あらすじ
知世ちゃんが新聞部の原稿を依頼した相手は、学園きっての秀才で超ハンサム。だけど…。傷ついた少年の心を描く、シリーズ初の前後編。そして、孤独だけど誇り高く生きてる女性と一匹の猫…。81ページの名作長編「アーバン キャッツ」を収録。見逃せない!!
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日常系マンガでこんなに胸を打つ作品があったなんて…!
主人公の知世ちゃんは小学生。大好きな小説家のお父さんと二人暮らしをしています。お母さんはずっと昔に夜空の星になってしまいました。そんな知世ちゃんのセンチメンタルで少し不思議な日常を切り取った物語です。
知世ちゃんだけでなく、たくさんの人が登場人物として登場し、お話は一話完結の短編集のような作品です。
中でも、お父さんの妹の百合子ちゃんやお父さんの編集担当の北原さんなど、働いている女性たちの内面に迫った物語がおすすめです。
特に、EPISODE.76「ビクトリア エンバンクメント」は、北原さんのお部屋作りについてのお話なのですが、自分自身の居場所を自らの手で作っていく強さを感じられて、とてもおすすめです! 現代社会を生きている人は少なからず心打たれる部分があると思うので、ぜひ読んでみてください!
おしゃれでオトナな知世ちゃんのセンチメンタルで不思議な日常を読んでみませんか?
感情タグBEST3
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親と子
小さなころに母親を亡くした大人びた言動の小学生の女の子と、作家をしている彼女の父親とのハートフルストーリーの第七巻。
6年生の乾鷹彦くんは父親が議員の男の子。
秀才でクールビューティーで性格もクールだと噂だ。
初等部だけでなく中等部の人にも人気があるらしい。
ただ知世は彼のことをよく知らないがキザでインケンだと感じてしまいあまり興味がないみたい。
ただその後新聞部のコラムのことで乾くんと関わり合いになることになってしまう。
マンションに引っ越してきたばかりのかつての二人。
信吉は知世に寝室を与えるが、段ボールに囲まれた知らない場所ではやはり眠れなかった。
でも父親を心配させたくない知世は本を読んでくれたら眠れるかもとお願いをした。
それがいつしか知世の楽しみになるがある晩、彼女より先に信吉が眠ってしまった。
それから彼女は本を読んでもらわずに一人で眠るという事を選択したのだった。
親にとって子供は大事だと思っている人もいればそうじゃない人もいる。
でもやっかいなのは大事だと思っていても当人の言動が子供をまったく大事にしていないことだ。
鷹彦の父親はそういうタイプなのだろう。
姉は見切りをつけたけど、彼はまだ割り切れる年齢じゃないことがかわいそうだった。