検索結果

  • 黒田官兵衛の「先読み力」
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    西播磨の大名・小寺氏の家老の座にあった黒田官兵衛。情報通として知られた官兵衛は、時代の風を敏感に感じ取るなかで「天下人」の存在に気づく。のちに信長、秀吉、家康に重用される「天下一頭の鋭い男」は、どのような生き方を選んだのか――。現代の経営者やビジネスマンにも役立つ「リーダー力」「マネジメント力」を、歴史上の人物の生き方・考え方から短時間で学べるシリーズです。

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  • ついていきたいと思われるリーダーの条件 「戦国時代」のトップマネジメント
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    織田信長、武田信玄、蒲生氏郷――。みな優れたリーダーシップの持ち主だったが、リーダーシップのとり方はそれぞれ異なる。三者三様のリーダーシップを見比べながら、リーダーの条件について考える。現代の経営者やビジネスマンにも役立つ「リーダー力」「マネジメント力」を、歴史上の人物の生き方・考え方から短時間で学べるシリーズです。

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  • 毛利元就の経営術 いかにして「毛利ゾーン」はつくられたか
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    中国地方を治めた名将・毛利元就。統治範囲が広かったため、地域内で土地をめぐる小豪族同士の争いも絶えなかった。「何とかできないだろうか」と頭を悩ませていた元就は、偶々目にした一揆の連判状をヒントに自治経営システム「カラカサ連合」を考え出す――。現代の経営者やビジネスマンにも役立つ「リーダー力」「マネジメント力」を、歴史上の人物の生き方・考え方から短時間で学べるシリーズです。

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  • 先人たちからのメッセージ 時代を超えて心に響く珠玉の言葉
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    心を動かす言葉がある。人生を変える言葉がある。政変、戦争、災害――歴史に名立たるリーダーたちがその時々に発した言葉は、さながら私たち現代人へのメッセージのよう。8人の名言を取り上げ、その言葉に込められた思いを読み取る。歴史上の人物の生き方・考え方から、現代の経営者やビジネスマンにも役立つ「リーダー力」「マネジメント力」を短時間で学べるシリーズです。

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  • 江戸の豪商に学ぶブランドマーケティング 紀伊国屋文左衛門・驚きの経営戦略
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    江戸で巨富を築いた材木商・紀伊国屋文左衛門のもとに、故郷紀州の徳川家から財政援助要請が届く。一過性の援助では意味が無いと考えた文左衛門は、紀州名産品が江戸で長く売れるような方法を編み出した――。故郷へ報いるために文左衛門が実行したユニークなマーケティング術とは? 現代の経営者やビジネスマンにも役立つ「リーダー力」「マネジメント力」を、歴史上の人物の生き方・考え方から短時間で学べるシリーズです。

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  • 危機を乗り切るマネジメント力 歴史に学ぶ発想の転換法
    4.0
    不況とは「非常のとき」。平常時と同じ意識では不況という危機は乗り切れない――。木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)は、膨れ上がった燃料費をどのように削減したか? 井原西鶴が説いた「商人のあり方」とは? 歴史に見る、危機対応型の発想と不況期の経営術。歴史上の人物の生き方・考え方から、現代の経営者やビジネスマンにも役立つ「リーダー力」「マネジメント力」を短時間で学べるシリーズです。

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  • 直江兼続の策 倒産寸前の上杉家を救ったマネジメント
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    関ヶ原の戦いで大敗を喫し、御家存続の危機に瀕した上杉家。そこで名参謀・直江兼続が示した責任のとり方とは――? 時代を読む眼力に優れ、人を惹きつける魅力に満ちた直江兼続。義と愛を貫いた男の生き方にマネジメントを学ぶ! 『10分間歴史ダイジェストシリーズ』は歴史上の名将の生き方から、現代の経営者やビジネスマンにも役立つ「リーダー力」「マネジメント力」を短時間で学べるシリーズです。

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  • 蒲生氏郷の知恵 人びとの意識を変えた驚きの地域振興策
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    卓越したセンスで数々の難局を解決してきた蒲生氏郷。氏郷が「人使いの名人」と言われたのはなぜ? 信長が認め、秀吉が警戒した独特の才覚とは? 伊勢や会津で発揮された氏郷のリーダーシップに、マネジメントのヒントがある! 『10分間歴史ダイジェストシリーズ』は歴史上の名将の生き方から、現代の経営者やビジネスマンにも役立つ「リーダー力」「マネジメント力」を短時間で学べるシリーズです。

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  • 石田三成のビジネス力 近江感覚を活用する経営
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    寺での奉公中にひょんなことから気に入られ、秀吉の家来となった石田三成。秀吉が三成に惚れ込んだのはなぜ? 三成が持っていたブレーンとしての才能とは? 三成が発揮した「近江人的感覚」とはどのようなもの? 『10分間歴史ダイジェストシリーズ』は歴史上の名将の生き方から、現代の経営者やビジネスマンにも役立つ「リーダー力」「マネジメント力」を短時間で学べるシリーズです。

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  • 巌流島 武蔵と小次郎
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    3.0
    日本人を魅了してやまない孤高の剣士、宮本武蔵は、いかにして最強の相手に立ち向かったのか。圧倒的迫力と群を抜くリアリティで、剣豪小説の名手が描く、世紀の決闘。 ※本書は二〇〇三年三月、小社より刊行された書き下ろし単行本『武蔵と小次郎』を改題した文庫が底本です。
  • 修羅海道 清水次郎長伝(上)
    値引きあり
    4.0
    幕末、駿河国清水湊で大きな米問屋をいとなむ若き長五郎は、ある日店先に立った旅の僧からあと3年の寿命と告げられる。養父の跡を継いで商いに精を出していた長五郎は、その一言で自分の運命を変えた。彼は店をたたみ、女房を離縁して博徒の群れに身を投じる。――「人間、寿命があれば死なねえ。たとえ死んだところで、体がなくなるだけで、魂はなくならねえんだ」と考えた彼は、修羅の如く東海道筋を渡り歩いて、男伊達として名を上げていく……。名侠客の実像に迫る異色作、本巻は、穂北の久六を斃すまでの前半生を描く。
  • 鬼骨の人
    値引きあり
    3.5
    難攻不落の斎藤龍興の稲葉山城を目の眩むような奇策で奪取し、その後木下藤吉郎の軍師となって次々と非凡の才をあらわした竹中半兵衛。鬼才をうたわれつつも裏方に徹し、主人に惜しみなく助力を与えた半兵衛の人物像を浮き彫りにした表題作ほか、逆境に立ち向かい、修羅場をくぐり抜けて男の意地をつらぬいた武将、剣客など歴史上の英雄たちを活写した傑作時代小説集。
  • 戦国武将に学ぶ情報戦略
    値引きあり
    3.0
    戦国の世を生きぬくには、敵よりも早くたしかな情報を集めなければならない。織田信長は戦いの勝敗の7割は情報で決まると考えていた。例えば桶狭間の戦いは、これまで雷雨の天候を利用した奇襲作戦にすぎないといわれてきた。だが信長は、事前に今川方の情報を徹底的に収集し、偽の情報を流し込んでいた。周到な情報・謀略戦が勝利へと導いたのである。信長の情報第一主義は、「備中返し」の秀吉、関ヶ原の家康へと継承されてゆく。この三人が戦国三英傑といわれるのは、情報戦略において他者の追随を許さない才能を発揮したためでもあるといえるであろう。
  • 火焔浄土 顕如上人伝
    値引きあり
    3.0
    尾張統一にむかいつつあった織田信長は、桶狭間の戦いに勝利を収めたのち、ながいあいだ、一向宗の勢力に悩まされていた。当時、諸国一向一揆を結集した本願寺教団の威力は将軍に匹敵し、盟友徳川家康も、領国三河の一向宗を弾圧しようとしてあやうく敗北するほどの苦戦を喫していた。「一向一揆を平均(征伐)いたさねば、大名分国は成りたたぬだわ」――顕如上人率いる石山本願寺と織田信長の戦いを描いた長編戦国歴史小説。
  • 天翔ける倭寇(上)
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    3.0
    平戸の領主の庇護を受けて、大明の沿岸に跳梁する大海賊・王直の手下となった源次郎は、天文十七年(一五八四年)、大量の鉄と硝石を紀伊雑賀の荘に持ち帰り、雑賀鉄砲衆二十五人の若者を連れて、再び平戸へ向かった。鉄砲伝来直後の乱世のただなか、さまざまな思惑を抱いて大陸へ渡った若者達の夢とロマンと郷愁の情を描いた、海洋冒険時代小説の傑作。
  • 鉄砲無頼伝
    値引きあり
    2.0
    1543年、鉄砲伝来。紀州根来の津田監物は種子島領主、時堯より譲り受けた鉄砲を量産するとともに日本最初の鉄砲集団を形成した。その数、三千。精鋭たちの弾丸は、轟音とともに他を凌駕する。機を見るに敏、主をかえ、金銀財宝をほしいままにしつつ、凄絶な戦いの日々を生きた傭兵たち。群雄割拠の乱世に圧倒的な軍事力を持ちつつ、天下統一の野心よりも、思いのままに生きることを選んだ男たちの、自由奔放な生きざまを描く渾身の歴史小説。
  • 虎狼は空に 上 小説新選組
    値引きあり
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    幕末の京都に江戸から上洛した浪士たちは、いかにして暗殺集団へと変貌していったか。市中警護に飽きたらず、厳しい規律のもとに敵対者たちを容赦なく斬り捨てていった血まみれ軍団「新選組」の実像に迫る傑作長編!
  • 新釈 水滸伝(上)
    値引きあり
    -
    中国・北宋、徽宗の時代。悪政に堪え忍んできた庶民の怒りは爆発した。「もはや奸賊どもの言いなりにはなれん!」--悲壮な決意で豪傑たちが梁山泊をめざす。中国古典の傑作に歴史小説の大家が挑む、待望の文庫化。
  • 男の真剣勝負
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    織田信長、徳川吉宗、渋沢栄一、金子直吉、山岡鉄舟、宮本武蔵ら歴史に名を残した男たちは、剣が峰に立たされた際、乾坤一擲の大勝負に出て、逆境を切り抜け、己の意地を貫いた英雄たちである。時代が混迷化する今こそ、彼らに学ぶ点は多い。「今、最も求められるリーダー」「官僚が学ぶべき人」「晩年にも機あり」など、歴史小説の第一人者が、現代によみがえる16人の英雄(サムライ)の実像とその魅力を描き切る。
  • 家康、人づかいの技術
    値引きあり
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    三河の小豪族にすぎなかった徳川家康は、どうして天下人になることができたのか。その秘密は究極の部下管理術にあった。先輩たちから反感を買う新参者(井伊直政)、自分に逆らった過去を持つ年長の部下(本多正信)、家柄の良い貴公子(石川数正)……。癖だらけのチームをまとめ上げた家康の人心掌握術を、10人の家臣たちの生涯を通して徹底解剖。歴史に学ぶビジネスマン必読、すぐに活かせる天下人のリーダーシップ論!
  • 江戸の財政改革(小学館文庫)
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    1巻407円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 経済破綻に陥った日本で、今求められているのは、将来への明確な展望を示す事。人に温かい財政改革を行った江戸時代の名君、名役人を独自の視点で描いた本著は多くの指針とヒントに満ちあふれている。“組織と人間”を主要テーマに新しい歴史小説を発表、次々とベストセラーを生み出す著者が地方行政の側からみた江戸時代の財政改革。藩が立ちゆかなくなった時、藩主や代官はどう考え、動いたのか? 人に温かい、真心ある改革を行った松平定信、保科正之を初めとし、知られざる名君、名役人6人を独自の視点で描いている。
  • 創神 織田信長
    3.0
    「儂はのん、この世でこのうえなき神だで。今生で儂より偉き神はあらぬゆえ、後生にてもまた、儂はこのうえなき神になるのだわ」。天正7(1579)年、織田信長は天下統一の拠点として安土城天主閣を完成させた。 この幻の名城の内部には巨大な「吹き抜け空間」があり、その中心に宝塔が安置されていた。この宗教的演出は何を意味したのか。『下天は夢か』で爆発的ブームを起こした著者が、信長の実像に鋭く迫る!
  • 龍馬残影
    4.0
    初航海の途中、海援隊のいろは丸は事故で沈んだ。相手船、紀州藩籍の明光丸艦長高柳は、いろは丸の代表者、才谷梅太郎のとらえどころのない対応に不安を覚える。激動の時代、野心と志のために手段を選ばず行動する男たちと、藩の生き残りのため奔走する男たちを背景に、坂本龍馬のしたたかな策略家ぶりを描く異色の幕末小説。
  • 江戸の怪人たち
    5.0
    平賀源内、鼠小僧次郎吉など江戸時代に活躍した怪人たち18人が登場。独特なキャラクターとパフォーマンスで世間を騒がせた人々だ。その行動はじつにユニーク。ときの政治を陰で操る権謀術数、喜々とした偽系図づくり、独自の理念を貫く熱烈行動、飄々と雲流のような生きかた、など。摩訶不思議な時空間の大江戸ならではの「怪人列伝」。
  • 江戸の賄賂
    -
    江戸は賄賂の温床であった。それは家康以来の大名分断政策によるところが大きいが、贈り物は一種の「ごあいさつ」、美風とさえ考えられていた。老中としては権勢をほしいままにした田沼意次、公共事業で偉大な業績を遺した河村瑞賢らの論理と方法を紹介し、贈る側の「美学」・貰う側の「理屈」を分析する。今も昔も清と濁の繰り返し。江戸を語りながら現在(いま)を照らす。
  • 歴史に学ぶ「生き残り」の奇襲戦略
    -
    裏切りや寝返りが当たり前の戦国時代、常にお家存続の危機と背中合わせだった江戸時代。そのような非情な時代に、駆け引き・特技を武器とし、忍耐づよく「生き残り」をかけて奔走した男たちがいた。真田昌幸、藤堂高虎、前田利長、上杉鷹山、坂本龍馬。彼らの行動を通じ、「生き残り」の現代的意義や戦略を探る。この一冊には、大変な時代を生き抜くためのヒントが隠されている。
  • 部下の心をつかむ 江戸の人間学
    4.0
    全体を見通し戦略をたてて行くトップ層、複雑な組織を発展させる力の源であるミドル層、実働部隊として力を発揮しているロウァ層――人間関係を円滑にすすめ、仕事の質を高めてゆくために、いま、我々が身につけるべきは何か。江戸の指導者達の成功の秘密を分析し、その資質・条件を分かり易く現代に置き換える。教訓を排し、人の心の襞にしみる実践的指針の数々。サラリーマン必読の一冊。
  • 巨勢入道河童 平清盛
    3.0
    「おまえが武名を高めた“やすもとの乱”というのはどういう事件だ?」。河童の頭目、九千坊が問う。清盛が笑う。「それは“ほうげんの乱”だ」。平清盛は死後、筑後川の支流の巨勢川の河童になった。疑り深い九千坊との丁々発止のやりとりのなか、かつての自分がたどった道を振り返る。厳島の社、福原の新都、海に造った経島。ひたすら夢を追い続けた男を描く、童門冬二の書き下ろし、異色時代小説。
  • 拳豪伝
    完結
    -
    幕末の動乱の世に実在した広島・尾道の「げんこつ和尚」武田物外の愛と武勇の遍歴。幼少期の喧嘩で、突き飛ばした相手が死んでしまったために剃髪した巨漢の物外は、仏教経典の教えを受ける傍ら、儒学と武道を極めた。持ち前の正義感で、弱気を助け地上の悪を懲らしめていく。晩年は京都壬生の新撰組組長・近藤勇の挑戦をも退けた。一代の怪僧・武田物外の痛快ストーリィ!「第一章 怪力」「第二章 生い立ち」「第三章 破戒」「第四章 道場破り」「第五章 拳骨和尚」「第六章 危難」「第七章 新撰組」「第八章 百対一」を収録。
  • 薩南示現流 1巻
    完結
    5.0
    全2巻440円 (税込)
    津本陽の名作を完全劇画化!最強を誇る島津藩の御流儀「示現流」。その開祖・東郷重位の峻烈な生き様を描く本格剣術時代劇画!
  • 「人望力」の条件 歴史人物に学ぶ「なぜ、人がついていくか」
    値引きあり
    3.9
    大きな仕事を成すためには、“この人のいうことなら、この人のためなら”という“なら”の気持ち、すなわち「人望」を得る必要がある。「人望力」を手に入れるにはどうすればいいのか。歴史に残る大人物たちの実例に学び、「人望力」の5つの極意を身につける!! ※本書は1997年大和書房から刊行された『「人望力」の条件――人が集まる五つの要諦』を改題、再編集したものです。
  • 上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件
    3.9
    江戸中期、幕府への領地返上を考えるほどの財政危機に瀕していた米沢藩を、斬新な藩政改革と藩士の意識改革で見事に甦らせた上杉鷹山――希代の名藩主として誉れの高い鷹山とは、いったいどのような男だったのか? そして、その経営手腕とは? 故ジョン・F・ケネディをはじめ、多くの実力経営者やトップリーダーが、尊敬する人物として名を挙げる上杉鷹山の、組織と人間の管理術の要諦を探る。

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  • 剣に賭ける
    -
    万延元年三月三日。銃声を合図に侍たちが駕籠の中に斬り込んだ――。反政府主義者の弾圧を行った大老、井伊直弼を襲撃する水戸藩士は、眼も開けていられない降雪のなかで、猛牛さながらに突進を繰り返した。道場剣法とは違う斬り合いの苛酷さを描いた「桜田門外の血闘」など、命のやりとりに身をさらした剣士たちの潔い覚悟を描いた士道小説集。
  • わが勲の無きがごと
    -
    太平洋戦争のニューギニヤ戦線に従軍し、五人の中隊生存者の一人として帰還した義兄。その性格が出征を境に豹変してしまったのはなぜか? 義兄の死を契機にその理由を求めて戦友を訪ねた「わたし」は、衝撃的な事実を聞かされる……。極限状態に置かれた人間の理性と本能の葛藤を描き、作品発表時に話題となった戦争文学。
  • 武の心
    4.0
    剣豪小説の第一人者にして剣道・抜刀術の高段者である著者が、古武道の真髄に迫る! 古来より伝わる六つの流派に取材した出色の対談集。 徒らに勝敗にこだわる昨今の武道は技法に浮薄のそしりを免れないのではないか。 剣道三段、抜刀術五段を誇る剣豪小説の雄が、現代に息づく古来の「武」の精神を辿る。 柳生新陰流、香取神道流、馬庭念流、竹内流、柳生心眼流、諸賞流の六流派の訪問記と、二木謙一、秋山駿、安西水丸、勝新太郎との対談、薩南示現流や豊臣秀吉などについて書かれたエッセイを収録。 豪華な随筆・対談集。
  • のるかそるか
    -
    明智光秀、宮本武蔵、蜂須賀小六、塚原卜伝、木下藤吉郎、近藤勇、竹中半兵衛、坂本龍馬、前田利家、山岡鉄舟、黒田官兵衛、清水次郎長、佐々成政、紀伊国屋文左衛門、織田信長、渋沢栄一、豊臣秀吉、徳川慶喜、徳川家康……。 いずれも時流に乗り、運を開いた男ばかり。 ある者は天下を取り、ある者は財を成し、ある者は天下の剣豪となった。現代にも通じる処世とその決断。だから歴史はこうなった。
  • 巨人伝 上
    3.0
    1~2巻479円 (税込)
    本邦の博物学、生物学の草分け、知の巨人にして奇人 南方熊楠の生涯を同郷の著者が描き切る! 南方熊楠は慶応三年、和歌山の金物商・南方弥兵衛の次男に生まれた。 日本一のエリート校であった大学予備門に入学したが、型破りの性格は大学になじまず退学。 以後、渡米、南米放浪、英国での学究生活を経て、郷里和歌山で独学で研究に没頭した。 奇行・博覧強記と背中合わせの孤独。 巨人の全体像に同郷の著者が迫った大河巨編。
  • 「情」の管理・「知」の管理 組織を率いる二大原則
    4.0
    智に働けば角が立つ、情に棹させば流される。―組織における人間管理もまた然り。著者はいう、組織を率いる者には、リーダーシップの二大原則―人心掌握のための「情」の管理と、目標を達成する組織運営のための「知」の管理―が不可欠であると。本書は、織田信長、徳川家康、伊達政宗、西郷隆盛など、先人たちの言動を事例にあげ、この二大原則の実践ノウハウを具体的に説いたものである。

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  • 人心掌握の天才たち 戦国武将に学ぶリーダーの条件
    -
    いつの時代にあっても組織リーダーに求められる第一の要諦は、「いかにして部下の心をつかみ、動かすか」である。そしてその力量の差が、組織力の差となって現れる。激動・不安の戦国の世に、よく臣をまとめ、兵を動かした、北条早雲・豊臣秀吉・黒田如水など、23人の名将たちの豊富なエピソードをもとに、人心掌握のあり方を探ったリーダー必読の書。

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  • 春風無刀流
    -
    幕末から明治にかけて一刀正伝無刀流を拓き、明治維新では勝海舟、西郷隆盛らと親交をかさね、大政奉還後の官軍と幕軍の衝突を防ぐべく身を挺した山岡鉄舟。彼は、剣の人であると同時に天皇側近の人でもあった。剣豪小説で定評のある著者が、剣の奥義をきわめた鉄舟の「無我」で虚心、その悠然たる生涯を描く。
  • 歴史随筆 男の流儀
    5.0
    1巻500円 (税込)
    信長は先見性で、家康は堪忍で、武蔵は兵法で、吉宗は統率力で、隆盛は潔さで、そして孔明は智略で、時代を流星の如く駆け抜けた。彼らに共通するのは、勇気であり、決断力であり、信念である。そしてその上に強運が味方する。それら数多くの英傑たちの“生き様と死に様”―そこに著者は“男の流儀”を見る。歴史の中の男たちへの熱い思いとともに、ベストセラー『下天は夢か』執筆の舞台裏や折々の随筆を収めた、歴史ファン必読の書。

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  • 信長の傭兵
    3.7
    種子島から鉄砲を持ち帰った津田監物(けんもつ)は、鉄砲傭兵集団を組織した。監物率いる紀州・根来衆(ねごろしゅう)は諸国大名から重用され、その名は天下に轟く。永禄5年、新興勢力の最右翼である尾張の織田信長が根来衆に加勢を求めた。以後、監物は信長とともに天下布武の野望に向け、しかしあくまで傭兵として戦場を駆け抜ける。遂に信長最大の敵・本願寺との戦いに挑むが…。戦国の地図を塗り変えた、その波瀾に満ちた生涯。
  • 細川幽斎の経営学 価値観大転換時代を生き抜く知恵
    -
    織田信長、豊臣秀吉、徳川家康……。「泣かぬなら」の句を引き合いにだすまでもなく、あまたいる戦国武将のなかでも、これほど性格が異なる三人はいないだろう。その違いを象徴的に表現すれば、「破壊の信長」、「創造の秀吉」、「守勢の家康」とすることができるかもしれない。信長によって旧価値観が壊され、新しい価値観が創造されるという、価値観の大転換時代に、この三人に上手く仕え、重用された人物がいた。その人物こそ、本書のタイトルにある細川幽斎である。細川幽斎といえば、武将としてよりも歌人、または歌学研究家として、その名を残しているイメージを強く持つ方が多いかもしれない。しかし、激変する時代のなかにあって、「家」を守り通した処世術は、今日、学んで余りあるものがあるのではないだろうか。名著『上杉鷹山の経営学』で、ビジネス感覚で歴史を見事に解釈してみせた著者の眼力が、細川幽斎をどう斬るか。興味津々の一冊である。

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  • 上杉鷹山と細井平洲 人心をつかむリーダーの条件
    -
    見事に復興となった米沢の地で平洲と鷹山は再会をはたした。二人とも無言で頭を下げ、目には涙があふれている。もはや師弟の間に言葉はいらなかった。崩壊寸前の米沢藩をたてなおした藩主・上杉鷹山。その苦しい藩政改革を陰で支えたのは師・細井平洲の教えだった。かの吉田松陰や西郷隆盛を感動させたという細井平洲の思想とは?師弟の温かいふれあいを通してその真髄にせまる。

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  • 信長・秀吉・家康の研究 乱世を制した人づくり、組織づくり
    4.5
    優れた大名が数多く存在した戦国時代において、なぜ信長・秀吉・家康だけが天下人たりえたのか? 共通するのは、人材を見抜き、動かし、勝てる組織をつくる卓越した手腕である。本書は、有能な人物を数多く登用し、各々の力を最大限に引き出して天下統一事業を進めた3人の英雄の事跡・逸話から、現代につながる“人づくり、組織づくり”のエッセンスを読み解いた好著である。信長・秀吉・家康が、どのように人の能力を見抜いたかを振り出しに、部下のモチベーションをどう高めたか、自ら目標達成へ動く組織づくりの手法、上司と部下の人間関係のツボ、大改革を断行するリーダーの条件まで、現代的視座から多角的な比較・分析がなされている。信長・秀吉・家康と部下の武将たちの具体的な事例をもとに、平易な語り口で解説されており、歴史読み物としても、ビジネス上のヒントを学ぶ書としても楽しく読める。

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  • 人生が開ける 戦国武将の言葉
    3.0
    1巻510円 (税込)
    一本の矢はたやすく折れてしまうが、三本束にすると折れにくい。三人が力を合わせれば大きな力になる、と中国地方の覇者・毛利元就が息子たちに語ったという「三矢の訓え」は有名である。力のある者が天下を取り、一時でも気を抜けば命の保証すらないという時代にあって、戦国武将たちは生き残りをかけ、それぞれが知恵の限りを尽くした。そしてその真髄を言葉にし、家臣や家族、時には敵となる武将たちに向けて語った。「金で人を使おうとすれば必ず離れていく」「トップの決裁を仰ぐ時は、案を二つ出せ」「天下の政治は、四角い重箱に丸い蓋をするように」「その道のプロにならなければ情報は集まらない」など、現代にも通じる言葉の数々を紹介。ビジネスの現場で活きる知恵、部下指導の心得、組織を束ねる者の才覚、人生訓、機知に富んだひと言などとともに、その言葉が語られた背景やできごとを解説。武将たちの人間的魅力にも迫る一冊。

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  • 名家老列伝 組織を動かした男たち
    3.0
    自ら泥をかぶってでも、組織のため、人のため、そしてトップのために行動する「意志力」を持った者たち……かつての日本には「名家老」がいた。本書は、“組織と人間”の機微を描くことに卓越している著者が、自らの役割を果たすことに一路邁進した江戸時代の家老たちの足跡を辿る。「隗より始めよ」を自ら率先垂範し、藩財政の再建に尽力した真田藩・恩田木工、あくまでも黒田家のことを思い、親会社にトップの不正を告発した黒田藩・栗山大膳、井伊直弼を無私の犠牲的精神で補佐した彦根藩・長野主膳など、時に命をかけてトップの道を正し、時に財政危機を大胆な改革で克服した、彼らの采配ぶりから、組織を統括する男たちの最大の使命とは何かを説き明かす。藩の危機をいかに乗り越えたか、トップの間違いをどう正し、信頼関係を維持したかなど、現代の組織人にとっても必須の行動原理を提示する。組織における統率者の重大な心得を改めて問いかけた好著。

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  • 人生に役立つ! 偉人・名将の言葉
    -
    1巻510円 (税込)
    長い年月を経て生き残ってきた名言には、それなりの生命力がある。言葉のパワーがときに私たちを勇気づけ、ときには癒し、そして知恵を与えてくれる。本書はそうした歴史上の偉人や名将たちの言葉を集大成したものである。登場するのは、沢庵、親鸞、日蓮といった名僧から、聖徳太子、上杉鷹山、勝海舟といった名政治家、紫式部、吉田兼好、松尾芭蕉といった文化人、織田信長、上杉謙信、小早川隆景といった名将、そしてクラーク博士まで多岐にわたる。たとえば黒田如水曰く「分別過ぐれば、大事の合戦は成し難し(考えすぎは決断力が鈍り、結局は時機を逸してしまう)」。あるいは吉田兼好曰く「よき細工は少し鈍き刀を使ふといふ(よい工芸品をつくるには、鋭い道具よりむしろ鈍い道具を使ったほうがよい)」などなど、人生体験からにじみ出た言葉が並ぶ。一冊手元に置いておけば、人生の友として必ず役に立つ本である。

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  • 直感力 ~カリスマの条件~
    3.5
    バブル崩壊後の失われた十年を経て現出した格差社会。外交でも頻発するテロ事件や緊張感の高まる朝鮮半島情勢への対応など課題が山積みのニッポン。この多難な時代、組織に求められるのはどのようなリーダーなのか。歴史小説の創作で数多の英傑と向き合ってきた著者が語る「真のリーダーシップ」と「国家の未来」。様々なビジネスシーンに活かせる画期的歴史エッセイ。
  • 柳生十兵衛七番勝負
    -
    家光の密命を受け、諸国を巡り将軍家に仇なす者を討つ。 新陰流、剣の真髄ここにあり! 徳川将軍家の兵法師範をつとめる柳生宗炬の嫡男・十兵衛は、家光公の近習として幼少より仕える。 しかし二十歳の頃、十兵衛は突然、家光の勘気にふれ追放となる。 実はこの追放劇、彼を隠密として野に放つための狂言であった。 十兵衛は諸国武者修行と称し、徳川家に仇なす者を討つ旅を続ける。 若き十兵衛の隠密旅と名勝負をドラマチックに描いた、剣豪小説の決定版! 解説・多田容子
  • 胡蝶の剣
    -
    世情騒がしい幕末。幼少の頃から人並みはずれた剣の才能をあらわした薩摩藩士・三原林太郎は、御前試合で藩主・島津斉彬の目にとまり、江戸での剣術修行を仰せつかる。千葉周作率いる玄武館道場での激しい鍛練、剣技はますます研ぎ澄まされていく――。やがて、斉彬の隠密となって奉公することとなった林太郎を待ちかまえていたのは、反斉彬派の刺客たちとの凄まじい争いの日々であった……。剣一筋に生きる若き薩摩隼人を描く傑作歴史小説!
  • 歴史人物に学ぶ 男の「行き方」 男の「磨き方」
    5.0
    男の人生には、前触れもなく突然、「勝負の時」が訪れることがある。その機会をしっかりと見極め、好機として掴む。そうしてこそ、男に磨きをかけ、器量を上げることができる。では、歴史に名を残した人物は、いかに「勝負の時」と対峙し、「男」としての行き方を全うしたのか? 本書では、戦国時代から昭和初期にかけて、日本を代表する歴史人物20人を厳選。リーダーの条件、攻守のバランス感覚、泰然自若とした構えなど、先達が貫いた不撓不屈の精神から「男の美学」の真髄を学ぶ。「日蓮――苦難をプラスに転換した男」「徳川家康――慎重と果敢を使い分けた男」「蒲生氏郷――金だけでなく愛で人を育てた男」「二宮尊徳――小を積んで大を為した男」「伊能忠敬――生涯を青春で生き抜いた男」「山本五十六――自ら指導者の条件を示した男」人生の様々な場面で遭遇する逆境を順境へと導く、叡知に満ちた歴史人物エッセイ集。

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  • 私塾の研究 日本を変革した原点
    -
    松下村塾、適々塾、藤樹書院など、江戸期の私塾からは有能な人材が輩出し、近代日本をつくる大きな原動力となった。なぜ若者は私塾にひかれ、いったいそこでどんな教育が行なわれたのか。本書は全国の著名な私塾20カ所を取材し、当時の状況を詳しく解説した。吉田松陰や緒方洪庵ら個性あふれる師と弟子たちのやりとりの中に、読者はその教育力の秘密を垣間見ることができよう。
  • 小説 太田道灌
    3.0
    室町幕府の権威失墜とともに、関東は長い戦乱状態に入っていた。江戸城を築城し、軍事と歌に秀でた武将・太田道灌は、上杉家の滅亡を阻止するため獅子奮迅の活躍をしていた。しかしその才気はあらぬ誤解を招き、ついに謀略の魔の手に倒れた。道徳と秩序が乱れた世の中で、己の美学を貫き通したそのさわやかな生きざまを余すところなく描く。

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  • ばさらの群れ
    -
    ときは南北朝時代。中世特有の宗教心と組織の理論が発達し、人間が人間らしくいることが非常に難しくなったこの時代に、ばさらと呼ばれる一群の人々が誕生した。ばさらとは、規格化・画一化を何よりも嫌い、自己の個性を遺憾なく発揮し尽くした人々である。現代と相通ずる世相を活写し、人間、この世をいかに生くべきかを問う歴史小説。

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  • 黄金の海へ
    -
    この潔さが羨ましい! 豪商紀伊国屋文左衛門の波瀾万丈の生涯を元禄経済のなかに活写した歴史長編。 命を賭けた江戸へのみかん輸送で得た三万五千両をもとに、紀伊国屋文左衛門は、日本一の豪商めざして突き進む。大長者・河村瑞賢、杉山検校の後押しで材木商となって活躍。八十万両もの稼ぎを上げる。 しかし、貨幣改鋳に手をつけて失敗。以後、時勢の流れから外れ、一代限りで引退した文左の豪快な生涯。
  • もうひとつの忠臣蔵
    -
    元禄十三年歳末、佐賀鍋島藩で葉隠(はがくれ)武士の恥辱を晴らす「ふつうでない」仇討ち事件が起こる。討ち取られたのは長崎を実質的に支配していた商人。討ったのは、深堀家の老武士。その顛末はのちの赤穂浪士の吉良邸への討ち入りに活(い)かされたという(「長崎の忠臣蔵」)。おのれの大事なものを捨てきれずに不器用に生きる人々を見つめた、珠玉の傑作時代小説集。
  • 本能寺の変
    3.0
    信長の天下統一に向けての戦いのなか戦場での武功は目覚ましいものではなかったが、行政処理の敏腕を買われ信長に重用された明智光秀。39歳のときから信長に仕えて15年、なぜ光秀は信長を討とうと決意したのか? 歴史上もっとも有名な謀叛の真実と本能寺の謎を、画期的な視点から解き明かす傑作歴史長編。
  • 勇のこと 坂本龍馬、西郷隆盛が示した変革期の生き方
    -
    改革も闘争の創造も、最後は勇気があるかないか、この1点が勝負を決める。幕末の混乱期に、類(たぐい)まれなる勇気を持って時代を切りひらいた、坂本龍馬と西郷隆盛。この2人の勇気の源とは? 歴史小説家・津本陽が資料を駆使し分析。どん底の日本を変えるために何が必要か。龍馬や西郷の生きかたに答えがある!
  • 敗れざる教師
    -
    校内暴力を内側から描く衝撃の人間ドラマ! アフロヘアーの頭に深く剃りを入れた、暴力中学生の群れ。何が彼らを暴力に駆りたてるのか。それは愛なき教師への反逆なのか。綿密な取材をもとに描く長編力作。
  • 土地に向って突進せよ
    -
    土地小説の決定版長編!徒手空拳、ただ天性の利殖の才だけを武器に、大都市近郊の土地取引に身を投じた主人公の運命の変転を描く。不動産業者にして直木賞作家の著者ならではの長編力作。
  • 土地相続人
    -
    悪質不動産屋の手口、欠陥住宅の内情、大手商社の土地転がし。空前の土地ブ-ムを背景に、一億総不動産屋といわれた土地投機の実態を描く。
  • 小説 千利休 秀吉との命を賭けた闘い
    3.0
    「この“にじり口”から茶室に入れば、あなたは一人の人間になります」――この利休の言葉に、秀吉は激しく反発する。「俺は、茶室に入っても、おまえとは同等ではない」――と。一触即発の関係の中で日を重ね、心の溝を深めてゆく二人。そしてついに決定的な出来事が起こった――。 本書で、「なぜ利休は、それほどまでに天下人・秀吉と対立したのか」を、利休の内面を照射しながら、徹底的に探ってゆく。そして、その心のありかを、「利休のその強靭な精神は、あくまでも、“自分をまちびと(市民)である”と考えた自己保持にある」という結論を導き出してゆく。 さまざまな形で、多くの作家が書き尽くした感のある「利休切腹」の真相を、利休自身の「まちびと」としての生き方に求め、天下人を気取る成り上がり物への反抗心として描き上げた著者の視線は、痛快であると同時に新しい。男の人生には美学が必要だと語りかけてくれる好著である。

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  • 千葉周作 上
    3.0
    陸前の生家で北辰夢想流を学んだ周作は、幼時より剣術の稀有な才能をみせていた。文化六(1809)年、周作は千葉家の期待を一身に集め、16歳で松戸宿にある一刀流浅利又七郎の道場に入門。天性の剣筋と不眠不休の荒稽古で頭角をあらわす周作に、師の姪の綾が秘かに想いを寄せる。ほどなく相思の間柄になるが、剣術の奥義をきわめるためには、諸国の道場を巡り、死に物狂いで他流試合の数をこなさなくてはならない。悲愴な想いで周作は、綾のいる江戸を後にするが…。津本剣豪小説の代表作。
  • 明日は維新だ
    3.5
    ペリー来航、安政の大獄、桜田門外の変、そして大政奉還。激動の幕末、刻々と変化していく時代に翻弄されながらも、自分の信じる道を貫いた男たち。坂本龍馬、西郷吉之助、高杉晋作、岩倉具視、近藤勇、新門辰五郎、大鳥圭介……。身分も立場も理想も違うが、それぞれが懸命に、自らに課した使命を全うしようと時代を駆け抜ける。鮮烈な志士たちを描く連作短編集。
  • 大奥追放 異聞吉宗と絵島
    -
    正徳四年、奥年寄・絵島と役者・生島新五郎の密通が発覚。だがその裏には、権力抗争に明け暮れる徳川幕府というオトコ社会の思惑が潜んでいた。信濃・高遠に幽閉された絵島は、七代将軍家継から八代将軍吉宗へと移り変わる時代のなか、大奥の歴史に思いを馳せる。そこには、オトコ社会に戦いを挑んだ、たくましき女性たちの足跡が、刻まれているのだった。
  • 異才の改革者 渡辺崋山 自らの信念をいかに貫くか
    3.0
    幕末に活躍した人物の中でも、ひときわ異彩を放つ渡辺崋山。「遠近法」を取り入れて、日本美術史に新境地を開拓した画家として有名な彼だが、実はれっきとした大名家の家老である。1万2千石の小藩ながら、東海の田原藩の経営再建に尽力し、農政家を招いて領民の生活安定に心を砕き続けた。その手腕は、天保の大飢饉でも領民に餓死者を出さず、幕府から唯一表彰を受けたことからも分かる。崋山の才能は、それだけに止まらない。江戸藩邸では、高野長英や小関三英など、蘭学者との交流を通じて西洋の新知識まで蓄えた。まさに多才にして「異才の改革者」だったのである。更にその視野は日本を越えて世界にまで向けられたが、幕府の海防政策を批判した容疑で「蛮社の獄」に連座し、49歳で自刃に追い込まれてしまう。幕末初期の改革者だった崋山は、いかに守旧派と闘い、自らの信念を貫き通したのか? 時代の先駆者の生涯に学ぶ一冊。

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  • 人生で大切なことはすべて映画で学んだ
    -
    歴史を現代的な視点で読み解き、ビジネスに活かせる知恵として提供する作家・童門冬二。これが「表の顔」ならば、「裏の顔」は、大の落語ファンで、映画ファン。すでに落語を題材にした『人生で必要なことはすべて落語で学んだ』があるが、本書は題材を映画に変えた、その続編だ。内容は、単なる名作映画の紹介や解説ではない。「こんな映画に、こんな見方があったのか」という、読者の意表を突くような「映画の見方」の連続だ。たとえば、『釣りバカ日誌6』。主人公のハマちゃんが、釣り友達で、自分が勤める会社の社長のスーさんと旅に出た先で、社長と間違われ、代りに講演をするはめに。演題は「21世紀の都市像」。ハマちゃん、当然、できるはずがない。そこで「今日はこんな話はしませんよ」と言って、自分の家族の話を始めてしまう。童門流はここに眼をつける。「柄にもないことはするな」というのが、その結論。映画が生きる勇気に変る一冊だ。

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  • 人生を選び直した男たち 歴史に学ぶ転機の活かし方
    -
    厳しい経済環境の中、リストラや配置転換など、サラリーマンにとって人生の転機に遭遇する機会は昔の比ではなくなった。人生80年時代を迎えた今、自らの転機にどう対処するかが、その後の人生を大きく左右することもより多くなっている。いったい転機に際し、われわれは何を考え、どう行動すればよいのか? 本書では、歴史上の人物五人が転機をどう捉え、いかに乗り越えていったのか、その生きざまを描いている。薩摩藩主・島津久光との確執を耐え忍び、初志を貫徹することで明治維新の最大功労者となった西郷隆盛。激変する時流を読み、尊皇の志士から後の将軍・慶喜の家臣へと自らの生き方を180度転換し、明治日本における近代産業振興の立役者となった渋沢栄一などのほか、大塩平八郎、飯沼貞吉、前田利家たちの知られざるエピソードも加えつつ描いた転機への対応は、現代サラリーマンが新たな自分の生き方や生きがいを見つけるヒントとなるであろう。

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  • 嵐の日々(電子復刻版)
    -
    1巻550円 (税込)
    轟音と飢え、過酷な作業、粗悪な食事と不衛生な施設、私刑(リンチ)、闇取引……臨戦体制下の昭和十九年、勤労動員に駆り出された和歌山中学校五年生約四百名は、川崎航空機明石工場に配置された。青春の心と肉体を極貧にさらされた若者たちは仲間の死をきっかけに集団脱走、だが目前に迫るものは空襲の灼熱地獄であり、内なる恐怖だった……(表題作)。他に高利貸に騙された男のユニークな復讐譚など五篇を収録。

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  • 欲望地図(電子復刻版)
    -
    一流大学を卒業、若い胸を希望でふくらませて、資本金五十億円の玉屋建設に入社した松田千次郎は、十九年のキャリアを持ちながら、いまだに資材課の係長にすぎない。上司に反抗したため、出世の道からはずされたのだ。そうなったサラリーマンはもはや色と私欲に溺れるしかない。松田は、友人で、代議士秘書の矢代と組んで資材購入の工作で裏金を手にする一方、愛人との肉欲にはしるのだが……。力作企業小説

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  • 蟻の構図(電子復刻版)
    -
    1巻550円 (税込)
    恒例の人事異動の日、森秀夫は愕然として激しい失望に襲われた。能力を買われていると思っていたのは間違いだったのか! その日を境に、愛すべき会社は憎悪と不信の渦巻く修羅場と化した。会社への愛着を絶たれた森は、己の誇りを守るため巨額のリベートを奪い取って退職しようと決意した。“会社人間”の怒りと虚しさを直木賞作家が渾身の力で描く、表題作ほか二篇収録。

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  • 幕末維新 陰の参謀
    3.0
    崩壊に向かう幕府を中央・地方で必死に支えようとした老中阿部正弘、南部藩家老楢山佐渡。明治を演出した岩倉具視、後藤象二郎。四人の人物から激動期の生き方を探る。

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  • 江戸の大名 人物列伝
    2.0
    藩祖としてたたえられた英雄、遊女に走って隠居させられた大名、経営をそっちのけで趣味に明け暮れた大名…。それぞれの人は様々な生き様を見せている。江戸時代の86人の大名を取り上げ、その人のエピソードを中心に紹介。

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  • 江戸のリストラ仕掛人
    -
    寛政の改革の推進者・松平定信はどんな理念を持ち、いかに改革に着手したか。上杉鷹山はなぜ江戸時代きっての名君と讃えられたか。経営をあずかる人間の生き方を、興味深いエピソードで綴りながら、組織の再構築のあり方、時代の構造変化の読み取り方を示唆する。
  • 老いは生のさなかにあり
    5.0
    「老境に至ってなお、盛運のいきおいを増してゆく人物は、『考える人』である」(はじめに――「老い」とはなにか)。徳川家康、豊臣秀吉、勝海舟、親鸞……。最期まで自らを磨きつづけ、昇りつめた先人たちは何を心の糧としたのか。歴史小説の第一人者である著者が、史実に名を刻んだ十二人の生きざまを通して説き明かす晩成への人生論。
  • 草笛の剣 上
    -
    1~2巻561円 (税込)
    「しい、しい、しいびびびい」 笛豆の音に思い出すのは、月見草の茂る故郷、紀伊の海辺……。秀吉に滅ぼされた傭兵隊・雑賀鉄砲衆の遺児、孫二郎は根来衆の頭領に育てられ逞しい若者に成長する。因縁をつけられた浅野家の家臣を斬った孫二郎は、追手を逃れ大阪から京へ。天涯孤独の若者の成長と友情を描いた剣豪ロマン小説。
  • 戦国武将の人間学(小学館文庫)
    3.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ベストセラー『上杉鷹山』『北の王国』等でビジネス界の社長、重役、管理職等の指南役となった著者が種々な雑誌に発表したエッセイをまとめた一冊。信長、秀吉、家康をはじめとして戦国武将の人の生かし方、人心のつかみ方、己の生き方を現代の視座から捉えたビジネスマン必読の書。戦国武将の生き方を通して、不況にあえぐ現代サラリーマンの左遷、リストラ問題等に多くの示唆を与えてくれることだろう。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 幕末御用盗
    -
    京都朝廷から薩摩藩へ倒幕の密勅が下った慶応3年秋。倒幕戦の端緒をつかもうと西郷吉之助は、江戸に騒擾を起こすべく、浪士を集め御用盗なる組織をつくり、幕府御用達の豪商を襲わせた。その中の1人に薩摩示現流の使い手・大迫新太郎がいた……。維新の変革の裏面史を鮮やかに描いた痛快傑作歴史長編。
  • 小説 葉隠
    3.0
    「武士道とは死ぬこととみつけたり」。この言葉を知らぬ日本人はいまい。しかし、この言葉の出所である『葉隠』が、どのようにして完成されたか、その事情を知る人となると、数はぐっと減るのではないだろうか。『葉隠』は、鍋島藩の二人の武士によって書かれたものである。正確に言えば、志なかばで失意のうちにある山本常朝に、失脚して藩の要職から去った田代陣基が質問をし、そのやり取りを筆記したものなのである。冒頭の一文のみがあまりに広く世に知れ渡っているが、『葉隠』は全十一巻に及ぶ大作。しかも、内容は武士がどう生きるかをまとめたものというより、本書の著者は「組織における人間関係の心得」「日常生活の心構え」などを記したものと言ったほうがよいという。したがって本書も読者対象をビジネスマンにおき、現代社会にも通じる、「不透明な時代を生きる叡智」の書として読んでほしいという。きっと新しい『葉隠』観を発見するだろう。

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  • 小説  遠山金四郎
    -
    出版統制令の真っ只中で「柳亭種彦が自決した」という知らせが飛び込んできた。「バカ野郎……」そうつぶやいた金四郎の目に思わず涙が込み上げてきた。江戸の改革という大義名分のもと、次々と禁令を発して取り締まる老中・水野忠邦と鳥居燿蔵。一方、江戸の遊興を守ろうと立ち上がった町奉行・遠山金四郎。組織の論理と戦いつつ、己れの信念を貫き通した金四郎の実像。

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  • 器量人の研究
    -
    逆境を好機に変え、不可能を可能にした器量人たち。時に無節操に見え、また豹変することさえも厭わない。彼らの意表をついた生き方の裏側には、常人には理解しがたい豊かな想像力と、必ず目的を達成するという強い意志力があった。本書は、困難に遭遇しながらも、自己変革を重ねることによって運命を切り拓いた歴史上の人物を見直し、人間にとって大切な“器量”のあり方を考察する。「真田昌幸――乱世を貫いた不屈の志」「細川幽斎――天下人を唸らせた当意即妙の業」「松永久秀――下剋上を体現した大胆不敵な実行力」「河村瑞賢――不可能を可能にした底力」「坂本龍馬、勝海舟、西郷隆盛――歴史を動かした三位一体の共鳴力」(本書「目次より」)各々の人物に共通する、高い“志”と奇抜な“発想”に支えられた試行錯誤の人生を現代的な視点から検討しつつ、今日に通じる生き方のヒントを提示する一冊。『男子豹変のすすめ』を改題の上、再編集。

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  • 小説 米沢藩の経営学 直江兼続・上杉鷹山・上杉茂憲――改革者の系譜
    4.0
    上杉謙信を祖と仰ぐ米沢藩上杉家は、度重なる減封によって瀕死の逆境にさらされながら、家臣を一切リストラせず、幕末まで続いた稀有な名家である。それを可能にしたリーダーたちの改革精神とは? 本書は、120万石から30万石になった折の名家老・直江兼続、15万石になった藩を救った上杉鷹山、幕末に改易の危機を脱した上杉茂憲の3人を貫く「精神の系譜」を描いた異色の歴史小説である。明治14年(1881)5月、廃藩置県まもない沖縄県に、最後の米沢藩主・上杉茂憲が県令として赴任した。雪深い陸奥から日本の最南端へ――。県政運営にあたる茂憲が支えとしたのは、米沢藩の礎を築いた直江兼続、中興の祖・上杉鷹山を経て継承された「義と愛」の精神だった。著者の超ロングセラー『上杉鷹山の経営学』の姉妹編として、また09年NHK大河ドラマ「天地人」から10年「龍馬伝」へと続く歴史の流れを読む上で、ユニークな作品に仕上がった。

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  • 毛利元就 鬼神をも欺く智謀をもった中国の覇者
    3.0
    地侍が跋扈する中国地方を、他を圧倒する智謀と戦略で統一した毛利元就。しかし、覇者にはつねに暗い孤独の影がつきまとっていた。幼いころに両親と死別。唯一の肉親である兄とも遠く離れ、残された居城は家臣にのっとられるという過酷な運命に見舞われる。「わたしはこの世から見捨てられた人間です」という少年元就を支え続けたのは、血のつながらない聡明な母だった……。当主となってからの元就は毛利家を中心とした地侍の連合をめざし、様々な手段を用いた。元就が重んじたのは「武略」「調略」「計略」。慎重に相手を探り、罠を張り巡らせ、行動を起こすときは迅速に。ときには家臣をも血の粛清にかけ……。そのたびに元就のこころは暗く、冷たいしずくで満ちていく――。三人の息子に「三本の矢」の教訓を遺した元就の胸中には、家族に対し、いったいどんな思いがあったのか。中国地方の覇者・毛利元就のこころの葛藤と人間像を鋭く描いた歴史巨篇!

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  • 男の論語(上)
    4.5
    1~2巻569~599円 (税込)
    日々の生活のなかで、次のような言葉を聞いたり、または口にしたことがある人は多いだろう。「四十にして惑わず」「過ちて改むるに憚ることなかれ」「一を聞いて十を知る」「巧言令色すくなし仁」「義を見てせざるは勇なきなり」「過ぎたるは及ばざるがごとし」「温故知新」……これらの言葉は中国古代の思想家である孔子とその門弟達が、「人間はいかに生きるべきか」をテーマに、真剣に語り合った問答を編集した、『論語』中の一文である。『論語』に収められた無数の至言は、けっして古臭い教訓ではない。すべての働き手が「カネ万能主義」に疲れ、「心の時代」が求められる今こそ、必要とされる“人生の基本”なのである。本書は、現代に生きる我々が生き方に迷ったとき、その知恵を活用すべく、『論語』を著者独自の視点で読み解いたもの。上巻では「第一学而篇」から「第十一先進篇」までをあつかう。今だからこそ肝に銘じたい男の人生規範を示す一冊。

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  • 密偵 幕末明治剣豪綺談
    -
    幕末明治、急速に押し寄せてくる西欧化の波に敢えて反抗するように、剣の道を極めようとした男たちがいた。人を律し、自身にはなお厳しく生きながら、ひたすらに精神の自由を求めるその姿は、不思議と人々の心までも動かした。新選組永倉新八、高野佐三郎、富山弥兵衛、小栗上野介……。いずれ劣らぬ強烈な個性をもち、時代と激しく対立した男たち。今なお、まばゆい光を放つ、尊いまでの孤高の生き方を、練達の筆が描いた剣豪小説の逸品。
  • 信長と信玄
    3.0
    戦国の世に屹立する二大巨峰、織田信長と武田信玄。誕生から世に出るまで、情報戦、決断とスピード、とらわれない発想、大胆な構想力、人事の要諦など、二人の生き方、戦略を徹底比較。歴史読み物。
  • 土地狂騒曲
    -
    1巻572円 (税込)
    上司の妻と不倫に陥り、大手企業を退職した善次郎は、繊維問屋を営む家族からも冷遇され、土地取引に身を投じた。金も背景もなく、ただ利殖の才能だけを武器に蓄財の階段を駆け上がる善次郎の成功物語をとおして、土地取引による利殖のカラクリ、社会悪ともいうべき地価高騰のメカニズムを描出する。土地狂騒曲に踊り、踊らされ狂奔する人間の欲望と無常の姿を描いた経済小説の傑作。 ※本書は一九八一年五月、講談社より単行本として刊行され、八四年十月、同社にて文庫化された『土地に向って突進せよ』を改題して刊行したものが底本です。
  • 柳生兵庫助 1巻
    完結
    4.5
    柳生石舟斎の孫・柳生兵介(後の兵庫助)は武芸に励みすくすくと成長していた。ある日柳生の里にやってきた流れ者に遭遇し、7歳の兵介は初めて人の肉を切ることになるのだが…
  • 人生の歩き方はすべて旅から学んだ
    3.0
    著者は、歴史を現代的な見地から読み直し、ビジネス社会を生きるヒントを提示する作家であり、一方、講演などで全国を行脚する、大の旅好きでもある。本書では、日本各地を「無尽蔵の鉱脈」にたとえ、その魅力を探りつづける歴史作家ならではの視点で、東北から九州まで、各地の歴史・風土の息吹に触れながら、先人の歩みに思いを馳せる。たとえば、津軽藩祖・津軽為信の“グローカリズム”(グローバル・ナショナル・ローカルのバランス)に未来の地方都市像を見るかと思えば、自ら“心の三畳間”と呼ぶ静岡県の養鱒場でマス釣りに興じ、まったくの孤独の一時を楽しんだり、はたまた、後醍醐天皇の皇子が九州の拠点とした熊本県八代市一体には、人を惹きつける“不思議なオーラ”が満ちていると感じたり……。楽しみや不思議な発見がある旅は、まさに人生の修学旅行のようなもの。人生という「自分」発掘の旅の道標となる一冊である。

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  • 本多作左衛門(ほんださくざえもん) 「信念」を貫く男の生き方
    3.3
    本多作左衛門は、日本一短い手紙として有名な「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」を書いた武将として知られている。彼が生きた時代は、戦国の世から泰平の世へと、価値観が激変した時代。時代が変れば、時代が求める価値観に沿うように生きるのが常識的な考え方だが、いつの世にもその器用さに欠ける人物はいるものである。本書の主人公、本多作左衛門が、まさにそれに当る人物だった。「一筆啓上云々」の手紙でもわかるように、簡にして要を得る言動こそ武将の生き方と信じて疑うことを知らなかった「気骨の男」。是を是とし、非を非とする作左衛門の生き方は、いつしか「頑固者」として周囲の者の目に映るようになっていった。「聞き分けのよさ」が幅をきかす時代に、「君(主人)、君たらざれば、臣(部下)、臣たらず」の精神を貫いたのである。その場の空気、周囲の目を気にしがちな現代人にとって、自分の真実を考えさせられる一冊である。

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  • 家康と正信 戦国最強の主君と補佐役
    3.0
    徳川家康の陰のブレーンとして、その知謀を天下取りのために如何なく発揮した本多正信。79歳で没するまで、約40年という歳月を家康の頭脳の一部として送った彼は、まさしく真の補佐役だったといえる。三河一向一揆で主君に反旗を翻した男が、流浪の日々を経て帰参したのは、40代になってからであった。自らを不忠の臣とする思いを払拭できない彼は、その後は家康を主人としてではなく、師として仰ぐことを誓い邁進する。甲州計略、江戸の町づくりと家臣の知行割りなどに手腕をふるい、君臣の二人三脚は「水魚の交わり」といわれるまでにいたる。そして、豊臣氏から天下を奪い、徳川幕藩体制を盤石なものに築き上げていく。本書は、一度は背いた男を最高のパートナーにした主君と、献身的な忠誠で才能を遺憾なく発揮し続けた補佐役の生涯を、歴史に取材しつつ“組織と人間”の問題を描き続けてきた著者ならではの筆致で、みずみずしく描いた歴史小説である。

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  • 人生で必要なことはすべて落語で学んだ
    4.0
    「えー、落語というものは人生のケース・スタディのようなものでして…」。歴史小説を書くかたわら、全国各地で数多くの講演をこなす著者。人名・地名などの固有名詞が次々と出て歴史の話はとかく堅くなりがちだが、著者はそれを柔らかく解きほぐし聴衆の気を逸らすことがない。その巧みな話芸のエッセンスは、何十年来聴き続けてきた“落語”にあるという。本書は、「こんな旅をしてみたい」「ダメ亭主ダメ女房」「嫌な奴を笑わせてやりこめる」「キレイな金の使い方」「“それを言っちゃーおしまいだよ”を言っちゃった時」など、家庭円満の秘訣や人間関係を円滑に保つ方法を、落語から学ぶ一冊。職人や商人、侍が織り成す落語ワールドは、まさに生きる知恵の宝庫。大の落語ファンが名作落語を引き合いに、軽妙に語る上手な生き方。「どうぞ“落語人間”におなりください」。笑いは本人を幸せにするだけでなく、周りも幸福にします!

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  • 渋沢栄一 人間の礎
    3.7
    「日本資本主義の父」、渋沢栄一。武蔵国血洗島村の農家に生まれた栄一は、明治維新政府で大蔵省の骨格を作り上げた後、実業界に移り、日本資本主義経済の偉大なる確立者、指導者となる。日本初の株式会社、日本初の銀行、第一国立銀行(現在のみずほ銀行)、東京商法会議所(現在の東京商工会議所)の設立など、その業績は枚挙にいとまがない。数々の業績を残して日本の資本主義を築いた渋沢栄一が、どのようにして偉人になりえたか、それを彼の前半生にさがして描き出す。
  • 大わらんじの男(一) 八代将軍徳川吉宗
    3.0
    紀州藩主徳川光貞の四男・新之助は、天与の武勇と慈愛に満ちた言動で、幼少期より家臣の信頼を得ていた。だが、所詮は他藩の婿養子になれるかどうかの庶子。藩主の座など望むべくもなく、自らを律して生きようとするが、綱紀粛正と財政改革を望む臣下の密謀により、人生最大の転機を迎える。八代将軍吉宗の波乱に満ちた全生涯、瞠目の第一部。
  • 暗殺の城(上)
    5.0
    家康の「首」は必ず取ってみせる! 今川氏真の戦略的拠点、遠州・高天神城。天下統一のために詰めを急ぐ戦国大名・武田勝頼、織田信長、徳川家康はこの小城に異様な執着を示した。女忍者・うのは城の警備にあたっていた父の牛之助が家康に切腹を命じられたことから、武田方に寝返ることを決めた。名も無き者の慟哭を描いた出色の戦国歴史小説。
  • 異形の将軍 田中角栄の生涯(上)
    3.8
    田中角栄は、大正七年に新潟県刈羽郡二田村(現・西山町)に生まれた。吃音に苦しむ少年時代、軍隊で苛められる青年時代をおくるが、二十八歳で国政の舞台に登場するとたちまち頭角を現し、やがて小学校卒の革命的政治家として永田町に君臨する。三十年以上にわたり日本を支配する道路特定財源などの戦後システムはいかにつくり上げられたのか。
  • 乾坤の夢 上
    -
    『下天は夢か』『夢のまた夢』に続く「夢」三部作の掉尾。ついに日本六十余州を掌中にした天才治世家、徳川家康の生涯に迫る――。 慶長三年八月、豊臣秀吉薨去の時、朝鮮に残留する日本軍は六万五千人。家康は秀吉の死を伏せたまま、全軍撤退させようと手だてを講じるのだった。無事帰朝した大名たちの間に起こる対立を利用して、次第に勢力をのばす家康。戦機を待つ野戦の名将は、ついに五十九年の生涯を賭けた大博打に出る。津本版徳川家康の壮大なる幕開け。
  • 幕末維新傑作選 最後の武士道
    3.0
    現代の日本が忘れてしまった武士道の有りよう、永遠に語り継ぎたい日本男児の生きざまがここにある! 坂本龍馬、陸奥宗光、西郷隆盛ら、幕末を生きぬいた志士たちの肖像。土方歳三に見込まれた新選組の隊士、天覧のもと兜割りを成し遂げた日の本一の剣豪、西南戦争を闘う薩摩軍兵士ら、維新の動乱を駈けぬけた剣客たちの肖像を描き上げた逸品ばかりを収録。歴史小説の大家が自ら厳選した力作短篇集。
  • 前田利家(小学館文庫)
    4.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 “組織と人間”を主要テーマに歴史上の武将、参謀などを描き、次々とベストセラーを生んだ著者が、加賀百万石藩祖・前田利家とまつの夫婦愛を描く。秀吉亡き後、秀頼の守役となった利家に迫り来る死の影。徳川家康が覇権を狙う中、いかに利家と妻・まつは北国に絢爛たる武家文化を華咲かせたのか? “不倒翁”といわれる利家は、短気だった若き頃とうって変わり、最期まで、加賀の国を文化国として栄え続けさせたいという夢に身命を捧げたのである。加賀百万石の礎を築いた利家の生涯を描く力作。

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