバースーツに身に包んだ女、両手首を背後で縛られた女…… 黒いガーターベルトとハイヒールだけ身につけた拘束台の女は、 男に乗馬鞭で打たれると、獣のような声をあげて身をよじった。 赤い線の刻まれた肌を紅潮させ、むきだしの下半身からはいまにも蜜がしたたりそうだ。 そのとき、夫の指がわたしのドレスの上から下着を探り、愛撫を始めた。 それに気づいた人々が淫らな視線を向けてくる――ああ、もう我慢できない。見られてもかまわない。 「お行儀の悪いまねはやめるんだ」夫は悪魔のような笑みを浮かべた。
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-「どうしようもない変態女だな… しゃぶれ! ぐずぐずするな」 この椅子……サイモンとのSMプレイにうってつけだわ。 アンティークショップに飾られた、どこか卑猥な感じのする艶やかな赤い革張りの椅子に、 スーザンはひと目で魅了された。 休暇中、女性のむきだしのお尻を叩く写真を食い入るように見つめていたサイモン。 突如荒々しい暴君に変貌した彼に苦痛と歓喜に満ちたお仕置きを受けて以来、彼女は変態的なセックスの虜なのだ。 全裸で赤い椅子に座る彼に、お尻を容赦なく叩かれる――そんな自分の恥ずかしい姿を想像すると、 めまいがするほどの興奮に襲われ、高価なその椅子を衝動買いしてしまった。 やがて帰宅したサイモンは、椅子を見るなり怒りをあらわにした。 スーザンが震える声で言う。「ごめんなさい、ご主人さま……お願いです、許してください……」 「いけない子だ」パンティをそろそろと脱ぐ彼女に、彼は命じた。「よこせ」
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-「さかりのついた牝犬め。我慢できないのか」 「はい……下着はぐしょ濡れです」 「見せてみなさい」 スーザンは休暇先で、ある写真集を恋人の目を盗んで何度も見返していた。 19世紀の愛らしい乙女たちが、むきだしのお尻を器具や平手で叩かれている。 こんな変態的な行為をもとめる人たちと同じ嗜好が、わたしにもあるらしい。 ハンサムで優しい恋人にいたぶられる自分の痴態を想像すると、どうしようもなく興奮するのだから。 スーザンはフランス窓の外のラウンジチェアに座る恋人に視線を転じた。 サイモン、あなたもこの本を見て興奮したの? その日、珍しく彼と口論になったとき、彼女はおずおずと願望を口にしてみた。 「わたし……あの……お仕置きを受けたほうが……?」 すると彼は眉間にしわを寄せ、使用人でも見るような目つきで腕組みした。 「失敬な振る舞いに対しては、お仕置きが必要だ」 愛情深い恋人は突如、尊大な暴君に変貌した。
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-実験開始から4日目。 ついに彼が私の全身に舌を這わせる。 メリッサは通っている大学構内で募集されていた、ある“実験”に参加した。 謝礼の1000ドルがどうしても必要だったのだ。 心理学部主催のこの実験は、あてがわれた男性と密室で数時間、 指示されたとおりに触れ合い、どう感じたかを正直に報告するというものだった。 どの段階で“その気”になるかを見るのだそうだ。 そんなシチュエーションで見ず知らずの男性と触れ合うなんて、 気味悪さを感じこそすれ、ムラムラなんてするはずないわ。 実験初日は、4時間にわたって相手と手をつなぐという。 次の日は“ハグをする”。その次の日は“キス”。そしてその次の日は――。 考えるのはやめよう、1000ドルのためよ。メリッサは指定された部屋のドアを開けた。
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-「やめて、ここは玄関先よ。誰かに見られる」 「見られるのが好きだろ? 覗くのも」 私は隣人をのぞき見しながら自慰に耽ることが、もうやめられなくなっていた。 2週間前隣に越してきた男は、毎晩帰宅するとカーテンのない窓の前で服を脱ぎ捨て、タトゥーに覆われた筋肉質の体を惜しげもなく披露する。 あるときはそのまま股間のふくらみに手を這わせ、またあるときは訪れる美女たちを悶えさせファックするさまを、彼ははばかりもせず見せつけるのだ。 裏庭から私が見ているとは思いもせずに。 私は彼に気づいてほしかった。彼に犯されたかった。 叶わぬ望みに目を閉じ、せつなく募る欲望のままに指を動かす。 デッキチェアの上で思いきりイキそうになったとき、力強い手が私の脚を左右に押し広げた。 ぎょっとして顔を上げると、目の前に立っていたのは、さっきまで窓の向こうにいたはずの彼――! *本書は、エロティカ・ラブロから既に配信されている『セクシーすぎる隣人~獰猛なイケメンの淫らで甘い罠~』を改題した作品となります。 重複購入にご注意ください。
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-若く裕福な未亡人ソフィアは、上流婦人の“夜の生活”について助言を受けるため、マダム・シャムフルールの屋敷を訪ねた。 応接間に現れたのは、並はずれて美しい官能的な笑みを浮かべた紳士――アンブローズ・シャムフルール。 彼は相談に訪れる女性を不安がらせないよう女性の名を使っていると明かし、大きな両手で彼女の手を握った。 と、その瞬間、ソフィアの下腹部に淫らな戦慄が走った。 ふしだらにも、彼の指に体のほかの部分をゆっくりとやさしく愛撫される自分の姿が頭に浮かぶ。 ソフィアは頬を真っ赤に染めながら告白した。夫婦の営みに満足を見いだせず、当惑ばかりさせられていた過去を。 「つまり、ご主人は一度も喜びを与えてくれなかったのですね?」 彼はソフィアを立ち上がらせ、つぎつぎに服を脱がせると、シュミーズに包まれた胸のふくらみを指で愛撫しはじめた。 経験したこともない、初めての感覚。 ソフィアは両脚のあいだがゆっくりと脈打ち、濡れていくのを感じて……。
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-★エロティカは、ファンタジーを叶える夜だけの魔法。★ 私は隣人をのぞき見しながら自慰に耽ることが、もうやめられなくなっていた。2週間前隣に越してきた男は、毎晩帰宅するとカーテンのない窓の前で服を脱ぎ捨て、タトゥーに覆われた筋肉質の体を惜しげもなく披露する。あるときはそのまま股間のふくらみに手を這わせ、またあるときは訪れる美女たちを悶えさせファックするさまを、彼ははばかりもせず見せつけるのだ。裏庭から私が見ているとは思いもせずに。私は彼に気づいてほしかった。彼に犯されたかった。叶わぬ望みに目を閉じ、せつなく募る欲望のままに指を動かす。デッキチェアの上で思いきりイキそうになったとき、力強い手が私の脚を左右に押し広げた。ぎょっとして顔を上げると、目の前に立っていたのは、さっきまで窓の向こうにいたはずの彼――!
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-■見るからに裕福で傲慢な男。でも私の邪魔はさせない。■模造ダイヤをちりばめたドレスにイギリス風のアクセント。誰もが私をイギリス人のお嬢様だと思うはずだ。キャットは自信満々で、舞踏会の会場に現れた。再開発によって取り壊されそうな我が家を守るため、貴族のふりをして有力な議員に働きかける。それがこのパーティに潜入した目的だった。もくろみどおり議員に近づけたものの、すぐにパトリックという男性にダンスに誘われてしまった。しかも彼は、答えられないような質問ばかりしてくる。正体がばれたらどうしよう。あせるキャットに向かってパトリックは平然と言った。「君が貴族の名をかたっているのはわかっている。このまま帰すつもりはない」
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3.0★深淵をさまよう男と女。二人がたどりつく先にあるのは……。★観光客でにぎわう、ハロウィーン間近のニューオリンズ。モリーがこの街を訪れたのは、休暇を楽しむためではなかった。妹のクレアが“フレンチ・クォーターの殺人鬼”の犠牲になったのだ。最近は疎遠だったとはいえ、モリーは妹の死の瞬間を感じ取った。クレアは私に訴えかけている――早く犯人を捕まえて、と。事件の担当刑事アランに捜査協力を申し出たモリーだったが、歓迎されるどころか冷たくあしらわれてショックを受ける。セクシーに乱れた髪、無精髭、そして無愛想な態度。怒りだけではない奇妙な胸の高まりを覚えて、モリーは動揺した。気をつけなければ。彼はある意味、犯人よりも危険すぎる……。
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-【特典付き】アナザー・ストーリー4Pを特別収録!ゾーイのボス、ニック・ベイトマンは不幸な生い立ちゆえに、早く結婚して家庭を作りたいと願っている。でも彼は焦るあまり、いつも難のある女性を選んでしまう。今日予定されていた結婚式も、結局流れてしまった。これで2度も。気落ちするニックをその晩、ゾーイは部下として友人として慰めていたが、そのうちムードが高まりベッドをともにしてしまった! 翌日、なかったことにしようと約束して、ふたりはただのボスと部下の関係に戻ろうとしたが…!?
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3.81年以内に結婚して跡継ぎの男児をもうければ3千万ドルの遺産が手に入る。しかし恋人のいないトニーは、身近にいたモデルのアリスに短期間の契約結婚をもちかけた。だが結婚式当日、式場に場違いな人物が現れた――彼女の名はルーシー。トニーが4か月前までつきあっていた女性だ。忘れがたい彼女の姿は別れたときと少し変わっていた。なんとお腹のなかにトニーの子どもが宿っていると言うのだ! 混乱のなか、慌ててルーシーを家につれ帰るトニーだが…?
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-大晦日の夜、理想的な男性ロブと一夜を過ごしたキャリー。だが彼は翌朝には姿を消していた。気持ちを切り替え、新しいクライアント先に出向いたキャリーは偶然にもロブと再会する。まさか彼が仕事相手だったなんて! 仕事に恋愛は持ち込まないと決めていたキャリーだが、彼はあまりにも魅力的すぎた。一方、ロブは焦っていた。莫大な遺産を手に入れるためには、早急に結婚相手が必要なのだ。キャリーと遺産、どちらも同時に手に入れることを画策するロブだったが…。
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4.8失恋するたびに、天才ショコラティエの親友ニックが作るスイーツに慰められてきたテリー。30歳を目前に結婚を諦めた彼女は一大決心をした。それは精子バンクを使ってシングルマザーになること! しかしニックは猛反対。そのうえ彼はテリーにとんでもない提案をしてきた。「子どもの父親として最適の人物がいるんだが…僕が父親なら君も安心できるだろ?」何を言ってるの!? 私は今の関係を壊したくないのに…! 拒否しようとするも、彼を意識し始めてしまい――。
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-“いけない女”になりたい。そんな願いが思わぬ結果に……。■結婚式の日の朝、ジュリーは花婿に捨てられた。君は、僕にはもったいない“しっかりした女性”だと言われて。不愉快な記憶を消し去るため、ジュリーは一度も着ていないドレスを処分することにした。新聞に出した個人広告を見て連絡してきたのは、トム・ブランズウィックという、とてもセクシーな声の持ち主だ。妹のウエディング・ドレスが火事で台なしになり、急遽、代わりのドレスを必要としているという。会ってみると、トムはまさにプレイボーイの雰囲気を漂わせていた。この人なら、男性を虜にする方法を教えてくれるかもしれない。「“いけない女”になる方法を教えて!」それがどんな結果になるかも知らずに、ジュリーは思わず頼んでいた。
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-美しい海辺の町を舞台に描かれる甘く切ない物語二編をお贈りする「永遠の愛を誓う日」。便宜的な花嫁と、再会に揺れる恋人たち。このうえなくロマンティックな作品です。どうぞお楽しみください。■「未来の花嫁」よし、あの女性に、ぼくの花嫁役を演じてもらおう!花嫁のブーケトスがサマンサという女性の手の中に落ちたとき、参列者の一人で不動産投資家イーサンは、名案を思いついた。彼には手に入れたい物件があるのだが、そのためにはどうしても便宜上の花嫁が必要だった。■「なくした恋の見つけ方」名家の出身で、現在町長のコルトン・セントジョンは苦悩していた。旧友の結婚式でかつての恋人、ヴィヴィアンと再会したせいだ。五年前、なぜ彼女は突然絶縁を宣言し、別の男性と消えたのか?しかも彼女は、今も自分を愛しているように思えてならない。なのに、彼女は頑として復縁を拒絶するのだ。
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-カイリーは結婚式の直前に婚約者の裏切りを知った。式を即刻中止して婚約者に別れを告げたものの、衝撃はおさまらない。自暴自棄になった彼女は、職場の上司でありアラブの国のプリンスでもあるラフィクに懇願してしまった。“あなたの愛人にしてほしいの”と。
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2.0
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-ロンドンの小さなカフェで働くドティは、店に現れた場違いなほど洗練された客に強引に招待され、エルリア王国へ向かう機中にいた。そこで明かされた彼の正体はプリンス・ランドルフ。出生時の手続きの不備から王位継承権を剥奪されたばかりの“元”王子だ。唖然とするドティに彼は告げた。「きみはプリンセス・ドロテア、エルリアの王位継承者だ。国を救うためにきみが女王になるんだ」驚きながらも、彼のやさしい微笑みに胸がときめき……。
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5.0モーガンアイル国の王女メリッサは和平のため、これまで対立していた隣国トーマスアイルを訪れた。初めての大役に緊張する彼女を温かく出迎えたのは、穏やかな翡翠の瞳が印象的な次期国王クリス王子だった。しかも2週間の滞在中はクリス自らエスコートをしてくれるという。魅力的で親しみやすいクリスに、メリッサの心は瞬く間に奪われた。しかし、この時メリッサは知らなかった。彼のやさしさの裏には残酷な目的があるということを――。
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4.0最愛の弟が逮捕されたと聞いて、アシュリーは卒倒しかけた。すべては私のせいだ──弟は私に代わって復讐しようとしただけ。4年前、イタリア名門一族の銀行家ヴィートと交際していた彼女は、ある事情から彼と別れ、その後数々の不運に見舞われてきた。ヴィートにはもう2度と会うつもりなどなかった。だがいま、弟を救えるのは彼以外にいないのだ。意を決してヴィートを訪ねたアシュリーだったが、耳を疑うような取り引きを提示され、衝撃で身をこわばらせた。できないわ。後継ぎを産むためだけに結婚するだなんて!
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-ゾーイのボス、ニック・ベイトマンは不幸な生い立ちゆえに、早く結婚して家庭を作りたいと願っている。でも彼は焦るあまり、いつも難のある女性を選んでしまう。今日予定されていた結婚式も、結局流れてしまった。これで2度も。気落ちするニックをその晩、ゾーイは部下として友人として慰めていたが、そのうちムードが高まりベッドをともにしてしまった! 翌日、なかったことにしようと約束して、ふたりはただのボスと部下の関係に戻ろうとしたが…!?
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-ひどい頭痛と闘いながらメロディは病室のベッドに横たわっていた。記憶喪失と診断をくだされたのは2日前。交通事故に遭い、死の淵をさまよっていたらしいが、事故のことも、それ以前のことも、何も覚えていない。そんなメロディのもとにアッシュと名乗る男性が現れた。俳優かモデルかと見間違えるほど端正な容姿の彼は、あろうことか彼女の婚約者だと言う。仲むつまじげなふたりの写真を見せられては信じるほかないが、なぜかメロディは、途方もない胸騒ぎを覚えた。
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4.0「白雪姫」と呼ばれるトーマスアイル国民のアイドルのプリンセス・ルイーザは、過保護に育てられ、27歳にしてうぶで無邪気なまま。ある日、舞踏会で魅力的な男性に出会った。彼の名はギャレット。国内有数の裕福な実業家だ。お伽噺のような恋を夢みるルイーザはギャレットを見た瞬間に運命を感じる。一方のギャレットも、ルイーザへの好意を隠そうともせず、純真すぎるプリンセスの恋は向こう見ずに走りだした。この出会いが仕組まれたものだとは、夢にも思わぬまま。
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-君は今でも僕が必要なんだ。1週間でそれを証明してみせる――!従妹の結婚式に出席するため訪れたメキシコで元夫の石油王ディロンと再会したアイビー。憎らしいほど自信に満ちたゴージャスな横顔――裕福に生まれついた傲慢な彼との価値観のズレを埋められず離婚にいたったアイビーは、以前と変わらないその姿を目にして凍りついた。できれば2度と会いたくない相手だったのに…。だが、ディロンのほうでは1度は自分のものだった美しい獲物を見逃す気などなく!?
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5.0トーマスアイル国の農作物を謎の疾病が襲った。王室は原因究明のため、天才科学者リブを招いた。彼女は幼い頃から天才と呼ばれ、しかも複雑な家庭環境で育ったため、恋とは無縁の人生を送ってきた。一見ひたすら地味でしかないリブだが、王子アーロンは、彼女自身も気づいていない女性らしさと魅力に大きな関心をもつ。王子のアプローチに、今まで経験したことのないときめきを感じるリブ。触れあう指が、愛を語る唇が、閉ざされていた彼女の心と体を開いていくが…!?
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3.3モーガンアイルの王女ソフィーは、広いパーティー会場でアレクサンダー・ラトリッジの姿を目にして凍りついた。この10年、忘れることさえできなかった初めて愛した人。男性的な意志の強い瞳も、セクシーに乱れた艶のある髪も、あの頃と同じようにソフィーの心を熱くする。切ない思い出に浸った一瞬、ソフィーはこちらを見据える冷たい双眸に気がついた。確かに見えた復讐の炎を隠し、素知らぬ顔で彼女に近づいてくるアレクサンダー。彼はいったい何を考えているの!?
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3.0キスさえ知らない純真な花嫁は、夢見心地で王家に嫁いだ--モーガンアイルの若き統治者フィリップは、1度挨拶を交わしたきりのハンナの婚約者。8年前、まだ16になったばかりの彼女は、気品と色気の入り交った神秘的なフィリップの眼差しに捕らわれて、言葉を交わすより早く恋に落ちたのだった。逞しく成長した彼の姿にハンナの胸は高鳴るが、再会間もなく彼女が知ることになったのは、数多の女性を弄びながら、愛を信じることのできない冷たいプリンスの本性で!?
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4.0リゾートホテルでメイドとして働くテスは、バーを訪れた魅力的な黒髪の男性と一夜だけのすばらしい時を過ごした。謎めいたセクシーな彼が求めているのは面倒のない情事、そう分かっていた彼女は、夜明けとともにベッドを去ったが、思いがけず妊娠してしまったことを知る。あの夜の相手が有名な映画プロデューサーであることを知り、悩んだ末に彼のもとを訪れたテスに、浴びせかけられた冷酷な言葉――しかし彼女には、彼がつきつける条件を受けいれる他なかった――。
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-★水辺の隠れ家で重ねた二人きりの時間。それは甘美なまでの夢? それとも……。★アケイラはFBI捜査官。偶然訪れたホテルで、喉をかき切られて殺されている女性を発見した。現場となった部屋に入ろうとしたとき、背後に男の気配を感じる。この部屋に泊まっていた男、クロード・ラフィットに違いない。アケイラは容疑者を確保しようと銃を構えて振り返った。ところが、逆に人質にとられて男の逃亡を許してしまうことに!今、アケイラは車のトランクの中で、激しい揺れに耐えていた。押しこめられたときには、思いがけない男の優しさにとまどった。その触れ方はアケイラに忘れたはずの情熱を思い出させた。ああ、彼はいったい、私をどうするつもりなの?
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-ローレンは亡き夫の故郷スペインの、彼の生家である古城を訪れた。幼い双子の息子たちを、夫の親族に引き合わせたかったのだ。義兄のラファエルは、傲慢で、絶大な権力を持つ男性だった。彼はローレンの結婚生活が夫の生前から破綻していたことや、彼女のイギリスでの経済状態についても、すっかり調べていた。甥には最高の教育を受けさせなくてはならないと言い、ローレンの経済力ではそれは無理だと断言する。息子たちを取り上げられるのではとおののいたローレンに、ラファエルは結婚を申し込んだ。愛だって生まれるかもしれない……彼女は承諾するしかなかった。だがその後、ローレンが知ったのは、ラファエルが一方では以前からの恋人と密会している事実だった。■“ラテン系ヒーローとの恋物語”―情熱的で強引、圧倒的にセクシーなラテン系ヒーローの魅力が満載の名作をお楽しみください。
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-★恋愛に縁のなかった科学者が、セクシーな王子様に恋をした?幼い頃から天才と呼ばれ、今や科学者となったオリビアは、トーマスアイルという国から仕事の依頼を受けた。その小国では謎の疾病が農作物を襲っているらしく、植物遺伝学の第一人者であるオリビアに原因を究明してほしいという。トーマスアイルに向かったオリビアを迎えたのは、王子アーロン。初めて見る本物の王族、その風格とまばゆい笑みに、異性に関心などなかったオリビアも、思わず頬を染めて圧倒された。ここへは仕事で来たのよ! そもそもあんなすてきな王子様が、偏屈な学者を相手にするはずないわ――オリビアはそう自分を戒めた。まさか王子が、一風変わった彼女に興味を持ったとは夢にも思わず。
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-ロマンスの巨匠たち~ リン・グレアムの軌跡7~かつて愛したイタリア富豪が提示したのは、後継ぎを産むための強制結婚!大好評のリン・グレアム全作コレクション、第7弾! 最愛の弟が逮捕されたと聞いて、アシュリーは卒倒しかけた。すべては私のせいだ──弟は私に代わって復讐しようとしただけ。4年前、イタリア名門一族の銀行家ヴィートと交際していた彼女は、ある事情から彼と別れ、その後数々の不運に見舞われてきた。ヴィートにはもう二度と会うつもりなどなかった。だがいま、弟を救えるのは彼以外にいないのだ。意を決してヴィートを訪ねたアシュリーだったが、耳を疑うような取り引きを提示され、衝撃で身をこわばらせた。できないわ。後継ぎを産むためだけに結婚するだなんて! *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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-路地裏で少年のふりをして暮らす私が、プリンセスの代役ですって……!? 路上で生きのびるため、情報屋のアルは少年のふりをしている。女らしい体のラインをだぶだぶの服で隠して。路上に放り出される前の記憶はなく、本当の名前もわからない。ある日、古代ローマ時代の剣闘士を思わせる男性が訪ねてきた。鋭い光を放つ瞳は金色で、そのオーラに誰もが道を空けた。彼は大富豪リシアス。行方不明のカリヴァ王国プリンセス、ザンドラの情報を集めるようアルに依頼してきた。だが折しも暴漢に襲われ、アルは実は女だと気づかれてしまう!するとリシアスは大金と引き換えに途方もない仕事を依頼する。「きみにプリンセスのふりをしてほしい」 ■気鋭の作家ロレイン・ホールの日本デビュー作は、大人気の男装ヒロインの物語。薄汚い少年の服の代わりに、生まれて初めて美しいドレスを着たヒロイン。過酷な境遇にもめげずひたむきに生きる彼女の初恋の行方は? そして、思いもよらぬ出生の秘密とは……?
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-まさか6年もの歳月を経て、初夜を迎えることになるなんて……。 ミアがメイドとして働くホテルに、突然“夫”が迎えに現れた。テオ・アエトン。6年前、ギリシア富豪の彼と恋に落ち、夢のような結婚式を挙げた夜、ミアはどん底に突き落とされた。結婚の目的は彼女の祖父の財産。愛などなかったと知ったのだ。すぐに家から飛び出し、そのままテオのもとへは戻らなかった。だが今、祖父の余命が幾ばくもないと聞かされて、ミアはギリシアへ戻ることを決めた。病床の祖父の前に進むと、テオは表情一つ変えず彼女を引き寄せ、驚きのひと言を放った。「安心してください。ごらんのとおり、僕たちは復縁しました」 ■18歳で最愛の人の花嫁となったものの、その日の夜に家を出たヒロイン。祖父のため、復縁したかのように振る舞ううち、再び夫に恋をして……。シャロン・ケンドリックらしい、ドラマティックでせつない夫婦愛の物語をお楽しみください。
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-結婚式を挙げた数日後、消えた夫が、 今、目の前にいる――! ああ、まさかそんな! ターニャは息をのんだ。 乱れた黒髪、鋭い光を放つ瞳、無精髭の生えた精悍な顔。 なぜレオンがここに? 5年前の結婚直後、父親の訃報に接し、 ギリシアへ帰国した夫は、それきり音信不通になっていた。 「やっと会えたね。きみを連れ戻しに来た」 夫の美貌は冷ややかでひどく険しいのに、抱きしめられると、 愚かにも恋心のなごりがターニャの体内で脈打った。 やがてレオンは部屋の中にいる幼い女の子に目を留めた。 自分と同じ、カールした黒髪の――。
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-結婚嫌いの公爵の愛人に甘んじる。生まれてくる子のために。 貧しく美人でもないジェナは長年働く王宮で疎外感に悩んでいた。公爵セバスチャンが彼女に興味を持ち、近づいてくるまでは。彼は国王とも親しいらしい。つまりは権力者だ。しかしセバスチャンの誘惑を愛と勘違いし、純潔を捧げた直後、国王にその関係を知られて、ジェナは王宮から追放されてしまう。失意の中、実家に戻り、ベッドで眠りについていたときだった。突然、闇の中からセバスチャンが現れ、ジェナは飛び起きた。どういう手段を使ったのか、公爵は彼女の妊娠を知っていた。そして、ジェナは夜明けが来る前に彼の屋敷へ連れ去られた……。 ■マルセラ・ベルの邦訳デビュー作をご紹介します。百合の紋章で知られる公爵ヒーローと刹那的に求め合った結果、小さな命を宿したヒロイン。彼女は公爵家で手厚く保護されますが、ヒーローに結婚の意思はありません。ヒロインの一途な愛と、赤ん坊の運命は?
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-身分違いの関係が行き着くのは、またしても悲劇なの……? アンジェリクはタラシア王国の王宮で働いていたとき、傲慢で奔放な王子ヴァレンタインに見そめられ、純潔を捧げた。ほどなく若い二人の関係は噂になり、激怒した彼の父の命令で、アンジェリクは王宮から追放されたのだった。10年後、彼女は今や国王となったヴァレンタインと再会する。富と権力と名声をほしいままにしてきた彼だが、病気のせいで子供の作れない体となり、退位すら考え始めているという。そんな彼から王宮で1カ月暮らさないかと提案されたとき、彼女は腹立たしくも悟る。彼への想いがまだ消えていないことを。 ■アンジェリクは悲劇の再来を恐れつつも、ヴァレンタインに押し切られるように王宮で暮らし始めます。失われた時間を取り戻すように愛し合う二人。悪意に満ちたメディア攻撃に晒されるなか、彼女は妊娠に気づき……。『国王陛下の無垢な花嫁』関連作。
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-とろけるようなキスから10年。ふたりはずっと、友達だった。 急なトラブルで夏休みのあいだ宿なしになったニッサは、長年の友人デズモンドの屋敷に居候させてもらうことになった。10年前、憧れのデズモンドがエスコートしてくれたハイスクールのダンスパーティは夢のようなひとときだったけれど、あの夜、恋に落ちたのはわたしだけだった。そしていま、わたしは平凡な教師で、彼はセクシーな大富豪。住む世界が違いすぎるデズモンドとひとつ屋根の下で暮らすなんて……。胸のざわめきを押し隠しながら、ニッサは彼のもとへと向かった。かつての失恋が誤解によるすれ違いだったことなど――デズモンドもニッサを強烈に意識していることなど知るよしもなく。 ■積年の想いがあふれ出し、ついに結ばれたふたり。しかし、めくるめく愛の余韻も冷めやらぬうちに再び心を閉ざした彼は、愛なき上流家庭の呪縛に囚われていて……。世界を虜にするS・マレリーが情感豊かに描く十年愛。心とろけるシンデレラ・ロマンスです!
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-17歳の純白の心に、キスの烙印を残した人――。 ケルシーは勤務先の社長の息子に言い寄られ困っていたが、恋愛経験のない彼女には、うまく断ることができない。そんなある日、カードを添えた一輪の赤い薔薇が届く。〈今夜、夕食をともにしたい。マーシャル・ヘンダーソン〉マーシャルですって? ケルシーの全身がかっと熱くなった。4年前、わたしの唇を奪い、そのまま姿を消した実業家……。しつこい相手に諦めてもらう口実よ、と自分に言い聞かせ、彼女はマーシャルのもとへ向かった。彼があのとき言い残した、「いずれ君は危険な女になる」という言葉を思い出しながら。 ■相手が若すぎたゆえに当時は身を引き、成長をずっと見守っていたマーシャル。ケルシーもあのキスをずっと忘れられずにいて……。切ない初恋と再会のロマンスです。
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-朝の訪れが怖い――目を開けると、また彼が去っているかもしれないから。 アリーが身も心も捧げた翌朝、彼は黙ってこの家から姿を消した。3年が過ぎてもなお、傷心を引きずる看護師のアリーは、新しく上司になる産科医の名を聞いて驚く――ローリー・ドノヴァン。かつて一つ屋根の下に暮らし、アリーの密かな片想いにたった一夜だけ応えて、数時間後にいとも簡単に彼女を捨てた男性だ。目覚めたとき、ベッドに自分しかいないと気づいた朝のあの気持ちを、いやでも思い出させる人の下で働かないといけないなんて!アリーはもう二度と彼に恋してはならないと自らを戒めた。それなのに、「また以前のように、きみと一緒に住んでもいいか?」とローリーから電話を受け、アリーは思わずイエスと答えていた……。 ■HQロマンスでも活躍するキャロル・マリネッリが描く、命の現場を舞台に繰り広げられる再会物語をお贈りします。ローリーの日焼けした肌や鍛え抜かれた体を見て、3年前の甘くつらい記憶をよみがえらせるアリー。あの日、ローリーが彼女を置き去りにした理由とは?
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-~こんな刺激、初めて! 官能オトナ女子ノベル~ 極上エロティック&官能ロマンスレーベル【エロティカ・ラブロ】からお贈りするのは、 超絶センセーショナル・エロティック短編! 『極上CEOの秘蜜の性癖』『イケメンの 異常な執着愛に溺れそうです』『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』の傑作3編を収録。 『極上CEOの秘蜜の性癖』 申し分ないルックスの敏腕CEOブルースは、秘密の性癖を完璧に操るわたしを手放したがらない。 恥ずかしい体勢をとらされ、わたしがイクまで奉仕させられ、あげくのはてに放置される。 けれど、クレメントという優秀でハンサムな社員の出現によって、ある変化が生じていた。 クレメントは会議中でも臆面なくわたしをランチやデートに誘う。 気づいていながらもポーカーフェイスを保っていたブルースは、ついに我慢の限界に達したのか、 わたしを社長室に呼びつけると、壁に押しつけて…。 『イケメンの異常な執着愛に溺れそうです』 私がトレーナーを務めるジムに来た、セクシーなマイケル。 腕立て伏せをしていた彼は急に顔を上げ、私の太腿の内側を舐め上げた! きゃっ、何するの!? 「続きは今夜だ」 帰り道、待ち伏せしていた彼からなぜか目が離せず…。 愛撫されるがままの私に周囲の人々が注ぐ好奇のまなざし。 と、彼は囁いた。「俺が君とヤるところを見せつけてやろう」 『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』 「経験はあるのか?」ルームメイトの突然の問いかけに、アノーラは耳を疑った。 カウンターに食料品の袋を下ろそうとするが、うまくいかない。 裸同然のルームメイト――シンが、ジーンズの中の怒張したモノをヒップにこすりつけてくるのだ。 「ないわ」背後から彼に犯されるのを想像したとたん、鼓動が速まり、アノーラはカウンターにしがみついた。 妄想の中でだけだった。彼がこんなふうに淫らに腰を動かすのは……。 シンは慣れた手つきでジーンズのボタンをはずし、下着の中に指を滑り込ませてきた。 秘められた箇所をまさぐり、襞を広げて言う。「濡れているじゃないか」 熱を帯びた体の芯に指を埋め込まれると、アノーラはうめいた。悦楽が体を走り抜ける。 最も敏感な部分を彼の指にはじかれるたびに、絶頂の扉が近づいてくる。 彼が急に欲望を爆発させた理由なんて、もうどうでもいい―― 荒々しい野獣に姿を変えた彼に、背後から荒々しく奪われる―― ああ、まさか私の妄想が現実になるなんて!
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-そっくりな我が子を見ても、 まだあの夜を否定するの……?ベルは大富豪ギャランティ家の家政婦の娘だった。 一家の次男レミーは親友で、長男アレクシーは初恋の人だ。 ある夜、深い苦悩に沈んでいたアレクシーを放っておけず、 ベルは彼を慰めたい一心で、心からの愛と無垢な体を捧げた。 ところが、君は弟の恋人なのに兄も誘惑するのかと誤解され、 不慮の事故でレミーが亡くなると、君のせいだと責められ、 ベルは屋敷を追い出されてしまった――彼の子を宿したまま。 5年後、ベルと幼い息子の前に、不意にアレクシーが現れる。 息子を見た彼は言った。「君は……弟の子を産んでいたのか!」
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3.0娘と同じ黒髪のギリシア富豪に、真実を話すときがやってきた―― 「2年間の兵役に就くけど、待っていてくれ。毎日手紙を書くよ」17歳のアレクサはギリシア海運王の御曹司ニコを信じて待ちわびた。けれども手紙は1通も届かず、悲嘆にくれるなか、彼女は親代わりだった祖父の転任先であるカナダへと発った。わたしは初めて愛を捧げた人に、だまされたということね……。ほどなく妊娠が判明し、アレクサはニコに知らせずに出産したのだった。月日は流れ、ある夜、18歳になった娘の恋人の家に招かれた彼女は、夕食の席に現れたギリシア神さながらの男性を見て、失神しかけた。ニコ! どうして、あなたがここに?我が子と知らずに娘と話す彼の姿に、アレクサは残酷な運命を呪った。 ■HQイマージュの代表作家R・ウインターズの甘酸っぱさと切なさが詰まったドラマティックなシークレットベビー物語をお贈りします。娘の恋人が実の父親のように慕っている“ニコおじさん”が、初恋の相手ニコだとわかり、アレクサは思わず化粧室に逃げ込んで……。
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-身を固めるからと、彼は私を捨てた。小さな命が宿っているとも知らず。 「ぼくはイタリアに帰って、別の女性と結婚する」ライモンドの通告に、フェイスは立ち直れないほどのショックを受けた。彼女はまだ世間知らずの若き助産師、彼は経験豊富な大人の医師だった。ほんの短いあいだの恋だったけれど、身も心も捧げたのに。6年後、フェイスのもとに、なんの予告もなくライモンドが姿を現した。妊娠を、そして出産を手紙で知らせても梨のつぶてだったのに、なぜ?彼の変わらぬ美貌に胸をときめかせる一方、フェイスは恐怖を覚えた。まさか、今になって娘の親権を要求しに来たとか……。するとライモンドが言った。「きみに子供がいると聞いたんだ」フェイスは凍りついた。“聞いた”って、いったいどういうこと? ■2度も送ったはずの大事な手紙が、ライモンドのもとに届いていなかったことがわかり、動揺を隠せないフェイス。たとえ手紙が届いていたとしても、ライモンドが別の誰かと結婚してしまったことに変わりはないと思い直しますが、実は彼はすでに離婚していて……。
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-■あなたとは結婚できない――そう告げたのは正しかったはず。■デヴォンは突然婚約の解消を申し出た。刑事だった父が殺害されてから見るようになった悪夢。それはフィアンセのメイスが殺される夢だった。メイスの仕事も父と同じ刑事だ。いつか夢が現実になるかもしれない。その恐怖に耐えきれなかったのだ。それから一年後、デヴォンは衝撃的な事実に気づいた。これまで、父が殺害されたとき、自分は眠っていたと思っていたが、実は殺害を目撃していたということに。恐ろしさのあまり、部分的な記憶喪失に陥っていたのだ。いまでは犯人の顔まで、はっきり思い出すことができる。恐怖と戦いながらも、デヴォンは証言しようと決意する。だが、父の事件を担当しているのはメイスだった。そして、彼の心の傷はいまだ癒えておらず……。
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-三年前ペイジはCIAの新米エージェントとして、ジョシュア・ストーンとともに東欧の小国に潜入した。憧れの男性との任務に胸をときめかせたものの、プロに徹する彼がペイジを女として見ることはなかった。ところが、あの夜だけは違った。間一髪で危機を逃れた安堵のためか、ジョシュアはペイジを誘惑し、激しく愛を交わしたのだ。そして翌朝、何も告げずに戦場へと消えて行方不明となった……。時をへた今、ペイジは涙をこらえて彼と対峙していた。まさかジョシュアが生きていたなんて。しかし彼の表情は冷たかった。「人違いじゃないのか?」★RITA賞を二度も受賞し、リンダ・ハワードもその実力を讃えるゲイル・ウィルソン。人気連作『孤高の鷲』第六話では、最強のエージェントが不死鳥のごとくよみがえります!★
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-~こんな刺激、初めて! 官能オトナ女子ノベル~ 極上エロティック&官能ロマンスレーベル【エロティカ・ラブロ】からお贈りするのは、 超絶センセーショナル・エロティック短編! 『乙女は激しすぎる情欲に逆らえない~ 呪いのアメジスト~』『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』の傑作2編を収録。 ①『乙女は激しすぎる情欲に逆らえない~呪いのアメジスト~』 妖しく輝く宝石を手にしたとたん、 暴力的なまでに甘く激しい戦慄が、身体を貫いた―― 「わたし、ああ……あなたとしたくてたまらない!」 1811年のハイチ。とある海賊船の船長が、色欲の強すぎる愛人に手を焼いていた。 船長だけの愛人であるはずが、その女は彼1人ではとても足らず、 隙あらば手下の海賊たちを連れ込んで、治まることを知らない欲望を慰めさせているのだ。 あるとき船長は業を煮やし、愛人をまじない師のもとへ連れていった。 不思議な魔術を使う老女は紫色に輝く大粒のアメジストに呪いをかけ、船長に渡した。 「このアメジストを握らせれば、女はあんたに対して欲望を抑えられなくなる。 だが石から手を離せば、尼さんのように貞淑な女に逆戻り、というわけさ」 このまじないは恐ろしいほどの効き目を見せ、船長は己の欲望のままに愛人を操った――。 時は現代。ブランディはスキューバダイビングのツアーでキューバ沖を訪れていた。 今日は、ハイチの海賊船が沈んでいるという噂のエリアに潜る予定になっている。 ペアを組むライアンと共に出発したブランディは、海底に紫色に光る石を見つけた。 船に戻り、例の石をライアンに見せようと手のひらにのせて差し出したとき、 ブランディの身体を、暴力的なまでに甘く激しい戦慄が駆け抜けた。 「ライアン――わたし、ああ……あなたとしたくてたまらない!」 ②『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』 荒々しい野獣に姿を変えた彼に、 背後から荒々しく奪われる―― ああ、まさか私の妄想が現実になるなんて! 「経験はあるのか?」ルームメイトの突然の問いかけに、アノーラは耳を疑った。 カウンターに食料品の袋を下ろそうとするが、うまくいかない。 裸同然のルームメイト――シンが、ジーンズの中の怒張したモノをヒップにこすりつけてくるのだ。 「ないわ」背後から彼に犯されるのを想像したとたん、鼓動が速まり、アノーラはカウンターにしがみついた。 妄想の中でだけだった。彼がこんなふうに淫らに腰を動かすのは……。 シンは慣れた手つきでジーンズのボタンをはずし、下着の中に指を滑り込ませてきた。 秘められた箇所をまさぐり、襞を広げて言う。「濡れているじゃないか」 熱を帯びた体の芯に指を埋め込まれると、アノーラはうめいた。悦楽が体を走り抜ける。 最も敏感な部分を彼の指にはじかれるたびに、絶頂の扉が近づいてくる。 彼が急に欲望を爆発させた理由なんて、もうどうでもいい――
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-指一本触れない契約なのに、 夜ごと、あなたへの想いは募り……。まさか、妊娠していたなんて。 濡れ衣を着せられた父の逮捕によりすべてを失ったアリシアは、 途方にくれ、起業家ジェイクのもとを訪ねた。 彼こそが父を破滅に追いやった人物――そして、この子の父親。 あの夜アリシアは、ジェイクの胸の内など知るよしもなく、 ハンサムで情熱的な彼の誘惑に負け、熱い一夜を過ごしたのだ。 ジェイクは妊娠を知ると、子供のための便宜結婚を提案した。 アリシアがつけた条件はひとつ――ベッドは共にしないこと。 二人は合意し、結婚した。賢明な選択をしたと信じこんでいた。 互いへの欲望を抑えきれなくなる、その瞬間までは。
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-小さな命を失ったつらさに耐え、 仕事に身を捧げてきたのに……。病院の救急科で働くベッキーの夢は、看護師長になること。 振り返れば、これまでの人生は苦労の連続だった。 若くして結婚し、つらい流産と離婚を経験したあと、 二度と同じ轍は踏むまいと、恋を遠ざけ、仕事に打ちこんできた。 だが、パーティで偶然逢った情熱的なスペイン人、レアンドロに惹かれ、 めくるめく一夜を過ごす。今宵だけ……たった一度だけなら……。 そして翌朝、眠る彼を残し、さよならも告げずに姿を消した。 仕事に戻っても、レアンドロとのつかのまの幸せの余韻が頭の隅に漂い、 同僚が噂しているハンサムな新任医師のことさえ、大して気にならない。 ところが、休憩室に入ったベッキーがそこに見たのは――レアンドロ!
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-偽りの恋人はプレイボーイの億万長者。クリスマスが終われば去っていく。 北イタリアの高級リゾートホテルで働くロージーは、クリスマスまであと3週間と迫ったある日、イギリスから訪ねてきた姉の話に衝撃を受けた。落ち着いた生活をしていないロージーをひどく心配した両親が、ふさわしい交際相手を用意したというのだ。なんてこと! 取り乱したロージーは、とっさに嘘をついた。「いまロビーにいる、あのすてきな男性と恋に落ちてしまったの」ロージーは思いもよらなかった。その男性が億万長者の実業家マッテオ・モレッティで、彼の婚約者を演じることになり、身も心も奪われてしまうとは……。 ■重要な契約をまとめるためのお芝居とわかっていながら、ヒーローと熱愛中のカップルを演じるうち、ヒロインはなすすべもなく彼に惹かれ身を捧げます。でも彼は永遠の愛など信じない男性で……。熟練のロマンス作家C・ウィリアムズの秀作をご堪能ください。
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-初めて結ばれた夜が、別れの始まりだなんて……。 子供を望むペニーは体外受精を受ける決意をした。パートナーと巡り合えないうえ、不妊症と診断されたからだ。ところが準備を進めるうち、ふだんは不仲の同僚医師イーサンが親身になって相談に乗ってくれたのは、思いがけないことだった。セクシーな美貌のイーサンにいやおうなく惹かれていく。そして、つらい治療に耐え、ついに授かったと喜んだのもつかのま、結局は失敗に終わってしまい、ペニーは打ちひしがれた。その夜、慰めに訪れたイーサンと、初めて結ばれた。悲しみの中にひと筋の光明を見たように思えたというのに、イーサンの残酷な言葉で、すべては水泡に帰す―― ■HQロマンスでも大活躍する実力派キャロル・マリネッリ。本作は、『ナースの涙』のヒロイン、ジャスミンの姉ペニーが主人公です。夢見る理想とままならない現実――悩み深きペニーと、女性という女性を魅了してやまない独身主義者イーサンの、愛と心の物語。
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-苦労ばかりの人生の先には、シンデレラストーリーが待っているの? 深夜のオフィスを掃除していたサラは最後に回った部屋で、その大企業のCEO、ベン・ガーディナーにふいに声をかけられた。彼は自社商品のために“普通”の女性の意見を聞きたいと言って、彼女を三つ星レストランのディナーに連れ出した。まさに平凡なサラにとって、それは夢のデートのようだった。するとベンが、サラの意見をおもしろいと思ったのか、1週間のミラノ視察に同行し、アドバイスしてほしいと言い出した。報酬は1万ポンド。家族を養う身には願ってもないボーナスだ。そして脳裏には、ミラノの街を寄り添って歩く二人の姿が――何考えてるの! 清掃員の私が大富豪の彼に似合うはずもないのに。 ■億万長者のベンは、女性とは1カ月以上の関係を持たないと言い切るほどのプレイボーイ。つらいことばかりを経験してきたサラは、彼の申し出がただの気まぐれとわかっていても、胸は自然とときめいて……。心温まるラブストーリーを、気鋭の作家がお届けします。
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-彼はあの頃の魅力もそのままに現れた。胸に別の女性の面影を抱いて……。 図書館司書のギャビーは、いつも幸せな結婚と家庭を夢見ていた。それは幼い頃に母から疎まれ、祖父母に引き取られて育ったせいだった。今は祖母の介護費に頭を悩ませる日々だが、ギャビーのために年金を使い果たしてしまった祖母のためなら、なんでもするつもりだ。そんなある日、高校時代の憧れの人で億万長者のザンダーと偶然再会した。甘酸っぱい想いを甦らせたギャビーに、彼が取引を持ちかける――多額の報酬を払うので、慈善パーティや家族行事に同伴してほしいと!そばにいるほど彼を好きになってしまうのに、形ばかりの恋人なんて。だが、祖母のためと引き受けたギャビーが目にしたのは、亡き妻の面影を忘れられずに苦しむ、ザンダーの姿だった……。 ■妻を亡くして以降、女性とつき合わず、休みも返上で仕事に打ち込んできたザンダー。内気な司書のギャビーに恋人役を頼んだのは、彼のことを案じた家族が独身女性を次々に紹介してくるのが疎ましかったからでした。けれども、二人きりで週末を過ごすうち……。
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5.0なんて残酷な運命なのだろう。憧れている人の新妻役を演じるなんて。 親友3人と会社を設立したばかりのハリエットのもとに、突然、それまで勤めていた企業の社長デアンジェロが現れた。海外出張にどうしても一緒に来てほしいという。「きみでなくてはだめなんだ。出張中はぼくの花嫁を演じてくれ」なぜわたしなの? なぜ花嫁が必要なの? ハリエットは訝った。彼の秘書として3年も仕えながら、温かい言葉の一つもなく、退職するときも別れの挨拶さえなかったのに……。だが、引き受ければ認知症の父の介護費用を全額もつと言われ、貯蓄が底をつきかけていたハリエットはしぶしぶ承諾し、数日後、彼と飛び立った――ずっと秘めていた彼への想いは隠して。 ■ゴージャスなラブストーリーで人気のジェシカ・ギルモアが今回描くのは、情熱的なラテン系ヒーロー! エキゾチックな情景描写とともにお楽しみください。
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-婚約を破棄された傷心の彼女に、隣国の王から思いがけない求婚が―― モリアナはあまりのことに言葉を失った。8歳のときに決められた隣国の王との婚約が、彼に幼い娘がいたとわかり、突然破棄されてしまったのだ。傷心に沈む彼女のもとに、その直後、求婚の手紙が届いた。送り主は、もう一つの隣国の王テオ。昔、犬猿の仲だった彼も王となり、花嫁が必要なのだろう。家族を失い、この10年放蕩三昧だったと噂のテオが、白いタキシード姿で現れた瞬間、モリアナは目を奪われた。テオは獲物を狙う鷹さながら、彼女を熱い瞳で射抜き……。 ■たとえ政略結婚でも、いつか愛し愛される関係になれたら――そんなひそかな夢を抱いていた、まだ恋も知らない純潔のヒロイン。セクシーなオーラをみなぎらせるヒーローの誘惑に屈するまいとしますが……。R-3439『鷹の王と秘密の愛し子』関連作です。
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-かつてすべてを捧げたわたしに、最愛の娘さえも差し出せというの? 「この人は本当にわたしのパパなの?」ああ、愛しい娘に真実を話す日がついに来てしまった。7年前、アナの人生は魅惑的な若者キャスに一変させられた。激しい恋に落ち、夢のような1週間を過ごしたふたりだったが、キャスは突然姿を消した――素性も連絡先も告げないまま。妊娠9カ月のときに新聞の写真で彼が王国の次期国王だと知り、アナは娘とふたりでひっそりと生きていく決意をしたのだった。なのに今さら現れて、娘を差し出せと迫るなんて……。記憶よりもさらに魅力的な彼を前に、アナの心は千々に乱れた。 ■母娘ともども王国へ連れ去られ、とまどいながらも再び彼の強烈な魅力になすすべもなく屈するアナ。しかし、父王が崩御して新国王となった彼は、アナに愛なき結婚を要求して……。USAトゥデイベストセラー作家が描く、切なくも美しいシンデレラ・ロマンス。
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-つらい現実を忘れるほど抱きしめて。せめて、この夜が明けるまで。 最愛の祖母を失い、シャーロットは悲しみに暮れていた。英国貴族カーライル男爵の名をかたる詐欺師に騙された祖母ベティは、心労がたたり、愛犬たちをシャーロットに託して急死したのだ。さらに愛犬のうちの1匹、フロッシーが逃げだしてしまい、愕然とする。だが捜し疲れた彼女の前に、見知らぬ美男がフロッシーを連れて現れた。ようやく安堵したのもつかのま、悪天候で立ち往生した彼、ブリンを家に泊めることになり、シャーロットはたちまち緊張した。ああ、こんなにすてきな人と、ひとつ屋根の下で夜を明かすなんて……。ところが、真夜中になり、雷鳴に叩き起こされた彼女と犬たちは、恐怖のあまり、別室で寝ていたブリンのベッドの中に飛び込んだ!まさか彼こそが本物の、第12代カーライル男爵とも知らずに。 ■捨て犬を見つけては拾って愛した、心優しき祖母の死を悼むシャーロット。そこへ現れた魅惑の貴公子ブリンは、自分が男爵であることを明かさないまま彼女をどんどん魅了していきますが、その先に待っていたのは……? 思わず涙こぼれる、感動ラブストーリー。
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4.0望むべくもない愛に嘆くより、愛を撤回されるほうが、つらい……。 大富豪社長マーカスの秘書を務めるリバティ。つらかった子供時代や出自のことは胸の奥にそっと秘め、信頼できるボスの下で働く幸せをかみしめる日々だ。淡い恋心を抱いてもいるが、恋の成就など想像もしていなかった。名門一族出身の彼とは、もともと住む世界が違うから……。そんなある日、マーカスと日課のジョギング中に、公園に捨てられた生後まもない赤ん坊を見つけた。わが身に重ね、思わず知らずその子を優しく抱いたリバティを、マーカスは初めて女として意識し、やがて二人は深い仲になった――ほどなく、リバティが胸にしまい込んでいた“秘密”が露見し、マーカスの怒りの炎が二人の愛を焼き尽くしてしまうとも知らず。 ■“ロマンス小説界のアカデミー賞”とも言われるRITA賞を受賞し、人気と実力を証明してみせたサラ・M・アンダーソン。この名筆による、愛と心の揺らぎを濃やかに描き出した珠玉作をお贈りします。一筋縄ではいかない恋に涙する、切ないシンデレラ・ストーリー!
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-富豪に愛された夢の一夜。けれど、美しい思い出にはできなくて……。 いつもは大好きなコーヒーの香りを不快に感じたその日、ウエイトレスのアリスは妊娠したことに気づいた。思い当たるのはただ一人。従姉の結婚式で会ったアドニだけ。慣れないシャンパンに悪酔いした彼女を介抱してくれたセクシーなギリシア富豪に、純潔を捧げたのだった。妊娠の事実を伝えたくて彼のオフィスを訪ねたアリスはしかし、金目当てと罵られ、ショックを受ける。しがないウエイトレスの私を、彼が本気で愛するわけないのに。アリスは涙をこらえ、逃げるようにオフィスを出たが……。 ■女神アフロディテを虜にした美青年アドニスさながらの魅力を持つ大富豪、アドニ・ペトラキスの子を宿したヒロイン。出会った夜、あんなに優しかった彼がまさか突然、冷酷な鉄面皮と化し、DNA鑑定を要求してくるとは夢にも思わず、傷ついて……
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1.0お腹に赤ん坊がいることを告白したら、また二人の関係は終わるのだろうか。 あともう少しでクリスマスだというのに、マイケル・ケリーが同じ階に引っ越してくるなんて!新しい部屋に移ったばかりのシャーロットは茫然とした。彼女はニューヨークの不動産王マイケルと付き合っていたが、真剣な恋愛をするつもりのない彼との関係に疲れ、別れを告げた。だが、別離の直後にマイケルの子供を妊娠していることに気づき、ひとりで子供を産み、育てる決心をしたばかりだったのだ。“僕は父親になどなりたくない”と宣言したマイケルにまた魅せられ、妊娠を知られたりしては絶対にだめ。ところがある雪の夜、偶然でくわした彼と熱いキスを交わしてしまう。 ■K・ブースは大都会を舞台にしたセクシーな作品で人気急上昇中の作家。本作では、日本デビューを飾った『愛と裏切りの婚約指輪』でヒーローの妹として顔を見せていたシャーロットがヒロインを務めます。不動産王の子供を予期せず身ごもった彼女の運命は?
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-ただ一夜でも、あなたの愛にすがりたい――そう思わせた彼の瞳は今、氷のように冷たい。 貧しい家に生まれ、親に楽をさせたいと老富豪に嫁ぐ道を選んだヘレナ。しかし結婚式前夜、不運にも車の事故で川に転落してしまい、死を覚悟した瞬間、通りかかったたくましい男性に助け出された。明日には、私は愛の自由を失う身。だからせめて、今夜だけは……。彼女は名も知らぬ命の恩人の魅力に導かれるまま情熱を分かち合った。12年後、仕事で窮地に陥ったヘレナは、同業の大物社長となったあの忘れえぬ一夜限りの恋人、メイソンのもとを訪ねて救いを求めた。彼こそが息子の父親だという、重大な秘密もろとも打ち明けて。すると、メイソンは軽蔑の念もあらわに彼女を睨みつけた。「きみはいままで、何人の男とベッドをともにしてきた?」 ■名作を選りすぐる“ハーレクイン・ディザイア傑作選”より、ハラハラドキドキのシークレットベビー物語をお届けします。期待を裏切らない劇的な展開が楽しめるイヴォンヌ・リンゼイの意欲作です! *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・ディザイア傑作選となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
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-消えてなどいなかった熱い想い。そして生まれた新たな命……。 数カ月前に創業者の父を亡くして以来、経営が悪化している会社を救うため、アンナは究極の決断を迫られた。会社を存続させるには、ジェイコブに助けを求めるしかない……。彼はベンチャービジネスの世界で大成功を収め、総資産額が10億ドルを超える富豪となった投資家だ。かつてジェイコブはアンナの捧げた愛を冷酷にも拒絶し、彼女やその家族と完全に縁を切ってしまったのだった。アンナはマイアミの豪華ホテルで開かれた会議の場で、幸運にもジェイコブとの再会を6年ぶりに果たす。彼の別荘で二人きりの甘美な時間を過ごすことになるとは予想もせずに。 ■『愛と裏切りの婚約指輪』で満を持して日本デビューを果たしたカレン・ブースは北米編集部イチオシの筆力を持つ期待の作家です。2作目となる本作は切なくて甘酸っぱい再会の物語。ジェイコブの別荘で甘く熱い時間を過ごしたアンナは予期せぬ妊娠に気づき……。
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-億万長者には、結婚も子供もビジネス。彼はただ、わたしを征服したかっただけ。 カークと出会った夜、サリーは落ち込んでいた。デートもせず仕事をしても、会社の会長である父の役には立てなかった。父がわたしにはなにも言わず、合併を決めたのがそのいい証拠だ。だからハンサムなカークに誘われるまま、一夜をともにしたのだろうか?しかし翌朝、サリーは仰天する。そのカークが父の会社に現れて、「今後はぼくが経営の指揮をとる」と言い放ったからだ。合併先の会長の娘と知っていて、カークはわたしに近づいたの?その目的はなに? 社内で、より有利な立場を手に入れたかったとか?サリーは彼を忘れようと必死に働くが、数週間後、会社で倒れてしまう。しかもカークの目の前で、医師から妊娠を告げられて……。 ■母を亡くして以来、スピーチ恐怖症に苦しみながらも父の会社で努力してきたヒロイン。仕事一筋の彼女が恋を知り、ヒーローへの報われない思いに身を焦がす姿は胸に迫ります。実力派作家Y・リンゼイが得意とする波瀾万丈の物語を、どうぞお楽しみください!
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-異国の君主は傲慢に口づけた。“妹の婚約者の愛人”の私に。 「僕の妹の婚約者には、二度と会わないと約束したまえ」王族らしい高慢さをたたえ、カシムは嘲るような口調で言った。君のような女に妹の晴れ着を作らせるわけにはいかない、と。カシムの妹のドレスを縫うことになっているアンジェリクは、内気ながらその美貌ゆえにありもしない男性遍歴を噂されていた。私は彼の愛人じゃない――必死の抗弁は聞き入れられず、アンジェリクは気づくと力強い腕に抱きすくめられていた。「もう話すことは何もない。君の特技を見せてもらおうか」熱を帯びた褐色の瞳に絡めとられ、彼女は我知らず唇を開いた。 ■目もくらむほどの喜びに、互いの立場を忘れるふたり。秘めやかに熱い夜を重ねる一方、カシムの花嫁選びは着々と進んでいて……。思いがけず禁断の恋に落ちた無垢な乙女の、儚く切ない愛の軌跡。
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5.0最高の出会いだと思った出来事は、炎にうぶな蛾が飛びこんだだけのこと。 壮麗な屋敷のパーティに出席したエリーは、舞踏室に入るやいなや、背の高い黒髪の男性に目が釘づけになった。飢えた豹さながらの強烈で危険なオーラ。「きみがほしくてたまらないよ、ぼくの女神」甘い囁きと炎のように熱いキスにいざなわれ、エリーは初めて愛の喜びを知った。彼の名は、ラファエル・サラザール。有名な億万長者の実業家だが、その過去は謎に包まれていた。そんな彼に身も心も奪われ、やがて彼の子を身ごもったエリー。だが、彼女は知る由もなかった――ラファエルが父への憎悪に燃え、彼女を復讐の道具にするつもりだとは……。 ■ドラマチックで濃密な愛の世界を描いて大人気、O・ゲイツの4部作がスタート! 幼いころ囚われた邪悪な組織を逃げだし、その天才的頭脳を武器に億万長者となった男たちの愛と復讐の物語です。第2話のヒーローはライデン。舞台はなんと日本です。