【感想・ネタバレ】俺の妹がこんなに可愛いわけがない(16) 黒猫if 下のレビュー

あらすじ

あの夏の日、俺は黒猫と恋人同士になった。合宿から帰還し、世話になった友人たちに交際の報告をする俺たち。
そんなある日、黒猫から夏休みの過ごし方について提案を受ける。
彼女が“運命の記述”と呼ぶそれを面白く感じた俺は、自分にも書かせてくれと申し出る。そこに沙織まで乗ってきて――“運命の記述”は周囲を巻き込み、その姿を、運命と共に変えていく。
誰にも止められなかった世界で降臨する真なる聖天使神猫。黒猫の妹たちとの出会い。五更瑠璃の両親との出会い。
桐乃の帰還と決意。
かつてとは違う逢瀬。かつてとは違う贈り物。かつてとは違う未来の形。
そして再び、運命の夜が訪れる。
完全書き下ろし黒猫ifルート、完結!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的には本編の結末よりも黒猫ifの方がすっきりする終わり方だと感じた。本編より本編。
黒猫がオカルト好きということもあり、上下巻ともに(上巻は特に)オカルト要素満載のストーリーだった。
結婚後のストーリーではほぼ全ての登場人物が描かれていて、あやせifよりも安心感のある読後感だった。もうこれが本編だろ。本編も良かったけどさ。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

13年前に開始され、8年前にいったん完結したシリーズの続編。

今やラノベで自分が「追いかけている」シリーズは、いずれも電撃文庫から出ているこの「俺の妹はこんなに可愛いわけがない」と「狼と香辛料」の2つとなりました。どちらも完結から数年を経て復活し、その後は順調に巻を重ねています。
今月はこれら2シリーズの続刊が同日に発売されるという奇跡のような日があって、今から楽しみにしているところです。

俺妹は復活後は「(ヒロイン名)if」という統一されたタイトルで刊行を続けており、この16巻は「あやせif」に次いで2人目のヒロインである黒猫についてのifストーリーの下巻。
復活第一弾の「あやせif」は薄い内容を無理矢理ラノベ上下2冊に引き延ばした激薄展開で正直あまり満足できなかったのですが、こちら「黒猫if」は上下巻のうちの上巻がまるまる新展開。京介と黒猫が交際を開始するまでを「if」という翼を羽ばたかせることで既存シリーズの展開をはるかに凌駕して見せた素晴らしい1冊となりました。

その上巻のエピローグでは未来の京介黒猫夫妻とその子供が語られており、正直この1冊で「黒猫if」はお腹いっぱいかもしれないと思っていたのですが、下巻ではそれどころではない、「黒猫が幸せになる」が一冊丸々詰まっていて、その上巻と異なる切り口からの「if」を堪能することができました。

12巻以前、ifではない「正史」では、桐乃の前に討ち死にしていった数多のヒロインたちのうち、憧れとか、妄想とか、恋に恋するとかのレベルの他のヒロインたちとは違い、黒猫だけは、告白しお互い合意の上で京介と交際していました。
読者は二人の甘酸っぱい交際を読み進んだ後、突然奈落に突き落とされる経験をしているので、その黒歴史もきちんと上書きしておこうという気遣いなのででしょうか。<運命の記述(デスティニー・レコード)>を一つひとつ実行に移す過程がより詳細に描かれます。

その「運命の記述」の最後のページ。
「正史」では、花火大会の夜は「追えない」結果だったわけですが、「if」では、「正史」の展開や上巻の展開を伏線として使って、「正史」の悲しい結末を京介がデジャヴュのように想起する不穏さを漂わせつつ、きっちり別の世界線に移動して見せました。

「あやせif」のような桐乃とのヒリヒリするような直接対決はなし。直接対決させたら確かに黒猫は一歩引いちゃうタイプだろうし、今回桐乃は終始一貫して脇役、盛り上げ役に徹する…てか、桐乃作の「運命の記述」袋とじページを通じて背中を押す役を果たしてくれています。

ところで、大団円のエピローグがなかなか充実していて、上巻のエピローグも含めて高坂家(というか、京介と黒猫)の子供たちのことがかなり詳しく描き込まれています。

対照的な性格の璃乃、悠璃の双子の姉妹までは上巻でも触れられていましたが、その下の男子、京真と一番下の妹…。
黒猫の「闇」要素を引き継いだ京真(きょうま、と言って思い浮かぶのはもちろん鳳凰院凶真なのですが、キャラクター的に意識しているのかもしれません)と一番下の妹の関係を、京真の述懐として「妹は、可愛い」で締めくくっており、何となく「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」京真バージョンへの布石なんじゃないかと妄想したりしています。
主人公とヒロインの子供が主役の続編…「狼と香辛料」「狼と羊皮紙」という先達が成功を収めているので、結構ありなんじゃないかと期待したりしています。

シリーズ開始の2008年から13年…。3番目の子供が小学生になっても何とか辻褄が合うくらいの期間じゃありませんか?
どうでしょう、ifシリーズが加奈子if、麻奈実if、沙織if、桐乃if(桐乃ifの刊行も期待しています)で一段落したら、京真と妹と姉2人(もしくは悠璃と姉と妹と弟)の物語も。ぜひ。

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2021年09月08日

購入済み

素晴らしい

黒猫が可愛いのはもちろんですが、京介黒猫を始めとしたゲー研部員や、桐乃、沙織の数年後の生活や関係性を観れるのが、俺妹ファンとしてとても嬉しかったです。
黒猫派じゃない方にもオススメしたい1冊でした。

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2021年03月10日

ネタバレ 購入済み

まあこんなもんかなって感じ。
黒猫父の造形は意外なような納得できるような。
二人が順当に距離を詰めていくところは良かった。

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2021年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

俺妹のif黒猫編の後編。

黒猫と京介は恋人となり。
桐乃は海外へ留学し、そのまま拠点を海外に置くことを決意。
毎日会う二人。
あやせが「わからないんですか!」と叫んでも京介は分からない。
まー、鈍い設定なんでねw
ようやく付き合って、二人の仲も深まり始めた頃、
瑠璃から別れようと。
コレは桐乃を気遣った発言だったが、全力で止めたのは京介だった。

それから。
時が経ち結婚式を挙げる。
更に時が進み。
京介は一家の大黒柱となってる。
上巻のlastで出てきた双子の璃乃、悠璃。
長男の京真。そして小さな妹(名前は出てこない)。

瀨菜は真壁と結婚して楓という子を設け。
ゲー研の部長はゲーム会社を立ち上げ。
桐乃はアスリートを引退。
沙織は相変わらずのお嬢様だ。
瑠璃の妹ひなたちゃんも元気。
珠希ちゃんは学校の先生で、京真の担任だ。

皆に愛されながら、問題も孕みながら物語は幸せに終わる。


コレはコレでありだな〜と。
子沢山はすげーなw

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2021年03月25日

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