あらすじ
秋山久蔵の名を騙るとは、面白れぇ悪党じゃねぇか。
大人気シリーズ第八弾!!
谷中の賭場で、着流し姿の侍が刃傷沙汰を起こした。
男は賭場のいかさまを見抜いた上、貸元から金も奪ったという。
しかも去り際に、自ら南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵と名乗ったのだ。
偽者現るとの知らせを聞いた久蔵だったが、皆の心配をよそにどこか面白がっているようで――。
果たして秋山久蔵の名を騙る悪党の正体とは!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
新潟市の萬松堂という本屋さん
今年 一冊も売れていない本 というコーナーに置いてありました。
前に読んだかな?
と思いながら読むと
久蔵には 子供がふたりできたのね!
柳橋の親分は女将さんと隠居したのね!
とか思います。
このシリーズも 簡潔な文章 無駄のない展開です。
物語の始まりが
雨はいきなり降り出した。
から始まります。
粋だねえ!
このシリーズ読んでると
もう この町に自分も住んでるようです。
頭がぐちゃぐちゃの時 読むと スッキリする時代劇です。
人は、寂しい生き物です。
温厚な薬種問屋の主の、隠し顔を見て、脅した為に、殺された太鼓持ち、秋山久蔵に憧れ、騙りをはたらいた男、両親の恨みを、はらそうとする娘、家の恥だと勘当されたのに、家を守ろうと殺された男、人は、寂しい生き物だと思う。