【感想・ネタバレ】守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人のレビュー

あらすじ

舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。

数十年ぶりに生まれ故郷のカンバル王国にもどったバルサは、幼い自分を救い、育てた義父のジグロが、卑劣な反逆者にされていたことを知る。ジグロの汚名をすすごうとする中で、バルサは己の過去と向き合うことになる。

守り人シリーズ第二弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ユグロの口のうまさが本当にすごい。そして、自分のことしか考えてない人の方が迷ったりせずハッキリと物事を言えるし進めるので周りの人は流されるんだろうなぁと思った。断定する人に人は騙されやすい。気をつけよう…。
そして、最後のお別れ。驚いたのは、「辛かった。それでもバルサを育てて幸せだった」みたいなことを告げずに、バルサを守るために友を殺さなければいけないことへの憎しみが伝わって怒りながら育ての親を刺した後、バルサが哀しみと共に寒い中自分を包んで守ってくれたことを思い出し、ジグロが消えてゆくという…。いい意味で予定調和ではなく、ただひたすら、「憎んでいた、それでも守り抜いた」というジグロの現実を置いて終わったこと。「幸せだった」「愛していた」という甘いコーティングをしなかったこと。凄まじい作品。

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2025年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タンダやチャグムなど、大切な人のいる新ヨゴ王国を離れ、故郷カンバル王国へ向かったバルサ。読者はバルサの過去をもっと深く知ることになり、バルサはずっと抱いていた祖国への怒りに向き合うことになる。
ジグロが殺した友がなぜ8人だったのかなど、本書で明らかになっていくにつれ、ログサム王の本当の、そして恐ろしい陰謀がわかってくる。ジグロの弟、ユグロみたいな人間には、私もコロッと騙されそうだと思うと、小さな怒りのようなものが自分の中にも灯った気がした。
牧童の存在がとても良かった。一見、カーストの最下級のものとみなされている者たちが山の王の民であり、誇りをもって暮らしていることになんだかとても心地よさを感じた。

そして、ヒョウルとの<槍の舞>で、ジグロは本当の意味で弔われて、バルサは怒りの向こうへ突き抜けることができたのかも、と思ったときの安堵感といったら・・・
上橋さんのあとがきに、この「闇の・・・」は大人に人気で、前作の「精霊の・・・」は子供に人気との記述があった。なんだかすごくよくわかるな、と思った。

ただ・・・・、寒く貧しい北国、カンバル王国が、山の王からの、いつとは知らされずもたらされるルイシャに頼るしか民を飢えさせない方法はない、という現実は厳しいな~。国のために、民のために、と画策したユグロの気持ちもわからないでもない。ただ、あまりにも自分を信じすぎ、周りを軽んじてしまったユグロ。彼の今後が描かれることはあるのだろうか、と気にしつつ、シリーズ次の作品へ。

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2022年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

守り人シリーズ第二弾。バルサの故郷カンバル国での話。ジグロの汚名をはらす。面白い。ルイシャはジグロの思いました。だったとおもう弔えるのはバルサしかいない。。

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2014年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

独特の世界観。アニメは登場人物を増やし、ジャグムらの成長を丁寧に描いている。日本にもこのようなファンタジー作家がいると感動。ちょっと突っ込んでみるかな。

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2020年09月13日

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