あらすじ
≪シリーズ累計発行部800万部突破!!≫
真っ赤な血に染まる部屋、むせ返る鉄の臭い、そして頭部を潰された凄惨な冒険者の骸──。怪物祭の騒動を無事解決したのも束の間、アイズ達は謎の殺人事件に巻き込まれてしまう。調査に乗り出す彼女達は、上級冒険者を手にかける凶悪な殺人鬼を追っていく内に、都市と迷宮を揺るがす事柄に直面する。 「なに、これ……?」 謎の宝玉をめぐって、地上と地下、二つの舞台が交差し、迷宮都市(オラリオ)に潜む闇が静かに蠢き出す! これは、もう一つの眷族の物語、──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】── ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
本編であるベルたちヘスティア・ファミリアの活躍と同じとき、アイズたちロキ・ファミリアは一体何をしているのだろう?という疑問を抱いたことはありませんか。同じ世界、同じ時間ではそれぞれ今を生きているはず…。
そんな彼らを描いたもう一つの物語が、この外伝、ソード・オラトリアとなります。
外伝といえども侮ることなかれ。作者は本編と同じ大森藤ノさん。その描写は折り紙付きです。
さらに、同じ作者だからこそ絶妙に混ざり合うストーリー。暗躍しているイヴィルスたちの動きなどの裏側が描かれ、アイズ、フィン、ベート、ティオネ・ティオナ、リヴェリア、ガレスなどの実力に沿ったド派手なバトルが展開!
ほかに本編では語れないようなロキの眷属たちの背景も明らかになっていきます。
読むと彼らの印象が変わるかも!?読み終われば、きっとあなたはもう一度本編を読み返したくなります。
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Posted by ブクログ
買ったのは限定版じゃないけどな。
本編5巻でリトル・ルーキーが手にしたあの武器は
実は剣姫が単独撃破したあの敵が…
みたいな、相互関係がちょっとおもしろい。
圧倒的に無敵で最強かと思っていたら
そうでもなかったのです。
敵の正体がきになるきになる?
Posted by ブクログ
大森藤ノ著『ソード・オラトリア2』は、ただの外伝ではなく、「英雄とは何か」という問いに静かに、しかし確実に切り込んでいく一冊である。アイズ・ヴァレンシュタインという少女の強さは、剣の冴えにではなく、心の奥底に潜む焦燥と渇望にこそ宿っている。その内面を掘り下げる本巻は、彼女の「沈黙の情熱」を見事に描き出している。
本編では端正で冷静な印象を与えていたアイズが、ここでは迷い、傷つき、それでもなお前を向く。その姿は、強者であることの孤独や、力を求める者の宿命を象徴しているようだ。神々や仲間たちと交わすささやかな会話のひとつひとつが、彼女の人間性を織り上げていく。特に、彼女が戦場で見せる無言の決意には、「戦う理由」という重い命題が宿っており、読後に深い余韻を残す。
また、本作の魅力は、ロキ・ファミリアという「集団の絆」の描写にもある。力の象徴である彼らが、それぞれに異なる矜持や傷を抱えながらも、一つの目的に向かって進む姿は荘厳ですらある。その背後には、冒険という名の“信仰”が脈打っており、ダンジョンという世界が単なる舞台でなく、彼らの精神を映す鏡のように機能している。
『ソード・オラトリア2』は、戦いの激しさよりも、そこに生きる者たちの「静かな熱」を描いた物語だ。力を求める者の孤独と、仲間を想う温もり。その二つが交錯する瞬間、この作品は一つの叙事詩として輝きを放つ。読む者はきっと、アイズの剣に宿る痛みと祈りの意味を、胸の奥でそっと噛みしめることになるだろう。
匿名
面白い。
今回はアイズが『ウダイオス』を討伐して、帰路にベルから逃げられるまで。
しかし、アイズたちを苦戦させた謎の女は何者なのか…