【感想・ネタバレ】乙女の本棚 女生徒のレビュー

あらすじ

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太宰治の『女生徒』が人気イラストレーターとコラボレーション!

太宰治の『女生徒』が、ファッションブランドAngelic Prettyなど、乙女心をくすぐる作品で知られるイラストレーター・今井キラによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。巻末には、『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』などで知られ、今をときめく詩人・小説家である最果タヒのシリーズ共通エッセイを収録。自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

巻末エッセイを含め、白地の背景に焦茶色(?)の文字のページが、印刷が上手くいかなかったのか何なのか、字が少しずれてぼけて見えて、目がチカチカして気になった。せっかく可愛くて素敵で好きなのに、残念。

それはさておき、引用したくなる、線を引いて覚えておきたくなる文章だらけだった。とっても鋭い。
この『女生徒』は、わたしの鏡だ。

ふいに「お父さん」と口に出してみて気恥ずかしくなったり、「よいしょ」と掛け声をした自分に気持ち悪さを感じたり、可哀想な犬に居た堪れず敢えていじわるをしてやったり、理不尽な状況を前に結局何もできず、悔しさに「こんなくだらない事に平然となれる様に、早く強く、清く、なりたかった。」と思ったり。

お父さんが後で「中心はずれの子だ」と言う。

他のレビューを見て、人がこの作品の是非を論じる様子をチェックして、素直に好きなものを好きと、人の目を気にせず全力で訴えることができないでいる自分に気づき、ああ、くだらないと思う。

バスから降りたところ、くすくす笑ってしまった。
「いい娘さんになろうと思った。」

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2024年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学生ぐらいの女の子の視点で、1日の生活模様が書かれているお話。
特別な刺繍を施したアイテムをこっそり身につける感覚、自分は特別なんとも思っていないけど相手は親友と思ってくれている関係、外面の良い母親を見て苛立つ瞬間、2匹の犬の片方だけを可愛がる残酷さなど、作者は女の子だったことがあるのではないかと思うような場面が多々あった。
若さの特有の苦しみを、「大人になれば苦しくなくなります」って受け流すことは、確かに根本的な解決策ではないなと思ったけど、そういう苦しみは自分自身でしか取り除けないことだから、他人はそう言うしかないことだとも思う。

文字数が多いからか挿絵は少なめだが、印象的な絵ばかり。

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2025年01月15日

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