あらすじ
緒戦の大勝利に沸く兵士たち。しかし国王の陣幕だけが重く沈んでいた。軍を解散せよ、さもなくば――敵は養父・フェルナン伯爵を盾にした露骨な脅迫にでたのだ。大義か? ペールゼン侯爵の専横に屈するのか? 苦渋の選択を迫られたウォルは逆転を賭して、バルドウの娘に伯爵救出を託したのだが!?
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Posted by ブクログ
シリーズで一番好きな巻です。
フェルナン伯爵の「懺悔」に涙が止まりません。
たくさんの魅力的な人物が大活躍していますが、何げに地味なルカナン大隊長とブルクス侍従長も光ってると思います。
最後のバルロとナシアスの決裂も、心震わせられました。
でも、なぜリィが二人の決着の邪魔をしたのか、馬鹿な私にはわかりませんでした。リィは1対1の卑怯じゃない戦いには手を出さない主義では無かったんでしょうか? ナシアスが一方的に斬りつけられているように見えたとか? でも次巻でリィは、「(バルロがナシアスを)本気で殺そうとしてたのは間違いないかもしれないけど、ぼくが止めなくても、きっとできなかったよ」と言っています。じゃ、ますますなんで止めたの……。話の展開的には、止めてくれて良かったんだけどさ。
このバルロとナシアス決裂のシーンは、デルフィニア戦記外伝の「大鷲の誓い」にも出てきます。読み返してみようかな。何かわかるかもしれません。
Posted by ブクログ
第1部最終巻…だと思ってたら終わってなかった!ウォルの出生もまだ落ちがありそうだし、コーラル陣もどうなるのか気になるし、早く続きがよみたいです。
やっぱりまとめ買いしておくべき。
Posted by ブクログ
物語は佳境へ!
ウォルの育ての親、フェルナン伯爵を救出するも……。
想像を絶する展開に胸が締めつけられた。
ウォルが内に燃やす冷たい炎の凄まじさに、本のこちら側にいるはずの自分の身がすくむ。
衝動的にならず、自分の立場に奥歯を噛み締めて戦地に赴いたウォルの精神力の高さ。
いやむしろ、激昂しないからこそ恐ろしくもある。鬼気迫るとは、このことか。
ウォルの出生の真実はどこにあるんだろう?
血筋なんて関係ないやん、と思うけどそれじゃペールゼンと変わりないよね。
どうでもいいけど、思った以上にウォルが好きみたいだ、私。
Posted by ブクログ
ペールゼンが卑怯にもフェルナン伯爵を盾に降伏を迫った事でリィ達が北の塔に助けに行く3巻。ものすごーく嫌な予感しかしなかったですが、予想通りで、私としては生きていてほしかったひとなので凄く辛い巻でした。そして、本当なのか信じられない血筋疑惑。バルロさんもみんな辛い辛い。次から次へと試練のように一番辛いウォルは、もうおかしくなってしまうのではないかというくらい精神的にまいってるのがわかりますが、友人のリィはそんな状況でも冷静に、訥々と話をして、すくい上げ、さすがかっこいい、の一言です。次こそはペールゼンを引きずり出したいところですね。