あらすじ
『圏内事件』 ──《SAO》中階層で、一人のプレイヤーが殺された。その殺害現場はHPが減るはずのない《安全圏内》だった。これはプレイヤー・キルだと仮定するも、その殺害方法に全く見当がつかず……。奇怪な事件を、キリトとアスナが追う。 『キャリバー』 ──《ALO》伝説の聖剣《エクスキャリバー》。その獲得クエストがついに始まった。守護するモンスターたちの強さから一度は獲得を諦めていたキリトだったが、これを機に再び争奪戦に本格参戦する。しかし、このクエストには壮大な裏イベントがあり……。 『はじまりの日』 ──《SAO》正式稼働初日。茅場晶彦によるデスゲーム開始の声明を受けた直後。キリトが決断した、このゲームを生き抜くための最初の一手。それは、ベータテスト時に攻略経験があるクエストを真っ先にクリアし、初期装備よりも強力な剣を獲得することだった──。
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「ゲームの中での死は、そのまま現実世界での死に直結する」、そんな地獄のゲームに巻き込まれてしまった主人公・キリトが、自らの剣の腕だけを武器に、文字通り死にもの狂いでゲーム「ソードアート・オンライン」の世界を攻略していく、という物語。
この作品の魅力は、「ソードアート・オンライン」というゲームのリアルな世界観と臨場感を細部にわたって味わえるところ。
とにかく描写がすごい! 「ソードアート・オンライン」では、プレイヤーは「剣」を武器に戦うことになります。その分、敵との戦闘は接近戦が中心となるため、さまざまな剣技や仲間との連携技など、迫力のある戦闘シーンの描写は、実際に剣が交錯する音や息遣いが聞こえてきそうなほど……!
また、他のプレイヤーがログアウト(死)してしまうシリアスな場面には「自分がもしこのゲームに巻き込まれたら……」と思わず想像してしまって、ゾッとします。リアリティの演出がすごいんです。
とはいえ、重いシーンばかりではなく、キリトと他プレイヤーとの交流や、ヒロイン・アスナとのやりとりなどほっこりするシーンも適度にはさまれているので、途中で疲れることなく一気に読んでしまいました!
現実よりもリアル!? なゲームの世界に、あなたも没頭してみませんか?
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Posted by ブクログ
アニメにもあったPKのお話や短編諸々~
こうやって後からでも話を広げられるのは、それだけ世界観がきちんとできていて、キャラに魅力があるからと思う。
作者すごいなぁ。
Posted by ブクログ
SAO短編集2みたいなもんですね.
SAO開始1年半の頃のアスナとキリトの話とか
マザーズ・ロザリオのちょっと前の話で
フェアリィダンスの世界のエクスキャリバーを入手しようとする話.
あと,SAO開始1時間後,SAOという「現実」を実感する話.
なかなかおもしろかったよ.
Posted by ブクログ
短編集。
圏内事件
まだキリトたちがSAOに囚われ、アスナとの関係もまだ手探り状態の頃。
なかなかミステリアスで、どうやって町中で殺人を犯したのかわからず、ワクワクしながら読んでました。
キャリバー
マザーズ・ロザリオのとき、キリトが既に持ってる状態だったから、その前の話。
トンキーも再度出てきたの嬉しい。
クラインが要所要所ツッコみたくなる行動するけど、それが結果的に良いことになるのいいね
はじまりの日
SAOが始まった日の話。
様々な葛藤をしながら過ごした最初の日。ここがキリトの原点なんだよね〜
Posted by ブクログ
SAO,ALO事件中の短編3つ
1つ目はSAO内探偵物。長いわりにはオチがうーん?って感じかなw
2つ目はALOの自動生成された大きなイベント。コレは良かった(^^)
最後はSAO初期、考えさせられるホロっとくる話でした。
Posted by ブクログ
SAOシリーズの8巻。
今回は短篇集となっています。
・圏内事件
アニメで放映されたエピソード(細かい点は色々と違っていますが)。
安全圏である筈の街の中で殺人事件が発生し、アスナとキリトは事件の謎を追うために行動を共にするというストーリー。
久しぶりにSAO時代のストーリーとなっています。
・キャリバー
ALOで伝説の聖剣とされる《エクスキャリバー》の獲得クエストに臨む一行。
この話ではファントム・バレット編のヒロインであるシノンがALOのプレイヤーとして参加しています。
本編が基本的にキリト+ヒロインの活躍で描かれている一方で、こちらはパーティプレイになっているのが新鮮。
・はじまりの日
SAOの中に閉じ込められてしまった直後、βテストでの経験を元にキリトが取った行動とその結果。
自分がヴァーチャル・ゲームの中に閉じ込められたことを否応なく突きつけられてしまうのはどんな気持ちなのだろうと考えさせられる話でした。
ライトノベル的に読みやすく、楽しいのは「キャリバー」でした。これぞ王道。