あらすじ
強靭な旅順要塞の攻撃を担当した第三軍は、鉄壁を正面から攻めておびただしい血を流しつづけた。一方、ロシアの大艦隊が、東洋に向かってヨーロッパを発航した。これが日本近海に姿を現わせば、いま旅順港深く息をひそめている敵艦隊も再び勢いをえるだろう。それはこの国の滅亡を意味する。だが、要塞は依然として陥ちない。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
二〇三高地、乃木希典
目を見張る闘いの場面を想像していましたが、多くの日本兵が亡くなるという読み進めることが辛い描写が続きました。司馬遼太郎氏のこの坂の上の雲では乃木希典が海軍からの要請を受け入れず、ただただ兵を失うという愚策を続けたと記されています。日露戦争で日本が勝利したと歴史上では知っていますが、日本が勝利したことは薄氷を踏むようなギリギリのところだったと想像ができました。
Posted by ブクログ
ついに旅順での戦いに終止符が。
児玉源太郎かっこいいなぁ。
そこから、旅順港が見えるかのところはグッときます。
つい感情的になりやすい部分も、乃木希典に対する配慮も、人間味があっていいなぁと思ってしまった。
Posted by ブクログ
組織内部の争いにエネルギーを取られたり、
必要な情報を入手しなかったり、
強すぎる先入観で判断したり、
それが勝敗につながっている。
しかし今より厳しい自然環境で、設備も限られ、情報入手もかなり困難な時代ならしょうがない判断だったのだろうかとも思う。