あらすじ
「ここは……どこだ……?」 目を覚ますと、キリトは、巨木が連なる森の中 ──ファンタジーの仮想世界に入り込んでいた。手がかりを求めて辺りを彷徨うさなか、彼は一人の少年と出会う。 「僕の名前はユージオ。よろしく、キリト君」 この世界の住人──つまり≪NPC≫である少年は、なんら人間と変わらない感情の豊かさを持ち合わせていた。ユージオと親交を深めるキリトだが、その脳裏にとある記憶がよみがえる。 それは、子供時代のキリトがユージオと一緒に野山を駆け回っていた思い出。そこには、ユージオともう一人、金色の髪を持つ少女の姿があった。名前は、アリス。忘れてはいけないはずの、大切な少女だった。ウェブ上で最も支持を得た超人気エピソード!
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「ゲームの中での死は、そのまま現実世界での死に直結する」、そんな地獄のゲームに巻き込まれてしまった主人公・キリトが、自らの剣の腕だけを武器に、文字通り死にもの狂いでゲーム「ソードアート・オンライン」の世界を攻略していく、という物語。
この作品の魅力は、「ソードアート・オンライン」というゲームのリアルな世界観と臨場感を細部にわたって味わえるところ。
とにかく描写がすごい! 「ソードアート・オンライン」では、プレイヤーは「剣」を武器に戦うことになります。その分、敵との戦闘は接近戦が中心となるため、さまざまな剣技や仲間との連携技など、迫力のある戦闘シーンの描写は、実際に剣が交錯する音や息遣いが聞こえてきそうなほど……!
また、他のプレイヤーがログアウト(死)してしまうシリアスな場面には「自分がもしこのゲームに巻き込まれたら……」と思わず想像してしまって、ゾッとします。リアリティの演出がすごいんです。
とはいえ、重いシーンばかりではなく、キリトと他プレイヤーとの交流や、ヒロイン・アスナとのやりとりなどほっこりするシーンも適度にはさまれているので、途中で疲れることなく一気に読んでしまいました!
現実よりもリアル!? なゲームの世界に、あなたも没頭してみませんか?
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Posted by ブクログ
SAOシリーズ第9巻。
本巻から新たなストーリー《アリシゼーション》編がスタートとなります。
新たな仮想世界はNPCがプログラムではない「自我」を持って個々の生活を営む世界。
本巻は新章の導入部ということもあってか、世界の設定であったり、現実での技術原理であったりと説明部分が多いです。
その点、とっつきにくいと感じる人も多いかもしれません。
自分はゲームの世界設定などを読むのも好きなタイプの人間ですので本巻も楽しく読むことができましたが、何はともあれまだ序章。
今後、仮想世界「アンダーワールド」でキリトがどんな活躍をするのかを楽しみにしたいと思います。
Posted by ブクログ
前までの流れを一新。新たなストーリーの始まり。
導入部から突然今までのオンラインゲームっぽさが皆無な世界から始まりますが、読み進めていくと要所要所で今までのSAO、ALOの"単語"がちらほら垣間見ることができ、今まで読んできた各世界の知識を持って今作を読むことで、未読よりも若干踏み込んだ地点から作品を見ることが出来ると思います。
ただ、GGOの奴がまさか今作で登場するとは思いもよらず、またその登場人物によってキリト君があんなことになってしまうとは思いませんでした。
よって、今作を読む前に最低限でもGGO編の5・6巻はほぼ必読でしょう。
最終的な総評としては、ところどころ若干の難読性(例の用語のキリト君の解説のような意図的なものも含めて)もありますが、結果としては★×4の作品とさせてもらいます。