あらすじ
≪シリーズ累計発行部800万部突破!!≫
「聞いても、いい?」「えっ?」「どうして君は、そんなに早く、強くなっていけるの?」「……何がなんでも、辿り着きたい場所があるから、だと思います」「私も……」 ──悲願(ねがい)がある。何がなんでも、辿り着かなければならない場所が、遥か先の高みにある。少女にも、少年にも。ついに始まる『遠征』。未到達領域59階層への挑戦。少女は『未知』へと挑み、そして少年は──。 『──冒険を、しよう』 これは、もう一つの眷族の物語、──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】── ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
本編であるベルたちヘスティア・ファミリアの活躍と同じとき、アイズたちロキ・ファミリアは一体何をしているのだろう?という疑問を抱いたことはありませんか。同じ世界、同じ時間ではそれぞれ今を生きているはず…。
そんな彼らを描いたもう一つの物語が、この外伝、ソード・オラトリアとなります。
外伝といえども侮ることなかれ。作者は本編と同じ大森藤ノさん。その描写は折り紙付きです。
さらに、同じ作者だからこそ絶妙に混ざり合うストーリー。暗躍しているイヴィルスたちの動きなどの裏側が描かれ、アイズ、フィン、ベート、ティオネ・ティオナ、リヴェリア、ガレスなどの実力に沿ったド派手なバトルが展開!
ほかに本編では語れないようなロキの眷属たちの背景も明らかになっていきます。
読むと彼らの印象が変わるかも!?読み終われば、きっとあなたはもう一度本編を読み返したくなります。
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匿名
冒険
今回はベルvsミノタウロス戦をアイズ達の視点で描かれています。
ベルの存在がアイズ達に与えた影響は決して少なくなかった。
もしもベルの冒険を見ていなかったら、今回の勝利は得られなかったのかも…
Posted by ブクログ
大森藤ノの「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア4」は、シリーズの魅力である“冒険”の熱量を存分に描きながら、アイズとレフィーヤという二人の成長を丁寧に掘り下げた、非常に読み応えのある一冊だった。
特に印象的だったのは、ベルに対するアイズの感情が少しずつ形になっていく描写だ。本編ではどこか無口で感情を表に出さない印象の強いアイズだが、本作ではベルの存在を意識し、彼の成長に刺激を受け、自分自身の在り方を見つめ直していく姿が描かれている。ただ強いだけの“剣姫”ではなく、不器用ながらも誰かに惹かれ、追いつきたいと思う少女としての一面が見えてくるのがとても良かった。
ベルを見つめる視線には、憧れとも興味とも違う、まだ名前のつかない感情が滲んでいて、その微かな変化が実に尊い。派手な恋愛描写ではないからこそ、アイズというキャラクターの繊細さが際立っていたように思う。
そして、この物語はアイズだけではなく、間違いなくレフィーヤの物語でもあった。最初は未熟で、自信がなく、アイズへの憧れとベルへの対抗意識に振り回されていた彼女が、過酷な遠征を通して少しずつ前を向いていく姿が胸を打つ。才能ある英雄たちの中で、自分にできることを必死に探し続けるレフィーヤの姿には、人間らしい泥臭さがあり、だからこそ強く感情移入できた。
アイズが“完成された強者”だとすれば、レフィーヤは“これから成長していく者”として描かれており、その対比も非常に美しい。二人の関係性には師弟のような絆だけでなく、互いが互いを変えていく温かさが感じられた。
深層遠征の緊張感やロキ・ファミリアの圧倒的な強さなど、冒険譚としての面白さも抜群だが、それ以上にキャラクターの感情の機微が心に残る巻だった。アイズとレフィーヤ、それぞれの視点から描かれる“成長”が、この作品を単なる外伝では終わらせない大きな魅力になっていると思う。