あらすじ
「怪物のせいで誰かが泣くのなら──私は怪物を、殺す」
そして、『その日』はやって来た。
人造迷宮の『鍵』を探し求める【ロキ・ファミリア】に訪れる運命の契機、オラリオに動乱をもたらす異常事態。地上に出現した『武装したモンスター』によって、あらゆる勢力が巻き込まれる中、待ち望まれていた『英雄』は零落し――新たな『愚者』が生まれる。
剣姫は懊悩する。
勇者は覚悟する。
人と『怪物』を巡る戦いの中で、様々な想いが決戦の舞台、迷宮街で交錯する!
これは、もう一つの眷族の物語、
──【剣姫の神聖譚】── ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
本編であるベルたちヘスティア・ファミリアの活躍と同じとき、アイズたちロキ・ファミリアは一体何をしているのだろう?という疑問を抱いたことはありませんか。同じ世界、同じ時間ではそれぞれ今を生きているはず…。
そんな彼らを描いたもう一つの物語が、この外伝、ソード・オラトリアとなります。
外伝といえども侮ることなかれ。作者は本編と同じ大森藤ノさん。その描写は折り紙付きです。
さらに、同じ作者だからこそ絶妙に混ざり合うストーリー。暗躍しているイヴィルスたちの動きなどの裏側が描かれ、アイズ、フィン、ベート、ティオネ・ティオナ、リヴェリア、ガレスなどの実力に沿ったド派手なバトルが展開!
ほかに本編では語れないようなロキの眷属たちの背景も明らかになっていきます。
読むと彼らの印象が変わるかも!?読み終われば、きっとあなたはもう一度本編を読み返したくなります。
感情タグBEST3
匿名
本編含め大事な転換点となる第10巻。本編を先に読んだのでベル君の葛藤を知っている分、アイズこんなこと思ってたのか、フィンこんなに脳を焼かれてたのかとか面白かった!
面白かった
異端児達とロキファミリアの対立やフィンのベルに対する思いなど読みどころがたくさんあります。ダンまちアニメ3期終盤のオラトリオ側の話でとても面白いので是非読んでください
本編との連携
本編アニメ3期で描かれるゼノス編との連携で、別視点からのアプローチが楽しめる。
この後の展開でゼノス達との関わりがともすればベル達以上になるロキファミリアの苦悩は、本編を含むモンスターとの共存への道の難しさを表している。
怒涛の次巻、次々巻へと繋がる今巻も、もちろん星五つ!
Posted by ブクログ
あーこれはアイズが可哀想だ。
ベルは彼女の英雄にはなれないのかなあ。
ダンマチ外伝のソードオラトリア。
だけど、ここんとこほとんど本編とは独立した話が続いていたのだけど今回は久々にがっつり本編と絡む話だった。
本編11巻のゼノス編最終巻をロキファミリア側から見た話。
ベルたちヘスティアファミリアがゼノスを逃がすための作戦をとっていた裏で、フィンたちはクノッソスとの二面作戦を展開していたとは、さすがロキファミリアですなあ。
そしてロキファミリアの方でもゼノスたちをちゃんと認識していた事が明かされる。
これこそ外伝の醍醐味だよね。
外伝ではこのところロキファミリアの誰かに焦点が当てられていたけど、今巻の対象はフィンだった。
自らを人工の勇者と呼んだフィンは、でもこれで真の勇者に向かって進み始めたのかな。
そしてそれはある意味ベルのライバルで神話に語られる新しい勇者の時代に導くのだろうか?
外伝の魅力がさらに増したなあ。
そしてアイズ。
自分には現れなかった英雄がフィーネには現れたのだと知った彼女の悲痛。
救われないなあ。
ベルはフィーネだけでなくそんなアイズも救うことが出来るんだろうか?
たぶん、彼女を憧れの対象と見ている間はムリなのだろう。
だからベルよ、もっと強くなれ!
期待している。