【感想・ネタバレ】イノサン Rougeルージュ 9のレビュー

あらすじ

革命の刃が、ついにフランス国王ルイ16世の許まで届く――! 処刑人としての宿命がシャルルにルイ16世の死刑の執行を迫る。死刑執行の朝、苦悩を抱えるシャルルを余所に、国王の処刑を見届けようと民衆達は大挙して押し寄せる。最後の時を家族と過ごすルイ16世が感じたものは……。そして、国王を失ったフランスの行く先は――!?

...続きを読む

「漫画は常に進化しているか?」
その答えがここにあります。

作者は『孤高の人』で第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した坂本眞一先生。
今作では、主人公がシャルル=アンリ・サンソンから妹のマリー=ジョセフ・サンソンへと変わり、物語もフランス革命へと加速していきます。

圧倒的かつ繊細な作画、緻密に組立てられた時代描写はそのままに、前作から成長した登場人物たちの人間模様も見所です。

感じてください。これが漫画の革命です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

今まで思い描いていた史実とは異なり、なんとも美しいルイ16世の潔さ。その気持ちに応えるシャルルアンリサンソン。その心の苦しみを真に理解していたのがマリーサンソン。そして、ゼロが良い味、出してる…

0
2020年12月14日

ネタバレ 購入済み

やはり凄いわ坂本眞一

ルイ16世が最後に家族と過ごす団欒シーン。ルイ16世の息子のルイ・シャルル(ルイ17世)がこの後、どんな扱いを受けるか歴史の本やwikiなどで知っているので読んでて悲しかったです。
ロベスピエールとサンジュストが馬車で移動していると、パン屋の夫婦が惨殺される場面に遭遇するところは特に印象に残りました。馬車の扉に血飛沫が飛ぶ…それを内側から描くなんて、この作者の才能を改めて感じました。やはり凄いわ坂本眞一。
そしてゼロ。いつも何かを頬張っているのは紛れもなくジャン・ルイの血を引いてますね。

0
2020年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『第3のギデオン』と同時進行で読んでいたのでルイを始めとした王族の描かれ方の違いが面白い。
そして革命に熱中する市民のえげつなさは共通している…残虐描写…

0
2019年04月22日

Posted by ブクログ

すごい、、。絵面も凄すぎ、、。シャルルも凄い、、。強烈です。革命が美しい訳がないですね。堂々としたルイの姿が実に印象的です。マリーは相変わらずかっこいいし、「イノサン」のゼロが末恐ろしいです。

0
2019年01月08日

購入済み

ルイはこんな感じだったのかな

本作品ではルイ16世がよく書かれすぎているので、実際にはどういう人だったのか逆に興味がわくな。マリーアントワネットも、実際には贅沢と賭博で国家を破産させたわけだから、美化されすぎている気もするけど。

0
2020年12月31日

Posted by ブクログ

ルイ15世の処刑。そして太陽が消えた後、民衆が怪物になる描写では圧倒感なモンスター感が出ていて流石。
本巻は余計な気の散る描写も、タイムワープも無くスルスルと読めて面白い。無印1〜3巻のように、描くものが明確に決まっていれば上手い漫画家さんなのかな。

マリーは相変わらずのデウス・エクス・マキナ。後々、ドラクロワの自由の女神に則って旗をかざすのかな。あの絵の女性もマリアンヌという名前らしいので。

0
2020年08月17日

「青年マンガ」ランキング