あらすじ
早朝にひっそり営業しているスープ屋「しずく」では、シェフ・麻野が美味しい日替わりスープを提供し、お客の悩みを優しく解決してくれる。ある日、評判を聞きつけ相談にやってきた青年・省吾は、麻野のスープと頭脳に惚れこみ、自身が協力している子ども食堂に麻野もぜひ来てほしいと言い出した。子ども食堂「はぐみ」にやってきた麻野と「しずく」常連客のOL・理恵は、そこに通う女子中学生の家庭の悩みを見抜き、あっという間に解決してみせる。感嘆する省吾だったが、麻野の推理はそれだけでは終わらず、省吾が秘密を隠していると指摘した。観念した省吾は、麻野に近づいた真の目的を打ち明ける。『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。
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Posted by ブクログ
子ども食堂に通う傷を抱えた親子たち。
その接点として、麻野の母逢子がいるが、逢子も事故により意識不明の重体。
真相は悲しくて優しくて…
麻野のスープはどんな時でも温かくて。
子供の頃に見たこと、聞いたこと、
言われたこと、されたことって忘れない。
子供って大人が思っているほど子供じゃない。
しっかり同じ人として接しなきゃと思った。
Posted by ブクログ
スープしずく屋シリーズ第五弾。
今回は初めて麻野と露のおうちにお邪魔する理恵。
そして、子ども食堂の活動に巻き込まれ、
麻野の母親の事件に巻き込まれる。
事件と言っても、
不自然に河川敷で倒れていて意識不明だということで、
事件性があるかどうかは不明。
麻野はその過去からお見舞いに行くのを躊躇する。
子ども食堂というタイトルから言って予想はしていたが、
子どもをめぐる「事件」で胸が痛い、
中学一年生でプチ駆け落ちをするとは。
それと、
唐辛子の糖度がトマトより高いとは、知らなかった。